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Posted by ブクログ 2024年03月10日
自然の描写の美しいこと。ほんとうにこれ同じ日本?と思うほど。平安は古代なのでまだ神話の時代が続いているようなロマンティックさがある。
人と人との確執にだけ特化した源氏物語より更級日記のほうが好きかも。
人はでてくるけれど名前はでてこなくて、他人はさらっと扱われつつも、
旅には時間がかかり、病気など...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月22日
物語を愛し、光源氏に憧れる夢見がちな少女時代から、夫に先立たれた晩年までを記した日記文学。古典は「教養」というイメージが強いためすこし抵抗があったが、本作は非常に読みやすく、江國さんの訳者としての手腕を感じた。少女から大人になるにつれ、夢から醒めるように「物語は所詮絵空事なのだ」と悟る瞬間がなんとも...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月31日
読みやすい訳だった。日記というよりは、源氏物語に憧れた箱入り娘が、晩年に生涯を振り返って書いた随筆という感じだ。頻繁に和歌が入るのが平安時代らしい。
当時はやっぱり父親や夫が出世するか、高貴な人物の後ろ盾を得るのが多くの女性の望みだったのかな。こういう感覚は時代の違いを感じるところ。でも共感できると...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月26日
物語へ憧れて、ぼんやりと生きてしまったと現実の辛さを知る。
でも物語を捨てきれぬまま仏の夢などを見て、お詣りにハマる。
「物語なんて意味ない!でも好き」と揺れるなかで日記を連ねて自分の物語への想いを形に残そうとした様に思えた。
記すことの取捨選択の視点が不思議で素敵でした。
物語が好きで夢中にな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月18日
1300年前の平安時代に書かれた本。光源氏ってどれくらいイケメンなんだろうとか
光源氏みたいな人に山奥に囲われてときどき文とかもらうような暮らしにあこがれるとか。そういうとこに共感と驚き。
江国香織の解説も良い。なにかにつけ涙を流す、夜中まで遊ぶ、パワースポット巡りに精を出す、そんな面白い人たちの...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月07日
知識として、でも流石に原書は読めないのでこちらを。
平安時代の人ってちょっとしたことで泣くし、酷いと恋煩いで死んでしまう。
こちらも景色を見ては泣き、人とお別れしては泣く。
ちょっと違和感があったのは、日記と言いながらも夫や子供たちとのことがほとんど出なかったこと。
源氏物語に憧れていながら、「結婚...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月05日
あとがきにも書かれている通り、自分の人生の一代記(作者13歳(数え年)の寛仁4年(1020年)から、52歳頃の康平2年(1059年)までの約40年間が綴られているそう)を書こうとするときのエピソードの取捨選択などが現代の私たちとは違って、面白いなと思った。
とは言え、約1000年前の人が書いたものな...続きを読む
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