金原ひとみのレビュー一覧

  • 軽薄(新潮文庫)

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    ネタバレ

    金原さんが学生の頃、受賞した頃から作品を読んでいて。
    今風の言い方をすれば、かなりクセの強い作家さんだなーという印象を持って、その後に出される作品も、かなり人を選ぶ作品だよなーと思っていたけれど、「マザーズ」あたりから、彼女特有の世界観を大切にしながらも、より多くの人に受け入れられる作品が増えてきたんじゃないかと思う。読者である自分の変化もあるかもしれないけれど、金原さん自身が、結婚して子どもを持ったことが大きいんじゃないかな。
    この作品は、文体もまどろっこしくなくて、読みやすくなったように感じたし、そのためか、生きるということに対する彼女なりの価値観が、理解できたかどうかは別として、ひしひし

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    2018年12月31日
  • 持たざる者

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    181027.初めて金原さんの作品を読みました。背景、登場人物の心理描写の数々、綺麗な文章だなぁと。
    4人の人物が描かれていますが、それぞれ全然異なる人物で。よく漫画さんで同じ顔、性格の人物しか書けない方がいますが、これだけ多彩な書き分けが出来るのはすごいなーと思いました。

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    2018年10月27日
  • アッシュベイビー

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    愛と死と性と血と欲…歪んでる…生々しい感情が溢れ出てた
    みんな大なり小なり他人には理解されないような秘密があったりする

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    2019年04月24日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    感性豊かだからこそ感じてしまう不幸せと、狭い視野や了見の中で鈍感な幸せのどちらが人生豊かと言えるか。
    題名通り軽薄なのは主人公なのかそれとも平凡な我々なのか?読者に対するアンチテーゼを投げかけているようにさえ思えた。
    官能小説のような表現が強すぎ。そんな必要があったのかちょっと違和感を覚えるが…

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    2018年10月13日
  • アッシュベイビー

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    常軌を逸してるとしか言いようがない話

    登場人物にまともな人は一人もいない…
    みんな、自分でもどうしようもないんだろうなあ

    でもこういう話、割と好き

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    2018年09月25日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    はたから見ると、仕事もプライベートも充実しているように見える主人公。心の中はいつもクールで冷めている。いつもクールに自分自身を見つめる主人公の思考回路に共感を覚えた。

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    2018年09月24日
  • マリアージュ・マリアージュ(新潮文庫)

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    初金原ひとみ作品。

    どれも主人公の内面を強いタッチで書いているため大変見応えがあって面白かった。

    個人的には「仮装」と「婚前」が好き。

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    2018年09月03日
  • アッシュベイビー

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    恐ろしいほどに互いを知り合っている女たちを見ると悪寒がする。彼女たちを見ていると、いつかどちらかを刺し殺してしまいそうな気がしてしまうのだ。あまりにも他人を知ってしまった時、人は死ぬか殺すかの二択になってしまうのではないかと、思う。_____p.19

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    2018年02月24日
  • マリアージュ・マリアージュ(新潮文庫)

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    結婚を踏まえた人間関係を題材にした作品。どれも気持ちを持て余した人たちが出てくる。考えさせれる興味深い作品群だった。

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    2017年12月18日
  • アッシュベイビー

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    現代風俗を描いて同時代性を訴えるのが効果的なのは、村上龍で終わったのでは、と思っていた。
    つまり風俗描写が訴求力を持つ時代ではすでにない、という認識。
    しかしこの作品を読んで、ある程度見方を変えた。

    もとは表紙を見て、
    ベルメールだ! そこらのギャル作家が使うなよ!
    と反発感をもっていた。
    サティの曲を勝手に(?)使うピンクポルノを見たときのような気持ち。

    作中の半分以上が、マンコだのチンコだとセックスだのオナニーだのイッただの殺してだの割れ目だのという語彙の繰り返し。
    「きぇえー」と自傷して内腿に裂け目を作り出したころ、すなわちルームシェアニストのホクトが赤ん坊をさらって

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    2016年07月14日
  • マリアージュ・マリアージュ(新潮文庫)

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    ”男とは一体何なのだろう。そして女とは一体何なのだろう。私にとって男とは、気分によって着たり着なかったりする、服のようなものなのだろうか。裸でいるのが恥ずかしいから着ているだけなのだろうか。そしてその服は、かっこ良かったり可愛かったりすればいいという、それだけのものなのだろうか。そんなはずはない、私は全身を焦がして愛している。強烈に愛している。でもその愛の行方が分からない。自分が、身をたぎる愛が、どこへ向かっているのか分からない。”

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    2016年06月03日
  • マリアージュ・マリアージュ(新潮文庫)

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    帯のキャッチがとにかくまっすぐ。
    『あなたとしたい、という欲望。』
    『こうした結末を残酷と思うだろうか。結婚をしても、子どもを持っても、人はどうしようもなく一人なのだ。』
    結婚というものの見つめ方がとても大人で、好きな分類の短編小説だった。
    特に、仮装、はとても切なかった。

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    2015年12月21日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    【本の内容】
    出会った瞬間から少しずつ、日々確実に、発狂してきた―。

    有名カメラマン新崎の専属モデルを務める早希は、私生活でも密かに彼と同棲している。

    付き合って三年を過ぎ、セックスの時以外は体に触れてこない新崎。

    不均衡な関係に深い倦怠感を覚えるなか、ずっと早希のファンだったというバンドマンの松木と出会う。

    ひずみのない愛を求めては傷つく女性の心理に迫る、傑作恋愛小説。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    有名カメラマン新崎に見いだされ、専属モデルとして活躍していた早希。

    2人は公私にわたるパートナーだったが、関係は冷めていき、早希は次第に精神のバランスも崩していく。

    そんな中、

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    2014年09月19日
  • 星へ落ちる

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    読まず嫌いだった作者。思いきって読んでみた。
    もっと早く読めば良かった、という気持ちと読まなければ良かった(当作品に対する個人的感情として)、という気持ちと半々。

    彼を中心に回り落ちていく人々の話。
    惑星のような彼の存在感が非常に薄いのに、周りの衛星である人々によって、中心となる彼が描かれている。それぞれの衛星からの視点によって、惑星が異なって見えるため、様々な惑星を見ることができる。

    そして、その惑星と衛星を結ぶかのような歩道橋の心許なさ。

    作者の作品の中ではライトな部類の作品と聞いていたので、まだ読めたのかもしれない。もう一作品読んでみようと思う。

    ここで、どなたかも書かれていたが

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    2014年04月23日
  • 星へ落ちる

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    わたしと、わたしが好きなあのひとと、わたしのことが好きなあのひとと、わたしが好きなひとがすきなひと。もうほんとうにわたし。不幸なわたし。恋愛がつらいわたし。不安なわたし。吐いてしまうわたし。わたししかないんだけれども、これ、分かる、と思わされるところが凄い。全部リアルだから。返信が帰ってこないと胃がキリキリしてしまってって、ものすごいリアル。こういうものを読んでいると、結局人間はほんとうにエゴイズムまみれで、自分のどうしようもない不安の穴を、他人で埋めているとしかおもえない。それをなんかいいものっぽく書くか、正直に書くか。このひとは正直すぎるだけだとおもう。その正直さにはとても好感がもてる。

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    2013年12月11日
  • 憂鬱たち

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    ひとみ嬢がまたひとつ脱皮した。
    彼女の著作を順番に追っていくことほど、一方的にもはや変質的に彼女を読み解こうとせん情熱にかられてしまう行為はない。
    AMEBICで彼女の才能にうちのめされた私。
    彼女はひとつの壮大なラブストーリーを自らの中に強固なものとして持っていた。ほかの作家と同じように。
    そこが彼女の出発であったが、同時に彼女には自身という、わずらわしくもいとおしく、支離滅裂でありながら興味をそそげる存在があった。
    AMEBICでは徹底的に自身の狂気に向き合い、その混沌からすこしずつ、ひとつの塔のような、中心が生まれてきた。
    ほとんど同じくして、その混沌には何にも代え難いオリジナルのリズム

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    2013年07月06日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    いつもほどは狂ってないかな。

    松木さんと暮らして
    まともになっていけばいいのに
    新崎さんの元に戻るなんて。。
    でも、わかるよ。。

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    2013年03月17日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    もうこの人読むのやめよう、と
    前回〃アッシュベイビー〃を読んで思ったのですが
    買ったまま長らく放置していたことに気付き、読みました。
    やっぱり、読んでいてキリキリしました。

    ああ、知っている。うっかり「わかる」って言いたくなるくらい。
    この思考、傾き方、歪み加減。最後の選択も。

    噛み吐きは、鮮明な描写でぐったり。

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    2012年12月11日
  • AMEBIC

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    摂食障害の女性作家(私)が日々パソコンに残されている錯乱した自分の文章や、婚約者のいる編集者やその婚約者との関係をめぐって歪んでいく話。

    全体的にとにかく錯乱していて現実の「正気である」私ですら、普通とは思えないのだが、ある種「普通ってなんだろう?」と思わされてしまう。
    すっかりひきこまれて1時間くらいで読んでしまった。

    作者の意図することはわからないのだけれど、とにかく恐ろしいほどの吸引力がある。
    これを22,3歳で書いたとは信じがたい。

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    2012年11月09日
  • 憂鬱たち

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    才能ってのはこういうことを言うんやろなって、この人の作品を読む度に思う。
    そして、自分に何の才能もないことに「はあ〜あ」ってなる。

    ザ・憂鬱。

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    2012年10月21日