江國香織のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1000年も前に生きた女性の日記でありながら、現代の人間にも手触り感のある女性像ですごくびっくりした。
当時は多くの方が簡単に無くなる時代で、衣食住全く環境が異なるため、平安時代の女性の精神性は私とは異質のものだという想像があったのだけれど、正直あんまり変わらない。
小説から得たキラキラしたものが好きな少女時代から、大人になって現実を知り寺社仏閣を周る様子を見て「こういう人いるいる!」という気持ちになり親近感が湧いた。
一方で、結婚や子育てに関しての記述が薄く、日常の様子が多かったことから、現代の50代子持ち女性のエッセイと考えると感覚が違うというか独特な視点な印象も得た。
これは当時からしたら普通のことなのか、それとも当時からしても少し変わった視点だったのか、、、とにかく実際に会ったら親しみやすくて面白い奥様なんだろうと思います。
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Posted by ブクログ
江國香織さんの手による更科日記の現代語訳。
作者である菅原孝標女が、都生まれ地方育ちの生涯を回想録として日記風に綴っている。物語文学に憧れる少女が帰京して源氏物語を読みふけり、宮仕え・結婚を経て、神仏参りに興じていく。
日記文学ということで、身の回りに起こる出来事を坦々と描いており、ドラマチックなストーリーがあるわけではないのですが、それだけに当時の一個人の思考・感性がダイレクトに表れていて興味深いです。
宮廷との縁が薄い作者の生い立ちのためか、彼女の和歌は技巧を凝らさずに感じたことを真っ直ぐに言葉にしたものが多く、いつまでも少女の面影を残しているようで微笑ましく感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすくてよかった。
昔の人の自然に対する心の寄せ方、みたいなものへの理解が深まった気がする。
東京というか、現代社会で大人として生活していると、足を止めて心を動かす時間はみたいなのがないよな〜
小さい頃はもっと木とか石ころとかとの距離が近かった気がするんだけどな〜
物語に熱中し、ありがたそうな夢をみては無視する、みたいなのを繰り返していて、後悔していると書いてはいるものの、ネガティブな感情がそこまで伝わってこない。
だって物語に出会わない幼少期は選べないって作者もわかってそうだし。
有名な古典をわかりやすい口語訳で読めるのはありがたい。これからもいろいろ読みたい。 -
Posted by ブクログ
平安時代の文学を初めて読みました。
遠い昔のことのように感じていたけれど、本を読むことが好きな少女がいたこと、神頼みをすること、恋をすること、富士山が心に残ること、夢占いがあったこと、今と変わらないことがたくさんあるのだと感じました。
一方で、今は東海道新幹線で簡単に往来できてしまう距離を移動することが、この頃はどれだけ難しいことかも伝わってきました。
江國香織さんの訳のおかげで、和歌が理解しやすいことは大変ありがたかったです。
百人一首をある程度覚えているのですが、これまで意味を調べようと思ったことがなかったので、ああ、この言葉はそういう意味なのか、と知ることができ勉強になりました。
元の和歌の言葉の美しさも覚えたいので、これからも読み返したいなと思う本です。