江國香織のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
新潮文庫100冊の50周年を記念して作られた、7人の人気作家による書き下ろし短編集。
正直、私の読書の幅はかなり狭くて、好きな作家も偏っている。名前は知っていても作品を読んだことがない作家さんがほとんどだったので、どんな文章を書くんだろうという興味もあって手に取った。
一番好きだったのは米澤穂信さんの「無明」。目に見えているものだけが真実じゃない。当たり前のことなのに、つい忘れてしまうようなことを、淡々と静かに描いていて、その余韻が心に残った。
短編集って好きな作品とそうじゃない作品が分かれがちだけれど、普段自分では選ばない作家さんに出会えるのもこういう本の面白さ。 -
Posted by ブクログ
「新潮文庫の100冊」50周年記念
7人の作家による全編書き下ろし
テーマは「夏」のアンソロジー
「二つの宇宙」 江國香織
祖母のことが好きな 大学生男子が経験する二つの宇宙の重なりの部分。
もし 将来 私がこんな事したら許してもらえないに違いない。
江國さんは 実際にやりそうだなと思いました。
「真実のトランク」 宮部みゆき
ファンタジーホラーになるでしょうか?
真実のトランクを持つ男性。
彼がそれを利用した真実を 数十年後に知る女性。
「きっとあの日の光と同じ」町田そのこ
幼馴染の男子のそれぞれの恋。
幼なじみ同士の恋愛ですが、いわば”正規ルート”。恋と友情は別物として描かれており、 -
Posted by ブクログ
梨木香歩さんが入っているので買った
期待通り、とても良かった
梨木さんの描く、植物にまつわるちょっと不思議な物語とても好き
江國香織さんと、初めましての町田そのこさんも良かった
苦手な作家さんはやっぱり苦手を再確認するだけだったが、三浦しをんさんの「マナーはいらない」を読んだ直後でもあり、苦手ポイントが明確に見えて面白かった
ただ、プレゼントという題名の本に収めるのだから、救いのない暗い話は入っていてほしくなかった
それが大きなマイナスポイント
この本で、梨木香歩さんの物語をもっと読んでみたいと思った方へ
「家守綺譚」を全力で推薦します
新潮文庫の100冊2026 -
Posted by ブクログ
誰もが一度は妄想したことのある
「人生の最後に何を食べたいか」という問い…
一線で活躍する7人の作家たちが紡ぎ出す答えは
決して豪華絢爛なご馳走ばかりではなく
日常の片隅にあるささやかな味や
記憶の底に眠る思い出の味が
それぞれの登場人物の人生の愛おしさと共に
鮮やかに描き出されます
江國さんの淡い情緒
金原さんのひりつくような熱量
寺地さんの静かな優しさ…
一話一話の味わいが全く異なり
まるで極上のフルコースを少しずつ
味わっているかのような贅沢な読書時間でした♡
漆黒の背景に浮かび上がる
このミステリアスで耽美な表紙に一目惚れ!!
「食べる」という営みは、私たちが生きる -
-
Posted by ブクログ
よく読む作家の名前がずらりと並んでいるので期待していたけど、正直それほどだった。
最後の晩餐、よく話題にのぼるテーマではあると思うけれど、実際にその状況になったら何を選ぶだろう。
結局最後は塩おにぎりでいいとか、母親のつくった家庭料理とか、そういう素朴な路線もあるけれど、私はまだまだ寿司とかウニ丼とか食べたいけどな。
金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」に出てきた、
〈私はまだ、最後の晩餐の最適解を見出せていない。それは私がまだ自分の人生を見通せていないってことなんだろうか。〉
という文章にその通りだと頷きながら読んでいたけれど、作中にでてきた、あん肝白子牡蠣雲丹海老がぎっしり詰め込まれた -