金原ひとみのレビュー一覧

  • 腹を空かせた勇者ども

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    p.107 何だか、嫌な気持ちになった。自分の親とか誰かに憎しみを露わにする瞬間が、私は怖い。いつも見ているものを裏側から見るような、例えば公園に落ちている大きな石の裏っ側、電気シェードの裏っ側みたいに、見れば大抵、見なければよかったという気持ちになる。

    レナレナ最高!これからもその真っ直ぐさ、透明さ、清らかさを持ったままでいてほしい。

    複雑な感情が嫌いなままで、いいよ。

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    2024年11月22日
  • ハジケテマザレ

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    金原ひとみさんの作品は読んだことがなかったので初。
    濃い登場人物たちの中では1番マナツさんの言葉選びが好きで、グッとくる台詞がたくさんあった。
    自分はどちらかというと真野のような性格で、何者にもなれない、何かになりたいけど踏み出す勇気もないまま日々を送っている。という点で共通する部分があり、少しだけ読み進めるのが苦しい時期もあって発売直後から少し読んで積読状態だった。

    来月から新しい職場に就くので何となく今読めて良かったな、とも思った。マナルイのいる職場に勤めたいな。

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    2024年10月29日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    愛すること、愛されること。女である資格。その前に鼻にピアスを通さないと済まない自己顕示、それも習慣化すると別の武装となり…赤裸々に、真摯に文章化する。帯の平野啓一郎の評になる。でも、私は非難があるかも知れないがイブの原罪性をみた。出家する前の寂聴さんみたい。

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    2024年10月06日
  • ハジケテマザレ

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    キャラが濃すぎてぶっ飛んでる人達に囲まれてたら、たしかに何かになりたくなるよなと思った。
    でも真野の持つ普通なところも1つの個性であって尊いということを言い続けてくれる仲間たち。
    みんなぶっ飛んではいるけど、みんな思いやりがあって、なかなか意見を自分から発言することができない真野にも、毎回必ず意見を聞いているところが良いなと思った。
    社会人であろうと今を存分楽しんでて、1人も置いていかずにはじけてて、こっちまで楽しい気持ちになる。
    読み終わって、この本のタイトルぴったりだなと思った。

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    2024年09月11日
  • 蛇にピアス

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    ネタバレ

    作品の名前はずっと前から知ってた。
    若者の恋愛模様がリアルに書かれてる小説が読みたくなって、ふと思い出したのが読んだきっかけだった。


    こういう本が読みたかった、という意味では思った通りの作品だった。恋愛をテーマにした作品は、どうしても「恋愛」が美化されがちだが、蛇にピアスは現実を疑似体験できるような描写ばかりで、私は好きだと思った。


    とはいっても、ルイたちの日常は自分のものとはかなり遠く、ところどころグロテスクなシーンも多かった。
    出会い方から結婚まで、色んな恋愛があるのだなぁということに安心を得てみたり、人の性癖をこんなに身近に感じられるのも面白かった。


    また、他の人の感想を読ん

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    2025年12月07日
  • ハジケテマザレ

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    『ミーツ・ザ・ワールド』を読んだときにも思ったけど、金原ひとみさんはどうしてこんなに「何の取り柄もない人」を描くのがうまいんだろう!?
    私自身も、普通じゃない何者かになりたい普通の人、である。フェスティヴィタで働く主人公以外の人たちみたいな、個性があったり才能があったり自分を貫いていたりする人を見ると羨ましくなる。羨むだけで何もできない自分が嫌になる。でもそんな「普通」に寄り添って、ぐらぐら揺さぶって、否定混じりでありながらなんだかんだで肯定してくれる、そんな作品だった。確かに、普通って全然普通じゃないよな〜。
    あとめちゃくちゃカレーが食べたくなった。

    【読んだ目的・理由】著者の作品が好きだ

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    2024年08月31日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    絶えず見え隠れする「自責の念」「存在することへの疑い」「自分の中の乖離」。

    自己嫌悪に陥る心の動きがすごくよくわかる。前向きになったと思ったらまた気持ちが塞がって、という浮き沈みを繰り返し、全くどこにも進めないように感じる。
    私がなんとなく感じていたことが言語化されていて納得する部分が半分と、私よりも金原さんはもっともっと繊細で自己矛盾に苦しんできたんだと感じる部分が半分くらい。


    あと自分の性格や感じることに対して、何か理由をつけて説明をしたり、経験と紐づけなくてはいけないような感覚は
    ー辛い過去がないと鬱になっちゃいけない
    ー自己嫌悪は誰かに見捨てられたから
    受験や就活や日常のいろんな

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    2024年08月28日
  • クラウドガール

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    ネタバレ

    大切だと思うことを大切な人が大切だと思っていないことに人は強烈に傷つく

    地下鉄で読んでて数秒フリーズした

    自分でできることを人にやってもらうことに意味があんじゃねーの?

    うまいこと言うなぁ

    金原ひとみ
    頭はキレキレで一見ドライなようで時々すごい力で人の心を掴む作品をかく

    ありがたい

    次は何読むかな

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    2024年08月21日
  • 腹を空かせた勇者ども

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    1人の思春期真っ盛りの女の子が、学校生活、家族、恋愛、勉強など日々の出来事に、泣き、喜び、盛んに心を動かしていく。
    10代の若者の共感もあるだろうけれど、むしろ大人に読んで欲しい。自身の過去に重ね合わさる部分と、今の若者を少しでも知ろうとすることができるかもしれない。

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    読む前にチラッと感想を見たけれど、おっしゃる通り「こんな解像度で10代女子の感情が描けるの!?」と思う。脱帽。
    金原ひとみが今10代でないけれど描けるのは、自身の10代の時の感情と、「今っぽい」といつの時代も別物扱いされる「現代」の10代の感情に共通するものがあるのだろうか。

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    2024年08月12日
  • ハジケテマザレ

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    バイト先のイタリア料理店で起こる、バイト仲間たちとの温かな話。
    ユーモアもあって、リアルなところもあって、面白かった。

    金原さんは独特の語りがある。

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    2024年08月07日
  • 持たざる者

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    蛇とピアス 以来
    蛇も良かったけど、凄くなっててびっくりしました。それぞれの人物が魅力的
    様々な生き方があるなかで、1人の作者が全く違う4人の考え方生き方を生み出せるのは本当に脱帽です。他作品も読まなきゃ〜てなりました。

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    2024年08月04日
  • 私の身体を生きる

    購入済み

    読むのに気力のいる本だった

    息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
    SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。

    男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
    でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
    でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
    そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない

    #タメになる

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    2024年08月04日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    朝日新聞のオピニオン面での文章がすごく良かったので、代表作のマザーズを手に取った。

    独特の描写、実際に子育てしている人だからこそできる表現だなぁと思いながら読んだ。すごくグロテスクだけれども、完全に別の世界と言うわけではなくて、普通の人がなり得るような状況、ギリギリのところをうまく描いていると感じた。この本の出版はもう今から13年前になると思うけど、その状況からなにも変わっていないし、今年出版された本と言われても、何一つ驚かない。今の状況を残念に感じながら読み進めた。
    それぞれの登場人物に作者の気持ちが投影されているように感じたが、作者の思想的な部分はユカ。感情的な部分は涼子に近いのじゃない

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    2024年07月02日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    同じ保育園に子ども預ける五月、ユカ、涼子というマザーズの日々が描かれる。涼子は若干背伸びぎみだけど、モデルの五月、小説家のユカは自分が稼いだお金でセレブ的な生活ができる立場。そんなお金のある人たちの生活が描かれているせいか中盤までなかなか話のなかに入り込みにくかった。
    中盤になり3人の区別がはっきりついたあたりから面白くなってきたように思う。ユカも涼子もしょうがない人たちに思えて特に肩入れ要素はないんだけど、五月はほかの2人とつき合うのがもったいないくらいいい人だなと思った。そんな彼女に子ども失うなんていう出来事が2回も、それぞれ違ったかたちで起こったのは残念なこと。五月に起こった出来事をして

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    2024年06月27日
  • 憂鬱たち

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    金原ひとみ作品やっぱり最高だな。
    「憂鬱」をテーマにして、主人公カンダユウがカイズ、ウツイの名前の男に翻弄される短編集。
    特に「ゼイリ」の話が好きだった。

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    2024年06月13日
  • ハジケテマザレ

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    ヘビにピアスとアッシュベイビーしか大昔に読んだことなく本作読んでみて作風の違いに良い方でびっくりした。
    そもそも良く覚えてないんですが、ネチネチ陰湿なイメージしか残ってない。
    これは真逆で、主人公のこじらせ癖はあっても、それも愛おしい感じ。
    バイト仲間の交流なのですが、そばで見てる主人公の心の機微を覗き見が楽しい。そして展開するお話自体がポップでとても楽しいお話でした。
    ツボな小説でした。

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    2024年06月13日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    ネタバレ

    金原さんの小説はきつすぎる。エッセイの方がマイルドで読みやすかった。


    激しく共感‼️
    子供を産み激しい育児をしていた頃の私は元来の私ではなく、子供たちの手が離れるにつれ元の自分に戻っていった、という意識が拭えない。

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    2024年06月12日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    最初読み始めた時、これエッセイなん?痛々しく、自分の負の感情を浮き彫りにされる、、、と辛くなった。
    しかし、読み進めると、この切り裂くような言葉が結構中毒的に心に刺さった。

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    2024年06月06日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『テクノブレイク』が面白すぎる。コロナ禍の神経質さに絡む狂気。母親へのスタンプ5回送信。ゴキブリの出現。プルダックポックンミョン連呼しすぎ。ぶっ飛びすぎて笑うしかない。小説を読みながら爆笑したのは初めてかも。最後は切ない。

    #金原ひとみ
    #プルダックポックンミョン

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    2025年05月04日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    短い作品だったが、物語への没頭は半端なかった。没頭というか侵食といった方が良いか。恋愛小説というか偏愛小説と呼ぶに相応しく、またそのジャンルで言う傑作でないだろうか。文庫版あとがきの瀬戸内寂聴氏の解説に泣けた。

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    2024年05月06日