江國香織のレビュー一覧

  • 青い鳥 (新装版)

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    ずいぶんと下卑た人間が見えないものを追い求める話と読んだ。とはいえ,登場人物と幻覚を共有できるだけの表現の巧みさを感じた。

    登場人物の多彩さも面白い。喋る犬猫はいいとして,パンに砂糖はどう喋るのか,果てには「光」とか「夜」!この辺りは象徴主義を意識するのが良いのだろう。特に度々言及される「青」には何の意味を含ませているのか。

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    2024年12月14日
  • 青い鳥 (新装版)

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    ネタバレ

    チルチルとミチルが青い鳥を探しに行ったけど見つからず帰ってきて、実は家にいました
    幸せはすぐそばにあるのです
    というあらすじしか知らないなと思い読んでみた
    こんな冒険をしていたんだね

    「幸福の館」のパートが好きだった
    幸福の館には“贅沢”が、いろんな種類の贅沢がいるんだけど、チルチルの帽子についたダイヤモンドを回すと、幸福の館の隣にある「不幸の洞窟」に行ってしまう
    幸福の館は気持ちのいい場所になって“よろこび”がやってくる

    1906年に書き上げられた物語だと思えない
    名作は時代を越える
    優れた表現者は優れた予言者でもある

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    2024年12月08日
  • 100万分の1回のねこ

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    100万回生きたねこは、読んだのですが、(割と最近)登録してません。

    そしてこの短編をそれぞれの作家さんが書いています。
    とても面白かったです。せつなかったり、かなしかったり、ひどかったり・・・・

    もういちど100万回…を読まねば…

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    2024年12月04日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    猫のダルシーが語る、「あたしの人間」との物語。

    最初から最後まで猫のダルシー目線のお話で、まるで猫の一生を生きたような気持ちになるお話でした。

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    2024年11月21日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    おもしろい

    今までユーミンの曲をあまり聴いたことがなかったけど、物語も面白かったし次は曲を聴いてみてからまた読み返したい。

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    2024年07月25日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    ネタバレ

    利発でハチワレの美しい猫、ダルシー。
    子猫だった彼女と彼女を見初めた女性との17年と4ヶ月にわたる暮らしが猫の目線で語られる。
    年月の中でダルシーの愛は波のようにかたちを変えながらも痛いほどまっすぐにただひとりの人間に注がれ続ける…
    江國さんの美しい訳にも注目。
    これは久しぶりに心ゆさぶられる本に出会ったという感じ。表紙だけで「この本は買おう」と思った。
    猫らしく、プライドが高くて高飛車なダルシー。
    でもいつでも「あたしの人間」に向かう愛情は切ないほどまっすぐで健気で…痛いほどだ。思い出すと胸がぎゅっとなる。
    愛しくて懐かしい大好きな人を思い出す時の気持ち.…。
    子供が母親を求めるような愛でもあり、恋のようでもあり。言いあらわせないけど、感じたことのある、見覚えのある感覚だ。
    一番最初の文章、泣くよ。
    出会えてよかった作品。

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    2024年06月29日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    ダルシーがかわいすぎる。
    これまで完全に犬派だったのに、いつの間にかダルシーの虜になってしまってました。
    女王様なダルシーについメロメロになってしまう、愛に満ち溢れた一冊でした。

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    2024年05月02日
  • 更級日記

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    自然の描写の美しいこと。ほんとうにこれ同じ日本?と思うほど。平安は古代なのでまだ神話の時代が続いているようなロマンティックさがある。

    人と人との確執にだけ特化した源氏物語より更級日記のほうが好きかも。
    人はでてくるけれど名前はでてこなくて、他人はさらっと扱われつつも、
    旅には時間がかかり、病気などで簡単に人が亡くなってしまう時代なので、心の底から別れを悲しんだり、再会を喜んだり。
    何もかも欲しいって無理なんですよね。
    生きることが切実であった代わりに、美しい自然に触れられる時代であったというか。
    今は死なない方法はたくさんあるけれど、無くしてしまったものもたくさんある気がする。

    そして神仏に帰依するなんて言いつつ、現世利益を求め過ぎで笑ってしまいました。ゆるいな!
    お金持ちになって子供を贅沢に育てられますように。なんて。
    うた恋いでも異母兄弟の結婚はオッケーだったとあって衝撃だったのですが、倫理観が根底から違う。

    親の苗字が菅原さんなので、藤原氏が幅を利かせた宮中で負けていった貴族の一族なのかと思うと、父親が転勤族なのも頷ける。
    転勤族なので旅をたくさんして、美しい景色に出会い、京に籠っているだけのお姫様より楽しそう。
    神仏参りの帰りに泊めてもらった家が盗賊の家だった、のところも好きです。大冒険。

    血なまぐさいものばかり、こわごわ読んでいたので、個人的生活を中心にしたものにしよう、と思い日記を読みました。日付をつけた日記ではなく、自分の人生の振り返りだったけど。素敵な感性。作る歌も好き。この人の一生は幸せだったと思う。

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    2024年03月10日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    あたしをしあわせにできるのはあたしの人間。
    あたしの人間がしあわせでいられるのもあたしのおかげ。
    大好きなことが伝わってくるお話し。

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    2023年11月15日
  • 青い鳥 (新装版)

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    ネタバレ

    ワクワクするファンタジーの言葉の数々にムネが踊ります!

    そして青い鳥とは一体?と読み続けて
    最終的には飼っていたキジバトでした。
    この解釈について、「幸せは身近にあるもの」というものがよく見かけられますが、
    キジバトって、最後逃げてしまいましたよね…。

    そのため、個人的には、青い鳥は幸せを感じられる人、目に見えないものを大切にする人の証と解釈しました。
    青い鳥は幸せを感じられる人にしか見えない特別なもの。
    そしてそれは実は、見ようとしないだけで、
    そこらへんにたくさんいるのかもね?
    なんて思いました。

    このネットの現代だからこそ、心にとても響く本です。
    目に見える評価だけをみるのではなく、
    本当に自分が良いと思ったものに正直にいたいと思いました!

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    2023年10月14日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    読むのに時間がかかってしまったけど、すごく面白かった。
    竹取物語、堤中納言物語 : 読みやすい。普通に面白い短編集。
    伊勢物語 : 女遊び三昧の主人公が嫌な感じで、なかなか読み進められなかった。
    土左日記 : 紀貫之って面倒臭い。女たちの水浴び(胎貝や鮨鮑!)を覗き見しといて、これはモト歌があって…と言い訳してるのウケる。
    更科日記 : 江國香織の訳がいいのか、作者に共感しまくり。
    当時の結婚制度、女房の仕事など謎が多いのできちんと調べてみたい。

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    2023年08月14日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    原書も持ってるのに手つかずのまま、翻訳を読みました。

    幸せな時間を共に過ごした相棒たちのことを恋しく思い出しながら読み終えました。

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    2023年02月20日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    購入済み

    豪華なアンソロジー

    まずは参加している作家陣の豪華さです。そして、ユーミンの楽曲のとのコラボということで、面白くないわけがありません。個人的には綿矢りささんの「青春のリグレット」が好きでした。読んだ後で、楽曲を聞きなおしたくなるような一冊でした。

    #切ない #泣ける

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    2022年08月14日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    先日紹介されているのを見て、何だかこの本に呼ばれているような気がして、直ぐに読みました。

    猫のダルシーの目線で、猫が見たまま、感じたままが、一貫して書かれています。

    ダルシーは飼い主を「あたしの人間」とよびます。猫にとって、慕っている飼い主は絶対的に自分の世話をし、愛情をかける唯一の人間なのです。何て愛情に溢れた言葉なんだろうと胸に染み入りました。原語ではどう書かれていたのかわかりませんが、江國香織さんの訳は、この本にとても合っていると読んでいると分かります。原文でも読んでみたい作品です。

    猫と暮らしている全ての人に読んでもらいたい一冊です。猫の一挙一動にどれほど想いが込められているのか。猫がどんなに飼い主を慕って依存しているのか。

    猫って勝手気ままだとよく言われるけれど、一緒に暮らしてとことん向き合うと、全くそうではない事に気づく方がほとんどだと思います。

    三年前に逝ってしまった私の絶対的な愛猫トトちゃんを偲びながら、一文一文を猫の息づかいや体温をも感じながら、大切に読ませてもらいました。

    真っ直ぐな愛に溢れたお話でした。

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    2021年12月26日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    猫のひたすらまっすぐな愛情。。涙
    猫飼いたいと思ってたけど別れに耐えられる気がしなくなった
    上品で賢くて誇り高くて愛情深くて、好奇心旺盛で一貫性があって…なんというかダルシーはまさに完璧だと思うし、作者はほんとにダルシーと一体だったんだなと

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    2021年10月18日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    愛猫家には是非読んで欲しい本です!
    涙なしには読めないので、何も予定がない日に読むことをお勧めします。

    ダルシーという一匹の猫が、自分の一生を人間と関係という視点から描いた本作。

    猫を飼っていると、「猫が病気になったらどうしよう?」とか、「1匹だと寂しいだろうから、もう1匹迎えてあげようかな?でも2匹が仲良くなれなかったらどうしようかな?」とか、悩むことが色々あると思います。

    でもこの本を読んで、我が家の猫にも、この本に出てくる「人間」(飼い主のことを、ダルシーは人間と呼んでいます)のように愛情いっぱいに接したら、たとえ猫的にはつらいことがあってもいつか理解してくれる時がくるのかな。。。と前向きになれました!

    ダルシー、17年4ヶ月、お疲れ様でした!

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    2021年10月01日
  • あたしの一生 猫のダルシーの物語

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    ダルシーという猫の一生を、ダルシー目線で書いたお話。
    ダルシーの感情や行動の一つ一つがストレートだったのが印象的だった。
    最後まで互いを思いやる気持ちが素敵だった。

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    2021年09月30日
  • 青い鳥 (新装版)

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    成人式の後、親友と行ったスナックの名前が "青い鳥" だった。
    ザ・タイガースが歌った幸福を運ぶ鳥が "青い鳥" だった。
    "青い鳥"ってどんな話か覚えていなかったので、青い鳥文庫で読んでみた。

    チルチルとミチルが青い鳥を探しに行く。
    幸せとは何かを巡る、大いなる秘密をあばきたてるのが "青い鳥"。
    色が青い鳥は沢山いるけど、本物の "青い鳥" は一匹しかいない。
    いろんな所を探し回ったが見つけられない。
    なぜなら、いつもいるのにさっぱり見えていなかった家の中にいたから。

    青い鳥って、物事の本質がわからない人には見つけられない。
    多くの人達は「贅沢」が「幸福」だと勘違いしてしまう。
    幸福の館で贅沢三昧の人達の描写が出てくる場面では「贅沢」に酔いしれている人達が「不幸」に見えた。

    この本を読んで、私も小さな "青い鳥" を見つけました。

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    2021年05月29日
  • 青い鳥 (新装版)

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    名作『青い鳥』。あらすじぐらいは聞いたことがある人も多いかもしれません。内容はとても深く、本当の幸福とは、幸福にはなにが必要か、幸福はどこにあるのか、などについて、作者は想像力を大きくはためかせて書いています。

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    2021年05月12日
  • ナナイロノコイ

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    久しく恋愛小説から離れていたので肩慣らしのように選んで読んだ一冊。好きだった作家の作品ばかりなので、読後感はいい。恋愛小説を読むと自分の日常すら物語のように言語化されていく感覚を思い出した。でも長いこと離れていたので恋愛小説特有の「におい」に鈍感になっていた。寂しいにおい、切ないにおい…。読みすすめる中で少しは鼻がきく状態に戻っているといいが。
    ミーヨンさんの作品は私には少し理解に時間がかかったので、また読み返すと思う。全体的に「次読んだとき、前とは違う感想を抱くだろうな」と思わせられる作品ばかりだった。
    ただ最近「百合」の作品も読むようになったせいか、作中の女友達との関係が百合的な関係に思われてならなかった。特に角田光代さんの『そしてふたたび、私たちのこと』とか。

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    2021年03月22日