金原ひとみのレビュー一覧

  • マザーアウトロウ

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    エネルギッシュでサイクロン掃除機のような吸引力をもつ義母との話

    40歳の主人公波那と28歳の結婚相手と53歳の義母

    義母とは、出会ったその日から飲みからカラオケはしご、会社の昼休憩に美容整形、いきなり明日には韓国弾丸旅行⋯嫁姑を超えて付き合ってくうちに、心にわだかまる過去、後悔、様々なことを語り合う


    破天荒な人(義母)に振り回されて終わるような話でなく、
    義母の張子、友人のエンゾと付き合い話すうちに、主人公が望む「私の望み」に気づいていく様子がテンポよく描写されている

    答えを出すことが正義ではない、答えを出さずに生きていくのが自分らしいと気づいていく
    大切な人と、大切な時間を積み重ね

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    2026年06月07日
  • 私の身体を生きる

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    性というか性別(性自認や対象)というか、性欲というか性癖とか、性体験とか。

    「性」のことはご法度的で親子、恋人、親友でも避けたりするわけで、孤独な世界だと思ってきたけれど。それが女性作家が17人も語るわけで下品上等、生々しくて面白い。
    面白い、と言ってる事を下品と言う人もいると思いますが、多様性?とあえて言葉にすれば線引きしないでよ、と。

    面白いというのは具体的に変えれば興味深い、が適切か。いやらしい意味でなく、前述のようにご法度な他者の世界に興味があるわたしは、作家がこうもあけすけにエッセイとして実体験や思想を語ってくれてありがたく。
    本として残るので結構なカミングアウトもあったりするわ

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    2026年06月07日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    一人称視点で物語が進んでいくから自分の思考と一体化していくような部分もたくさんあって、、辛かった。一言でテーマを言えば醜形恐怖症、アルコール依存症、SNSがもたらす形骸化された人間関係、孤独と片付けられるけど、その渦中にいる人はこんな気持ちです、って小説を通して体験すると、自分もその渦の中に吸い込まれてしまう感覚があって、、辛すぎました。

    でも、朝井さんの解説を読んでふっとその渦の中から救われた気がした。この言語化し難い金原さんの文体を綺麗に抽象化してくれたから。
    この解説を読んでから本作を読んだらここまで落ち込まなかっただろうという後悔すら込み上げてくる。

    ・脳内を逡巡、疾走した言葉を速

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    2026年06月06日
  • マザーアウトロウ

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    金原さん読むのは2冊目。
    あまり深くものを考えながら生きていない私からすると、生きるのが大変そうな人がたくさん出てきます。
    刺激のある生活、楽しそうだけど、私自身は穏やかな生活を求めてる。それでも張子さんに共感するところがたくさんあった。
    疎外感と興味のなさの話が面白かった。
    カンジャンケジャンがたべたくなった。
    何なのか知らんけど。

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    2026年06月04日
  • 私の身体を生きる

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    いつも読んでる大好きな作家さんたちの身体にまつわるエッセイ。作家さんたちにも過去や苦しみや葛藤があると知ってしまった。

    「誰かから指弾される前に、違う、お前は違うと「私の中の世間」が言ってくる。」

    ☁️ 世の中には女性であることで苦しんでる人がいないわけないのに、言語化されてしまうと本当にいると見えてしまう、なんて、自分勝手さに嫌になりながら読み進めました。

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    2026年06月02日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    わかる、めちゃわかる。の連続でした。

    でも各登場人物には一定の距離を置いて読むようにしました。あんまりのめり込んだらこのあと現実に立ち向かわなきゃいけないのが、無性に辛くなるような気がして。それくらい危なくてやわい部分を言語化されてる感覚。金原ひとみの中ではいちばん好きかも

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    2026年05月31日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ネタバレ

    歌舞伎町というある種、非現実的な世界の人々の生き方が逆に主人公の由嘉里を生きやすくしてくれる素敵な物語だった。
    多様性とはいうものの私たちは、実際に知っているものしか受け入れようとしないし、この小説に出てくる主人公の周りの人々はそういった常識から少し外れていながらも彼女達らしくまっすぐ生きているんだと感じた。
    私が見えていないだけで、この小説に出てくるライ達のような考え方、生き方をしている人は結構いるんだろうなと思い、少し羨ましくも感じた。
    ライのように「この世界から消えることが宿命」とまでは思わないが、時々自分の生きている意味とか存在価値が分からなくなることもあるので、ライに共感できる部分も

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    2026年05月31日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    カンブリア宮殿の新しいMCとして起用された金原ひとみとは一体何者なのかと、彼女について知りたくなり手に取った1冊目の本。

    書店でタイトルに目を奪われた。本書に綴られた5編の短編集に登場する女性たちの必死にもがく様相は読んでいてハラハラした。これまでに独創的な世界観に放り込まれた経験はない。

    女性作家だからこその世界観なのでは、と読んでいて思う。登場する全ての女性は一人称視点で語られ、細かい描写に読者も惹き込まれること間違い無い。

    金原ひとみの世界観にどっぷりハマるきっかけになった。

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    2026年05月31日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    読んでいる間ずっと、文章で殴られているような感覚だった。

    登場人物たちの言葉が鋭くて、何度も「うっ」となりながら読んだ。印象に残るセリフが本当に多い。自分ではそれなりに柔軟なつもりでいても、まだまだ無意識の思い込みやステレオタイプを抱えているんだなあと気づかされる。

    人それぞれの幸せや、生と死に対する価値観は違う。自分の物差しで他人を測るのはナンセンス。作中で繰り返し考えさせられたことだけど、それでもライには生きていてほしいし、笑っていてほしいと思ってしまった。由嘉里の気持ちがすごくわかる。正しさだけでは割り切れない感情があるよね。

    個人的にはユキの「知らない権利」が特に刺さった。この世

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    2026年05月30日
  • マザーアウトロウ

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    結婚した旦那の義母がファンキーすぎるというお話。
    あんなぶっ飛んでる50代っていないと思うけど、あんな人が知り合いにいてほしい。
    ほとんどの人はツラい出来事がおきて、それを乗り越えて強くなっていくんだ、と改めて感じた。

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    2026年05月26日
  • マザーアウトロウ

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    ネタバレ

    Audibleにて。この小冊子のシリーズはさらっと楽しめる本が多くて好きだけど、この本も短いながら面白かった。ぶっとんだかーちゃんの描写や発言が耳に心地よく気持ちよくWalkingできた。かーちゃんの息子の嫁が語り手となるが、その嫁の元旦那とのDVとか壮絶な過去からの立ち直りという思いテーマも吹き飛ばせるような痛快な作品に仕上がっていて気に入った。

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    2026年05月26日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    結婚も出産も子育ても近いうちに実現したいと夢に見ていて、なんとなく気になり手にした本。
    登場してくる3人の母親はいずれも孤独感を抱えて育児に滅入っていて、読むだけでこちらまで子育てのしんどさが伝わってくる。。
    当たり前だけど誰かに頼らずに1人で成し遂げられることなんてない。仕事だってそう。ましては1人の人間を育てるなんてもってのほか。
    女性目線でしか語られていなかったから夫側は全員クソだと思って読んでいたが、男性目線の視点からも読んでみたかった。
    なぜ子どもが生まれることで亀裂が入るのか。
    そこからも学べることがあるかもしれない。

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    2026年05月26日
  • マザーアウトロウ

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    「あの本読みました?」で紹介されていた。世代的にわからない言葉がいくつかあって調べてしまった。読後感爽やか!

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    2026年05月25日
  • 蛇にピアス

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    難しい小説、であったのだろうと思う。
    正確には、そうであろうと思うことで自分を納得させようとしているのかもしれない。
    それは、僕が昨晩39.1程の熱を出し、あるいはなにかのウイルスに犯されながらも寝付けない夜に暇を持て余すために読み始め、読み終えたのが原因かもしれない。

    物語としては抽象性を保ったまま一人称で進んで行く小説だった。
    主人公、ルイはアマという青年と出会ってから生活を共にすることになる。
    アマはスプリットタンであり、背中には刺青を刺しているような青年である。

    ルイはアマに対して愛情とも言えないような親密性を持ち、そこにはある種退廃に浸るような生活を繰り返すことになる。
    アマと歩

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    2026年05月24日
  • マザーアウトロウ

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    オーディブルで視聴。会話がとても良かったし行動力のある人の話はそれだけで面白い。生き方の話としてとても良かった。韓国に行きたくなるしいつまでも元気に色々挑戦したくなる。

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    2026年05月23日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ネタバレ

    早口で溢れるゆかりの脳内ナレーション、このオタク特有の早口(それもステレオタイプかもしれない)の再現が秀逸。私もゆかりのような速度で熱量で言葉を脳内に巡らせてしまうタイプなので凄く共感できる主人公だった。

    私たちは、知らずのうちにその人の幸せの基準を、自分が持っている小さい定規で測って、そして相手を思うが故にそれを押し付けてしまっているのかもしれない。つい、他人の考えを分かろうとしたり、分かってもらおうとしたり、自分にとって分かりやすい名前のある感情をあてがいたくなるけれど、そんな事しなくても人を好きだと思ったり大切に思ったりしていいんだと思った。

    ユキが編集者にマンスプ食らった時の、「知

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    2026年05月22日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    まず、タイトルに惹かれました。エッセイと掌編小説がミックスされておりましたが、その2つの内容の境界線が曖昧で尚且つ巧妙で秀逸でした。金原ひとみさんの生き様が感じられました。健康で長生きして小説を書き続けて欲しいと思いました。

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    2026年05月21日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ずっと文章に力があって、登場人物がそこで生きて感じて考えていて、五感が文章と接続されている感覚が心地よくて、物語全体を「わかりあえなさ」というテーマが貫いていて、本当に金原ひとみは天才ですね~と思った。起こっているイベントとしてはなんでもないことだけど、それに主人公がどんなふうに心を動かしているかが痛いほどわかって良い体験だった。そのぶん物語終盤~エンディングはありきたりで、もう全部情報や感情を出し切って物語が飽和している感があったけれども、それもリアリティだし仕方ないのかな~と思うなど。

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    2026年05月20日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    映画を先に観たので杉咲花さんや南琴奈さんの顔がチラつくけど。ステレオタイプを剥がしてくれる作品。他人を理解しようなどおこがましい。諦念がありつつ、なお関わろうとする愛(着)、興味。人のつながりが体の関係ではなく広義の推し活になった世界がここにある。

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    2026年05月20日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    今までに読んだ金原作品の中でもかなり好きだった方かも
    刺されなければならなかったし、殺さなければならなかった。

    二人で作り上げた要塞に二人で閉じこもり、その世界を強化し続け、その世界の倫理に反する小さな罪を見つけ出しては糾弾して攻撃し合う。私たちのしている事はそういう事だった。

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    2026年05月13日