金原ひとみのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
主人公レナレナの、子供らしい思春期突入中学一年から少し大人の入口見えてきた高校一年までが、鮮やかに描かれている。あれ?この感覚なんだか懐かしいかも、と思ったら、そう、太宰治の「女生徒」を思い出した(何十年前だろ)。
思春期の女の子の頭の中を、言葉でブワーッと表現するのは、その現代語会話の言葉の面白さもあり、怒涛の異世界的感覚が押し寄せてきておもしろい。もちろん現代の「勇者ども」のほうが、疾走感があるし、ママや友達との会話も豊富に織り交ぜられ、より多層的だ。
同じ年代に子を持つ親の目線としては、現代の複雑な世界を生きて受験が終わっても相変わらず勉強して部活もして、いろいろ悩んだり迷ったり笑ったり -
Posted by ブクログ
『憂鬱たち』
七つの短編からなります
「デリラ」「ミンク」「デンマ」「マンボ」
「ピアス」「ゼイリ」「ジビカ」
登場するのは三人
「神田憂」
「年上の男性 カイズさん」
「若者 ウツイくん」
神田憂は、今日こそ精神科に行かなければと思いながら、さまざまな事態に阻まれてどうしてもたどり着けない。彼女の周りに出没する年上の男性カイズさんと若者ウツイくんはいったい何者なのか?エロティックな思考が暴走し、現実が歪みはじめる。グルーヴ感のある文体が冴えわたる官能的ブラックコメディ……ですって。
うーーーーん
読んでいても ? が多いし
エッチな方向に行きがちなのだけ -
Posted by ブクログ
『AMEBIC アミービック』
金原ひとみさんの作品
うーーーん 時間かかっちゃった
ちょっぴり heavy ヘビーな作品。
摂食障害気味の女性作家「私」のパソコンに日々残されている意味不明の文章=錯文。
錯乱した状態の「私」が書き残しているらしいのだが………。関係を持った編集者の「彼」とその婚約者の「彼女」をめぐって、「私」の現実は分裂し歪んでいく。錯文の意味するものとは。錯乱した「私」は正気の「私」に何を伝えたいのか。孤独と分裂の果てには何が待つのか。
著者の大きな飛躍点となった第三長編。
………ですって。
一人称形式で進行していきます
錯乱と錯文のイ -
Posted by ブクログ
『アッシュベイビー』
金原ひとみ さん
『蛇にピアス』の次の作品
パンチ 効いてんなぁ…ってね
刺激的だわ
キャバ嬢のアヤは大学のゼミで一緒だった
ホクトとルームシェアをしている。
彼は小児性愛者で、大人の女には見向きもしない。ある日、ホクトの同僚の村野という男に出会ったアヤは村野に強く惹かれてしまう….
…って入りです。
本作の『アッシュベイビー』は…
『蛇にピアス』のときよりも激しい性行為
だったり、性的描写がリアルに描かれていて
嫌悪する人も少なくないような気がします。
ただ、文章は繊細で力強く(これは蛇にピアスにも言えますが)…アンバランスな感じが堪らないんで -
Posted by ブクログ
2019年に単行本として刊行。
本作は良い。様々な若い女性や男性に視点を置き、男女関係や夫婦関係、家族関係等における多様な軋轢・すれ違いを描いていてリアリスティックである。金原さんは言語感覚も若く、今時の若者をうまく描いていると思う。
もっとも、本作では下の名前で章ごとに視点が動いてゆくのだが記憶力が弱く人の名前を覚えられない私にはその点がちょっと苦手だった。
女性たちはそれぞれの個性が際立つというほどでもないが、唯一、「由依」だけは異常な人物で、コミュニケーションに根本的な欠落があり、彼女が何を考えているか誰にも分からず、まるでサイコパスのような人間だ。自分なら絶対に近づかない人間だ -
Posted by ブクログ
怒涛の会話が続く文章、金原さんぽい。
レナレナ、ヨリヨリ、ミナミ、良い関係だ。中学生から高校生って、子どもだけど少しずつ変わっていく時期だよね。家族の形も恋愛も、縛られるものじゃないのかもだけど、公認不倫かぁ…なかなか難しい。コロナ禍のときを描いてるから、当時を思い出す。他人事のようで、身近な人にもたくさん影響を与えた数年間。あの頃学生だったら、自分はどうだったかなと考えてしまった。
四編それぞれのタイトルも良いなと思った。
『腹を空かせた勇者ども』『狩りをやめない賢者ども』『愛を知らない聖者ども』『世界に散りゆく無法者ども』
食欲の止まらない玲奈の食べるシーンが多くて印象的だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまた私は読まず嫌いだった…!と実感してしまった。著者の作品を、勝手なイメージで、若い時にデビューしてもてはやされた、イマドキの、若い女性が書いた、薄っぺらい小説でしょう、と、ハナから読んでいなかった。
完全に自分の偏見だった。こんなにページを繰る手が止まらないとは思っていなかった。この作品で描かれているのは、自分とは遠い世代のコロナ禍の日常。ただでさえ近頃の若者は理解できない、とつい老害地味た発言をしてしまう自分が、タイムスリップしたみたいに自分の15歳の頃に思いを馳せてしまった。
この年末年始は金原ひとみさんの作品を読み漁ることになりそうだ。