金原ひとみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「私の身体」を「生きる」とは何だろう。いや、「私の身体」とは何だろう。そもそも、「私」とは何だろう。
各作家たちの切り口は様々だが、みな共通しているのが、己という存在を不可欠に構築するこの肉体というものの生物的な役割にも社会からの眼差しにもかなり戸惑い、苦しみ、受け入れたり受け入れられなかったりしながらどうにか生きている点で、強く連帯感を持ちながら読んだ。
痛ましさを感じたのが、執筆陣の女性たちはほぼほぼみな性被害の経験がある点。私にもあるし、私の友人たちもほとんどあると思う(学生の頃、痴漢が話題になったとき、その場にいた10人ぐらいのなかで痴漢に遭ったことがない子は1人しかいなかったことを -
Posted by ブクログ
ネタバレ電車で読んでて物理的にくらくらして、あ、立ちくらみするってなって本閉じた。それくらいの凄み。
p152「セックスって全肯定だからね。全肯定って暴力だからね」
p174「そうそう、手が綺麗って言われてさ」
「うん?」
「そのコンビニの店員の女の子にさ、金払う時、手綺麗ですね、って」
「ほんとに?どんな風に言われたの?」
「うわー、って感じでほれぼれしてたよ。見る?って手出したらいやいや、って笑われたけど」
笑いながら、ほら、女の子ってみんな男の手が好きなんだよ、と言った。私は待澤と出会った十五の頃から、待澤の手が好きだと言い続けていた。
p210 毎週ジャンプを読んでいる男とか、アウトドアが好 -
Posted by ブクログ
ネタバレ変わらないもののないこの世界を生きるのは苦行に等しく、これは変わらないという何かを信じたい気持ちに、常に誑かされ続けている。
私はこの子に他者という存在を教えられたことを実感する。
否定も肯定もなく、すぐそこに自分とかけ離れた他者が存在するという事実に、私はどれだけ苦しみ、どれだけ救われてきたか分からない。
最高すぎて、泣いた。泣きながら、読んだ。あの日、泣く我が子を抱きながら恐れおののいたこの子を生かしていく事はできるのか?という恐怖は今も忘れられない。また、思い出して、泣いた。そして成長していく頼もしい我が子に、私も救われている。
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Posted by ブクログ
金原ひとみさんばかり読んでしまう。
こんな作品も書けるんだ!
これまでに読んだ2作品ほどグロくないし、すごく好き。
歳をとるとそつなくこなせることが増えるから傲慢になるけれど、本当はできることは限られていて、その限られた中で何が1番大切か考えなくちゃいけない。と気づける人は自由になれるのかも。
子供の頃できていたのだから、きっと私たちにもできる。
結婚してようがしてまいが、30近い女は反省ばかりしてるんですね。
自分のことが客観的に見えているくせに感情に流される人たちを見るのが気持ちよくて気持ち悪くて癖になる。
最初に読んだのが憂鬱たち、だからはまったのかも。
憂鬱を気怠げでかっこいい音楽 -
Posted by ブクログ
大好きな金原ひとみ様。読んでてずっと"楽しい"って感情になれて、最終章はなんか熱くなって感動すらした。 ママは今の私に似てるけど、レナレナは中高生の時の私に似てるから、あの2人はそっくりだと思うし、レナレナも大人になったらママみたいになると断言します!!笑
学生の時の自分&友達思い出しながら共感して読めたり、ママの意見に唸ったり、楽しい作品すぎ!
『腹をいっぱいにして、もう二度とお腹が空くことはないんじゃないかと思っても、お腹は空く。だとしたら、今は会いたくないと思ってる駿くんが、やっぱり話を聞こうと思ってくれることだってあるだろう。』
『距離をとってくれた人とかもいて -
Posted by ブクログ
2023年刊。
金原ひとみさんの割と新しい長編小説。これも素晴らしい傑作だ。
主人公はレナレナこと玲奈、中学生。母親は堂々と不倫中で両親の離婚が間近い、が、レナレナは素晴らしく明るく、活発で、たくさん友だちを作っていく名人だ。アタマはあまり良くなさそうだが、バスケ部で頑張っている。エスカレーター式に高校まで行ける私立の女子中学校に通っている。
この素敵な快活さは突き抜けており、ときに悩むことはあっても、ウジウジせずに前に進み続ける。こんなに屈託のない子がそばにいたら、友だちになりたくなったろう。
レナレナが主に親友の二人の同級生と遊んでいる日常が中心で、そのにぎやかなパロールの奔流が -