金原ひとみのレビュー一覧

  • オートフィクション

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    ネタバレ

    リンは、勉強も嫌いで、ろくに学校にも行かずにふらふらしているギャルだ。でも頭の中ではたくさんのことを考え、考え、考え続ける。自分がなぜこんな言動をとるのか、自分が今何を感じているのか。頭の中は言葉でいっぱいだ。いっぱい過ぎて、「本当の自分」と「言葉によって考えられた自分」の間にさえ乖離が生じ始める。言葉にすればするほど、嘘が混じり始める。それが、22歳の時点で小説家となっているリンだ。
    解説の中で山田詠美が指摘していた「小説家という病」。まさにこれは「小説家という病」を発症した(あるいは、生まれ持った)人間の記録なのだ。多分、ごく普通の人間は小説を書かない。書く必要がないから、書かない。リンの

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    2016年12月11日
  • 星へ落ちる

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    『彼』を巡って衛星のようにぐるぐる巡る不毛で息苦しくてもどかしい恋の行方。
    東京の街の夜の空気がぎゅっと閉じ込められた作風だなぁと思いつつ、全編に行き渡った閉塞感と狂気がひりつく。
    はてさて『彼』はどう思いどう生きるのか、本心が見えないのがなんともかんとも。

    『彼女』に捨てられた男がなんのかんのと再生したかのように見える中、『彼女』は『彼』に捨てられまいと壊れていくのがなんとも物悲しい。
    愛とはいつだってこんな風に紙一重の狂気の沙汰なのかもしれない。

    いしいしんじの解説文が素晴らしい。

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    2016年01月31日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    【金原ひとみの魅力】

    すごく好きだ。自分に移し替えてしまう。僕も結局は僕のままを愛してくれる人の所へ帰る、いやそこでしか息ができないみたいに。映像化を望みます。きっと、駄作に違いないけど。

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    2015年01月19日
  • 憂鬱たち

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    好きだったなあ、とても。

    ひとは皆、憂鬱だから
    ああ、これ感じるもんなあ、というような普通さだったりする。
    最初のデリラでこのままの流れかと思いきやそんなこともなく、期待した人には残念だったかしら、なんてね。
    一冊の流れとしてもわかりやすく、後に進むほどシンクロする。
    テンポよくあっという間に完読。

    官能的ブラックコメディと謳われているが、
    女子のわたしとしては全然"官能"は感じられなかった(笑)
    でも、どこか"気持ちのいい部分”に触れてくる。

    絶妙。

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    2013年11月02日
  • 星へ落ちる

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    ストーリーはなんてことないのに、文章というか、行間の雰囲気が好きな感じ。
    よしもとばなな氏とか、江國香織氏とか。

    苦手感のある芥川賞受賞作家さんが楽しめた自分がうれしいw

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    2013年08月12日
  • AMEBIC

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    ものすごくわからないようなものすごくわかるような。

    錯乱状態になっているときに彼女が書く文は
    わたしが時折頭で描くその文に似ていたりするわけで、
    かといって彼女ほど常にクレイジーでいれるわけでもないが。

    とりあえず狂っているような正気のような本なのに、
    文の違和感もなく引き込む力があるのが
    金原ひとみの天才的なところだと思う。

    これ、金原さんの自伝ではないのかな。

    主人公の名前も何もわからなかったが、
    何もかも凄くわかった。

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    2013年03月13日
  • 憂鬱たち

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    発売当初読んだときよりも自分にフィットしてきた!!比喩と笑いに磨きがかかった短編集。全部好きだけど「マンボ」がとくに好き。

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    2012年07月28日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    一緒に棲んでいても恋人だという実感、安心感を持てない日々。新崎に植え付けられた無機的な美に心を囚われ噛み吐きを繰り返す。一度は愛され人間らしい温かみに触れながらも、自らに抱えたハイドラと決別できず、再び新崎の被写体に堕する。歪んだ図式で世界を捉えている人が常識的な世界に戻るのは難しい。普通の幸せに浸りきることができない人間の不可解。深い感興を覚えた。

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    2012年07月23日
  • オートフィクション

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    ネタバレ

    4つの連作短編。22歳の章が良かった。意味不明な奇声は影を潜め、じっくり読ませる地に足のついた作品。細かな心理描写、深く掘り下げられた冷静な自己分析。著者の真摯な姿勢が読み取れ実に清々しい。猥雑な卑語の連発も全然気にならなかった。
    「生じている矛盾に不満や不安を感じ思い悩み、震えながら取り乱しながら、それでも、無視することで目を逸らすことで生きてゆく上で必要な自分自身のバランスをとっている。」著者の面差しがよぎった。
    オートフィクションとは、著者の自伝ではないかと読者に思わせる作品のこと。

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    2012年07月17日
  • 星へ落ちる

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    「例えばさ、ずっと一つの星を見上げてると、自分がその星に落ちていきそうな気がしてこない?」

    星へ落ちるってタイトルにきゅんとした。

    男と女と、男の彼氏と、女の元彼。

    複雑な人間関係の中で共通するのは、完全に自分のものにならない相手に落ちて、もがいているところ

    人の心なんて縛れないのに、なんで恋をすると人はそれを自分のものにしたがるんだろう。

    愛おしいと思えば思うほど、相手のすべてを知りたくなるし、それで苦しむんだよね。なんでかな。

    って読んでて思った。

    描写がね、いい。ルクルーゼの鍋とか、東京タワーとか、カレーとか、情景を頭に浮かべやすいの。

    とんとんとんとん。にんじんを刻ん

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    2012年01月07日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    読み終わった時、金原ひとみが新しくなったって思った。
    モロすぎる表現が売りな所があったけど、ハイドラは前のような分かりやすい表現は少ないものの心に何か重いものがのしかかって来て金原作品では初めて感じる感覚だった。
    でも金原ひとみが書く主人公っていつも真っ直ぐ純粋だから故に歪んでいってしまって、見てるこっちの心が痛くなる。
    それが癖になってつい手に取ってしまうのが不思議。

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    2011年07月15日
  • オートフィクション

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    初めて金原さんの作品を読んだときから、崇拝に近いくらい絶大な信頼をおいている。大好きな作家さん。今までの中で一番かも

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    2011年04月14日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    自立と隷属、自由と拘束、妄想と現実。
    人の心は常にこれらの間で揺れ動いている。だからこの小説にも終わりはない。ラストシーンはまさにそれを象徴している。

    素晴らしい作品だった。

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    2011年04月07日
  • オートフィクション

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    果たしてこれは作者の自伝的作品なのかなんなのか笑
    最初は主人公の22歳の作家の口調がギャルで嫌だったんですけど、何も考えていないようで色々な事を考えているんだなぁと分かりました。
    ていうかすっごく嫉妬深くてネガティブ笑
    病的に寂しがり屋だということと病的に嘘が嫌いなのは何故か最後まで読んだ時に分かって(まぁ寂しがり屋なのは最初からだった気もしますけど)、最後の方は責任取れないとか言いだす男に殺意を感じ(爆)お腹の子と主人公可哀想だなぁとか。

    人間を色々なものに例えるところが面白かったwwwあとコイツは〜してそうとか勝手に考えるところも。

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    2009年10月04日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    ネタバレ

    僕は金原さんとは全く違う性格だし、そんなに苦労をした経験や周りと違う事を感じない子供でした。

    でもこの本に書かれてある言葉を読むと
    周りと違う子の事を少し理解できました。
    子供が合わない子供も居るんだよとセリフにありましたが、まさにその通りだと思います。
    子供の中に子供ではない人が混ざるのは難しいですから。

    この本で1番強く感じたのは、
    どんな経験も糧になる
    という事です。

    僕はこの言葉を他人に言うのが無責任な気がして
    言えませんが、この本を読むと

    周りと馴染めなかった子供の時
    家を出て彼氏の家を転々としていた時
    フランスで苦労した時
    創作に締め付けられた時

    しんどい事が多かったと感

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    2026年02月07日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    やりがい搾取とか性的搾取とか

    人をコントロールするのが上手い人がいる
    都合よく使われているとも知らずに頑張っている人がいる

    自分がしていることが正しいと思っている人がいる
    押し付けられる考え方・生き方に溺れそうになる人がいる

    きつい内容でした。

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    2026年02月06日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    私には金原さんは合わないだろうなぁと、、、読まず嫌いで、一冊も読んだことがありませんでした。

    ともちんやおびのりさんのレビューを読んでいて、何か一冊くらいはと思い、おびのりさんのレビューが超絶カッコよかったこの作品を購入しました。

    序盤は、芥川賞作家らしい??言葉選びが私には馴染めず、超苦戦(-。-;
    良い意味で想像通りでございました( ̄▽ ̄;)


    子供を保育園に預ける3人の母親を順番に描いているのですが、この女性たちがとにかく私は苦手(~_~;)全員苦手。
    麻薬に、虐待に、不倫。。。
    普通の人はおらんのか!?


    母としての役割や、社会から押し付けられる「母らしさ」みたいなものに苦しむ

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    2026年02月05日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    「死」というものや、他人との価値観の「断絶」とどう向き合えばいいか、そのヒントをくれる一冊だと感じた。

    テーマは重めかもしれないが、ストーリーや文体は重すぎず、読みやすいが新たな知見を授けてくれる。

    一文が区切りなく長いのが、個人的には少し読みにくかった。

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    2026年02月02日
  • ナチュラルボーンチキン

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    主人公は45才の女性
    プロット、モチーフは、まあありがちかなとも思うけど、キャラ描写と設定の良さで、まあまあ刺さる

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    2026年02月01日
  • fishy

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    めっちゃよかった!これでいい、自分でいい、って思えるくらい、女は様々、生き方も、何もかも でもみんなそれでいい

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    2026年02月01日