金原ひとみのレビュー一覧
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女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。
個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し -
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平野啓一郎氏の「文学はなんの役に立つのか」の中で紹介され、興味をそそられ手にした一冊。金原ひとみ氏の名前は若くして芥川賞を受賞されたこと、「蛇とピアス」というキャッチーなタイトルで記憶に刻まれてはいたものの、自分のジャンルではないのかな…好奇心は持ちながらも手にすることはなかった。
一人称で語られる自身のリアルな体験、心象風景を綴ったエッセイ小説…
物書きとしてパリで暮らす日常から見えてくる、夫婦、親子、仕事….
フランスで暮らす文筆家といえば辻仁成氏が思い浮かぶ。一見の旅行者にとっては憧れのパリであるが、実際に家族で生活者として居を構え、異文化の中で出会う人々、発見、トラブル、心の葛藤…テ -
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ネタバレ発売当初の自分が母親になっていない状況で読んだら、また違った感想を持ちそうだけど、母になって8年経っているとなんかもうヒリヒリするくらい3人の気持ちがわかって。
赤ちゃんから3歳までの育児って孤独も感じるし、しんどいし、ちょっとでも母親が気を抜けないというか思い詰めちゃう感じは往々にしてあり、真面目すぎる母親はきついなと思う。
だからといって、不倫していいとか虐待していいとかクスリやっていいというわけでもなく。
でも母親が発散させる場所は絶対的に必要なんだよな。
五月は弥生を亡くしたし、涼子は一弥と離れて暮らし、ユカは再婚相手との2人目の子どもを妊娠しているって不思議な結末で、でも因果応報とい -
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狂気に満ちた異常な愛と欲望の物語。
全編主人公アヤ視点で進行し、そのほとんどがアヤの心理描写となっている。また章分けなどもなく冒頭からラストまでで一つの構成である。
登場人物全員が欲望に狂っているが現実も似たようなものかもしれない。
アヤの異常なまでの愛情への執着は、多くの矛盾をはらみながら、また極端に歪だが美しいほどの表現力で描写されている。
一方でホクトについては異常性欲とアヤからのプレゼントを含め胸糞が悪くなる。
まさに現代文学といった作品だが、文学にしてはかなり読みやすく、大長編でもないので読んでみてもいいかもしれない。とはいえかなり人を選ぶのでおすすめはしない。 -
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出産入院中に読むか〜と購入。
スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。
自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。 -
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まとめて全部ひっくるめていいじゃんそれでと肯定しつつも、決して甘やかしてくれない作品でした。
みんなちょっとずつ、ん?って思うところあるけれど、それもひっくるめて関わっていたいなって思えているここの人たち、最高ですよね。マナルイさんたちには、だめな素を見せてもきっと見放されないってみんな思えている気がしました。その安心感ってすごいと思う。
真野さんの、何かになりたいけど、行動に移すのは怖いし、何だかんだいつも今の場所が居心地が良くて動けない。というところに共感しました。
何者にもならなくていいと思うところから始めなきゃですね。
カレー食べたい。