金原ひとみのレビュー一覧

  • マザーアウトロウ

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    金原さん読むのは2冊目。
    あまり深くものを考えながら生きていない私からすると、生きるのが大変そうな人がたくさん出てきます。
    刺激のある生活、楽しそうだけど、私自身は穏やかな生活を求めてる。それでも張子さんに共感するところがたくさんあった。
    疎外感と興味のなさの話が面白かった。
    カンジャンケジャンがたべたくなった。
    何なのか知らんけど。

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    2026年06月04日
  • 私の身体を生きる

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    いつも読んでる大好きな作家さんたちの身体にまつわるエッセイ。作家さんたちにも過去や苦しみや葛藤があると知ってしまった。

    「誰かから指弾される前に、違う、お前は違うと「私の中の世間」が言ってくる。」

    ☁️ 世の中には女性であることで苦しんでる人がいないわけないのに、言語化されてしまうと本当にいると見えてしまう、なんて、自分勝手さに嫌になりながら読み進めました。

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    2026年06月02日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    わかる、めちゃわかる。の連続でした。

    でも各登場人物には一定の距離を置いて読むようにしました。あんまりのめり込んだらこのあと現実に立ち向かわなきゃいけないのが、無性に辛くなるような気がして。それくらい危なくてやわい部分を言語化されてる感覚。金原ひとみの中ではいちばん好きかも

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    2026年05月31日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ネタバレ

    歌舞伎町というある種、非現実的な世界の人々の生き方が逆に主人公の由嘉里を生きやすくしてくれる素敵な物語だった。
    多様性とはいうものの私たちは、実際に知っているものしか受け入れようとしないし、この小説に出てくる主人公の周りの人々はそういった常識から少し外れていながらも彼女達らしくまっすぐ生きているんだと感じた。
    私が見えていないだけで、この小説に出てくるライ達のような考え方、生き方をしている人は結構いるんだろうなと思い、少し羨ましくも感じた。
    ライのように「この世界から消えることが宿命」とまでは思わないが、時々自分の生きている意味とか存在価値が分からなくなることもあるので、ライに共感できる部分も

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    2026年05月31日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    カンブリア宮殿の新しいMCとして起用された金原ひとみとは一体何者なのかと、彼女について知りたくなり手に取った1冊目の本。

    書店でタイトルに目を奪われた。本書に綴られた5編の短編集に登場する女性たちの必死にもがく様相は読んでいてハラハラした。これまでに独創的な世界観に放り込まれた経験はない。

    女性作家だからこその世界観なのでは、と読んでいて思う。登場する全ての女性は一人称視点で語られ、細かい描写に読者も惹き込まれること間違い無い。

    金原ひとみの世界観にどっぷりハマるきっかけになった。

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    2026年05月31日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    読んでいる間ずっと、文章で殴られているような感覚だった。

    登場人物たちの言葉が鋭くて、何度も「うっ」となりながら読んだ。印象に残るセリフが本当に多い。自分ではそれなりに柔軟なつもりでいても、まだまだ無意識の思い込みやステレオタイプを抱えているんだなあと気づかされる。

    人それぞれの幸せや、生と死に対する価値観は違う。自分の物差しで他人を測るのはナンセンス。作中で繰り返し考えさせられたことだけど、それでもライには生きていてほしいし、笑っていてほしいと思ってしまった。由嘉里の気持ちがすごくわかる。正しさだけでは割り切れない感情があるよね。

    個人的にはユキの「知らない権利」が特に刺さった。この世

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    2026年05月30日
  • マザーアウトロウ

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    結婚した旦那の義母がファンキーすぎるというお話。
    あんなぶっ飛んでる50代っていないと思うけど、あんな人が知り合いにいてほしい。
    ほとんどの人はツラい出来事がおきて、それを乗り越えて強くなっていくんだ、と改めて感じた。

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    2026年05月26日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    結婚も出産も子育ても近いうちに実現したいと夢に見ていて、なんとなく気になり手にした本。
    登場してくる3人の母親はいずれも孤独感を抱えて育児に滅入っていて、読むだけでこちらまで子育てのしんどさが伝わってくる。。
    当たり前だけど誰かに頼らずに1人で成し遂げられることなんてない。仕事だってそう。ましては1人の人間を育てるなんてもってのほか。
    女性目線でしか語られていなかったから夫側は全員クソだと思って読んでいたが、男性目線の視点からも読んでみたかった。
    なぜ子どもが生まれることで亀裂が入るのか。
    そこからも学べることがあるかもしれない。

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    2026年05月26日
  • 蛇にピアス

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    難しい小説、であったのだろうと思う。
    正確には、そうであろうと思うことで自分を納得させようとしているのかもしれない。
    それは、僕が昨晩39.1程の熱を出し、あるいはなにかのウイルスに犯されながらも寝付けない夜に暇を持て余すために読み始め、読み終えたのが原因かもしれない。

    物語としては抽象性を保ったまま一人称で進んで行く小説だった。
    主人公、ルイはアマという青年と出会ってから生活を共にすることになる。
    アマはスプリットタンであり、背中には刺青を刺しているような青年である。

    ルイはアマに対して愛情とも言えないような親密性を持ち、そこにはある種退廃に浸るような生活を繰り返すことになる。
    アマと歩

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    2026年05月24日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ネタバレ

    早口で溢れるゆかりの脳内ナレーション、このオタク特有の早口(それもステレオタイプかもしれない)の再現が秀逸。私もゆかりのような速度で熱量で言葉を脳内に巡らせてしまうタイプなので凄く共感できる主人公だった。

    私たちは、知らずのうちにその人の幸せの基準を、自分が持っている小さい定規で測って、そして相手を思うが故にそれを押し付けてしまっているのかもしれない。つい、他人の考えを分かろうとしたり、分かってもらおうとしたり、自分にとって分かりやすい名前のある感情をあてがいたくなるけれど、そんな事しなくても人を好きだと思ったり大切に思ったりしていいんだと思った。

    ユキが編集者にマンスプ食らった時の、「知

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    2026年05月22日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    まず、タイトルに惹かれました。エッセイと掌編小説がミックスされておりましたが、その2つの内容の境界線が曖昧で尚且つ巧妙で秀逸でした。金原ひとみさんの生き様が感じられました。健康で長生きして小説を書き続けて欲しいと思いました。

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    2026年05月21日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ずっと文章に力があって、登場人物がそこで生きて感じて考えていて、五感が文章と接続されている感覚が心地よくて、物語全体を「わかりあえなさ」というテーマが貫いていて、本当に金原ひとみは天才ですね~と思った。起こっているイベントとしてはなんでもないことだけど、それに主人公がどんなふうに心を動かしているかが痛いほどわかって良い体験だった。そのぶん物語終盤~エンディングはありきたりで、もう全部情報や感情を出し切って物語が飽和している感があったけれども、それもリアリティだし仕方ないのかな~と思うなど。

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    2026年05月20日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    映画を先に観たので杉咲花さんや南琴奈さんの顔がチラつくけど。ステレオタイプを剥がしてくれる作品。他人を理解しようなどおこがましい。諦念がありつつ、なお関わろうとする愛(着)、興味。人のつながりが体の関係ではなく広義の推し活になった世界がここにある。

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    2026年05月20日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    今までに読んだ金原作品の中でもかなり好きだった方かも
    刺されなければならなかったし、殺さなければならなかった。

    二人で作り上げた要塞に二人で閉じこもり、その世界を強化し続け、その世界の倫理に反する小さな罪を見つけ出しては糾弾して攻撃し合う。私たちのしている事はそういう事だった。

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    2026年05月13日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    表現の精度が恐ろしく高い。

    併録された作品はいずれも、救いを見出せない男女の話。

    人は意識的に選択して生きているようでいて、実際には抗いようのない感情に大きく左右されている。
    『「なんか好き」の「なんか」が重大なのだ。』という一文には、特に強くそれを感じた。

    人は誰しも、自分の人生を説明できていると思い込んでいるけれど、実際には後付けで物語化しているだけで、その核心には説明不能な“なんか”がある。

    もし人の選択がそんなにも儚く頼りないものなのだとしたら、モラルや善悪の観念もまた、偶発性の堆積に過ぎないのではないか。

    そう考えると、全てが無意味で空虚なものにも思えてしまう。

    本作はま

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    2026年05月09日
  • アタラクシア

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    え。え、え?
    いろんな人の結婚生活の苦悩を描いている話かと思ってたけど、最後がまさかの恐怖展開。
    結婚相手を間違えるととんでもないことになるのか、
    誰を選んでも少なからず同じようなリスクがあるのか。
    子どもを持つ持たない、結婚するしない、
    相手を一途に思う、不倫する、ストレスを内に抱え込む、外で発散する。
    いろんな選択があって、それぞれにメリットデメリットがある。
    そんなことを考えさせられる話だった。
    面白かった、なんだかんだ、桂が一番こわい。

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    2026年05月03日
  • 持たざる者

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    震災直後における福島第一原発の爆発。当時中学生であった私は、ニュースを知ってはいても西日本に住んでいたためか強く意識したことがなかった。放射能汚染に関して無知であり無頓着であったこと、恐怖を感じるには若すぎたこと、周囲にそのニュースを重んじる人間がいなかったことからも、この本を読むまで東京に暮らしていても避難した人がいたということを詳細に知ることができていなかった。著者の金原さん自身が岡山、そしてフランスに避難したことからも、原体験が小説に表現されているのだと思う。
    小説内において、避難することを「過剰」だと思う人間もいれば、健康や子供の将来のために「当然」だと考える人間もいる。その構図は、コ

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    2026年04月28日
  • 蛇にピアス

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    映画を随分昔に見てからやっと原作を読めた。
    生々しく痛々しい描写に目を背けたくなるところもあったが、ページ数も少なめでテンポ良く読むことができた。全てがどうでも良くなったり、何かアングラな場所にいってメチャメチャになりたいな、みたいな気持ちを抱えたことがあるのでルイに共感を覚えました

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    2026年04月28日
  • 蛇にピアス

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    心の一部を掴まれて、互いに離れられなくするような乱暴な人間関係、依存とも言える主人公たちの破滅を見て、反対にいい人間関係とは何か?を立ち返るきっかけになった本だった
    世の中には、こういう接し方しか知らない人がいるよなとも思え、悲しくなった。

    主人公がいきなり痩せていることを、指摘されるシーンは、リアルな感じがして驚いた。

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    2026年04月16日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    ざっくりとテーマに沿って、エッセイと掌握小説が入り乱れた一冊。
    エッセイと小説の垣根が低くて、一体何が実際にあったことで何がフィクションなのか境目が分からなくなってくるし、それでいいとも思えてくる。
    好きなラジオパーソナリティが「いろんなことが平均的にできる人が世の中を回してくれていて、それがどうしてもできない人は世の中を回せないけど、板の上に立つ仕事とかで世の中の役に立っている」と言ってて、金原さんが役に立ってるという実感を持てているかどうかは別にして、金原さんにとって生きるってことに小説がどれだけ不可欠なのかということがとても伝わってきた。

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    2026年04月14日