金原ひとみのレビュー一覧

  • 星へ落ちる

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    「例えばさ、ずっと一つの星を見上げてると、自分がその星に落ちていきそうな気がしてこない?」

    星へ落ちるってタイトルにきゅんとした。

    男と女と、男の彼氏と、女の元彼。

    複雑な人間関係の中で共通するのは、完全に自分のものにならない相手に落ちて、もがいているところ

    人の心なんて縛れないのに、なんで恋をすると人はそれを自分のものにしたがるんだろう。

    愛おしいと思えば思うほど、相手のすべてを知りたくなるし、それで苦しむんだよね。なんでかな。

    って読んでて思った。

    描写がね、いい。ルクルーゼの鍋とか、東京タワーとか、カレーとか、情景を頭に浮かべやすいの。

    とんとんとんとん。にんじんを刻ん

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    2012年01月07日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    読み終わった時、金原ひとみが新しくなったって思った。
    モロすぎる表現が売りな所があったけど、ハイドラは前のような分かりやすい表現は少ないものの心に何か重いものがのしかかって来て金原作品では初めて感じる感覚だった。
    でも金原ひとみが書く主人公っていつも真っ直ぐ純粋だから故に歪んでいってしまって、見てるこっちの心が痛くなる。
    それが癖になってつい手に取ってしまうのが不思議。

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    2011年07月15日
  • オートフィクション

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    初めて金原さんの作品を読んだときから、崇拝に近いくらい絶大な信頼をおいている。大好きな作家さん。今までの中で一番かも

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    2011年04月14日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    自立と隷属、自由と拘束、妄想と現実。
    人の心は常にこれらの間で揺れ動いている。だからこの小説にも終わりはない。ラストシーンはまさにそれを象徴している。

    素晴らしい作品だった。

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    2011年04月07日
  • オートフィクション

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    果たしてこれは作者の自伝的作品なのかなんなのか笑
    最初は主人公の22歳の作家の口調がギャルで嫌だったんですけど、何も考えていないようで色々な事を考えているんだなぁと分かりました。
    ていうかすっごく嫉妬深くてネガティブ笑
    病的に寂しがり屋だということと病的に嘘が嫌いなのは何故か最後まで読んだ時に分かって(まぁ寂しがり屋なのは最初からだった気もしますけど)、最後の方は責任取れないとか言いだす男に殺意を感じ(爆)お腹の子と主人公可哀想だなぁとか。

    人間を色々なものに例えるところが面白かったwwwあとコイツは〜してそうとか勝手に考えるところも。

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    2009年10月04日
  • ナチュラルボーンチキン

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    自分の人生のちょっと先の、違った結末を覗き見ているような浜野さんの人生。生活の流れも食事もリズムもルーティンに乗せるのって、心が波立たないから楽な心地なのはよくわかる。どこか全てを投げ出し諦めてしまっている様な危うさを感じていたけど、後半にかけて元旦那さんとの生活や不妊治療、モンスター嫌いの所以が顔を出してきてずっしり重みを増して伝わってくる。

    平木さん経由で知り合った人脈、新しい環境、体験や感情に触れて少しずつリハビリしていく過程には少しホッとしました。かさましまさかさん、浜野さんと出会ってくれて、浜野さんのことを忘れずにずっと覚えていてくれてありがとう。

    悲しい時に声が聞けて、落ち込ん

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    2026年04月05日
  • アタラクシア

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    面白くて一気読みしたが、感想を持つのが難しいなというのが率直な感想。
    それぞれの登場人物の解像度が高いけれど、みんなちょっとおかしい。英美が一番感情移入できたけれど。
    各々のパートではその人の思考や心に触れたり、触れられなかったり、もどかしさが繰り返された。
    由依の気持ちが知りたい。なぜ桂がストーカーしていると知ってて結婚に至ったのか。スマホを奪われそうになったのに、なぜ振り切って別のところ(瑛人)に行こうとしなかったのか。考えても分からない。
    分からないからこそ自由に考える余地があり、それが小説の醍醐味だよな、と思い直す。

    結婚ってこんなに難しいものなのか?と、ものすごく平穏に結婚して平穏

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    2026年04月03日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    あまりにも有名すぎて逆に通ってこなかった金原ひとみさん。いいなぁ!!!妙にリアルでいい。推しがいる人生って豊かだよなと思う。経済も回してるし。推しのために仕事がんばれるとか最高だよな。昔売れないインディーズバンド追っかけて、小さくて埃っぽいライブハウスに通い、路上ライブすると聞けば冷たいコンクリートに腰を下ろしてキラキラした目で彼らを見ていたし、その時の私は非常に精神が高ぶって充実していたと思う。片想いにも似た高揚感。そんなものを思い出した。夜の街の光と闇も上手に心を温めてくれた。

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    2026年04月02日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    何事も適度であることは大事。ある一定のラインを超すと摩擦が生じ、不穏になり、精神的な負担がのしかかってくる。自分がコントロールしていると思っていたことが、いつしか逆転し、コントロール下に置かれる。アルコール、美容医療、人間関係など「境界」を超える瞬間の短編集。あ、超えたなと思う瞬間はおそらく読み手によって異なり、それがほぼイコールで世間の目でもあるのだと思う。作品が世間の迎合を捨てたとき、小説としての在り方を取り戻すことができるということを証明している。かっこいいぜ。
    金原作品の一人称の圧倒的な文字量に今更ながらハマり、カンブリア宮殿のMCが4月から金原さんになるとのことで絶対に観ようと思う。

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    2026年04月02日
  • ナチュラルボーンチキン

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    初の金原さんの作品
    蛇にピアスは切り取りで知っているので
    ちょっとどろどろしい、
    不安な気持ちで読み始めましたが
    結果、読んでよかった!と思えました

    なぜ自分がこうなっているのか
    少しずつ理解する話、解釈をしていく話

    いろんな世界を見せてくれる人との関わりを
    改めていいものだと思った

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    2026年04月01日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    短編集。彼氏が10歳くらい年下の女性の話すごい共感した。「彼と向き合うたび、老いに怯える自分と直面する。」って書いてあって絶対彼女のほうが年上のカップルは思うよな。しかもこの女性の美容医療そこまで骨切りします!!とかいう派手なものじゃなくてボトックスとかヒアルロン酸とか軽いものなのに、それにも一喜一憂させられるのリアルってなった。

    後半はエロ本??ってなった。

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    2026年04月01日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    主人公も含めて全ての登場人物が自分とは重なる部分が少なくて、絶対に理解しあうことはできないのだろうけど、とても魅力的で愛さずにはいられなかった。
    主人公の頭の中をそのまま書いたみたいな文章も面白くて、メモしたくなるフレーズがたくさんあった。

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    2026年03月31日
  • 蛇にピアス

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    蛇にピアス 蜷川幸雄監督の映画での吉高さんと重なりあらためて読むと映像が浮かんで過激さが伝わってきました。芥川賞、綿矢さんの蹴りたい背中と同時受賞で若さが凄く勢いを感じます。
    いつまでも読み続けられる小説ですね。

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    2026年03月31日
  • ナチュラルボーンチキン

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    はじめての金原ひとみさんの作品
    一文が長めだけど、読みやすかったし面白かった

    主人公が白黒思考なところとか、傷つきたくなくてルーティンを好むところとか共感できた
    平木さんやまさかさんと出会って、世界が広がって面白いことに出会えたのは羨ましいな

    頑張って傷ついたからこそ閉じ困ってしまった世界を、人との出会いによってまた癒されていってる様が描かれていた

    平木さんやまさかさんたちは一見派手で自己中に見えるかもしれないけど、人への許容力が大きくて、自分の意見を押し付けてないから、主人公も接しやすかったんだと思う

    妊娠とか、結婚とか、全部とっぱらって、一緒にいれるまさかさんみたいな人って現実には

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    2026年03月30日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    金原ワールドが堪能できる作品でした。
    口下手で表現が苦手な私には、登場人物の能弁さ多弁さが羨ましい。
    主人公のキャラクターが似た感じの女性なので、他の作品とこんがらがりそうです。
    人間の汚さ、狡さがよく表現されていて、こういう場面でこんなふうに思うのって私が特別性格悪いわけじゃなくて、口に出さないだけで世間一般なのかな?と安堵します。
    衝撃の展開に誰も幸せにならないかと思いきや、前向きな最後でした。

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    2026年03月28日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ゆかりの成長物語
    全然違うけど正欲を連想させる小説だったな
    理解できないものを受け入れるってどういうことだろう?
    埋まらない溝、交わらない世界線で共生するにはどうしたらいいんだろう?

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    2026年03月28日
  • アタラクシア

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    2020年第5回渡辺淳一文学賞
    30を前後する男女の群像劇

    渡辺淳一文学賞受賞作らしい一作。
    この〈アタラクシア〉という、心の平穏を意味するという。なんともストーリーに敵対するのではとも思われるタイトル。

    三十歳前後の満たされない男女の群像劇の構成を持つが、おそらく考えた末ではなく、アタラクシア的でない人間関係を描こうとして積み上げたストーリーが、この小説の形体となったのでは。

    金原ひとみさんの小説の登場人物達は、決してパワーカップルではないけれど、ハイソ、あるいは意識高い系、または自由人。一般的日本人からすれば、関わる事が少ない人種と思っている。しかし、それは思い違いで、いまや彼らのよ

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    2026年03月27日
  • 蛇にピアス

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    初 金原ひとみ。痛みという快感に自分のリアルを見つけた彼女。愛されたいという欲望もあるけれど、流されるままに流れるままに。

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    2026年03月27日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    非常にエネルギーを感じる小説。

    視点が鋭くて、私自身ズバズバと刺される感覚でした。腐女子ではないけど、どこかしら共通する部分はあったというとこだろうな。

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    2026年03月24日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    一人の登場人物の思想をインプットした後に、それの反対のような登場人物の思想もインプットされて、そう思ってたらまたなんか違う登場人物の思想もインプットされて、もう何が何だか分からなくなって、掴まってないと振り落とされるジェットコースターみたいな読書体験だった。

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    2026年03月24日