先日紹介されているのを見て、何だかこの本に呼ばれているような気がして、直ぐに読みました。
猫のダルシーの目線で、猫が見たまま、感じたままが、一貫して書かれています。
ダルシーは飼い主を「あたしの人間」とよびます。猫にとって、慕っている飼い主は絶対的に自分の世話をし、愛情をかける唯一の人間なので
...続きを読むす。何て愛情に溢れた言葉なんだろうと胸に染み入りました。原語ではどう書かれていたのかわかりませんが、江國香織さんの訳は、この本にとても合っていると読んでいると分かります。原文でも読んでみたい作品です。
猫と暮らしている全ての人に読んでもらいたい一冊です。猫の一挙一動にどれほど想いが込められているのか。猫がどんなに飼い主を慕って依存しているのか。
猫って勝手気ままだとよく言われるけれど、一緒に暮らしてとことん向き合うと、全くそうではない事に気づく方がほとんどだと思います。
三年前に逝ってしまった私の絶対的な愛猫トトちゃんを偲びながら、一文一文を猫の息づかいや体温をも感じながら、大切に読ませてもらいました。
真っ直ぐな愛に溢れたお話でした。