金原ひとみのレビュー一覧

  • ミーツ・ザ・ワールド

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    私にはライさんがすごく魅力的に感じた。
    浮世離れしている感じというか、
    何にも執着しないかんじ、優しいんだか
    優しくないんだかよく分かんないけど。
    そんなライさんが好きになった鵠沼さん、
    何が好きだったのかいまいち分かんなかったけど。
    ユキのさらっと語る人生もとんでもなくやばいし、
    ゆかりのゴーイングマイウェイぶりにも驚いたけど、
    登場人物一人一人が個性的で好きな小説だった。
    映画も観たけど、ツッコミどころ満載だったかなー

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    2026年04月16日
  • ナチュラルボーンチキン

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    大好き大好き大好き!!!!!!!!!!!!
    心地よい温度感と見開き2ページに及ぶセリフ量を永遠に愛すると決めた。
    始まりと終盤の差がエグいので人に勧めづらい。でも好きなんだとっても。

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    2026年04月14日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    孤独を感じている時、金原さんのエッセイを読みたくなる。金原さんの作品を読むと救われる、そんな気がする。

    パリでの気持ちの揺らぎ、東京での気持ちの揺らぎを丁寧に掬い上げ、文章にしているこのエッセイ。自分を精神的に追い詰めるのは人であり、幸福をもたらせてくれるのも人なんだな、と感じる。そのことを深く感じさせてくれるのがこの著者のエッセイで、人との関わりが不足していて孤独を感じているからこそ、読みたくなるのかもしれない。

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    2026年04月11日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    考え方、性格含めて様々な登場人物がいる中で、それぞれの人物描写もとても詳細であることから、その人々が交わった時に起こりうる良いこと悪いことがとても現実感を持って感じられた。

    「正しい」という基準は時代によって変わるのはもちろんであるが、同じ時代の中でも世代によって異なる。
    その正しさをぶつけていこうとすると必ずどこかで無理が生じる。

    本作の登場人物にもそれぞれのタイプが登場するが、世の中の人のタイプを極端にわけてしまうと大きく3パターンあると思う。
    ①この世の中の不条理が見えすぎてしまい、自分の正しさとの整合性がとれず、自分の正義をぶつけてしまう人。
    ②不条理は見えるが、正しさをぶつけても

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    2026年04月11日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    ここ数年で起こった最悪な事件のエッセンスを煮詰めて濃縮した感じの小説だった。ページを捲る手が止まらなかった。page turnersの竹下さんと三宅さんが絶賛するわけだ。
    金原さんの中に長岡友梨奈が生きているんじゃないかと思うくらい生々しかった。『圧倒的なまともは、狂気と紙一重』という一節があったがその通りだと思った。

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    2026年04月09日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    現代のいろいろな論点が詰まった物語。
    金原さんは最近テレビ番組の司会者にも選ばれたが、それも納得。バランス感覚とコミュニケーション力のある人であることはこの本を読んでわかった。

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    2026年04月06日
  • ナチュラルボーンチキン

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    とても好みで面白かった!毎日同じような生活を送ることに何の不満もなく過ごしていて平穏を求めるところに共感。普段と少しでも違うことをすると自分にとっては一大イベントなのに、平木さんやまさかさんにとっては非日常が日常なんだなとギャップを感じるところにも共感した。自分よりも下な女が好きという夫とのじんわりしんどい結婚生活と、身も心もボロボロになっていた不妊治療、両親との冷め切った関係性などの過去の話を全て受け止めて肯定してくれるまさかさんの存在が唯一無二で羨ましかった。付き合うとなるとその先のことを考えなければいけない風潮があるし、結婚はもう懲り懲りで45歳という年齢の主人公にとってまさかさんと決め

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    2026年04月05日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    金原ひとみさんの作品は、ミーツ・ザ・ワールドが初でした。すごく好きな世界観で、私が今まで読んだ作品の中で、この世界観に出会ったことがなく、すごく感動したのを覚えています。

    そこから金原さんのことが気になっていたのですが、この本を読んで自分とは生きてきた環境が全く違うことが分かり、自分と生きてきた環境が違う人がこんなに素晴らしい作品を作ってくださって、私は金原さんの小説を読むことができている、そして、作品に出会わせてくれた縁に心が震え、生きていてよかったと思えました。

    この本を読んで、絶望と衝撃と光が文章に組み込まれているというか、言葉で表すのが難しいのですがそう感じました。

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    2026年04月03日
  • 私の身体を生きる

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    個人的にはむっちゃ面白かったが、娘を持つ父親としてはマジ複雑。危険すぎるやん、満員電車に乗せられないし、共学にも入れられない。とかやってると箱に入れすぎて社会に出て路頭に迷う。
    特に若い女性は希少性が高いし、あらゆる年齢層の男性から性的視線を向けられるキモさ、精神的苦痛は想像してもキツイ。
    しかも性被害に遭えば一生悩まされるし、キモい男性、痴漢は一定程度発生して避けようがないとしたら、。地獄に落ちないようにだけはしっかりと自衛せなあかんよな。

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    2026年03月31日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    いくどとなく書評で見たのと、著者の作品への期待感・信頼感から。それに違わぬ素晴らしさ。マルチ視点で進む物語がそもそも好きだから、相加相乗効果でのめり込みまくり。時代を超え、根深く残り続けるマチズモが、これでもかってくらい抉り出されるんだけど、そこに対するアンチテーゼ一辺倒に終始せず、正義の持つ窮屈さに対しても、鋭い視点が与えられる。これだけ振れ幅の大きい視点人物の心情描写って、つまるところエンパシーの賜物なんだろうけど、改めて著者の凄さを垣間見た次第。凄いよ。

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    2026年03月30日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    あまり軽率に語るのが憚れる作品だけど、文芸業界を中心に、様々な主人公の視点を通じて、この世界の生きづらさ、多面性、分かり合えなさが描かれている

    重たい内容ではあるので気軽に人におすすめしづらいが、自分はめちゃくちゃ面白かった

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    2026年03月27日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    金原ひとみさんの、20年分のエッセイ。
    まだ尖っていて不安定な若者時代もいいし、育児とフランス生活にがむしゃらな30代もいいし、子育てが落ち着いて離婚して、好きな人と奔放に暮らす40代もいい。
    作品を含め全てが魅力的な金原ひとみさん。

    シトロエン公園について語った部分の表現が、妙に納得して好き。
    「乖離なく生きているという実感」「土を触ったり雨に濡れたり、生き物を殺して捌いたり、何かを育てて収穫してりといった、生々しい体験に近い生活を送れる」
    シトロエン公園は行ったことないけど、日本の特に都会で、何の役に立っているのかよくわからない仕事に追われているときに、海外ののんびりした所に行くとこうい

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    2026年03月25日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    「今の自分は、否応なしに突きつけられて何度も間違えたり失敗したりした取捨選択と、「そうせざるを得なかった」の成れの果てでしかない。」
    ああ、もう本当にその通りだ。金原ひとみさんが、生きるために苦しみながらも、書くことを続けてくれて、「今の自分」で居てくれて、本当に良かった。
    『蛇にピアス』で芥川賞を獲って、同時受賞だった綿矢りささんとふたりで並んでいる姿を見たときから、なぜこの人はこんなに苦しそうなのに飄々としているのかと、ずっと気に掛かっていた理由や覚悟が、ほんの少しだけ分かった気がした。

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    2026年03月24日
  • 蛇にピアス

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    ネタバレ

    ほんとに知らない世界や感情を覗かせてくれる。この世界の例えば歌舞伎町とかにありそうな暗部。ストーリーも短めだしいつもと違う刺激を受けるにはちょうどいい。

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    2026年03月23日
  • ナチュラルボーンチキン

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    ネタバレ

    最初はゲラゲラ笑いながら読んでいた
    近年の金原ひとみ作品は昔の繊細で陰鬱さのある作品とは異なり、基本的には明るい作風が多い
    その中でも私が大好きな「マザーアウトロウ」と同じ作風の作品か!と思いながら読んでいたらまさかの展開。
    最後は泣きながら読んでいました。
    幼少期、私の母も不妊治療をしていたがこんなに辛いものなのかと、当時の母と重ねて読むと涙が止まらない。
    そしてそんな主人公に寄り添うまさかさん。
    渡り鳥と渡り鳥が出会って一緒に飛ばない?そんな関係でいられるパートナーが私も欲しいなと思いました

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    2026年03月15日
  • ナチュラルボーンチキン

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    野菜と肉を、タレで炒めたものとパックご飯を交互に口に運び、スマホでドラマを見る生活を毎日続ける浜野は、自らとは何もかもが対照的な、平木と出会う。ホストに通い、ノリでタイまで行っちゃう彼女との生活は、浜野の虚無な日常に変化をもたらす———

    浜野さんは、子供という存在に対して愛おしさなどは一切持ち合わせておらず、寧ろ反吐が出そうになる程嫌い。そしてその嫌悪感は、彼女が日常で、おじさんに対してのものと似ている。彼女がいうおじさんとは、年齢でなく属性を指す名称として使っており、トキシックマスキュリニティを獲得した人や、熾烈なヘゲモニー争いに参加しているような、とにかくくだを巻くような人間のことである

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    2026年03月13日
  • ナチュラルボーンチキン

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    ガツンと響く良さでした。
    もう私は金原ひとみ中毒なのかもしれない。と2作しか読んでないのに思えるほど。
    ヘビーな内容をこんなに面白く描けるのすごくない?

    中年て誰しも、傷ついたことと傷つけたことを織り重ねて形成されてて
    肝心なのは、それを今の自分がどう考えているかだと思っている。
    どの時点からでも、生きたいように生きればいいと。

    オーディブルで、日笠さんのナレーションすごくよかった…!

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    2026年03月12日
  • ナチュラルボーンチキン

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    読書会の人に勧められて読んだ一冊。
    私にすごく刺さる話だった。
    ただ、チグハグ感はあった。両親への思い、カサマシマサカとの出会い、離婚した元夫や結婚生活の思い出。きっとつながっているのだろう。まさかさんとのアレコレと苦しかった結婚生活にはつながりを感じるが、長く割いた両親についての話は何につながっていたのだろう。

    前半はなんの面白みもなくルーティンを繰り返すだけの日常。アクティブな母と、冷え切った仲なのに絶対離婚しない父。恋人がいるが離婚してもらえないので再婚できない母。自分に関心も愛も抱かなかった父への思い。そんなことが無気力なタッチで描かれている感じ。

    後半はそんな生活の中で出会った破

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    2026年03月08日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    5篇ある短編のすべてで、はたから見るとヤバいやつ、暴走しているやつの内面が一人称視点で描かれているのだけれど、どの主人公もなぜここまでヤバくなってしまったのかという背景や自分の中でのロジックが語られ、そこに切実な説得力が感じられるため、なぜか応援したい気持ちになる。
    生きているだけで常に忙しかったり将来に焦りを感じたりする機会が多い今の社会では、この小説が突拍子もない物語では全くなくて、自分のすぐ隣に広がっている世界のようにも感じられた。個人が抱える闇を社会の問題と結びつけて語られていて、その点は朝井リョウの「どうしても生きてる」という短篇集に近しいものを感じた(くしくも本書の文庫版の解説は朝

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    2026年03月07日
  • ナチュラルボーンチキン

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    今の、私に、刺さった文中の言葉。


    個人的に本当に欲しいものなんて
    人にはないのかもしれない。
    その時々に置かれている環境、自分の立場、ホルモンなども含めた体のバランス、そういったものが合わさった結果として恋人が欲しい、子どもが欲しい、お金が欲しい、権力が欲しいとなるのであって結局のところ、許せないものはあったとしても手に入れなければならないものなど人間にはないのかもしれない。



    渡り鳥が渡り鳥に出会って、ちょっと疲れたから死ぬまで一緒に飛ばない?ってナンパしたみたいなもの



    でも私はこうとしか生きられない人生を送ってきて、その結果としてある今を、否定的にも肯定的にも捉えていない。夏

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    2026年03月06日