金原ひとみのレビュー一覧

  • マザーアウトロウ

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    私にはとてもおもしろかった。まだまだ物語の続きを見たかった。

    義母の張子の持つエネルギーが、自由を手に入れた時、こんなにも伸びやかに生きていくことができるのかと歓心した。
    それまでの苦労ももちろんありながら、苦労に向き合っていけば、道は開けるのかなと思った。
    まぁ、圧倒的なので、元気な時に読んだ方がやられないで済む本。非現実的、で済ますにはもったいないと私は思った。

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    2026年07月18日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    固定観念に縛られていた由嘉里が他者の視点を取り入れ、その上で自分自身で決断していく姿が印象的だった。ライ・アサヒ・ユキ・オシンに出会ったことで由嘉里が持っていた固定観念が崩されていき、さまざまな角度で物事を見れるようになっていく。自分自身の固定観念を崩してくれる人たちに出会えること、そして出会った人としっかり向き合い柔軟に彼ら彼女らの考え方を尊重できる由嘉里のことを羨ましいと感じた。

    凝り固まった価値観で相手に自分の意見を押し付けている時があるかもしれない、そう感じた時に何度でも再読したい本。

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    2026年07月14日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    初めての金原ひとみさん。
    めっっっちゃ面白かったあああ!一つもダレることなく最初から最後までずっと面白かった。映画も見る。言葉使いやらなんやら秀逸で最高。

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    2026年07月06日
  • 蛇にピアス

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    騎乗位の描写に出てきた「マンコ一帯」という言葉が面白すぎる。聞いたことないけど確かにそうだな、と。

    主人子・ルイが、私はきっとアマを愛していたんだな、と気づいたのは彼がいなくなってから。無気力でいつ死んでもいいやくらいに思いながらも、なんとなく生きてきたのはなぜなのか。アマが死んだ今、身体もどんどん痩せて細り、あんなに固執してたスプリットタンにも意味を見出せなくなってしまったのはなぜなのか。
    彼を殺したかもしれない男と今は一緒にいる。
    ルイの背中には二人が身体に彫っていた龍と麒麟がいて、瞳を入れて命を宿らせる。そうすることで生きていく。

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    2026年07月05日
  • マザーアウトロウ

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    ネタバレ

    訳ありの義母と会うことになった波那。結婚相手の蹴人(しゅうと)は義母のことを「害悪じゃないけど合わない人」と言い、波那が無理って思ったらいつでも縁を切ると言う。一体どんな義母がそこに現れるのか……。





    こんなに声を出して笑った小説は久しぶりでした。
    義母、張子(ちょうこ)のキャラクターがぶっ飛んでいてすごすぎて、波那の前に現れた瞬間から掴みはOK、笑いのオンパレードでした。
    面白すぎて、笑いながら怒涛の勢いで読み続けましたが、途中で、こんなに初っ端から笑わされるということは、ラストはどっと泣かされるんだろうなと思いながら読みました。
    結果、号泣というほどではなかったですが、やはり泣かされました。ぶっ飛んでる張子はぶっ飛んでるけれど意志がはっきりしていて考え方に一本筋が通っていました。
    波那の考え方には共感できる部分も多かったです。
    張子のキャラクターは、話し口調から野沢雅子やドラマ「ひとりでしにたい」の主人公の母(松坂慶子)が頭の中で行ったり来たりしていました。
    スピード感があって、あまり深刻にならずに読み切ることができる、とにかく張子のキャラが濃すぎて読んでる途中から元気になる、そんなお話でした。
    今まで読んだ金原ひとみさんのお話の中ではダントツで好きです。

    地味な子と蹴人は一貫して言われているけれど、全然そんなことないなって思いました。張子のアクの強すぎる個性で薄められているけれど、蹴人も充分変わった人だと思い、やはり張子の子だと思いました。波那が、張子と蹴人は同じようなことを別の形で実行してる人と言っていましたが、まさにそれ!私もそう思う!と共感の嵐でした。

    ‪自分は決して張子のような陽キャの権化みたいな人間ではないし、なりたいって気持ちもないけれど、‬根っこの部分が陽気なのか、陰気だからこそ輝かしいものへの憧れがあるのか、こういう人は大好きです。

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    2026年07月03日
  • アタラクシア

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    鈴木涼美さんの「不倫論」に出てきたから、読んでみた。おもしろいけど怖い。金原ひとみさん読んだのが何冊目か覚えていないけど、これから好きな作家として桐野夏生さんの次に挙げるかもしれない。

    一番心配なのはパティシエの英美。私も夫婦関係に散々悩んで離婚したけど、実の母に物を投げるのは異常だよね。カウンセリング受けるといいんじゃないかなぁ。

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    2026年06月28日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    金原ひとみやっぱりいい。いつも金原さんの言葉に救われてる。

    パリの砂漠、東京の蜃気楼は比較的短期間のパリと東京の生活を綴ったエッセイでそれはそれで好きだった。一方、本作は20代前半から書きためた作品を掲載していて、私自身それは10年ぐらい前に同世代として経験したことだったり、経験しようがないことを共有してくれていて、単に他人の話ということじゃなく×世代の違いのようなフィルターを通して新鮮な気持ちになりっぱなしだった。
    記憶を遡る気持ちがして人が歳をとって変わってく過程の立体感のようなものを感じた。

    正直でいいな。そうゆう孤独な目線での誰かの日々の心の動きがら知りたかった。

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    2026年06月25日
  • マザーアウトロウ

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    ストーリや会話のテンポがよく、とても読みやすくて面白かった!

    金原さんの作品にハマり中で4作品目?だと思うけどどれも好きです。

    張子さんはじめ登場人物がみんないいキャラ!
    読んでいて楽しくなりました。

    主人公が子どもを産む産まないの迷いを抱えながらストーリーが進んでいき、生き方を考えさせられる作品でした。

    出会えて良かった作品です。

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    2026年06月24日
  • 蛇にピアス

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    身体改造の表現は痛々しいけど、若さと儚さに凶暴さが滲む良い作品だった。本の短さもあって疾走感持って読めた。

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    2026年06月22日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    若いときのエッセイはもちろん、離婚してからのエッセイも最高。ぶっとんでるけど、思慮深い…という印象。かっこよすぎるネキ。

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    2026年06月20日
  • ハジケテマザレ

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    普通に生きるのか、常に自分を成長させながら生きるのか。現状維持であることに不安を抱えたことがある人に読んでほしい。
    別に普通でもいいよね、と思える。

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    2026年06月19日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    面白かったなーだけですますのは惜しい!
    理解できないかもしれないけど、大事なひとと分かりあうために、とてつもない丁寧に言葉を尽くしてくれている。
    なんかありがとう!

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    2026年06月11日
  • 蛇にピアス

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    ネタバレ

    なぜかすごく引き込まれて、一気に読み終えてしまった。
    19歳って、大人になり始めているけど、まだ幼さがあって、大人と子供の狭間に立たされる苦しい時期だと思う。
    その中で大人びているようなアマに出会い、身体改造に興味を持ち始め、さらに大人なシゲさんとも出会う。でもアマは実際歳下で、大人びている訳ではなかった。ルイはアマの本名、年齢、勤務先など、基本的な情報を知らなかった。表面的なところを知ることをすっ飛ばしたからこそ、アマの本質的な部分を知り、徐々に知らないうちに愛していったのではないか。
    一方で、19歳らへんの時にしか分からない闇みたいな部分の描写がすごかったが、最終的に何を伝えたい一冊なのかいまいち理解しきれなかった。もう一回読んだらもう少し理解が深まりそう。
    映画化もされているみたいなので、映画も見てみようかなって思った。

    追記:ルイは、龍と麒麟を合わせた刺青を入れる。龍は、アマが入れていたもの、麒麟はシバさんが入れていたものと似ているものを入れた。ルイは、飛んで行かないように目を入れないでとお願いして入れてもらった。けど、刺青を入れてから、生きる気力を失ってしまう。これは、背中に彫った龍のアマと麒麟のシバさんが呪っているほどにルイの中で大きすぎる存在になっていることなのではないか。最後に目を入れてもらったのは、龍と麒麟に飛んで行ってもらって、やっとアマとシバさんから解放されて自分の人生を生きていきたいという意志の現れなのではないか。

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    2026年06月06日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    はー、スカッとした!

    セコセコした世間の喧騒を超かっこいいスポーツカーでぶっちぎりで駆け抜けて、どこかの海と夕陽と風が気持ちいい高台のテラスでシャンパンで祝杯!みたいな読後感。

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    2026年05月25日
  • アッシュベイビー

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    アヤが生活の中で吐き捨てる暴言が好きだった。人それぞれ趣味嗜好があり、突き詰めていくとここまで暴力的になるのかと思ったらなんとも言えない気持ちになった。アヤが村野さんに「好きです」と連呼しているシーンでは、本当に今彼女は幸せなんだろうなと苦しい気持ちになった。金原ひとみの、狂っているようでかなり現実的な描写がとても好きだと、改めて感じられる作品だった。

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    2026年05月22日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    金原さんの作品はいつだって これが幸せ、正解でしょ?って世間が推してくるものに疑問符を押してくれる。
    ゆかりもライのその部分に救われ変われたんだと思う。そんなゆかりにも本人は望んでなくても呪いとして一般世論みたいなものが蔓延っていて。ゆかりがライを救いたいと思いながら自分の価値観を揺さぶり成長していく姿が読んでいて微笑ましく、少なからず私の価値観も揺さぶられた。
    いつかその後のスピンオフも描いてほしい作品。

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    2026年05月15日
  • 蛇にピアス

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    ネタバレ

    大好きで手元に置いて何回も読み返している。生きたさと死にたさ、昼間の明るい社会から楽園追放を喰らったような居心地の悪さを抱えるルイが、アマとシバさんという二人のマッドな男に出会い不可逆の肉体改造を施してみたり、セックスしてみたり酒飲んだりたまにご飯食べてみたり、そういう破滅的な営みの中で自分の体の輪郭を必死で確かめている感じが悲愴で可憐で。二人の男たちも、重度のサディストだったり癇癪持ちだったりするし主人公を欲の捌け口にしているように見える場面はあるけど、それでもルイを愛そうともしていて、それが身勝手にも見えるし、愛おしくも見えて好き。アマにもらったチンピラの歯(愛の証)を砕いて飲み込むシーンと、私の中に川ができたの、のシーンが特に好き。アマの死の真実は明かされないけど、ルイはアマを殺したかもしれないシバさんを庇おうとし始めていて、そういう現金で短絡的で馬鹿なところが愛おしいなーと思う。

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    2026年05月12日
  • デクリネゾン

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    ひかり
    志絵
    理子
    吾郎
    蒼葉
    吉岡龍二
    太田
    天野
    若槻
    和香
    岡本
    直人
    リツコ
    行哉
    裕斗
    持田
    根津
    愁
    中津川
    三木田
    ユキ
    山根
    牧野
    笠田
    相原
    吉田
    真島先生
    滝岡
    麦田
    松下
    中田
    枠山
    梨花
    張本
    中山
    秋川
    蒔田有人

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    2026年05月10日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    登場人物が話すワードチョイスが逸品で最後まで楽しく読ませていただいた。
    とくにユカリが焼肉擬人化漫画への愛を熱く語る時の熱量が凄まじく、推しなるものを趣味とする人達の楽しさが伝わってきた。
    また、歌舞伎町を根城にするライとアサヒの人物描写がやけにリアルで、大学生の頃すすきののアルバイト先で出会った人達を思い出し懐かしくなった。
    みんな元気かなぁ。

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    2026年05月09日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ・文章で殴られてる感が気持ちいい。金原ひとみの著書はまだ少ししか読めてないけどこの感覚は共通してる。ここまで書くか!くらい深いところまで潜ってくる。

    ・ひとくちに「○○について書いた本」では片付けられない。恋愛って必要なの?とか。他人のためを思っての言動は、自分の当たり前を人に押し付けるダサい行為なのか?とか。希死念慮とか。それぞれ、そのテーマだけで一冊書けてしまうような内容がたくさんだけど、それについての小説です!とはならない。作者の思想を読まされてるのではなく登場人物が必死に生きてたら、自然とテーマが深まっていく感じ。普通あれくらい踏み込むと作者の顔が文面の奥から見えてくるような、説教臭さもしくは切実さが滲み出るんだけど、というか別にそういう小説も好きなんだけど、金原作品ではあくまで人生が描かれている。登場人物みんながまじで生きてるって感じがする。生き生きしてる、みんな。その空気感が好きだ。

    ・ユキの言っていること、正直わかる気がする。自分とユキはそりゃ全然違う人間だし、俺の「わかる」は実際、ユキが言いたいことの真意と全くズレた解釈をした俺のなかだけの「わかる」かもしれないけれど。それでも、なんだかユキにすごく感情移入をしてしまう。不幸であるという状態が、むしろ自然であるというか。憧れて幸せに手を伸ばしてみたけど、そのせいでわけのわからない混沌を生み出してしまって、やっぱり苦しいけどこの状態がしっくりくるなというか。みんなから見たら不幸かもしれないけれど、というか自分にとっても苦しいし解放されたい気持ちはあるんだけど、でもそれも含めてこの状態がしっくりくるというか。ユキが一番、自分が勝手に想像している脳内金原ひとみ象にも近い気がしている。どうすりゃ良いんですかねユキさん。一緒に酒飲んで罵倒されてえですユキさん。

    ・金原作品で一番好きなのは悪口の語彙。乱暴なのに上品。下品と上品が合体してなにやらすごいことになってる。金原ひとみの文章で読む悪口でしか得られない栄養が間違いなくある。

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    2026年05月08日