金原ひとみのレビュー一覧
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ネタバレ主人公の志絵は、その時々の自身の状況によって娘の理子への接し方が変わるように感じられ、なんだか心苦しく感じられました。
あと、「自分の欲望を満たすことだけを目的に生きてるの?」という発言なのですが、志絵自身は二度の結婚と離婚を経験し、そのうち2度とも自身の浮気が原因で、その後も恋愛を続けているという背景を見てると、自分のことは棚に上げているように感じてしまいました。
また、親にも恋愛をする自由はあると思いますが、その一方で志絵自身は浮気で家庭を壊しており、父親が何度も変わる環境の中で、さらに「これからこの人と暮らす」と言われる理子の気持ちは十分に考えられているのかと疑問に思いました。
恋愛と子 -
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文字!という感じの文達。
それぞれの主観が変わってその人が何を考えているのか事細かに書いてあり、わかる部分と分からない部分など、気持ちがどんどん搾り取られていくような感じがして、さすがに何日にも分けて読んだ。
特に長岡さんの言っていることは、間違っていなくても合ってはなくて、そんな四方八方に敵意を撒き散らしていたら疲れるだろうなと思ったが、一時期自分もこういう時期があったなと思った。
言語化して話したいのに、空気を読むとかいう言葉が本当に理解出来なかった。
「それでいきましょう」を聞くために会議をするなら、最初から決定を教えてくれたらいいのにと思う。
男性側と女性側の認識が違っている様も垣 -
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恋愛小説かと思ったらそんなことなかった。
「これでこそ感情だ。人間だ。」というのを嫌というほど感じさせる物語だった。
何のためにこんなことをしているのか、続けているのかもはやよく分からない、けど衝動や無意識が自分を突き動かす。これでこそ人間だ。
主人公の中にはわたしが軽蔑しているようなタイプもいた。そのような行動をする彼女らの一人称で語られることで、喜び、怒り、悲しみ、戸惑い、諦念、虚脱感、葛藤など一つでは言い表すことの出来ない感情について、理解は出来なくとも知ることができた。
私がこれを理解しないというのは、理解するのが怖いということでもあり、本当は理解できるし知っている感情達なのだと思う -
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「最後の晩餐」をテーマにしたアンソロジー。江國香織さんが好きで手に取ってみたが、他の作家さんの短編も面白くて、他の作品も読んでみようと思う方に出会えたのがうれしい。作家さんによって、好き嫌いがはっきり分かれて面白かった。
「最後の鰻」角田光代
父が亡くなる前のことを思い出した。鰻が好きだった父。命日に家族で鰻を食べようかな。
「小曾根幸子の送別会」寺地はるな
小曾根さんが爽快!好き。
「もうひとりのねえちゃん」藤野千夜
なんかこの話面白いな…と思うと藤野さんの短編だった。人間関係がちょうどいい感じで素敵。
「本当の話」井上荒野
女三世代の感じが好き。
金原ひとみさんの短編に出てくるカ -
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「ナチュラル ボーン チキン」は、「生まれながらの臆病者」というスラングらしい。
金原ひとみさんの本は、日常生活の言葉にできない思いを見事に言語化している、って思う。
なのに、私は、読んだ感想をうまく言葉にできない。
主人公は、他者と出会い、自分のルーティーンを変えていく。それが幸せそうにも見えるんだけど、でも、ルーティーン生活も良かったのにな、とも思ったり。
他者と関わることは、楽しいこともあるけど、辛いこともあるから。私もかなりの臆病者なのかも。
以下メモ
・浜野さん楽しいが分からないって言ってましたけど、その後も毎日つまらない感じですか?
まあ毎日つまらないですね。でも私は敢 -
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登場人物それぞれの主観で語られていくスタイル。序盤の2章ぐらいで同じ出来事が視点が違うとこんなに異なる見え方になるのか、という筆力に圧倒されて読み進めた。
10代男性から40代女性まで幅広い年代、性別の主観をここまで書き分ける金原ひとみさんに脱帽。
ただ内容は自分が40代ということもあり、この20年くらいの間に起きた、時代というか価値観の変化をずっと体感してきた自覚もあって、読んでる最中苦しかった。
苦しかったのは、ほんのちょっとしたセクハラなんて笑って誤魔化して受け入れてきた私達が当時のおじさん達を助長していて、なのに10年以上経ってから突如自身の中で怒りが湧いてくるとか、自分の経験と重な -
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ネタバレこれまで自分の中にぼんやりとずっとあった、輪郭の曖昧な感覚を言語化してもらえた気がする。
「自分一人の重みにしか耐えられないのではないだろうか(p110)」の部分とか、そうか私は自分が自分であると言える範囲を守りたいのか…ってすごく腑に落ちた。
「僕は死について考え続けた挙句、この世界では誰も死なないという認識にたどり着きました(p221)」の死生観の話が垣間見える部分もかなり好き。いなくなってしまった人は誰かの記憶や概念に吸収されて残り続け、あの世とこの世の線引きなんてないのかもしれない。
恋愛や結婚を押し付けられるのは拒否感がある、それなら消えたいと望む人に生きていてほしいと思うのもエゴな -
Posted by ブクログ
時代、関係性、性別、年齢、等々そう言ったもので同じことが生じても苦難を強いられる人もいるし何も感じない人もいるし結局絶対的に正しいものなどないのだと考えさせられた。女性が弱いもの、見下されるもの、搾取されるものだと自分はあまり感じずに過ごしてきたけれど、この世界のどこかにはそう言った価値観が尊重されたりしているのであって、自分のちっぽけな世界がこのまま享受できれば良いという価値観もあれば、それは違うと声をあげるべきだと思う人もいるのだろう。後者にとってはこの世界はすごく生きづらいだろうな。
たまたま芥川龍之介の藪の中をその後読んだので、登場人物がそれぞれ感じていることはそれぞれ自身でどこか正当