【感想・ネタバレ】オートフィクションのレビュー

あらすじ

22歳の女性作家・リンが新たに執筆を依頼されたのは自伝的創作=オートフィクションだった―。なにものによっても埋めることのできない、深い孤独を抱えた彼女が語り始めた「オートフィクション」は抹殺したはずの過去を描き出す。切り取られたいくつかの季節と記憶。通り過ぎる男たち。虚実が錯綜し破綻した世界の中で、彼女が見いだしたものとは。著者渾身の傑作長編。

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      『オートフィクション』


金原ひとみさん の作品

うーーーん 堪らん✨
おもしろかったぁ♡



それに…
解説は「山田詠美」さん ♡
一粒で二度美味しい✨ でしょ

「あらすじ」はというと…
山田詠美さんの解説から抜粋(パクって)して
書いてみますね (=^▽^)σ


若き女性作家である
主人公の 高原リン は、一人の男性編集者に、長編の原稿を依頼されます。
そのスタイルは、オートフィクション。
それは何ですか、と尋ねる彼女に、編集者は、こう答えます。
〈一言で言えば、自伝的創作ですね。
つまり、これは著者の自伝なんじゃないか、
と読者に思わせるような小説です。〉……
…と、いう感じの入りです。


四つの過去の季節で構成されています。

22nd winter
18th summer
16th summer
15th winter

主人公リンの止められた季節を、新しいものから見せられる形になります。
二十二番目の冬に作家となっている主人公に、著者の金原さんの姿を重ねることは容易です。何故、この作品が自伝ではなく、自伝的という企みをものにし得たのか。

……という感じに謎は深まっていくのですが
(……と、エイミーは言ってます)



あくまでも、高原リン の自伝的創作にすぎない小説なのだけど。
こんがらがっちゃうの ٩( ᐛ )و


ひとりの作家の作品世界の中に、酷似したもうひとりの作家の作品世界があるのです。


山田詠美さんの言葉で感動したのが……

小説とは、根も葉もある嘘八百、と言ったのは、 
文豪、佐藤春夫でした。「オートフィクション」という題名から、真っ先に私が連想したのが彼のその言葉なのでした。若さ故の向こう見ずな大胆さを取り上げられがちな金原さんの作品ですが、私は、デビュー作からずっと、その内に宿る日本文学の正統を感じています。

この言葉です。
金原ひとみさん♡ すごいんだもの✨


金原ひとみさん 初期の作品4冊
読んだところです♪
どんどん面白くなっていってる気がする。
余韻があとを引くように  


金原さん以外にも気になる作品があるのにィ…
読みたい本があるのにィ…
金原さんから抜けられなーーい✨


  嬉しいーーーッ♡
            なんてね♪

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2025年05月29日

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秀逸!
前半は確かに「何これ…」と思う方もいるかもしれませんが、むしろそれも意図されているのかもしれない。なので嫌になって読むのをやめちゃうのは勿体無いです。
多義的で悲しく辛い感情がすごく巧妙に表現されている15th winterは本当に秀逸です。
また、時間を遡っていくことで、最初に抱いた印象と、その過去が最後に一気に繋がる感覚は何とも言えず強烈です。
色んな女性の過去と強さ、自分で道を切り拓く力を軽視しないでほしい、というメッセージもこもっているように思いました。たとえその形が正しくなくても、愚かでも、それは彷徨いながらしっかり立っている証なのだと知ってほしい。私自身の視点も変わったし、多くの人にその視点を持ってもらえれば、少しは世の中も良くなるのでは、と思った。

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2025年01月05日

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ネタバレ

オートフィクション(自伝的創作)にもかかわらず、リアルを感じるというか

22th winter から15th winter と22歳から15歳のリンまで話は遡っていくわけだが、どれも男との衝突。
その中で、他人に責任を押し付けたい、責任逃れしたい、でも自分が全ての責任を持てる様になりたい。という価値観がみえ、それは子どもで自分じゃ何も決められない、家に帰る時間すらも決められなかった子ども時代の堕児の経験からなのか。

想像の話でしかないが、作中のリンにオートフィクションとして語らせることで、自分の私小説を書くことを試みたのだろうか

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2023年11月03日

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ネタバレ

リンは、勉強も嫌いで、ろくに学校にも行かずにふらふらしているギャルだ。でも頭の中ではたくさんのことを考え、考え、考え続ける。自分がなぜこんな言動をとるのか、自分が今何を感じているのか。頭の中は言葉でいっぱいだ。いっぱい過ぎて、「本当の自分」と「言葉によって考えられた自分」の間にさえ乖離が生じ始める。言葉にすればするほど、嘘が混じり始める。それが、22歳の時点で小説家となっているリンだ。
解説の中で山田詠美が指摘していた「小説家という病」。まさにこれは「小説家という病」を発症した(あるいは、生まれ持った)人間の記録なのだ。多分、ごく普通の人間は小説を書かない。書く必要がないから、書かない。リンのような書かざるを得ない人間が、小説を書く。
言葉、言葉、言葉。一時も休まる暇の無いほどの言葉の海の中で、沈まないために、息をするために、言葉を吐き出す。それが小説になる。それはリンの言葉でありながら、リンの言葉ではない。頭の中にあった時からすでに乖離は始まっているから。リンは男にすがっているように見えて、そうではない。リンは言葉にすがっているのだ、ずっと。15歳の冬、そのことに気付き、22歳の冬、自分からシンに別れを告げてパソコンに向かう。本当はずっと、言葉だけが自分を救ってくれると知っているから。

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2016年12月11日

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ネタバレ

4つの連作短編。22歳の章が良かった。意味不明な奇声は影を潜め、じっくり読ませる地に足のついた作品。細かな心理描写、深く掘り下げられた冷静な自己分析。著者の真摯な姿勢が読み取れ実に清々しい。猥雑な卑語の連発も全然気にならなかった。
「生じている矛盾に不満や不安を感じ思い悩み、震えながら取り乱しながら、それでも、無視することで目を逸らすことで生きてゆく上で必要な自分自身のバランスをとっている。」著者の面差しがよぎった。
オートフィクションとは、著者の自伝ではないかと読者に思わせる作品のこと。

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2012年07月17日

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初めて金原さんの作品を読んだときから、崇拝に近いくらい絶大な信頼をおいている。大好きな作家さん。今までの中で一番かも

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2011年04月14日

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果たしてこれは作者の自伝的作品なのかなんなのか笑
最初は主人公の22歳の作家の口調がギャルで嫌だったんですけど、何も考えていないようで色々な事を考えているんだなぁと分かりました。
ていうかすっごく嫉妬深くてネガティブ笑
病的に寂しがり屋だということと病的に嘘が嫌いなのは何故か最後まで読んだ時に分かって(まぁ寂しがり屋なのは最初からだった気もしますけど)、最後の方は責任取れないとか言いだす男に殺意を感じ(爆)お腹の子と主人公可哀想だなぁとか。

人間を色々なものに例えるところが面白かったwwwあとコイツは〜してそうとか勝手に考えるところも。

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2009年10月04日

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4.2/5.0

こういった赤裸々で、孤独で破滅的な物語が、人を救うことが、確かにあるのだと感じた。

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2025年11月25日

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「結婚しても、子供を生んでも、ずっと死にたい気持ちは変わらなかった」
筆者のインタビュー記事を読んで、彼女の本を絶対読みたいと思った。

思い返せば、一番最初に彼女の作品を手にしたのは、私が高校生の時、「蛇にピアス」。
正直、痛々しくて読み進められなかった。
でもあの頃から私は10も年をとって、
生が如何に目的不明で、正しさなんてものは幻想で、
それなのに感情は時に自分を焼き尽くすってことが
良く分かった。

「オートフィクション」のリンは、危うくて、激烈で、少しでも傷ついたら、鮮血が飛沫をあげて打つ、そんな女性だ。

自分と完全に重なることはないけれど、どこかで人生の歯車がずれれば、自分の延長にあったかもしれない姿だと思う。
*
私はそっと手を伸ばして音楽をかけ、猥雑で雑多な音たちに思考を委ねる。
心の声は無邪気で残忍だから、少し黙っていて

爆音の中に静寂を探し、今日も漸く息をつく。

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2020年08月11日

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文章があまりにも純粋すぎて、何度も心苦しい気持ちになった。
暴力的でスピード感溢れる筆致は読んでいて清々しい。

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2011年11月07日

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メディア禁止用語炸裂の世界。
今を生きてる自分にメディア禁止も何もないでしょう。

金原ひとみワールド炸裂。
アミービックと似た世界観。

地獄と言われる螺旋階段を落ち続ける。
自分と向かい続ける。問い続ける。狂い続ける。

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2015年11月12日

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綿矢りさ、村田沙耶香、に並んで自分がよく読む現代の女性作家さん金原ひとみ。
オートフィクションって言葉を知らなかったのでなんとなく気になって読み始めました。
主人公のキャラクターとしては金原さんらしいと言った感じ。
ただ思考回路や規範意識などがいつもよりも更にぶっ飛んでるので共感できる人は強者かもです。
主人公は苦しんでるんだろうけど、読者として客観的に見れば「こうすれば良いじゃん」って思っちゃいます。
ただ自分の人生も他者から見ると「こうすりゃもっと豊かに暮らせるんじゃね?」って思われそうだなと思ったり。
自分が真剣に悩んでることが他者からすると些事に思えたりって、きっとありますよね。
本の話ですが、そういうことで自分は主人公に共感できなかったってことを言いたかったんです。
構成としては、22歳の頃からだんだんと若い頃に遡っていくって構成が面白かったです。
どういう過去によって現在の自分が形成されたのかってのを読み解いていく感じ。
主人公の不安定な内面をありのままに心理描写しきったってところは流石だなと。
星は3にしました。

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2025年02月13日

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 2006(平成18)年、単行本として刊。
 通読してみて、どうも了解しにくい、不可思議な感じの小説だった。
 主人公の小説家リンは作者の自己像を幾らかでも投影しているのかどうか知らないが、とりあえず言葉はビビッドで、若者の言語感覚がうまく捉えられており、ナチュラルである。
 そんな主人公は現在付き合っている男性について「好き好き大好き」と手放しにストレートな感情吐露を繰り返すのだが、どこで曲折するのか、最後には唐突に自分から別れを切り出したり、破局に結び付くのが当然であるような行動を爆発させる。
 この心の屈折が私には理解できなかった。それは単に私が女性心理に疎い野暮ジジイだからかもしれない。まっすぐだったはずのものがいつの間にか屈曲してしまうそのメカニズムが、ロジックとして合理的に呈示されていないために、私は不安になった。
 もう少しこの作者の作品を読み込んでいけば、この心の仕組みが馴染んでくるのかもしれない。

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2025年01月27日

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内容は何時ものように限りなく過激でこれがファッションで書かれてるなら最も毛嫌いする作品だが、何故だか読み進めてしまうし読みにくくもない。

何故かなと思うとふと最も好きな作家である京極作品に通じる所があるのかと感じた。

自問自答を繰り返し物事の本質に迫ろうと自分自身の心に正直に思う事感じた事をずらずらと書いていく。

そう言う所は相通じるものがあるのではないか。

金原作品はそれをバイオレンス1本で描いている。

最後は正直お腹一杯になった。

金原作品は感情描写や文体が好きで、決して内容が好きなのではない。
なので作家としての才能に共感してる。

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2024年05月08日

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ネタバレ


身勝手で自己愛に溢れた主人公を中々受け入れられず、堪えるように読み進めていたつもりが、いつの間にか自分もこの物語のスピード感に巻き込まれて読み切っていた。

リンのセックス中心の世界は15歳まで立ち返ってもその理由となるようなものはなかったように思う。正しく愛情を享受出来なかったから、なんて安い理解はしたくない。

ただそういうものなのだろう、と思った。
直感であり宿命的なもの、それがリンの場合、極端に発出しているだけで、人は誰だって理由もなく好きなものがあり、嫌いなものがある。

22winterの最後はこれまでの生き方や呪縛から束の間解消されたように思えて印象的だった。
(束の間、とあえて書くのはきっといずれ彼女はまた誰かと出会い、猛烈に衝突することは免れられないと思うから。金原ひとみさんの他の著作での言葉を借りれば猪と衝突するように。)

16summerでもパチンコ屋で文庫本を片手に男を待つように放浪していても彼女の身近に文学があったこと、22winterでの小説家という職業

書くことで救われてきた、金原さん自身のオートフィクション、として素晴らしいと思った。

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2023年09月19日

Posted by ブクログ


感情優先その場のノリ
それって自分の直感を信じてるってこと

そっかリンは苦しみながらも
自分のことを信じれてるんだ。

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2022年06月23日

Posted by ブクログ

『蛇とピアス』も雰囲気で避けていた金原ひとみ。病的な主人公。衝撃的な文章。電車で読むつもりだったけど落ち着かずすぐ閉じてしまい家で読む。
どう評価すべきかは未だにわからないのだけど頭を揺さぶる一冊であったのは確か。私、ぬるいわぁって少し思った。

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2015年08月11日

Posted by ブクログ

現実がなんなのかわかんなくなる。

読んで気分のいいもんじゃないけど
つい買ってしまうんだな。

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2013年03月16日

Posted by ブクログ

金原さんの作品って評価つけるの難しいんですよね。すごく書き方がうまいからうますぎるから読み手を不快にさせるんです。デビュー作の蛇にピアス、アッシュベイビー、AMEBICと読んできましたが、AMEBICのときのように錯文です。
マンコにチンコにウンコと韻を踏むかのように炸裂。マンコが泣くって描写好きなのかなとも。
内用は22歳女性作家、高原リンに新たに依頼されたのはオートフィクション――自伝的創作だった。
22歳の冬、今のリンの1番新しい過去から始まり、18歳夏、16歳夏、15歳冬と抹殺したはずの過去を描き出す。
金原さんの作品が苦手なひとつとして自分の境遇と重なる部分があるから。だけどこのオートフィクションはまんま私自身のオートフィクションなのでは、と錯覚する部分ばかり。だから読み続けるのが苦しい。彼女の描く世界は毒々しい。日々癒しと逃避を求め、読書をする私には、今の現実を突き付けられるのが苦しい。
今までの金原さんの作品の中では1番合っていた。
そして最後の山田詠美さんの解説が素晴らしい。響くものがある。

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2011年11月04日

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アッシュベイビー、アミービックから続く三部作とでもいうべき作品群のラスト。肉体の反乱、というテーマは「書くわたし」と「書かれた物語」の乖離として再定義された。

激情で依存的な主人公像は共通するものの、年代を遡るごとに少しずつ「普通」に近づいている気もする。
心に残ると言うよりも心を侵食する感じの小説。

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2011年09月18日

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リンにだんだん好感が沸いてくる。自分とは違い過ぎると一見思うが、自分の中にもあるものを見せられているような感じがあった。
私の人生は冗談だって言葉、良いかも。
痛い位ぶっ飛んでいるが、本なのでそれがまた良いのかなって。
読んで良かった、金原さんありがとうー

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2010年03月09日

Posted by ブクログ

◆あらすじ◆
22歳の女性作家・リンが新たに執筆を依頼されたのは自伝的創作=オートフィクションだった───。
なにものによっても埋めることのできない、深い孤独を抱えた彼女が語り始めた「オートフィクション」じゃ抹殺したはずの過去を描き出す。
切り取られたいくつかの季節と記憶。
通り過ぎる男たち。
虚実が錯綜し破綻した世界の中で、彼女が見出したものとは。
著者子渾身の傑作長編。

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2009年10月12日

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