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猫のダルシ―の視点で描く感動的な愛の物語。
「あのひとへの、あたしの愛。それから、あたしへの、あのひとの愛。あたしは、あたしたちが一緒に暮らした日々の思い出を、あのひとの胸のなかにちゃんと蒔いておいた。あたしがいなくなったあともその思い出があのひとを、なぐさめてくれるようにね。
けっきょくのところ、もんだいなのは愛ということ……。」(本文より)
「あたし」と「あたしの人間」の、出会いから「あたし」の死までの17年にわたる濃密な時間を、あくまで猫の視点で――けっして擬人化することなく――描いた稀有な物語。原著の素晴らしいイラストレーションも完全収録。江國香織のしなやかな日本語で送る猫本の傑作、待望の文庫化版を電子化!
以下のような「訳者あとがき」がこの本の魅力を語りつくしている。
「こんなにストレートな愛の物語を読んだのはひさしぶりでした。ストレートで、強く、正確で、濃密な、愛の物語。/もし誰かをほんとうに愛する気なら、ダルシ―のように生きる以外にないのではないか……」
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Posted by ブクログ
先日紹介されているのを見て、何だかこの本に呼ばれているような気がして、直ぐに読みました。
猫のダルシーの目線で、猫が見たまま、感じたままが、一貫して書かれています。
ダルシーは飼い主を「あたしの人間」とよびます。猫にとって、慕っている飼い主は絶対的に自分の世話をし、愛情をかける唯一の人間なのです。何て愛情に溢れた言葉なんだろうと胸に染み入りました。原語ではどう書かれていたのかわかりませんが、江國香織さんの訳は、この本にとても合っていると読んでいると分かります。原文でも読んでみたい作品です。
猫と暮らしている全ての人に読んでもらいたい一冊です。猫の一挙一動にどれほど想いが込められているのか。猫がどんなに飼い主を慕って依存しているのか。
猫って勝手気ままだとよく言われるけれど、一緒に暮らしてとことん向き合うと、全くそうではない事に気づく方がほとんどだと思います。
三年前に逝ってしまった私の絶対的な愛猫トトちゃんを偲びながら、一文一文を猫の息づかいや体温をも感じながら、大切に読ませてもらいました。
真っ直ぐな愛に溢れたお話でした。
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