金原ひとみのレビュー一覧

  • マザーアウトロウ

    Posted by ブクログ

    明るくポジティブに。
    思い立ったらすぐにやるし、失敗してもめげないし気にしない。
    母親だけど、全くそんな概念はない。
    たくましく、頼り甲斐がある感じ。

    0
    2026年05月14日
  • マザーアウトロウ

    Posted by ブクログ

    張子の奔放さが癖になる。
    途中波那の辛い過去に胸がつまされたが、基本アップテンポで明るいので、重くならずに読めた。

    金原ひとみさんの作品は、辛い結婚生活の後離婚した人が、若い男と恋愛し癒される話が多いけど(ナチュラルボーンチキンやYABUNONAKAの友梨奈、踊り場の中のいくつかの話)金原さん自身がそういう生活をしてるんだろうか?

    張子と波那の会話にははっとさせられるものが多く、女性の生き方を考えさせられた。

    0
    2026年05月14日
  • 軽薄(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今までに読んだ金原作品の中でもかなり好きだった方かも
    刺されなければならなかったし、殺さなければならなかった。

    二人で作り上げた要塞に二人で閉じこもり、その世界を強化し続け、その世界の倫理に反する小さな罪を見つけ出しては糾弾して攻撃し合う。私たちのしている事はそういう事だった。

    0
    2026年05月13日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表現の精度が恐ろしく高い。

    併録された作品はいずれも、救いを見出せない男女の話。

    人は意識的に選択して生きているようでいて、実際には抗いようのない感情に大きく左右されている。
    『「なんか好き」の「なんか」が重大なのだ。』という一文には、特に強くそれを感じた。

    人は誰しも、自分の人生を説明できていると思い込んでいるけれど、実際には後付けで物語化しているだけで、その核心には説明不能な“なんか”がある。

    もし人の選択がそんなにも儚く頼りないものなのだとしたら、モラルや善悪の観念もまた、偶発性の堆積に過ぎないのではないか。

    そう考えると、全てが無意味で空虚なものにも思えてしまう。

    本作はま

    0
    2026年05月09日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ・コロナ。つい数年前の出来事なのに結構、あの時の感覚を忘れていると思った。生命の危機がすぐそこにあり、物理的にも文字通り分断されていた時代。
    ・めっちゃ金原文学としてコロナの時代を書き上げたな〜、というのが率直な感想。生々しく、あの頃の感情を呼び起こされてしまった。

    0
    2026年05月06日
  • アタラクシア

    Posted by ブクログ

    え。え、え?
    いろんな人の結婚生活の苦悩を描いている話かと思ってたけど、最後がまさかの恐怖展開。
    結婚相手を間違えるととんでもないことになるのか、
    誰を選んでも少なからず同じようなリスクがあるのか。
    子どもを持つ持たない、結婚するしない、
    相手を一途に思う、不倫する、ストレスを内に抱え込む、外で発散する。
    いろんな選択があって、それぞれにメリットデメリットがある。
    そんなことを考えさせられる話だった。
    面白かった、なんだかんだ、桂が一番こわい。

    0
    2026年05月03日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「とにかくキマるから読め!!!!!」との朝井リョウさんの推薦帯。朝井さんが推薦者になる理由はとてもよくわかる。朝井さんも金原さんも、現代人が日々うっすら思っていること、言葉にしなければいずれ忘れてしまうような些細なことを、その鋭い観察眼と並外れた言語化能力でガッチリと掴んではこれでもかとぶつけてくるタイプだから。
    でも少なくともこの作品に関しては、その毒っけは朝井さんの比にならない(ほど高い)と感じた。一度足を取られたら二度とは上がってこられない蟻地獄のように、ただ飲まれていくだけ。どの短編もページを追うごとに、「もう残り数ページしかない、これ救いはあるのか?!」と大変ハラハラしながら読むこと

    0
    2026年05月03日
  • 持たざる者

    Posted by ブクログ

    震災直後における福島第一原発の爆発。当時中学生であった私は、ニュースを知ってはいても西日本に住んでいたためか強く意識したことがなかった。放射能汚染に関して無知であり無頓着であったこと、恐怖を感じるには若すぎたこと、周囲にそのニュースを重んじる人間がいなかったことからも、この本を読むまで東京に暮らしていても避難した人がいたということを詳細に知ることができていなかった。著者の金原さん自身が岡山、そしてフランスに避難したことからも、原体験が小説に表現されているのだと思う。
    小説内において、避難することを「過剰」だと思う人間もいれば、健康や子供の将来のために「当然」だと考える人間もいる。その構図は、コ

    0
    2026年04月28日
  • 蛇にピアス

    Posted by ブクログ

    映画を随分昔に見てからやっと原作を読めた。
    生々しく痛々しい描写に目を背けたくなるところもあったが、ページ数も少なめでテンポ良く読むことができた。全てがどうでも良くなったり、何かアングラな場所にいってメチャメチャになりたいな、みたいな気持ちを抱えたことがあるのでルイに共感を覚えました

    0
    2026年04月28日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    コロナ禍という社会的テーマを取り扱いながらも人間のドス黒い暗い感情と危うさを感じさせる金原文学の極地点のような作品だった。自分の精神状態が安定していてもドン底に落ちる感覚にキマってしまう。

    0
    2026年04月26日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の閉塞感を思い出すから嫌、という理由で、
    私は5篇中、1〜3が好きだったかな。
    全てに置いて苦悩する女子の話で、
    完全には共感しないけど、
    あらゆるパターンの女子の苦悩と孤独を描いていて、
    読んでいて苦しくなったり、呆然としたりした。
    全然ハッピーエンドじゃないし、
    なんにも解決しないけど、
    でも最後の朝井リョウの解説を読んで、
    とにかく“管理される”ということに抗っているのが金原作品だ、という見解に、あーだから好きなのかも。
    と腑に落ちる自分もいた。
    朝井リョウの言う、“よくわからないけれどこれはやめておいたほうがいいんだよ、ね?”という圧、コントロールフリーク社会の圧に耐えられなく

    0
    2026年04月22日
  • ミーツ・ザ・ワールド

    Posted by ブクログ

     関係ないですが最近見たYoutube発信の映画で「なんかゲボの味しない?」が何度も出てきてクスッと笑える場面がある。歌舞伎町の路上でまさに嘔吐中の場面から始まり、勝手ながらキーワードチェーンで新たな物語と出会った。偶然の共通要素にクスッとなった。
     腐女子は調べるまでピンとこなかった。BLが流行ったりアニメ好きが秘め事な嗜好とは感じない時代になったのだと思います。大多数の好みがもてはやされて、希少な好みが後ろめたく感じる。そんな傾向がそもそもが偏見だったのでしょう。自分の不適切なを刺されたような気分になりました。
     一見するとその場のノリで楽しさを最優先にしていそうな雰囲気の人でも誰かを頼り

    0
    2026年04月19日
  • ミーツ・ザ・ワールド

    Posted by ブクログ

    なんだこれと思いながら引き込まれて
    宗教 哲学 禅問答のような内省
    客観的に自分を見る
    人との距離感
    片思い 執着 概念 
    感情を言葉にする能力
    解説まで読み終わって
    救われた
    とっても救われた気がした

    0
    2026年04月18日
  • 蛇にピアス

    Posted by ブクログ

    心の一部を掴まれて、互いに離れられなくするような乱暴な人間関係、依存とも言える主人公たちの破滅を見て、反対にいい人間関係とは何か?を立ち返るきっかけになった本だった
    世の中には、こういう接し方しか知らない人がいるよなとも思え、悲しくなった。

    主人公がいきなり痩せていることを、指摘されるシーンは、リアルな感じがして驚いた。

    0
    2026年04月16日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

    Posted by ブクログ

    ざっくりとテーマに沿って、エッセイと掌握小説が入り乱れた一冊。
    エッセイと小説の垣根が低くて、一体何が実際にあったことで何がフィクションなのか境目が分からなくなってくるし、それでいいとも思えてくる。
    好きなラジオパーソナリティが「いろんなことが平均的にできる人が世の中を回してくれていて、それがどうしてもできない人は世の中を回せないけど、板の上に立つ仕事とかで世の中の役に立っている」と言ってて、金原さんが役に立ってるという実感を持てているかどうかは別にして、金原さんにとって生きるってことに小説がどれだけ不可欠なのかということがとても伝わってきた。

    0
    2026年04月14日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    短編集だがひとつひとつの話の内容が濃い。
    清く正しく生きているように見える人でも、何かに縋りつつ生きているのかも。
    また、物語の中でコロナに関する描写があったが、あの頃のなんとも言えない閉塞感もほんのり思い出した。

    0
    2026年04月14日
  • デクリネゾン

    Posted by ブクログ

    選んだ選択と選ばなかった選択の両方にメリット・デメリットがあり、それらを深く考えて絶望する人間がいる。そんなことに思いを馳せることができていなかった、、。短絡的な思考でしか物事を考えない自分には、志絵の生き方があまりにも辛そうで、いつか彼女が自分自身を破滅へと追い込んでしまうのではないかとヒヤヒヤしながら読み進めていた。そんな志絵には、蒼葉がいて、ひかりがいて、和香がいて、吾郎がいて、そして何よりも理子がいる。人と関わることで孤独を感じるけれど、人と関わるからこそ孤独を癒すことができる。そんな温かさを、コロナという人との関わりを断絶する世情と絡めて描いていたのが素敵な構想だな、と感じた。

    0
    2026年04月13日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    とにかくキマるから読め!!!!!とは言い得て妙で、自らの価値観を最優先に、生きることも明日をやり過ごすことも、絶望することも、そして死という選択さえも躊躇がない女性たちが全力でぶつかってくる。

    綺麗事やモラル、他者からの評価、社会の秩序に適応することに重きを置く現代的な感覚からすれば、登場人物たちは煩わしくて疎ましくて、理解し難いものとして映るかもしれない。

    でも立場が違えば、考え方のものさしを変えれば、自分の何かに置き換えれば、少なからず共鳴することはあるはずで。言語化しきれない人間の弱さや、融通の効かない頑固さが、躊躇いなく物語に落とし込まれている。

    真意を掴むこと、価値観に固執しな

    0
    2026年04月11日
  • アタラクシア

    Posted by ブクログ

    面白くて一気読みしたが、感想を持つのが難しいなというのが率直な感想。
    それぞれの登場人物の解像度が高いけれど、みんなちょっとおかしい。英美が一番感情移入できたけれど。
    各々のパートではその人の思考や心に触れたり、触れられなかったり、もどかしさが繰り返された。
    由依の気持ちが知りたい。なぜ桂がストーカーしていると知ってて結婚に至ったのか。スマホを奪われそうになったのに、なぜ振り切って別のところ(瑛人)に行こうとしなかったのか。考えても分からない。
    分からないからこそ自由に考える余地があり、それが小説の醍醐味だよな、と思い直す。

    結婚ってこんなに難しいものなのか?と、ものすごく平穏に結婚して平穏

    0
    2026年04月03日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    短編集。彼氏が10歳くらい年下の女性の話すごい共感した。「彼と向き合うたび、老いに怯える自分と直面する。」って書いてあって絶対彼女のほうが年上のカップルは思うよな。しかもこの女性の美容医療そこまで骨切りします!!とかいう派手なものじゃなくてボトックスとかヒアルロン酸とか軽いものなのに、それにも一喜一憂させられるのリアルってなった。

    後半はエロ本??ってなった。

    0
    2026年04月01日