江國香織のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
先日紹介されているのを見て、何だかこの本に呼ばれているような気がして、直ぐに読みました。
猫のダルシーの目線で、猫が見たまま、感じたままが、一貫して書かれています。
ダルシーは飼い主を「あたしの人間」とよびます。猫にとって、慕っている飼い主は絶対的に自分の世話をし、愛情をかける唯一の人間なのです。何て愛情に溢れた言葉なんだろうと胸に染み入りました。原語ではどう書かれていたのかわかりませんが、江國香織さんの訳は、この本にとても合っていると読んでいると分かります。原文でも読んでみたい作品です。
猫と暮らしている全ての人に読んでもらいたい一冊です。猫の一挙一動にどれほど想いが込められているの -
Posted by ブクログ
愛猫家には是非読んで欲しい本です!
涙なしには読めないので、何も予定がない日に読むことをお勧めします。
ダルシーという一匹の猫が、自分の一生を人間と関係という視点から描いた本作。
猫を飼っていると、「猫が病気になったらどうしよう?」とか、「1匹だと寂しいだろうから、もう1匹迎えてあげようかな?でも2匹が仲良くなれなかったらどうしようかな?」とか、悩むことが色々あると思います。
でもこの本を読んで、我が家の猫にも、この本に出てくる「人間」(飼い主のことを、ダルシーは人間と呼んでいます)のように愛情いっぱいに接したら、たとえ猫的にはつらいことがあってもいつか理解してくれる時がくるのかな。。。 -
Posted by ブクログ
久しく恋愛小説から離れていたので肩慣らしのように選んで読んだ一冊。好きだった作家の作品ばかりなので、読後感はいい。恋愛小説を読むと自分の日常すら物語のように言語化されていく感覚を思い出した。でも長いこと離れていたので恋愛小説特有の「におい」に鈍感になっていた。寂しいにおい、切ないにおい…。読みすすめる中で少しは鼻がきく状態に戻っているといいが。
ミーヨンさんの作品は私には少し理解に時間がかかったので、また読み返すと思う。全体的に「次読んだとき、前とは違う感想を抱くだろうな」と思わせられる作品ばかりだった。
ただ最近「百合」の作品も読むようになったせいか、作中の女友達との関係が百合的な関係に思わ -
Posted by ブクログ
猫のダルシーが「あたし」だけの目線で綴る一生の物語。
もしダルシーが自分で文字を書いたなら、自叙伝と言うことになるのだろうか、などと思ってしまった。
帯についていた謳い文句とは違う印象を受けた。愛がどうのこうのというより、全身全霊をかけて生きた1匹の猫の物語だった。
「寝る前に読むと穏やかな気持ちになれそうだ」と思ったのだけれど、途中で止めることができずに最後まで読んでしまった。
ひとしきり涙を溢れさせた後、当初のねらい通りに暖かな気持ちで眠りにつくことができた。
翻訳物は読むのに少しだけ苦労するものも多いけれど、江國香織さんの訳はとても猫らしく、自然な感じがする。
とくに「My hum -
-
Posted by ブクログ
森見登美彦訳『竹取物語』
川上弘美訳『伊勢物語』
中島京子訳『堤中納言物語』
堀江敏幸訳『土左日記』
江國香織訳『更級日記』
こんな、宝石の詰め合わせがあって良いのか⁈
発刊を待ちわびていたし、読むのもドキドキ。
それぞれに訳者の持ち味があって、とにかくすごい。
きちんと全文収録されているのも、嬉しい。
中でも、川上弘美の『伊勢物語』は鳥肌モノ。
歌物語の真骨頂というか、とにかく、和歌の訳し方が素敵すぎる。
言葉の数を少なくしながらも、今の感覚を添えてくれて、色っぽいし切なくなりました。
お気に入りは二段。
起きもせず寝もせで夜を明かしては春のものとてながめ暮らしつ
起きるでも -
Posted by ブクログ
江國香織さん訳、高野文子さんの挿絵による
メーテルリンクの『青い鳥』。
子供の時分に絵本で読んだことがあるけど、
お話としてしっかり読んだのは初めて。
流石、読み継がれる名作とあって、哲学的で、
大人が読んでも(イヤ、色々な経験を経た
大人だからこそ)心に響くお話しだった。
幸せとは、あなたが気づかないだけで、
あなたの身の回りに幸せが沢山溢れていますよ
というメッセージが込められている。
目には見えないものを見る、感じる大切さ。
印象的だったのは、真夜中の墓地と未来の王国。
真夜中の墓地、死者やゾンビが出てくるのかと
恐る恐る(ワクワク)期待していたが、
現れたのは思いもしない光景だっ