江國香織のレビュー一覧

  • 更級日記

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    約千年前の平安時代のある女性の
    幼少期から晩年の回顧録
    その喜怒哀楽が、
    江國さんの現代語訳で蘇る

    タイトルは日記だけど、晩年の回顧録のようで
    若い頃に、源氏物語や伊勢物語を入手して
    有頂天になったり、
    現代の読書好きと変わらないなぁ〜と
    ほっこりしてしまった

    よく、詠んだ詩が出てくるのだけど、
    ナンパも詩でされ、返しも詩で、
    オシャレだな〜と 返し方とかも

    仲の良かった同僚から、手紙がこなくなり、
    それを詩で伝えたら、返しの詩が良すぎて!

    離れ離れになった父との
    詩のやりとりも良かった〜

    元々良いのだけど、江國さんの古典を残しつつの
    江國風味が、また良い〜

    何か凄いものを読んだ気

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    2025年09月11日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    愛の物語だと感じるし、後半は涙が止まらなかった。自分でも猫を2匹飼っていて、今まで以上に彼らを愛おしいと思うし、大切にしたいと思わせてくれる作品でした。

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    2025年06月26日
  • 更級日記

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    とても面白かったです。菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)の「物語が読みたい~!」という気持ちや、念願の源氏物語を昼も夜も夢中になって読みふける姿は、すごく共感しました(「源氏物語」への情熱というより「物語」への情熱に)。

    いろいろな思いを和歌に託すと、なんでもないようなこともとても風流に聞こえますね。(当時としては当たり前のことだったとは思いますが……)

    更級日記がこんなに面白いなんて、もっと早く知りたかった、という気持ちを和歌にしようと、(現代の私は、さらっと和歌を詠めないので)ChatGPTで試してみたら、とてもそれっぽいのができました。恐るべしテクノロジー……

    知らずして 年

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    2025年05月17日
  • 「いじめ」をめぐる物語

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    これは胸が痛かったです。
    私は当事者でしたが、当事者でなくても刺さるものはあるはず。
    「いじめ」という言葉の存在自体が人の未熟さや弱さを表している
    そんな感想を持ちました。

    辻村深月さんの「早穂とゆかり」はすごくわかる。
    私もいじめていた人間をこう追い詰めたいと思いました。
    かわりにスッキリ制裁してくれた気分。
    越谷オサムさんの「20センチ先には」
    悩んでいる人に読んで欲しい。
    まさに私が言いたいのコレ。

    衝撃が詰まった一冊でした。

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    2025年05月06日
  • 100万分の1回のねこ

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    有名作家による絵本「100万回いきた猫」のトリビュート作品集。
    人それぞれの作品が詰まっていて面白い。
    一冊の絵本からこんなに物語が生まれるんだなぁと感心。

    この本から一人の気になる作家さんとの出会いがありました。
    井上荒野さん。
    他の作品も読んでみたくなりました。
    トリビュート作品って、こういう出会いがあるのも魅力ですね。

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    2025年05月05日
  • 100万分の1回のねこ

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    『100万回生きたねこ』からインスパイアされた短編集。色々な作者の思う「ねこ」を感じられた。猫は色っぽくて好き。

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    2025年03月01日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    親の影響で耳馴染みのあったユーミン。
    各曲を元にしたアンソロジー。
    元々ユーミンの歌そのものがすでに完成された世界観があり、ストーリー性が強い。
    そこに作家それぞれが独自の視点から、新たな物語
    を紡ぐってかなり難しいことだと思う。し、実際ハマらないってレビューも見かけた。
    ともあれ雑食な私は、そのあたり全く気にせず楽しめた。
    選曲も非常にマニアック。よきかな。

    そしてドラマ化されてたってマ?みてみよー!

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    2025年01月17日
  • 青い鳥 (新装版)

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    ずいぶんと下卑た人間が見えないものを追い求める話と読んだ。とはいえ,登場人物と幻覚を共有できるだけの表現の巧みさを感じた。

    登場人物の多彩さも面白い。喋る犬猫はいいとして,パンに砂糖はどう喋るのか,果てには「光」とか「夜」!この辺りは象徴主義を意識するのが良いのだろう。特に度々言及される「青」には何の意味を含ませているのか。

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    2024年12月14日
  • 青い鳥 (新装版)

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    ネタバレ

    チルチルとミチルが青い鳥を探しに行ったけど見つからず帰ってきて、実は家にいました
    幸せはすぐそばにあるのです
    というあらすじしか知らないなと思い読んでみた
    こんな冒険をしていたんだね

    「幸福の館」のパートが好きだった
    幸福の館には“贅沢”が、いろんな種類の贅沢がいるんだけど、チルチルの帽子についたダイヤモンドを回すと、幸福の館の隣にある「不幸の洞窟」に行ってしまう
    幸福の館は気持ちのいい場所になって“よろこび”がやってくる

    1906年に書き上げられた物語だと思えない
    名作は時代を越える
    優れた表現者は優れた予言者でもある

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    2024年12月08日
  • 100万分の1回のねこ

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    100万回生きたねこは、読んだのですが、(割と最近)登録してません。

    そしてこの短編をそれぞれの作家さんが書いています。
    とても面白かったです。せつなかったり、かなしかったり、ひどかったり・・・・

    もういちど100万回…を読まねば…

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    2024年12月04日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    猫のダルシーが語る、「あたしの人間」との物語。

    最初から最後まで猫のダルシー目線のお話で、まるで猫の一生を生きたような気持ちになるお話でした。

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    2024年11月21日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    おもしろい

    今までユーミンの曲をあまり聴いたことがなかったけど、物語も面白かったし次は曲を聴いてみてからまた読み返したい。

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    2024年07月25日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    ネタバレ

    利発でハチワレの美しい猫、ダルシー。
    子猫だった彼女と彼女を見初めた女性との17年と4ヶ月にわたる暮らしが猫の目線で語られる。
    年月の中でダルシーの愛は波のようにかたちを変えながらも痛いほどまっすぐにただひとりの人間に注がれ続ける…
    江國さんの美しい訳にも注目。
    これは久しぶりに心ゆさぶられる本に出会ったという感じ。表紙だけで「この本は買おう」と思った。
    猫らしく、プライドが高くて高飛車なダルシー。
    でもいつでも「あたしの人間」に向かう愛情は切ないほどまっすぐで健気で…痛いほどだ。思い出すと胸がぎゅっとなる。
    愛しくて懐かしい大好きな人を思い出す時の気持ち.…。
    子供が母親を求めるような愛でも

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    2024年06月29日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    ダルシーがかわいすぎる。
    これまで完全に犬派だったのに、いつの間にかダルシーの虜になってしまってました。
    女王様なダルシーについメロメロになってしまう、愛に満ち溢れた一冊でした。

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    2024年05月02日
  • 更級日記

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    自然の描写の美しいこと。ほんとうにこれ同じ日本?と思うほど。平安は古代なのでまだ神話の時代が続いているようなロマンティックさがある。

    人と人との確執にだけ特化した源氏物語より更級日記のほうが好きかも。
    人はでてくるけれど名前はでてこなくて、他人はさらっと扱われつつも、
    旅には時間がかかり、病気などで簡単に人が亡くなってしまう時代なので、心の底から別れを悲しんだり、再会を喜んだり。
    何もかも欲しいって無理なんですよね。
    生きることが切実であった代わりに、美しい自然に触れられる時代であったというか。
    今は死なない方法はたくさんあるけれど、無くしてしまったものもたくさんある気がする。

    そして神仏

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    2024年03月10日
  • 更級日記

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    物語を愛し、光源氏に憧れる夢見がちな少女時代から、夫に先立たれた晩年までを記した日記文学。古典は「教養」というイメージが強いためすこし抵抗があったが、本作は非常に読みやすく、江國さんの訳者としての手腕を感じた。少女から大人になるにつれ、夢から醒めるように「物語は所詮絵空事なのだ」と悟る瞬間がなんとも切なかった。

    乳母と姉、夫を先に亡くし、一時は遠方の地に出向く父を見送った作者。『更級日記』は、別れの哀しみを詠む歌が多かったように思う。「歌」というのは日常の一場面や想いを切り取った写真のようなものかと思っていたが、この作品を読み、心が大きく揺さぶられた一瞬の「感情」なのだと知った。

    江國さん

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    2024年01月22日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    あたしをしあわせにできるのはあたしの人間。
    あたしの人間がしあわせでいられるのもあたしのおかげ。
    大好きなことが伝わってくるお話し。

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    2023年11月15日
  • 青い鳥 (新装版)

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    ネタバレ

    ワクワクするファンタジーの言葉の数々にムネが踊ります!

    そして青い鳥とは一体?と読み続けて
    最終的には飼っていたキジバトでした。
    この解釈について、「幸せは身近にあるもの」というものがよく見かけられますが、
    キジバトって、最後逃げてしまいましたよね…。

    そのため、個人的には、青い鳥は幸せを感じられる人、目に見えないものを大切にする人の証と解釈しました。
    青い鳥は幸せを感じられる人にしか見えない特別なもの。
    そしてそれは実は、見ようとしないだけで、
    そこらへんにたくさんいるのかもね?
    なんて思いました。

    このネットの現代だからこそ、心にとても響く本です。
    目に見える評価だけをみるのではなく

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    2023年10月14日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    読むのに時間がかかってしまったけど、すごく面白かった。
    竹取物語、堤中納言物語 : 読みやすい。普通に面白い短編集。
    伊勢物語 : 女遊び三昧の主人公が嫌な感じで、なかなか読み進められなかった。
    土左日記 : 紀貫之って面倒臭い。女たちの水浴び(胎貝や鮨鮑!)を覗き見しといて、これはモト歌があって…と言い訳してるのウケる。
    更科日記 : 江國香織の訳がいいのか、作者に共感しまくり。
    当時の結婚制度、女房の仕事など謎が多いのできちんと調べてみたい。

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    2023年08月14日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    原書も持ってるのに手つかずのまま、翻訳を読みました。

    幸せな時間を共に過ごした相棒たちのことを恋しく思い出しながら読み終えました。

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    2023年02月20日