更級日記

更級日記

660円 (税込)

3pt

菅原孝標女の名作「更級日記」が江國香織の軽やかな訳で甦る!東国・上総で源氏物語に憧れて育った少女が上京し、宮仕えと結婚を経て晩年は寂寥感の中、仏教に帰依してゆく。読み継がれる傑作日記文学。

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更級日記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    約千年前の平安時代のある女性の
    幼少期から晩年の回顧録
    その喜怒哀楽が、
    江國さんの現代語訳で蘇る

    タイトルは日記だけど、晩年の回顧録のようで
    若い頃に、源氏物語や伊勢物語を入手して
    有頂天になったり、
    現代の読書好きと変わらないなぁ〜と
    ほっこりしてしまった

    よく、詠んだ詩が出てくるのだけど、

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    とても面白かったです。菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)の「物語が読みたい~!」という気持ちや、念願の源氏物語を昼も夜も夢中になって読みふける姿は、すごく共感しました(「源氏物語」への情熱というより「物語」への情熱に)。

    いろいろな思いを和歌に託すと、なんでもないようなこともとても風流に聞こ

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    自然の描写の美しいこと。ほんとうにこれ同じ日本?と思うほど。平安は古代なのでまだ神話の時代が続いているようなロマンティックさがある。

    人と人との確執にだけ特化した源氏物語より更級日記のほうが好きかも。
    人はでてくるけれど名前はでてこなくて、他人はさらっと扱われつつも、
    旅には時間がかかり、病気など

    0
    2024年03月10日

    Posted by ブクログ

    物語を愛し、光源氏に憧れる夢見がちな少女時代から、夫に先立たれた晩年までを記した日記文学。古典は「教養」というイメージが強いためすこし抵抗があったが、本作は非常に読みやすく、江國さんの訳者としての手腕を感じた。少女から大人になるにつれ、夢から醒めるように「物語は所詮絵空事なのだ」と悟る瞬間がなんとも

    0
    2024年01月22日

    Posted by ブクログ

    有名な古典で名前は知っていましたが、読むのは初めて。物語好きな女の子の旅と好きな物語を存分に読む生活が描かれていると思っていましたが、半分も当たりませんでした。そもそも日記と言いながら老境に入ってからの回想録。だから、当然、最後は作者が老いてからの話。夫を病気で亡くして、こんなことになるのはまだ若か

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    ブックカバーのイラストと現代語訳が江国さんだったので、普段あまり読まない本なのに購入しました。
    最初は「無理かも⁉︎」と雲行き怪しかったのですが、読み進めると面白かった。
    すっかり日記の中に入り込めました。
    人の生活は便利さの分は違えど、今も昔もそう変わらないとニヤニヤしながら楽しめました。

    0
    2025年05月29日

    Posted by ブクログ

    江國香織さんによる現代語訳

    平安中期、菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)が書いた日記文学
    作者13歳から始まり、父の任地であった上総国(現在の千葉県)からの帰京の道中の描写が前半の多くを占める
    それから40年に及ぶ半生を回想して記したとされる自伝的な文章

    大人は源氏物語がいいという話をして

    0
    2025年03月03日

    Posted by ブクログ

    「更科日記」を江國さんの現訳で読めるなんて!大河から始まった古典への関心が高まって、手に取ったら面白かった。
    平安の人の暮らしが垣間見えるのも面白かったし、悩みも今の私たちと差ほど変らなくて親近感が沸いたり、その時の心境を自然や風景に重ねて詠む和歌は、やはり情緒があって素敵だし、そういう自然や季節を

    0
    2024年10月25日

    Posted by ブクログ

    末法思想の流行った時代。物語に耽溺した自分と仏への葛藤はさぞかし苦しかったと思いきや、仏への願いが案外現生的で、成る程バランス感覚を取った生き方で共感した。

    0
    2024年07月22日

    Posted by ブクログ

    読みやすい訳だった。日記というよりは、源氏物語に憧れた箱入り娘が、晩年に生涯を振り返って書いた随筆という感じだ。頻繁に和歌が入るのが平安時代らしい。
    当時はやっぱり父親や夫が出世するか、高貴な人物の後ろ盾を得るのが多くの女性の望みだったのかな。こういう感覚は時代の違いを感じるところ。でも共感できると

    0
    2024年03月31日

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