穂村弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
吉野朔実先生のお友だちだったことから知った穂村弘さん。
短歌の作品にはあまり触れてないのですが、エッセイというか、本などの紹介本を時々。
今回もその1冊。
森脇真末味さんへの言及に驚く。私自身が森脇真末味先生を好きだから。同好の士だ…(笑)穂村弘のペンネームの由来も緑茶夢の登場人物からだなんて…衝撃的すぎる。
内田善美さんの、星の時計のLiddellの紹介にも驚く。持ってるのですね!?あの稀少本というか、幻の本を…
その他、ホントに困りました。たくさん読みたくなり…
生き残ったひめゆり学徒たち-収容所から帰郷へ-からの引用は、戦争は良くない、という気持ちを新たにさせる。
佐藤史生
大島弓子
萩尾望都
リチャードブローティガン ブローティガン東京日記 はじめにに書かれた内容は、重い。
ハイ・ライズ J.G.バラード
酸っぱいブドウ/ハリネズミ ザカーリヤー・ターミル
山川藍 いらっしゃい
本多真弓 猫は踏まずに
小坂井大輔 平和園に帰ろうよ
p88
思わず本から顔を上げて、辺りを見回してしまう。すごく面白い作品に出会うと、その本の世界からいったん顔を上げてきょろきょろする癖があるんだけど、あれって一体なんなんだろう。わざと寸止めして感動を引き延ばすためか、それとも本の衝撃によって現実世界の側に何か変化がないか確認しているのだろうか
↑この感覚、よくわかります。おもしろいミステリを電車の中で夢中になって読んでる時の感覚。
なので、紹介。
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Posted by ブクログ
ネタバレ世間から少し外れた感覚を持っている歌人穂村弘さんの告白的エッセイ。
今まで何度も見かけていて読みたいと思って数年…やっと読むことができた。
ところどころでフフッと笑ってしまう。他人事だからね。でもちょっとずつ感情移入してなんか悲しくなったりもした。特に印象に残ったものの感想は以下。
『ひとりっこ』
初対面の人に、ひとりっこでしょう?といい当てられる話。
著者は自分のことを自分がいちばん可愛い、自分勝手だと認識している。
よほどひとりっこ臭が強かったみたい。
私はひとりっこではないが、末っ子で甘えん坊で心の底から思いやりが持てない。
子どもが2人いるが、子どもたちを見ていると「自分のことは自分で」といって、夕飯に使う箸を自分の分しか持ってこなかったりして、ちょっと不安になる。
子どもたちの性根は優しいと思う。ただ、私の言動が、子どもたちの性格とか考え方とか価値観に影響してしまうのが怖いなって最近思う。
『この世に「ない」もの』
著者は目の前に命の危険が迫っていても結局何もできない、しないという話。
コロナの非常事態宣言が出た頃、産まれて数ヶ月の次女をベビーカーに乗せて私は散歩をしていた。
信号待ちで、知らないおばあちゃん二人組が近づいてきて、次女に触ろうとして、私は咄嗟に「あっ」と思ったものの、何も言えず、撫でられる次女を見ていた。そして別れたあと「次女を守れなかった…」と、とてつもなく自分を責めたことを思い出した。
『全席自由』
世の中の「自由」とうたわれる中にも見えない「自然なルール」があるという話。
本当の自由について考えさせられる。
『迎えにゆくね』
たまたま会った女医さんや、テレビやラジオCMに出演している女性に関しての妄想がすごい。
これはこれで幸せそうだなと思ってしまう。
『テレビ様』
昔はこうだった、そんなものはなかったという話はちょっと切なくなる。
『桂馬』
単純に面白い。1年間昼の弁当がカッパ巻きとか、いつも桂馬の駒を持ち歩いてるとか、国語のテストでめちゃくちゃな回答をするとか、どう考えてもイカれてるし、それをどうしたかも覚えてなくて、面白すぎる。
『大人レポート』
何人かで話をしていて、自分の知らない話題に移った時に、その時間に耐えられないという話。
私にも耐えられない時間がある。例えば飲食店でよその家庭の子ども(幼児)が私に近づいてきて、話しかけてくる時間だ。最初のうちは頑張って対応するけど、1分後にはもうどう返していいか分からなくなってしまう。笑顔は心がけているけど、多分ものすごく変な顔になっていると思う。顔の筋肉が痙攣してしまうこともあるくらい。無愛想になる勇気を持ちたい。
『白線の内側で』
駅のホームで電車を待ってる際、母親と幼い子供を見かけ、その会話の内容がトンチンカンな話。
実にシュール。
「馬鹿な、…」
「永遠に乗れないぞ、お前たち。」が好き
『カロリー論』
その2【按摩論】
按摩が好きすぎるけど、プロにはやってもらわないという話。
気持ちよすぎるので涎が出てしまうらしいが、その過程の言語化が素晴らしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれ、私です。が散らばっていた。
前半星5、後半星3
世界音痴
「自然さ」を奪われた者は、世界の中に入れない。
この世に「ない」もの
なぜ声がでないのか。羞恥心か、怠惰か、楽天性か、他者に呼びかけることへの恐怖か。
どうもそれらがすべて混ざった強力な呪縛のようなものが私のうちにあるらしいのだ。
全席自由
好きなことを「自由に」話せばいい、と思われるだろう。それができないのだ。
私と目が合うと、こちらの異様な緊張が伝わるせいか、相手も他の人に対するようには言葉が出てこないようだ。
忘れ物エンジェル
慎重と云えば聞こえがいいが、臆病とか、せこいとか思われるような気がするのだ。
私は一生、忘れ物エンジェルにはなれないのだ。
人生の経験値
新しいものや出来事を怖がる性格で、その臆病さのせいか、私の日常には変化というものが極端に少ないのである。
自分は、人間の一生において普通に人が経験することの多くを未経験のまま年をとっているのではないか。
大人レポート
私にはその「自然さ」がどうしても身につけられない。時間そのものに耐えられないという、この感覚は何なのだろう。私が潜る時間の流れはしはしばそんな風に沸騰して、それが「自然な」大人になれないことと関係しているように思うのだ。