金原ひとみのレビュー一覧

  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    500ページ越えの大作。

    今後、数回は読み直す作品であると感じた。
    時代は移ろいゆくからこそ、この作品を何度も何度も読み返したくなる、そんな気がした。

    あと一手先でいい。一手先のことを考えること。
    相手を思いやる深度を一つだけ進めること。
    それだけで少しは違う景色が見えてくる気がする。傷つかない人が増える気がする。

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    2026年01月17日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    金原ひとみさんの作品は初読みでしたが、圧巻でした。
    人と人が完全に分かり合えることはない。それを容赦なく、徹底的に書ききった凄まじい作品。

    帯やあらすじにもあるように、性搾取の告発を中心に物語が展開していくのですが、でも性加害や性搾取の悪辣さを知らしめることや、それを断罪したり怒りの感情を発露したりということはあくまで作品の中の一部分のように感じられるというか……。性加害・搾取という問題を通して「分かり合えない」ということをとことん直視させられ、痛感させられたという印象の方が強かったです。
    性搾取した人と、性搾取された人。世の中に対して許せないことがある人、許せないことがないという人。男と女

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    2026年01月18日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    めちゃくちゃ面白かった。すごい本を読んでしまった。

    登場人物の視点が順を追って進んでいき、またその、逆順で折り返していく構成で、その人の視点で物語がどのように綴られていくのか気になって、どんどんページが進むし、
    周りが語る人物像と渦中の人物の心境やスタンスが全く違っていたり、そもそも切り取るべきところが異なっていて、こんなの現実世界そのままじゃん、と何度もなった。

    伝えたいストーリー、主張されているトピックは明瞭なものがあるわけではないのかな、告発文を基軸に進むストーリーであるものの、個々人の信念や置かれた環境、たどってきた人生の遍歴で、章によって全く違う主題が書かれてるようにも感じた。と

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    2026年01月16日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    人と人は完全にわかり合えない。そんなことわかっていながら、いつもどうにかしてわかり合いたいと強く願ってしまう。期待しない、執着もしない、そうやって頭で唱えてみるけど心は応えてくれない。やっぱり求めてしまう。同じだけの愛で、繋がりたいと強く願ってしまう。こんなままいつか歳をさらに重ねて、いつかは死んでしまうんだろうな。いつまでも変わらない自分。いつまでも変われない自分。でもどこかでそんな自分を愛していたりする。この小説を読んでいる時間はずっと何かに守られているようだった。わたしにとってシェルターのような一冊。

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    2026年01月16日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    ネタバレ

    令和の『藪の中』を生きる、剥き出しの正義と多面性の終焉

    金原ひとみ『YABUNONAKA』は、芥川龍之介の『藪の中』を現代の地平で再構築した群像劇だ。物語は、出版社に勤める木戸という編集者が、元恋人の美津から10年越しの性的搾取を告発されるところから動き出す。そこから派生する様々な人物たちの視点が重なり合い、性加害という深刻なテーマを軸に、現代特有の「真実の不透明さ」が描かれていく。
    本作で圧倒的な存在感を放つのは、木戸の元担当作家・長岡友梨奈である。彼女は強固な自らの正義を信じ、他者をねじ伏せる力を持つ人間だ。かつての彼女は、自身の中に宿る「乖離性」を武器に、物事の多面性を描く小説家として

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    2026年01月17日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    腐女子の主人公とキャバ嬢っていう設定が面白かった。自分は満たされていないと勝手に思い込んでいるだけで、これまで関わってこなかった世界に入った時にどれだけ充実してたか分かっていくのが面白かったし、何を幸せだと感じるかに一般的な考えなど通用しないと思えた。

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    2026年01月15日
  • ナチュラルボーンチキン

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    最初変な人の話かと思ったら、後半でどんどん普通の、私でも抱きそうな悩みがでてきて、すごく感情移入しながら読んだ。

    まさかさんと浜野さんのやりとりが微笑ましすぎて、くすっと笑えて、救われる。

    テンポの良さで紛れちゃうけど、内容はかなりシリアスで、妊活や結婚生活に悩む、(自分を含め)まわりの人を想いながら読んだ。

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    2026年01月13日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    情報処理するのに時間がかかった。今の社会を表すストーリー。

    最近思うのは、「自分は被害者側だ」と言える人は実は強い。「自分は何か悪いことをしてしまったかもしれない」「こんなことを言ったら言い訳になるかも」と思って行動できない人の方が弱い。言い訳をしない美学が、時に人を強く見せるようで、人を追い詰めてるんじゃないか。物事に真剣に向き合う人ほど社会に押しつぶされているような気がする。

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    2026年01月13日
  • デクリネゾン

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    ネタバレ

    モヤモヤがずっと続いていて、こういう時こそ金原ひとみさんの劇薬みたいな小説を摂取するべきだと思って購入。

    とにかくメモが止まらなかった。
    なんで私のこと知ってるんだろう、もしかして私の脳内から着想を得て書いた?と思うような文章が多過ぎた。
    多分金原さんも経験者なんだろうな。じゃなきゃ書けるわけがない。

    不倫が日常に組み込まれていて、忙しい日常の中の「こなすべき予定」になってしまってる感覚とか、
    好きなのはあっちだけど決定的なのはこっちと内心冷静に男を比較していたり、
    普通の不倫小説なら魅力的な既婚者についのめり込んでしまったみたいな作品が多いけど、金原さんの作品は自分だけじゃなく仲良い友達

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    2026年01月10日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ネタバレ

    心が軽くなる本。
    いろんな偏見や凝り固まった思考から解放してくれる。そんな本。究極言えば、死にたい。死にたくないそんな発想すら自由。自由を選ばないのも自由。そんなことを肯定してくれる登場人物たちがいて、
    凝り固まった僕らのような思考を持つ普通の主人公の目を通していろんなことを教わることができる。
    好きな話は、死にたいと思っていたけど、生きているだけで死に向かっていると思ってからは楽になったというような雰囲気の話と、知らない権利の話、求められなくとも求める力が自分を地上に繋ぎ止めるという話がよかった。

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    2026年01月08日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    アサヒがめっちゃイイ!
    オシンもイイ!
    ゆかりんも好き。腐女子であることを気にし過ぎだと思う。

    変わらない関係も、変わらない環境もないけれど
    だから、いなくなったり失くすことに不安と恐怖があるなと。
    私はいなくなる人じゃなく『居る』人だから
    ゆかりんの最後の方の気持ちにとても共感した。

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    2026年01月08日
  • ナチュラルボーンチキン

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    2026年1冊目。すごく良かったです!
    ルーティンをひたすら守り感情の振れ幅がまったくない生活から、平木さんまさかさんとの出会いで彩り溢れる人生がひらけていく感じ。最高でした!
    離婚や不妊治療など、冬眠させていた過去の感情を少しずつ思い出してその都度辛くなりながらも乗り越えていく。その時に寄り添ってくれる人がいる。
    大人になってから交友関係を広げることを面倒に思いがちの私ですが、出会いっていいなと素直に思える一冊でした。


    まさかさんのこのセリフが素敵すぎて心に沁みました。言われたい…!!!!

    「僕らあとはもう自分にできることをして老いていくだけです。家のことも子供のことも義実家のことも

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    2026年01月04日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    こういう本と会えるからたくさんの本を読む価値があると思う。
    去年はミステリー多めだったから、今年は選り好みせずに行きたいなあ。

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    2026年01月03日
  • ナチュラルボーンチキン

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    これはもうドラマ化してほしい作品!
    浜野文乃役を松たか子さんにやってほしい。松たか子さんが早口で文乃のセリフを言っているのが目に浮かぶほど容易に想像できました。
    平木さんは池田エライザさん、まさかさんは瑛太さんに演じてもらいたいなぁ。

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    2026年01月01日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    どれも重い話だけれど、リアル過ぎて笑える表現がしれっと混ざってくる。日常的な動作を丁寧に説明されると主人公たちが滑稽にも思えて妙に面白い。

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    2025年12月31日
  • ナチュラルボーンチキン

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    長年の間望んでいた子どもも授かれず、夫にも愛想をつかされて以来、人生に波風立てず自分を傷つけないようすべての日常をルーティンの中に収めようと決意した女性。
    同じ職場の、こちらは非日常に生きる女性に半ば無理やり連れて行かれたライブをきっかけに、そのルーティンは崩れていく。
    最初はそれに抵抗していたが、そのライブの主であった男性がさりげなく見せてくれる非日常の世界に徐々に夢中になっていく。

    私たちは、自分の日常生活のルーティンに大した不満はなく、変化は求めていないと自分では思っていても、やはりどこかで他のあり得たかもしれない世界や非日常を求めている部分も無意識のうちにあるのだと思う。
    そんな非日

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    2025年12月30日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    たっぷりの読み応え。愛する我が子を憎らしく思ってしまう気持ちなど、母たちの葛藤が痛々しく伝わってくる。すごく良かった。

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    2025年12月30日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    20年分のエッセイと短編集。ごちゃ混ぜな感情で溢れてるのに、美味しいスープが出来上がるのがふしぎです。

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    2025年12月27日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    小説を書くことで生き抜いてきた(生計を立てるの意ではなく)筆者の、まさに「生きた証」が山のように積まれていて、そこから放たれる力強さと繊細さに夢中になってしまったエッセイ+短編集。もし自分が感じたことや経験したこと、考えたことをつぶさにアウトプットしたとしても、こんな純度にはならないでしょう。この本を表現するときに「面白い」とか「赤裸々」とかいった、方向性は間違っていないけど、まったくドンピシャではない言葉しか自分の中から出せないのが非常にもどかしくてならない。。

    有名な「母というペルソナ」はもちろん、他も代弁者のような文章がたくさんあって深く理解できた箇所多数。実は自分は「蛇にピアス」も結

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    2025年12月26日
  • GOAT meets01

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    金原ひとみさん、ゲイと韓国のことの小説良かった。
    朝吹真理子さん、戦争と夫に虐げられる妻のこと沁みた。
    乙一さん、異世界ものが読めるとは。
    小泉綾子さん、サバイバル学校出身の同僚良かった。
    吉田棒一さん、面白過ぎて吹きました。
    小佐野彈さん、彬子女王を思い浮かべて読んじゃいました。
    これらの小説が特に面白かった。
    この本はGOATシリーズだけど2200円する。

    けれどその価値アリアリの読み応えたっぷりで
    しかも面白い本だった。

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    2025年12月25日