江國香織のレビュー一覧
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この本を書店で見かけたときに思い出したのは、BUMP OF CHICKENの楽曲『プレゼント』より
「そうだ、いくつかの物語をプレゼントしてあげる。
ちゃんと読んでおくこと。いいね?
それじゃあ、またあとで。」
この本はどんなプレゼントなのかなと読み進めていくと、この本のコンセプトである「これまで小説を愛してくれた人へ、そしてこれから小説の世界に一歩踏み出す人へ」の、感情体験だと思いました。
事件に巻き込まれた登場人物が心配になったり、家族愛にほっこりしたり、良識や理性のない人物に怒りを覚えたり、甘酸っぱい恋愛に胸がじんわりしたり、生命の危機にある人の支離滅裂な言葉にゾッとしたり。
感 -
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どれもこれも力のある読み応えのある話ばかりだった。
伊坂幸太郎『ウッドペッカー荘事件』
久しぶりに伊坂さんを読んだが、やはりこの軽快なセリフのやり取りが好きだと思い出した。
江國香織『二つの宇宙』
初江國さん。変わり者のおばあさんに、ちょっとヘンな感覚の彼女。こう言う話を書くひとなのかー。
宮部みゆき『真実のトランク』
これまた久しぶりの宮部さん。ふ〜ん、と淡々と読んでいたが、ラストが思いがけず何とも表現できない怖さがあって。
町田そのこ『きっとあの日の光と同じ』
初町田さん。うわぁ、爽やかな青春で良いわぁ。そして大人編に続くのが良い。
米澤穂信『無明』
どう言えば良いのか、この後味 -
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ネタバレ【収録作品】
江國香織「コインランドリーの夜」
金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」
角田光代「最後の鰻」
寺地はるな「小曾根幸子の送別会」
原田ひ香「最後に、何を食べたの?」
藤野千夜「もうひとりのねえちゃん」
井上荒野「本当の話」
人生の最後に何を食べるか? をテーマにした、アンソロジー。
「コインランドリーの夜」の弥生子、「小曾根幸子の送別会」の小曾根幸子の生き様は小気味よい。
「最後の鰻」は仲の良い家族の空気が伝わってきてほのぼのとする。
「ラストサパー…」と「もうひとりの…」は年代こそ違うが、シスターフッドのよさをしみじみと感じる。
「最後に、…」は嫌な話にならなくてよかった。
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ネタバレ1. 伊坂幸太郎「ウッドペッカー荘事件」➡︎お勧め
伊坂幸太郎らしい、鮮やかで洒脱なミステリー!白河ヨフネが解決した6つ目の事件とは?独特のユーモアと張り巡らされた伏線、そして鮮やかなラストが見事です。短いページ数の中に小説を読む楽しさがギュッと詰まっており、最高のオープニングを飾る極上のエンターテインメント作品です。
2. 江國香織「二つの宇宙」
静けさと温もりが同居する、夏の日のような短編。人嫌いの祖母と、少し変わった彼女・茉莉加の出会い。江國香織ならではの繊細な文章が、人と人との絶妙な距離感と愛おしさを描き出します。読み終えた後、穏やかで優しい余韻が心の中に広がっていくのを感じられる素晴 -
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いろいろな作家さんの話が読めるので、短編集はさくさく読めてしまいます。今回は、『最後の晩餐』をテーマに7編が収録されていました。『最後の晩餐』というと、イメージとしては悲しかったり、切なかったりというマイナスな感情が先にたっていたけれど、どの話も前向きな話で自分の『最後の晩餐』についても考えてみたくなった。
どの作家さんの話も好きだったけど、個人的には金原ひとみさんの話が好きでした。コンプラが叫ばれる社会でこんな集まりがあって、ひたすら高カロリーな物を食べまくる…素敵な最後の晩餐だなぁと羨ましくなった。ちょっと学生時代を思い出した。
井上荒野さんの「本当の話」も心がじんわり温かくなる素敵な話で