金原ひとみのレビュー一覧

  • 腹を空かせた勇者ども

    Posted by ブクログ

    主人公レナレナの、子供らしい思春期突入中学一年から少し大人の入口見えてきた高校一年までが、鮮やかに描かれている。あれ?この感覚なんだか懐かしいかも、と思ったら、そう、太宰治の「女生徒」を思い出した(何十年前だろ)。
    思春期の女の子の頭の中を、言葉でブワーッと表現するのは、その現代語会話の言葉の面白さもあり、怒涛の異世界的感覚が押し寄せてきておもしろい。もちろん現代の「勇者ども」のほうが、疾走感があるし、ママや友達との会話も豊富に織り交ぜられ、より多層的だ。
    同じ年代に子を持つ親の目線としては、現代の複雑な世界を生きて受験が終わっても相変わらず勉強して部活もして、いろいろ悩んだり迷ったり笑ったり

    0
    2025年06月16日
  • 憂鬱たち

    Posted by ブクログ

           『憂鬱たち』


    七つの短編からなります

    「デリラ」「ミンク」「デンマ」「マンボ」
    「ピアス」「ゼイリ」「ジビカ」

    登場するのは三人
    「神田憂」
    「年上の男性 カイズさん」
    「若者 ウツイくん」     

    神田憂は、今日こそ精神科に行かなければと思いながら、さまざまな事態に阻まれてどうしてもたどり着けない。彼女の周りに出没する年上の男性カイズさんと若者ウツイくんはいったい何者なのか?エロティックな思考が暴走し、現実が歪みはじめる。グルーヴ感のある文体が冴えわたる官能的ブラックコメディ……ですって。


    うーーーーん
    読んでいても ? が多いし
    エッチな方向に行きがちなのだけ

    0
    2025年06月12日
  • ハジケテマザレ

    Posted by ブクログ

    軽薄とかアンソーシャルディスタンスとかの金原ひとみではなく、ミーツ・ザ・ワールドの方の金原ひとみだった

    0
    2025年06月04日
  • ハジケテマザレ

    Posted by ブクログ

    普通で普通の主人公真野
    イタリアンでバイト中、まわりのスタッフは素性が謎の実力者マナルイさん、可愛い芸大生メイちゃん、ヴィーガンのヤクモなど個性的
    真野が自分の普通さを自虐、諦めつつどこか認めてるのが好感が持てる
    イタリアンなのに、最後はカレーが食べたくなる笑

    0
    2025年06月03日
  • アッシュベイビー

    Posted by ブクログ

    金原ひとみが書く女主人公はすごい魅力があるなーと思う。お母さんに読ませたらお母さんは具合悪くなってもう二度と見ない!って言ってた。

    0
    2025年05月29日
  • AMEBIC

    Posted by ブクログ

        

        『AMEBIC アミービック』


    金原ひとみさんの作品
    うーーーん 時間かかっちゃった
    ちょっぴり heavy ヘビーな作品。


    摂食障害気味の女性作家「私」のパソコンに日々残されている意味不明の文章=錯文。
    錯乱した状態の「私」が書き残しているらしいのだが………。関係を持った編集者の「彼」とその婚約者の「彼女」をめぐって、「私」の現実は分裂し歪んでいく。錯文の意味するものとは。錯乱した「私」は正気の「私」に何を伝えたいのか。孤独と分裂の果てには何が待つのか。
    著者の大きな飛躍点となった第三長編。
    ………ですって。

    一人称形式で進行していきます
    錯乱と錯文のイ

    0
    2025年05月27日
  • クラウドガール

    Posted by ブクログ

    4.0/5.0

    登場人物たちがお互いに確定的な印象を持っておらず、全く相反する感情を同居して抱いているのが印象的だった。
    そして、人や物事に対して連続性を認めない杏の考え方が非常に面白かった。他人に対して抱く感情は全て過去のものに対してであって、そのどこを切り取るかで全く見え方が変わるという記述に唸らされた。

    0
    2025年05月20日
  • 腹を空かせた勇者ども

    Posted by ブクログ

    日本を救うのは、やはり10代女子の「勇者」たちの旺盛な食欲だ。

    さまざまな問題を、スナックやファストフードとともに豪快に平らげてしまう。
    感染性の高いコロナウィルスも彼女たちの弾けることばや軽やかなフットワークにはついてこれない。
    胸のすくような爽快な読後感だ。

    ところでこのママは著者自身のカリカチュアだろうか?
    少々口うるさいが、「勇者」たちの強力なサポーターだ。

    0
    2025年05月17日
  • アッシュベイビー

    Posted by ブクログ

         『アッシュベイビー』


    金原ひとみ さん
    『蛇にピアス』の次の作品


    パンチ 効いてんなぁ…ってね
    刺激的だわ

    キャバ嬢のアヤは大学のゼミで一緒だった
    ホクトとルームシェアをしている。
    彼は小児性愛者で、大人の女には見向きもしない。ある日、ホクトの同僚の村野という男に出会ったアヤは村野に強く惹かれてしまう….
    …って入りです。


    本作の『アッシュベイビー』は…
    『蛇にピアス』のときよりも激しい性行為
    だったり、性的描写がリアルに描かれていて
    嫌悪する人も少なくないような気がします。
    ただ、文章は繊細で力強く(これは蛇にピアスにも言えますが)…アンバランスな感じが堪らないんで

    0
    2025年05月17日
  • マザーズ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すごい迫力ある作品
    女性を取り巻く社会の価値観、生物としての役割の中で欲望、執着、妬み、自由などのあらゆる感情が、波のように寄せては返す

    教科書に書かれているような理想の母親はいない
    みな1人の人間であり女である
    それぞれのキャラクターが際立っていて、部分的に自分に重なる一瞬がある

    五月の子供が亡くなることは衝撃すぎたが、それ故に夫婦仲が良くなるという、運命的なサイクルが回る

    男女の関係は満たされると離れ、失うと近づく
    それは1対1の関係だけでなく、彼ら彼女らを取り巻くすべのものを包括している

    0
    2025年05月10日
  • 軽薄(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    私は誰も愛していない夫も彼も__
    心に開いた穴を埋めるため、許されざる恋をした。
    お互いの感情が静かに強く摩擦し合い、文章から伝わるヒリヒリ感に読む手止まらずでした。
    この狂気を殺意をそして愛を野放しにしてはならない。

    0
    2025年04月30日
  • アッシュベイビー

    Posted by ブクログ

    小児性愛者や動物虐待の描写がメインで、終始ドロドロ鬱展開。
    セックスが話の中心。

    ドロドロにどっぷり浸りたい時には良いかも知れないけど、読後感は気持ちの良い物ではない。

    でも、惹き込まれるものはある。
    自分の中の醜い部分が呼応しているのか。

    荒んだ心の時に読むと、不思議とスッキリする。
    ピタリとはまるときは、はまる。

    0
    2025年07月26日
  • 腹を空かせた勇者ども

    Posted by ブクログ

    助走が短くて瞬発力のある文、そんな金原さんの文章が好きだ。
    ライトな小説のように思わせる文体で重苦しさを感じないんだけど、それだけで終わらないのがまたいい。
    読み終えた後にしっかり読み手に何かを残してくれて、それが何なのかを紐解くのがまたいい時間になる。

    0
    2025年03月24日
  • アタラクシア

    Posted by ブクログ

     2019年に単行本として刊行。
     本作は良い。様々な若い女性や男性に視点を置き、男女関係や夫婦関係、家族関係等における多様な軋轢・すれ違いを描いていてリアリスティックである。金原さんは言語感覚も若く、今時の若者をうまく描いていると思う。
     もっとも、本作では下の名前で章ごとに視点が動いてゆくのだが記憶力が弱く人の名前を覚えられない私にはその点がちょっと苦手だった。
     女性たちはそれぞれの個性が際立つというほどでもないが、唯一、「由依」だけは異常な人物で、コミュニケーションに根本的な欠落があり、彼女が何を考えているか誰にも分からず、まるでサイコパスのような人間だ。自分なら絶対に近づかない人間だ

    0
    2025年03月12日
  • ハジケテマザレ

    Posted by ブクログ

    世の中はいろんなキャラがいて、相容れない人もいるけれど、各々悩み奮闘しながらなんとか懸命に生きているんだよな、と再認識させてくれる前向きで全肯定な物語りだと思った。隠キャ自認の主人公だけれど、公平で素直でバランスが良くて、自虐的でネガティヴな独白も微笑ましいくらい。
    カオスなドタバタ場面も、空回りせず滑らない描写で愉快で笑った笑った。

    0
    2025年02月08日
  • 腹を空かせた勇者ども

    Posted by ブクログ

    レナレナが両親、友人達との関係を通して、他人の考えている事と自分が思うことの違いとどう折り合いをつけていけば良いのか、レナレナの心の葛藤に共感してしまったり、こんな風に考えるのか!と新鮮だった。「私は正しいことを言って、正しさと正しくなさの狭間で苦しんでいるミナミを正しさで殴ってるような気もした。」という箇所には、とてもハッとさせられた。考えても解決しないことばかりが多いけど、とても軽い調子の会話だらけの文章に何か救われるような気持ちになりました。

    0
    2025年02月01日
  • ハジケテマザレ

    Posted by ブクログ

    普段、この作者さんの作品読むと、良い意味でどっと疲れが出るんだけど、、、。
    作風変わったのかな?
    読後、元気になりました。

    0
    2025年02月01日
  • 腹を空かせた勇者ども

    Posted by ブクログ

    怒涛の会話が続く文章、金原さんぽい。
    レナレナ、ヨリヨリ、ミナミ、良い関係だ。中学生から高校生って、子どもだけど少しずつ変わっていく時期だよね。家族の形も恋愛も、縛られるものじゃないのかもだけど、公認不倫かぁ…なかなか難しい。コロナ禍のときを描いてるから、当時を思い出す。他人事のようで、身近な人にもたくさん影響を与えた数年間。あの頃学生だったら、自分はどうだったかなと考えてしまった。
    四編それぞれのタイトルも良いなと思った。
    『腹を空かせた勇者ども』『狩りをやめない賢者ども』『愛を知らない聖者ども』『世界に散りゆく無法者ども』
    食欲の止まらない玲奈の食べるシーンが多くて印象的だった。

    0
    2025年01月11日
  • 腹を空かせた勇者ども

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    また私は読まず嫌いだった…!と実感してしまった。著者の作品を、勝手なイメージで、若い時にデビューしてもてはやされた、イマドキの、若い女性が書いた、薄っぺらい小説でしょう、と、ハナから読んでいなかった。
    完全に自分の偏見だった。こんなにページを繰る手が止まらないとは思っていなかった。この作品で描かれているのは、自分とは遠い世代のコロナ禍の日常。ただでさえ近頃の若者は理解できない、とつい老害地味た発言をしてしまう自分が、タイムスリップしたみたいに自分の15歳の頃に思いを馳せてしまった。
    この年末年始は金原ひとみさんの作品を読み漁ることになりそうだ。

    0
    2024年12月24日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

    Posted by ブクログ

    金原ひとみの本を読むのは初めて。現代女性の鋭い感覚と描写に驚いた。繊細な感性の人なのだろう。他の本も読んでみたい。

    0
    2024年12月21日