金原ひとみのレビュー一覧

  • ハイドラ(新潮文庫)

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    読み終わった時、金原ひとみが新しくなったって思った。
    モロすぎる表現が売りな所があったけど、ハイドラは前のような分かりやすい表現は少ないものの心に何か重いものがのしかかって来て金原作品では初めて感じる感覚だった。
    でも金原ひとみが書く主人公っていつも真っ直ぐ純粋だから故に歪んでいってしまって、見てるこっちの心が痛くなる。
    それが癖になってつい手に取ってしまうのが不思議。

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    2011年07月15日
  • オートフィクション

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    初めて金原さんの作品を読んだときから、崇拝に近いくらい絶大な信頼をおいている。大好きな作家さん。今までの中で一番かも

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    2011年04月14日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    自立と隷属、自由と拘束、妄想と現実。
    人の心は常にこれらの間で揺れ動いている。だからこの小説にも終わりはない。ラストシーンはまさにそれを象徴している。

    素晴らしい作品だった。

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    2011年04月07日
  • オートフィクション

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    果たしてこれは作者の自伝的作品なのかなんなのか笑
    最初は主人公の22歳の作家の口調がギャルで嫌だったんですけど、何も考えていないようで色々な事を考えているんだなぁと分かりました。
    ていうかすっごく嫉妬深くてネガティブ笑
    病的に寂しがり屋だということと病的に嘘が嫌いなのは何故か最後まで読んだ時に分かって(まぁ寂しがり屋なのは最初からだった気もしますけど)、最後の方は責任取れないとか言いだす男に殺意を感じ(爆)お腹の子と主人公可哀想だなぁとか。

    人間を色々なものに例えるところが面白かったwwwあとコイツは〜してそうとか勝手に考えるところも。

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    2009年10月04日
  • 私の身体を生きる

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    性というか性別(性自認や対象)というか、性欲というか性癖とか、性体験とか。

    「性」のことはご法度的で親子、恋人、親友でも避けたりするわけで、孤独な世界だと思ってきたけれど。それが女性作家が17人も語るわけで下品上等、生々しくて面白い。
    面白い、と言ってる事を下品と言う人もいると思いますが、多様性?とあえて言葉にすれば線引きしないでよ、と。

    面白いというのは具体的に変えれば興味深い、が適切か。いやらしい意味でなく、前述のようにご法度な他者の世界に興味があるわたしは、作家がこうもあけすけにエッセイとして実体験や思想を語ってくれてありがたく。
    本として残るので結構なカミングアウトもあったりするわ

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    2026年06月07日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    ネタバレ

    友梨奈みたいな面がわたしの中にもあって、正義感が行きすぎて反対側の悪になるというか、絶対におかしい!って大きな声で糾弾したり、相手を懲らしめたい気持ちに囚われることもある。でも自分をすり減らすくらい"分からない"人をボコボコにすることが最善の道とは、改めて友梨奈を通して客観視すると思えなくて、性搾取はもちろん許されることじゃないんだけど、男性側の気持ちも言い分も少し分かってしまった。
    SNSが発達した今の時代、白黒つけるのが危険なこともあるな、、と思った。
    何を持って性搾取なのかハッキリしていないからこそ。
    五松が晒されたことは性加害じゃないの?一哉は友梨奈に消費されてない

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    2026年06月07日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    一人称視点で物語が進んでいくから自分の思考と一体化していくような部分もたくさんあって、、辛かった。一言でテーマを言えば醜形恐怖症、アルコール依存症、SNSがもたらす形骸化された人間関係、孤独と片付けられるけど、その渦中にいる人はこんな気持ちです、って小説を通して体験すると、自分もその渦の中に吸い込まれてしまう感覚があって、、辛すぎました。

    でも、朝井さんの解説を読んでふっとその渦の中から救われた気がした。この言語化し難い金原さんの文体を綺麗に抽象化してくれたから。
    この解説を読んでから本作を読んだらここまで落ち込まなかっただろうという後悔すら込み上げてくる。

    ・脳内を逡巡、疾走した言葉を速

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    2026年06月06日
  • 最後の晩餐

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    豪華執筆陣にワクワクして購入し、期待通りの素晴らしいアンソロジーだった。
    どのお話にも違った良さがあってどれが1番好きか決めきれないが、今いちばん思い出すのは金原ひとみの『ラストサパーフォーエバー』。

    彼氏と別れて死にたいくらいつらいクズハの元に女友達3人が最後の晩餐に食べたいものを持ち寄る。死にたいクズハ本人ではなくその友人たちが選んだものなので理性が働いていて面白い。特に未来のことを心配しなくて良いから痛風鍋、という選択肢はあまりにも理性。自分にはその視点と選択肢が存在してなかったのですごく良いなと思った。本能のままに手を伸ばし食べまくる描写に活力が湧いてくる。

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    2026年06月04日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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     この分量でしか掬い取れないものが描かれていた。それなのに読後に自分が何を掬い上げたらよいのかわからなくて混乱した。説明文や帯に書かれていることは内容を正しく示しているのに、どの単語も違う気がする。ここ数年で著者が書いてきた著作の一区切りのように感じた。
     朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』と構成やテンポが類似していたように思う。以下、敬称略でそれぞれを比較したいくつかのメモ。前半、金原ひとみの揶揄するような登場人物たちの会話を、朝井リョウはは地でいっている印象。視点(登場人物)を切り替えた時の登場人物の思考の違いの書き方は朝井リョウが優れているように思う、金原ひとみはみんな同じ感じがする。

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    2026年06月04日
  • ナチュラルボーンチキン

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    キャラクターたちが魅力的で、テンポ感の良い会話が全部面白くて笑っちゃう
    金原ひとみさん節全開という感じで楽しめた!

    ルーティン生活は身も心も安定して良いように見えるけれど本当にそれだけで人生の終わりへ向かっていっていいのか。
    イレギュラーなことが舞い込んだ時、面倒くさがらずに楽しめるのか。

    食事に関しては私もルーティン化しつつあるので結構大共感してしまったなあ。

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    2026年06月02日
  • 私の身体を生きる

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    いつも読んでる大好きな作家さんたちの身体にまつわるエッセイ。作家さんたちにも過去や苦しみや葛藤があると知ってしまった。

    「誰かから指弾される前に、違う、お前は違うと「私の中の世間」が言ってくる。」

    ☁️ 世の中には女性であることで苦しんでる人がいないわけないのに、言語化されてしまうと本当にいると見えてしまう、なんて、自分勝手さに嫌になりながら読み進めました。

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    2026年06月02日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    ネタバレ

    人は過去を都合よく書き換えるよな、また自分が正しいと思いたい生き物だよな、と感じた。

    人のためのようで、結局は何でも自分のため。正義を振りかざすのも、告発も。

    読後感は何とも言えないものではあるが、人のある側面だけを見ると危うさがあるな、それは自分もだなと思った。何とも言葉にすることが難しいが衝撃的な本だった。

    橋山さんの性格、告発は他人でもイラっとする。私が弟でも弟と同じ気持ちになる。長岡さんの私こそが正義という態度にもイラっとする。五松さんの一部女性を軽視した態度にもイラっとする。自分の好きじゃない領域が分かった。長岡さんに関しては、程度や領域こそ異なるが、自分と近いところもあるから

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    2026年06月01日
  • ナチュラルボーンチキン

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    ルーティン化された生活を継続するのか、恋愛というイレギュラーを生活に取り込むのか。
    ぶっとんだ登場人物ばかりの中で、自分のルーティンが破壊されていくことに戸惑う主人公がかわいい。

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    2026年06月01日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    わかる、めちゃわかる。の連続でした。

    でも各登場人物には一定の距離を置いて読むようにしました。あんまりのめり込んだらこのあと現実に立ち向かわなきゃいけないのが、無性に辛くなるような気がして。それくらい危なくてやわい部分を言語化されてる感覚。金原ひとみの中ではいちばん好きかも

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    2026年05月31日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ネタバレ

    歌舞伎町というある種、非現実的な世界の人々の生き方が逆に主人公の由嘉里を生きやすくしてくれる素敵な物語だった。
    多様性とはいうものの私たちは、実際に知っているものしか受け入れようとしないし、この小説に出てくる主人公の周りの人々はそういった常識から少し外れていながらも彼女達らしくまっすぐ生きているんだと感じた。
    私が見えていないだけで、この小説に出てくるライ達のような考え方、生き方をしている人は結構いるんだろうなと思い、少し羨ましくも感じた。
    ライのように「この世界から消えることが宿命」とまでは思わないが、時々自分の生きている意味とか存在価値が分からなくなることもあるので、ライに共感できる部分も

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    2026年05月31日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    カンブリア宮殿の新しいMCとして起用された金原ひとみとは一体何者なのかと、彼女について知りたくなり手に取った1冊目の本。

    書店でタイトルに目を奪われた。本書に綴られた5編の短編集に登場する女性たちの必死にもがく様相は読んでいてハラハラした。これまでに独創的な世界観に放り込まれた経験はない。

    女性作家だからこその世界観なのでは、と読んでいて思う。登場する全ての女性は一人称視点で語られ、細かい描写に読者も惹き込まれること間違い無い。

    金原ひとみの世界観にどっぷりハマるきっかけになった。

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    2026年05月31日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    読んでいる間ずっと、文章で殴られているような感覚だった。

    登場人物たちの言葉が鋭くて、何度も「うっ」となりながら読んだ。印象に残るセリフが本当に多い。自分ではそれなりに柔軟なつもりでいても、まだまだ無意識の思い込みやステレオタイプを抱えているんだなあと気づかされる。

    人それぞれの幸せや、生と死に対する価値観は違う。自分の物差しで他人を測るのはナンセンス。作中で繰り返し考えさせられたことだけど、それでもライには生きていてほしいし、笑っていてほしいと思ってしまった。由嘉里の気持ちがすごくわかる。正しさだけでは割り切れない感情があるよね。

    個人的にはユキの「知らない権利」が特に刺さった。この世

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    2026年05月30日
  • ナチュラルボーンチキン

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    かさましまさかさんの優しさに終始癒されっぱなしのお話しでした。自分のことをこんなにもさらけ出して話せる相手にめぐり逢えて本当によかった。人生は最後まで何が起こるかわからない。少しの変化で平凡な毎日がわくわくドキドキに変わるんです。

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    2026年05月28日
  • 最後の晩餐

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     作中で金原ひとみさんも触れていますが、「最後の晩餐」‥‥学術的には「キリストが処刑される前夜の12人の使徒と摂った夕食」を指し、その代表格があのダ・ヴィンチ作の有名な修道院壁画ですね。

     私個人としてはまさかキリストじゃあるまいし、家族に看取られながら「この中に私を裏切る者がいる」などと予言(遺言)し、パンと葡萄酒を食して逝く…。てか裏切り者のユダは誰よ? 遺族による遺産相続争いではなく、実家と墓じまいというまさかの醜悪な泥仕合…もはや笑えないギャグ! 小金持ちじゃないけど、自分が旅立った瞬間に家族がガッツポーズしてたらやだなぁ、ハハ。

     帯にもある通り、「あなたは人生の最後に何を味わい

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    2026年05月26日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    結婚も出産も子育ても近いうちに実現したいと夢に見ていて、なんとなく気になり手にした本。
    登場してくる3人の母親はいずれも孤独感を抱えて育児に滅入っていて、読むだけでこちらまで子育てのしんどさが伝わってくる。。
    当たり前だけど誰かに頼らずに1人で成し遂げられることなんてない。仕事だってそう。ましては1人の人間を育てるなんてもってのほか。
    女性目線でしか語られていなかったから夫側は全員クソだと思って読んでいたが、男性目線の視点からも読んでみたかった。
    なぜ子どもが生まれることで亀裂が入るのか。
    そこからも学べることがあるかもしれない。

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    2026年05月26日