金原ひとみのレビュー一覧

  • 腹を空かせた勇者ども

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    楽しかったー!!おもしろかったー!!
    最後はなんか気付いたら泣いてた。「行けー!!走れーー!!」と思いながら泣いてた。

    正直めちゃくちゃ暗い出来事がたくさん起こるのに、主人公であるレナレナがそれをもがきながらも乗り越えていくので落ちていくような感覚はなくて。
    でもグサグサ刺さるような言葉はたくさんあった!

    辛辣でありながら面白おかしく家族をディスるヨリヨリに対して感心しつつも
    「何となく、テレビに出ているような芸人とかお笑いを思い出す。内輪ウケの話で馬鹿話をして、最後にはみんな笑って終わり。多分あれを面白いと思うのは日本人だけで、内輪の安全な範囲でハメを外して皆で笑ってるようにしか見えなく

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    2025年06月23日
  • 私の身体を生きる

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    ここまで赤裸々に書いちゃうの?と驚くような内容もあり。
    だけど今まで言語化できなかった気持ちが表現されている部分もあって、あの時のあの感情ってこう言葉にするんだと感動もした。
    作家さんは流石だなと改めて感じた一冊。

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    2025年06月21日
  • アッシュベイビー

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    私はどうしようもないバカですが、久しぶりに本が読みたくなって手に取ったのがこの本でした。
    読もうと思ったキッカケは、お笑い芸人のバービーさんのラジオ、お心理研究所のゲストで金原ひとみさんが出演されていて「アッシュベイビー」がやばいみたいな事を言っていたから興味を持ちました。あのバービーさんがやばいんならきっと面白いはずと迷いなく購入しました。
    一般的な下ネタも大丈夫だし、大概のゲスい事も笑える方だけど、小説の内容は結構グロかった。
    痛いのは勘弁だけど、女性の繊細な描写とクレイジーな表現が惹き込まれる。
    自分にはファンタジーな世界として捉えて、とても面白かった。

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    2025年06月11日
  • AMEBIC

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    今まで読んだ本の中で1番好き。文学のテストで論じた部分をそのままここの感想に書きたいけど答案が帰ってきてないので無理ぽ。。。。4人のゾアの話がすごい興味深くて色々調べました。

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    2025年05月29日
  • オートフィクション

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          『オートフィクション』


    金原ひとみさん の作品

    うーーーん 堪らん✨
    おもしろかったぁ♡



    それに…
    解説は「山田詠美」さん ♡
    一粒で二度美味しい✨ でしょ

    「あらすじ」はというと…
    山田詠美さんの解説から抜粋(パクって)して
    書いてみますね (=^▽^)σ


    若き女性作家である
    主人公の 高原リン は、一人の男性編集者に、長編の原稿を依頼されます。
    そのスタイルは、オートフィクション。
    それは何ですか、と尋ねる彼女に、編集者は、こう答えます。
    〈一言で言えば、自伝的創作ですね。
    つまり、これは著者の自伝なんじゃないか、
    と読者に思わせるような小説です。〉……

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    2025年05月29日
  • 腹を空かせた勇者ども

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    2024年出会ってよかった小説NO.1。
    主人公の健気さや明るさで世界救える。とにかく励まされる内容でした。いっぱいご飯食べて運動したくなる!!

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    2025年05月17日
  • 腹を空かせた勇者ども

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    金原ひとみの疾走感、やっぱりクセになるよね。中高女子校のあの友だちとの距離感わかる。陽キャと距離を置きたい、自分を大事にしたいっていうママとの方が自分に近いかもなんだけれど、主人公みたいに、とにかく行動してく先にしかないものがあるのかも。

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    2025年05月06日
  • デクリネゾン

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    バツ2女性小説家のお話。すごい良かった。自分の中の感情を言語化したい、それを誰かと議論して昇華させたい、という気持ち、そしてそれをしなければ自分でなくなってしまうような気持ちは分かる気もする。

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    2025年05月06日
  • ナチュラルボーンチキン

    QM

    購入済み

    読んだことないタイプ。文に区切りがなくて、目の前で2人の会話を聞いているような感じ。

    主人公が怒涛の勢いで新しい世界に引き込まれるのが新鮮で面白かった。


    あんなに正反対の人とそんなうまくカッチリハマることが気持ちよかった。

    平木ちゃんのように、どんな価値観も考え方もたとえそれが自分のとは違うものであっても「ふむふむそうなんだねぇ、へぇ」と上手に流せるスキルは身につけたい。

    ちょっと生きづらさを感じやすい現代人にぜひ読んでほしい1冊!!!

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    2025年05月04日
  • ハジケテマザレ

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    金原ひとみさんの本はいつも破壊力がすごいんだけど、会話の内容や言葉のチョイスが好みすぎて毎回にやにやしてしまう。
    今回もなかなかぶっとんだ内容で、イタリア料理店のバイトたちのわちゃわちゃした感じが微笑ましかった。自分も混ざりたい。

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    2025年04月17日
  • 腹を空かせた勇者ども

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    令和の時代を切り取った小説だった。
    今の時代の若者というか子どもがどういう世界でどういう考え方をしてどう人間関係を結んでいくのかというのをとてもよく書いている。オンラインゲームで国籍の違う友達と出会って遊んだり、彼氏に束縛されている友達に自分が何ができるかを悩んだり、とにかくコロナ禍と現代が詰まった時代小説としてとても面白かった。

    私は主人公の女の子よりも、そのママの方が気になっていて。平成のサブカルの価値観を内在してるママが、昔なら主人公になり得る存在だっただろうなと思いながら読んだ。友達同士や家族の絆にどこか冷笑的で知的なこと文化的なことこそが大事であるという、平成のオタクな人やサブカル

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    2025年04月13日
  • デクリネゾン

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    はまっている金原ひとみさん。
    読んでいる間、まるで自分が志絵になったような気がするような不思議な気持ちになった。
    不倫や離婚や子供との別居などなかなかハードな話だけど、女友達との飲みやコロナ禍での生活の変化などリアルなことも多くて、重くもなく読めた。

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    2025年04月02日
  • アッシュベイビー

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    とても好きだったかもしれない。

    金原ひとみさんの作品は初めて読んだが、
    アヤやホクトのバックグラウンドがずっと見えてこなかった。なぜアヤがこんなにも空虚で薄情で明るく陰湿なのか、掴めそうで掴めなかった。
    まぁでも人は他人の思考の至る範囲だけで生きているわけではないだろうし、すべての言動に根拠があるわけでもないだろうし、そういう諦めに近い感覚と妙なリアルさを感じた。
    読者に寄り添っている感じはないが、文章のリズムがよく読みやすい。
    この方の作品を他にも読んでみたいと思った。

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    2025年02月02日
  • 腹を空かせた勇者ども

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    コロナ禍を生き抜く女子高生達の青春活劇。
    といってしまえばそれまでなのだが、主人公レナの口を通して語られる彼女らの日常は、話し言葉と書き言葉の垣根を踏み壊したような絶妙な文章体で、力強く描かれている。
    語り口は軽いのに文体は決して軽く無く、読み進めるたびに女子高生のリアルな心情がグイグイ入り込んでくるところに、金原ひとみの圧倒的な文章力と唯一無二の表現力を感じる。

    海外生活をしていた金原ひとみ自身、ティーンエイジャーの子供達を育てながら、様々なジェンダーや境遇を抱えた人々と触れ合いながら生活していたのだろう。主人公を取り巻く女子高生の友人達にも、日本語が苦手な帰国子女であったり、国境を超えて

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    2025年01月22日
  • 腹を空かせた勇者ども

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    圧倒的陽キャ、レナレナの中学から高校の途中までを描いた青春ストーリー。
    というと、かなりライトな小説のようで、確かに重くはなく疾走感はあるのだけど、全然チープではない。主人公と一緒に考えさせられ、心の動きに並走して、ラストなんて泣きそうになったりして、とても楽しい読書だった。
    読書人に、私も含めてここまでの陽キャは少ないと思うけど、物事に正面からぶつかり、よく考えたり考えなかったり、友達に相談したりして問題を解決しようとするレナレナのまっすぐな眩しさに、自分にもこんな時があった、と初心に帰るような気持ちになる人は多いんじゃないだろうか。

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    2025年01月07日
  • オートフィクション

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    秀逸!
    前半は確かに「何これ…」と思う方もいるかもしれませんが、むしろそれも意図されているのかもしれない。なので嫌になって読むのをやめちゃうのは勿体無いです。
    多義的で悲しく辛い感情がすごく巧妙に表現されている15th winterは本当に秀逸です。
    また、時間を遡っていくことで、最初に抱いた印象と、その過去が最後に一気に繋がる感覚は何とも言えず強烈です。
    色んな女性の過去と強さ、自分で道を切り拓く力を軽視しないでほしい、というメッセージもこもっているように思いました。たとえその形が正しくなくても、愚かでも、それは彷徨いながらしっかり立っている証なのだと知ってほしい。私自身の視点も変わったし、

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    2025年01月05日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    どの登場人物たちにも共感できるところがある。アンソーシャルディスタンスが個人的に刺さった。厭世的でいながら、抗うほどの燃料も積んでない、生きているのか死んでいるのか分からなくてそんな自分が嫌いで。それでも生きなきゃいけなくて辛いなー。
    自分のことが嫌いだとか、死にたいみたいな気持ちを著者は否定しないし、肯定もしない。読んでる時は心がザワザワしてすごく苦しいけど1番救われる。めちゃくちゃ面白かった!

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    2024年12月15日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    そうそうそうそう、これこれ。
    こういう極端でじわじわと悪い方向へどんどんどんどん進んで出口が見えなくなって救いようのないような作品、大好きなんだな。中庸とか、平衡とか、バランスとか、効率とか、要領良くとか、出来ればそうありたいところではあるけれど、私が本当に本当に大好きなのは、極端であること。

    本当に人に勧められないような、自分で何でこれがいいんだろうと思っていてもどうしてもたまらなく欲してしまうのは、こういう作品なんだよな。

    どうしてそんなに悪い方向にしか考えられないの?どうしてそんなに依存してしまうの?どうしてそんなに過剰なの?よくないよくないよくないよくないよ……悪循環だよ、とハラハ

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    2024年11月17日
  • アタラクシア

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    金原ひとみさんの本は確かこれで3冊目だと記憶している。蛇にピアス、アッシュベイビー、そして本書。これらの本だけで判断すると、彼女が書いた本は一気に読んでしまった。
    決して楽しい、明るい、喜ばしいと言う単語は使えない感想を持つ。けれど、人間の本性を練り上げた文章でじっくりと描写に共感できるものが確かにある。

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    2024年11月04日
  • アタラクシア

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    様々に移り変わり、見る人の断面により異なる色んな関係性を人と人の組み合わせや状況で描いてる。その状況や出来事はアタラクシア(平穏)からかけ離れた不穏さを炙り出していく。じわじわと読み手に共感を呼び、関係性の中に潜む不安をかき混ぜられ煮詰められる。没入厳禁

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    2024年09月16日