金原ひとみのレビュー一覧
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楽しかったー!!おもしろかったー!!
最後はなんか気付いたら泣いてた。「行けー!!走れーー!!」と思いながら泣いてた。
正直めちゃくちゃ暗い出来事がたくさん起こるのに、主人公であるレナレナがそれをもがきながらも乗り越えていくので落ちていくような感覚はなくて。
でもグサグサ刺さるような言葉はたくさんあった!
辛辣でありながら面白おかしく家族をディスるヨリヨリに対して感心しつつも
「何となく、テレビに出ているような芸人とかお笑いを思い出す。内輪ウケの話で馬鹿話をして、最後にはみんな笑って終わり。多分あれを面白いと思うのは日本人だけで、内輪の安全な範囲でハメを外して皆で笑ってるようにしか見えなく -
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Posted by ブクログ
私はどうしようもないバカですが、久しぶりに本が読みたくなって手に取ったのがこの本でした。
読もうと思ったキッカケは、お笑い芸人のバービーさんのラジオ、お心理研究所のゲストで金原ひとみさんが出演されていて「アッシュベイビー」がやばいみたいな事を言っていたから興味を持ちました。あのバービーさんがやばいんならきっと面白いはずと迷いなく購入しました。
一般的な下ネタも大丈夫だし、大概のゲスい事も笑える方だけど、小説の内容は結構グロかった。
痛いのは勘弁だけど、女性の繊細な描写とクレイジーな表現が惹き込まれる。
自分にはファンタジーな世界として捉えて、とても面白かった。
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Posted by ブクログ
『オートフィクション』
金原ひとみさん の作品
うーーーん 堪らん✨
おもしろかったぁ♡
それに…
解説は「山田詠美」さん ♡
一粒で二度美味しい✨ でしょ
「あらすじ」はというと…
山田詠美さんの解説から抜粋(パクって)して
書いてみますね (=^▽^)σ
若き女性作家である
主人公の 高原リン は、一人の男性編集者に、長編の原稿を依頼されます。
そのスタイルは、オートフィクション。
それは何ですか、と尋ねる彼女に、編集者は、こう答えます。
〈一言で言えば、自伝的創作ですね。
つまり、これは著者の自伝なんじゃないか、
と読者に思わせるような小説です。〉……
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購入済み
読んだことないタイプ。文に区切りがなくて、目の前で2人の会話を聞いているような感じ。
主人公が怒涛の勢いで新しい世界に引き込まれるのが新鮮で面白かった。
あんなに正反対の人とそんなうまくカッチリハマることが気持ちよかった。
平木ちゃんのように、どんな価値観も考え方もたとえそれが自分のとは違うものであっても「ふむふむそうなんだねぇ、へぇ」と上手に流せるスキルは身につけたい。
ちょっと生きづらさを感じやすい現代人にぜひ読んでほしい1冊!!! -
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令和の時代を切り取った小説だった。
今の時代の若者というか子どもがどういう世界でどういう考え方をしてどう人間関係を結んでいくのかというのをとてもよく書いている。オンラインゲームで国籍の違う友達と出会って遊んだり、彼氏に束縛されている友達に自分が何ができるかを悩んだり、とにかくコロナ禍と現代が詰まった時代小説としてとても面白かった。
私は主人公の女の子よりも、そのママの方が気になっていて。平成のサブカルの価値観を内在してるママが、昔なら主人公になり得る存在だっただろうなと思いながら読んだ。友達同士や家族の絆にどこか冷笑的で知的なこと文化的なことこそが大事であるという、平成のオタクな人やサブカル -
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コロナ禍を生き抜く女子高生達の青春活劇。
といってしまえばそれまでなのだが、主人公レナの口を通して語られる彼女らの日常は、話し言葉と書き言葉の垣根を踏み壊したような絶妙な文章体で、力強く描かれている。
語り口は軽いのに文体は決して軽く無く、読み進めるたびに女子高生のリアルな心情がグイグイ入り込んでくるところに、金原ひとみの圧倒的な文章力と唯一無二の表現力を感じる。
海外生活をしていた金原ひとみ自身、ティーンエイジャーの子供達を育てながら、様々なジェンダーや境遇を抱えた人々と触れ合いながら生活していたのだろう。主人公を取り巻く女子高生の友人達にも、日本語が苦手な帰国子女であったり、国境を超えて -
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圧倒的陽キャ、レナレナの中学から高校の途中までを描いた青春ストーリー。
というと、かなりライトな小説のようで、確かに重くはなく疾走感はあるのだけど、全然チープではない。主人公と一緒に考えさせられ、心の動きに並走して、ラストなんて泣きそうになったりして、とても楽しい読書だった。
読書人に、私も含めてここまでの陽キャは少ないと思うけど、物事に正面からぶつかり、よく考えたり考えなかったり、友達に相談したりして問題を解決しようとするレナレナのまっすぐな眩しさに、自分にもこんな時があった、と初心に帰るような気持ちになる人は多いんじゃないだろうか。 -
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秀逸!
前半は確かに「何これ…」と思う方もいるかもしれませんが、むしろそれも意図されているのかもしれない。なので嫌になって読むのをやめちゃうのは勿体無いです。
多義的で悲しく辛い感情がすごく巧妙に表現されている15th winterは本当に秀逸です。
また、時間を遡っていくことで、最初に抱いた印象と、その過去が最後に一気に繋がる感覚は何とも言えず強烈です。
色んな女性の過去と強さ、自分で道を切り拓く力を軽視しないでほしい、というメッセージもこもっているように思いました。たとえその形が正しくなくても、愚かでも、それは彷徨いながらしっかり立っている証なのだと知ってほしい。私自身の視点も変わったし、 -
Posted by ブクログ
そうそうそうそう、これこれ。
こういう極端でじわじわと悪い方向へどんどんどんどん進んで出口が見えなくなって救いようのないような作品、大好きなんだな。中庸とか、平衡とか、バランスとか、効率とか、要領良くとか、出来ればそうありたいところではあるけれど、私が本当に本当に大好きなのは、極端であること。
本当に人に勧められないような、自分で何でこれがいいんだろうと思っていてもどうしてもたまらなく欲してしまうのは、こういう作品なんだよな。
どうしてそんなに悪い方向にしか考えられないの?どうしてそんなに依存してしまうの?どうしてそんなに過剰なの?よくないよくないよくないよくないよ……悪循環だよ、とハラハ