金原ひとみのレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

    購入済み

    読むのに気力のいる本だった

    息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
    SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。

    男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
    でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
    でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
    そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない

    #タメになる

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    2024年08月04日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    朝日新聞のオピニオン面での文章がすごく良かったので、代表作のマザーズを手に取った。

    独特の描写、実際に子育てしている人だからこそできる表現だなぁと思いながら読んだ。すごくグロテスクだけれども、完全に別の世界と言うわけではなくて、普通の人がなり得るような状況、ギリギリのところをうまく描いていると感じた。この本の出版はもう今から13年前になると思うけど、その状況からなにも変わっていないし、今年出版された本と言われても、何一つ驚かない。今の状況を残念に感じながら読み進めた。
    それぞれの登場人物に作者の気持ちが投影されているように感じたが、作者の思想的な部分はユカ。感情的な部分は涼子に近いのじゃない

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    2024年07月02日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    同じ保育園に子ども預ける五月、ユカ、涼子というマザーズの日々が描かれる。涼子は若干背伸びぎみだけど、モデルの五月、小説家のユカは自分が稼いだお金でセレブ的な生活ができる立場。そんなお金のある人たちの生活が描かれているせいか中盤までなかなか話のなかに入り込みにくかった。
    中盤になり3人の区別がはっきりついたあたりから面白くなってきたように思う。ユカも涼子もしょうがない人たちに思えて特に肩入れ要素はないんだけど、五月はほかの2人とつき合うのがもったいないくらいいい人だなと思った。そんな彼女に子ども失うなんていう出来事が2回も、それぞれ違ったかたちで起こったのは残念なこと。五月に起こった出来事をして

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    2024年06月27日
  • 憂鬱たち

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    金原ひとみ作品やっぱり最高だな。
    「憂鬱」をテーマにして、主人公カンダユウがカイズ、ウツイの名前の男に翻弄される短編集。
    特に「ゼイリ」の話が好きだった。

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    2024年06月13日
  • ハジケテマザレ

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    ヘビにピアスとアッシュベイビーしか大昔に読んだことなく本作読んでみて作風の違いに良い方でびっくりした。
    そもそも良く覚えてないんですが、ネチネチ陰湿なイメージしか残ってない。
    これは真逆で、主人公のこじらせ癖はあっても、それも愛おしい感じ。
    バイト仲間の交流なのですが、そばで見てる主人公の心の機微を覗き見が楽しい。そして展開するお話自体がポップでとても楽しいお話でした。
    ツボな小説でした。

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    2024年06月13日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    ネタバレ

    金原さんの小説はきつすぎる。エッセイの方がマイルドで読みやすかった。


    激しく共感‼️
    子供を産み激しい育児をしていた頃の私は元来の私ではなく、子供たちの手が離れるにつれ元の自分に戻っていった、という意識が拭えない。

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    2024年06月12日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    最初読み始めた時、これエッセイなん?痛々しく、自分の負の感情を浮き彫りにされる、、、と辛くなった。
    しかし、読み進めると、この切り裂くような言葉が結構中毒的に心に刺さった。

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    2024年06月06日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『テクノブレイク』が面白すぎる。コロナ禍の神経質さに絡む狂気。母親へのスタンプ5回送信。ゴキブリの出現。プルダックポックンミョン連呼しすぎ。ぶっ飛びすぎて笑うしかない。小説を読みながら爆笑したのは初めてかも。最後は切ない。

    #金原ひとみ
    #プルダックポックンミョン

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    2025年05月04日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    短い作品だったが、物語への没頭は半端なかった。没頭というか侵食といった方が良いか。恋愛小説というか偏愛小説と呼ぶに相応しく、またそのジャンルで言う傑作でないだろうか。文庫版あとがきの瀬戸内寂聴氏の解説に泣けた。

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    2024年05月06日
  • ハジケテマザレ

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    4編の連作集。リストラされた真野がイタリアンレストラン「フェスティヴィタ」で働き始める。そこにはベテランコンビのマナルイやカレーとDJに目覚めたブリュノ、いたってふつうな岡本くんなど、居心地のいいバイト仲間がいて。

    バイト仲間で飲んで馬鹿騒ぎしたり、夜通し遊んだり、何の身にもならない話をして笑ったり。

    懐かしい風景でした、私にとっては30年以上前の話ですが。今もきっと変わらないんでしょう。ネットとスマホによって非対面が増えたとしても、同じ時間と同じ場所を共有している「熱」がもたらす影響はハンパない。

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    2024年04月20日
  • ハジケテマザレ

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    おもしろかったです。マナルイさんたちのバックグラウンドがわかればもっと感情移入できたかもしれませんが、作者があえてそこは触れなかったのだろうと思います。バイトあるあるの部分もあり、真野さんが居心地のよい空間を楽しめているのもよかったです。

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    2024年04月11日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    子どもを持つことって、幸せなことではないんだろうか。
    衝撃的な展開の重なりに、実際に自分が育児をしてみたらどんな風になるんだろうと一抹の不安を感じた。今はまだ経験がないから共感できないことも、子どもができたらまた変わるだろう。

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    2024年03月06日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    「失えるものの数だけ、人は魅力を携えるのかもしれない」人の魅力はその人が失えるものの数に比例する?前に読んだ『死ぬこと以外かすり傷』を思い出した。

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    2024年03月03日
  • 星へ落ちる

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    くるしくてつらい、だけどその中に潜む愛がこれまた残酷。まるで恋愛から甘いところをほとんど抜いてしまったよう。目を背けたいのにページを捲りつづけていた。
    もどかしい気持ちでいっぱいになりますが、わたしはすごく好きでした。

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    2024年02月19日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    一気に読めました。
    人間の描き方が魅力的で楽しい。
    母親業をやっている人たちは色々な種類の人がいる。

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    2024年01月22日
  • デクリネゾン

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    読み終えるのに
    途轍もなく時間がかかってしまったけれど
    面白かった。

    ストーリーがというより
    セリフや表現のひとつひとつに唸ってしまう。
    そんな作品でした。

    主人公はアラフォーの小説家。
    離婚した二人の元夫と
    年下の大学生の彼氏
    最初の夫との娘(中学生)と同居していたが
    途中から年下の彼と住むことになり
    娘は実父の元へ。   

    複雑な家庭環境といえばそうかもだけど
    離婚時のゴタゴタは乗り越えた後の話で
    どの組み合わせで会っても
    わりに平和な時間と美味しいご馳走がならぶ。

    主人公はこれ以上ないくらい自由に
    欲望のままに
    生きてきたはずなのに
    自信満々でもなくて
    娘への愛情はたっぷりで

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    2024年01月14日
  • 持たざる者

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    他の金原さんの小説同じく、読み始めたら最後まで一気に読んでしまう、読まされてしまう、そんな引き込む力がある小説。
    どの登場人物にも理解し難い部分があり、一方で切実なその人だけの痛みが、手に取るようにわかったりする。
    それぞれの人生を進むしかない、と暗い中にも前向きになるような小説でした。

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    2023年12月20日
  • アタラクシア

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    昔に「蛇とピアス」を読んだ時に全く合わず、ずっと敬遠してた作家。

    テレビ番組で「デクリネゾン」を紹介していて本屋に買いに行ったが無くてこの本に興味が沸いて衝動買い。

    年を重ねたせいか人生経験を積んだせいかとても心に響いた。

    全ての人物に共感するとこは無いが、全否定は出来ない。

    色んな人の心の葛藤を苦しいまでに赤裸々に描いている。

    又、やはり文章と言うか筆力が凄くて評価に値する作家だなと思い改めた。

    綿矢りさより金原ひとみの方が個人的には評価が高い。それ程面白かった。

    他の作品も読んでみよう。

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    2023年12月06日
  • 持たざる者

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    中心人物が4人、1人1章持ち回りのようにエピソードが進んでいく形で読みやすかったです。
    いち要素として3.11があり、確かにあの当時ってそういう空気感あったなと思い出すのと同時に自分はその頃どうだったかと思い返したり、また3.11を抜きにしてもこの価値観を自分が受け入れられるかと考えたり。
    いつまでも「隣の芝生は青い」ではいけないような気がする1冊でした。

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    2023年11月26日
  • アタラクシア

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    アタラクシア。心の平穏。

    誰ひとり平穏じゃなくて、みんな情緒不安定すぎる。

    ”望んで結婚したはずなのに、どうしてこんなに苦しいのだろう”



    「誰も愛してなくても、誰からも愛されなくても、普通に生きていける人間になった方がいい。」


    私は、普通に生きていける人間になって、そのうえで、ちゃんと、心から、真剣に、人を愛したい。

    祈りのような愛。

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    2023年11月23日