金原ひとみのレビュー一覧

  • ミーツ・ザ・ワールド

    Posted by ブクログ

    私とは縁がなかった世界に住む人達。人と人が出会って、関わりを持ち、それを持続させるということは簡単ではなく、まして、人を理解したり、助けたいなどと考えることは烏滸がましいんだろう。それでも、誰かを求めてしまうのは悪いことではないと思う。映画も是非、観たいです!

    0
    2025年11月05日
  • ミーツ・ザ・ワールド

    Posted by ブクログ

    金原ひとみが名言マシーンすぎる。死生観にすごく共感できたのと、ゆかりんの置かれた境遇は割と胸に沁みた笑 でも、無理して普遍的な幸せを追い求めるよりも、自分の今の「幸せ」を大切にしたい。

    0
    2025年11月05日
  • ミーツ・ザ・ワールド

    Posted by ブクログ

    金原ひとみを読むのは初めてだった。ライを主人公にせずにずっと由嘉里視点で書いているのが良かったと思う。色々なタイプの人とそれぞれ分かり合えない(そもそも分かり合うというのがエゴ)描写が印象的。
    タイミングが合えば映画も観てみようかなとも。

    0
    2025年11月02日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者の2冊目のエッセイ。

    普段は電子で購入しているが、この本の白の装丁がお洒落で本棚に置きたかったので、物理で購入。

    前作のエッセイと比較すると、より長いスパン(渡仏する前から?)で書かれてる。所々に短編も入ってるスタイル。

    前半から後半にかけて、徐々にポップで軽量な文章から、重めの文体になってく感じもあった。

    フランスで牡蠣食べたくなった

    「書くことで生き延びてきた」金原氏の文章を読むことで、一読者である自分も救われてる。

    0
    2025年11月02日
  • ナチュラルボーンチキン

    Posted by ブクログ

    女同士の友情もしくは百合物語かな、と思いながら読んでたら結構ちゃんと異性愛物語だった!
    浜野さんは職場の人を、まさかさんのことはぺこぱの松陰寺太勇を想像しながら読んでいた。
    まさかさんはもうちょっとガリガリな感じなんだろうな、甲本ヒロトみたいな、や団の本間キッドみたいな、と思いつつも、どうしても松蔭寺の顔が浮かんだし、松蔭寺の顔を思い浮かべながらまさかさんの台詞を読んでいても違和感がなかった。悪くないだろう。

    体温のような小説だった。
    最初らへんの「たまに体調を崩した時などが軽いエンターテイメントになる」という一文があったが、まさに恋なんていうのは熱のようなものだ。
    軽いエンターテイメント。

    0
    2025年11月01日
  • ナチュラルボーンチキン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大好きな金原ひとみさんの作品。主人公の女性が型にはまった生活に安心を感じる性格できちきちしていていつも敬語。変わった人だと思っていたけどだんだんと事情がわかっていって現実味を帯びていく。感情的になる場面では、汚い言葉が出るのが本当の自分が見え隠れして面白い。
    平木さん、まさかさんとの出会いで、ありのままの今の自分を肯定されてどんどんほぐれていく過程が見ていてほっこりする。まさかさんの本名には思わず笑ってしまった。2人のやりとりが長いのに面白くてもっと聞きたいと思わされる。

    0
    2025年10月29日
  • ミーツ・ザ・ワールド

    Posted by ブクログ

    ゆかりと母の固定概念で物事を考える派とライ、ユキの物事の解釈を様々持ち執着のない生き方をする派をお互いが理解しようと行き来する。ゆかりは何度もライ達の意見に触れ偏見を持って接するいたことを反省するが、母親からされると理解が出来ない場面がとても印象的だった。どこまで行っても2人は1つにはならないからこそ何をするべきなのかを考えさせられた。
    結末が若干残念だった。ライが心にいるのがハッピーなのかバットなのか。

    0
    2025年10月29日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

    0
    2025年10月28日
  • ミーツ・ザ・ワールド

    Posted by ブクログ

    他者理解は難しく、しかしその姿勢は美しい。生と死について逡巡した結果、肉食いたくなった。好きなもの食って図太く生きていこうと思う。

    0
    2025年10月28日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

    Posted by ブクログ

    他者の存在に怒り、押し付けられた苦しみに死を思い、それでもなお他者とあることを諦められない命の話。あらゆる二項対立のあわいに私はあるのだと再認識する。

    0
    2025年10月24日
  • ナチュラルボーンチキン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中年版「君たちはどう生きるか」
    まさにその通り。

    主人公は45歳、独身で事務職の浜野さん。
    先の見えない行動や非日常の日々が苦手で、仕事以外は人と関わらず、日々ルーティン通りに生活している。
    ある日、上司の命令で20代のパリピ編集者・平木直理(ひらきなおり)と出会う。
    ルーティンと平凡からはかけ離れた平木さんとの関わりの中で、日常が少しずつ変化していく。

    ありきたりな感想ではあるが、登場人物のキャラクターが本当に良い。
    破天荒で突拍子もない平木さんだが、彼女の言葉は明るく、真っ直ぐで、「そっか、これでいいんだ」と思わせてくれる。

    平木さんの紹介で出会ったロックバンド「チキンシンク」のボー

    0
    2025年10月24日
  • ナチュラルボーンチキン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オーディブルにて。

    また好きな作家さんが増えた…!

    決まった食事、同じような日常をなぞる私にとっては共感できた。
    そして結婚・不妊などの話、全く同じ境遇ではないにしても、心が限界なときは思考までおかしくなることや、そこまでして求めていたものってそんなに価値があるものなんだっけ?ってなった瞬間に全てが揺らぐこと…とっても共感できた。
    それを経ての今の自分なんだか、まさかさんと出会えた今があるのなら、その経験も間違いじゃなかったと思えてしまう良さがあった。
    私もいつか同じように思えるのかな、思えたらいいな、と温かいような切ない気持ちになった。

    ついつい自分と同じような性格の友達とばかり一緒に

    0
    2025年10月26日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

    0
    2025年10月20日
  • ナチュラルボーンチキン

    Posted by ブクログ

    全女子はまさかさん的な男性を求めているのでは?!?!
    どんな自分でも受け止めてくれるまさかさんに惚れました!!!
    ちなみに30後半女です。
    若い時に読んだら…つまんない恋愛だなぁとか思ってたかも!
    予備知識無しで読み始め、表紙のポップさもあり、女の友情系?と思いきや…後半は苦しくて読むのが辛かったです。
    最後は涙。涙。

    なんか、映画グッドウィルハンティングのロビン・ウィリアムズを思い出しました。
    全然内容とか違うんだけど、受け止めて、包み込んでくれる感じかな。

    0
    2025年10月18日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

    Posted by ブクログ

    金原ひとみさんのエッセイと掌編小説。
    掌編小説というものを今作で初めて読みましたが、短編やショートショートより短い小説です。
    エッセイなのか小説なのかわからない作品もあり、それを含めても金原さんらしさを感じるものばかり。
    特に『お腹』という作品と『スパーク』という作品が好きでした。
    『形のない未来とあわい』という作品の中で、グッときた一文。「あらゆる逡巡の後に今の自分はあって、でもいま大切なものを手にしているという確信もあって、それでも消えない鮮やかな痛みもあって、共に生きていくには重すぎるそれらと、重みに軋む体と、こうして生きていくしかないという諦めとを全部背負って、それ以外に道がないからと

    0
    2025年10月14日
  • ナチュラルボーンチキン

    Posted by ブクログ

    面白い
    作家さんは、情熱大陸を見て興味を持ちこの本を買った。
    読み終わってから、蛇にピアスを書いた人だったと、改めて思い出した(短期で忘れる天才か)

    読み始め、スピード考えとても早くてジジイが読む本ぽく無いかと思ったけど、少し読み続けると太宰治の人間失格が浮かんできたのは何故だろう

    軽めの感じから重めになって終わりはホッとさせられた。
    この作家さんも好きかも!

    0
    2025年10月13日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

    Posted by ブクログ

    さすが金原ひとみさん。家に帰る道のりやカフェで座っているだけでも小説感あり。おしゃれなキラキラ生活を綴っているわけではないのですが、なんか素敵。友人から頻繁に連絡が来たり飲み歩いたりフェスに興じたりリア充に見えるのですが、鬱々とした仄暗い空気を終始まとっていて、エッセイなのに読むのに時間がかかりました。

    0
    2025年10月13日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「ソーシャルディスタンス」って、今やもう懐かしい言葉だ。
    未知のウイルスに世の中が怯えていたあの頃、基準を設けられた社会的な距離は、ある程度他人が決めてくれたからある意味で分かりやすかった。今思えば異常だったと思う面もあるけれど、当時は怖かったのだからしょうがない。
    だけどこれは、アンソーシャル。確かにあの頃も、親しい間柄での距離感は社会の基準よりずっと近かったし、信用できたのはほぼ100%心理作用によるものだったと思う。ウイルスなんて、目には見えないのに。

    5篇の短篇集。金原ひとみ作品らしく、すべて主人公は女性で、そして様々なかたちで病んでいる。
    表題作はまさしくコロナウイルスが猛威をふる

    0
    2025年10月13日
  • デクリネゾン

    Posted by ブクログ

    読んでいて、著者の頭の中をストーリーにしているのではと感じる作品でした。

    ちょうど、自分も父親として子育てしながら、父であり、夫であり、息子であり、経済人でもあり、自分自身であることの中でのバランスに日々苦悶しているので色々と著者の思考を辿りながら考えさせられてとても良い読書経験でした。

    蛇にピアスしか読んだ事ないので、他の作品も読んでみたいとおもった。

    0
    2025年10月12日
  • ナチュラルボーンチキン

    Posted by ブクログ

    人と関わることで傷つくと孤独を求めるけど、結局人は誰かと繋がることでしか生きていけないということを痛感した。

    0
    2025年10月11日