穂村弘のレビュー一覧

  • 鳥肌が(PHP文芸文庫)

    Posted by ブクログ

    穂村弘さんは日常に瞬間風速的に起こる違和感(のようなもの)を切り取り、それを平易な文章で読者に届けることが出来る文体を持った作家さんです。
    クスッと笑えるエピソードや流石の視点からの表現力などは穂村弘さんの強みである事は間違いです。
    エッセイストとしても良い味出してます。
    あと余談ですが、所々にある挿し絵怖すぎです!笑

    0
    2026年07月05日
  • 短歌のガチャポン

    Posted by ブクログ

    すごくよかった!紹介されている短歌はもちろん、穂村さんの解説が素敵だった。なるほどそういうことか!と納得がいきながら、こちらに余白を残してくれる。

    意表を突かれる短歌、くすっと笑みがこぼれる短歌いろんな素敵な作品に触れられた。自分は普段短歌をあまり読まないが、これを機に短歌の世界が気になり始めた。

    0
    2026年07月03日
  • 短歌ください 反対に回して篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ありきたりの日常も切り取りようによってはいろんな風に見えてくる。
    ちょっとしたことなんだけど、それだけで心が自由になれるような気がします。
    そのあたりが短歌の強みですね。それとも穂村さんのこのシリーズの強みなんだろうか。
    連載の「ダ・ヴィンチ」がなくなって消えてしまわなければいいのだけど。

    切れかけのハンドソープを何回もプッシュしている明日の自分

      単に切れたハンドソープの補充をしなかったというだけなのに。

    映画館小さな目玉集まってひとつの目玉になる時間
      映画が始まるまでは目玉はあちこちを向いてますが、映画が始まるとスクリーンに集中。

    カレンダー12月にもキリトリ線こうして去年は棒だけになる

    あの頃のみんなが今も好きだから、まだ好きだから、欠席に◯
      昔のイメージを壊したくないから欠席 という肯定的欠席もあるんですね。

    名も知らぬ鳥は鳥だし花は花だからわたしも「派遣」と呼ばれる
      名前はまだない。ドキッとする句。

    キーパーがシュートしたっていいじゃない王将で攻め込んでくる妻

    透明になって食品サンプルのようにパスタを持ち上げてたい
      透明の目的が食品サンプルとは。

    ごめん、でも私が8人いたならばひとりはあなたを愛するだろう
      8番目に好きなんですね。

    ええねってあの子が言ったらええねってあなたも言って不意に察する
      「あなた」は「あの子」が好きなんだろう。「ええね」の一言からそのことを察した。<私>は、「あなた」を好きなのかもしれない。』と穂村さんが解説してますが、短歌の長さで三人登場して、三角関係であることを示すってすごいですね。

    雨音とカラスの声が混ざってる朝に起きるのがこわくなった
      烏は雨に打たれても活動してるんですね。

    神さまなんかいないよって一の段みたいなこと言わないでよ
      当たり前のことを「一の段」と言ってるのが面白い。応用がききそう。

    0
    2026年07月02日
  • 短歌のガチャポン、もう一回

    Posted by ブクログ

    わくわく、どきどき、にこにこ、がーん…。現代短歌の旗手・穂村弘が選ぶ、なんでもありの短歌のガチャポン・マシーンが再び登場! 明治から現在までの短歌100首を鑑賞文とともに収録。メリンダ・パイノのイラストも掲載。

    穂村弘と東直子は私に短歌の面白さを教えてくれた。今回も楽しかった。

    0
    2026年07月01日
  • はじめての短歌

    Posted by ブクログ

    短歌をよんでみたくなった
    オノマトペを感覚的に理解するには共感覚が鍵になる、というのが印象的だった
    多くの人に共感されそうな状況ではなく、その人だけにとっての状況が、かえってリアリティを増す効果をもたらすのも面白い
    生きる、と生きのびるための行為

    0
    2026年06月30日
  • 短歌ください 明日でイエスは2010才篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    午前2時裸で便座を感じてる明日でイエスは2010才

    俺なんかどこが良いのと聞く君はあたしのどこが駄目なんだろう

    うつされたあなたの菌をもうすこし飼っておきたい。エサはわたしだ

    動物は何も言わずに死んでゆく人間だけがとてもうるさい

    明日からも生きようとする者だけが集う夕べのスーパーマーケット

    0
    2026年06月17日
  • 満月が欠けている  ―不治の病・緑内障になって歌人が考えたこと―

    Posted by ブクログ

    私もいつ目が見えなくなるか、ドキドキしている一人(^_^;)親以外にはカミングアウトしているんだけど、カミングアウトした当時の上司に「大丈夫!目が見えなくなっても、手を引いて連れてきてあげる(*^^)v」と言われたのを思い出した(;´∀`)いやいや、連れてきてもらっても仕事できねーって(=_=;)

    0
    2026年06月04日
  • 短歌のガチャポン、もう一回

    Posted by ブクログ

    ラジオ深夜便の「ほむほむのふむふむ」コーナーは好きでたまに(忘れなければ)聞くことがある。これはその書籍版みたいで、短歌作品単体だと不慣れな私は?となって思考が止まってしまうことがよくあるが、それは作品から受け取ったものをどう言語化してよいかわからないのが理由だ。どのように感じればよいのか、感じてもよいのかを教えてくれる指南書。

    0
    2026年06月03日
  • 迷子手帳

    Posted by ブクログ

    装丁がかわいらしくて購入。角が丸くなっており、帯の角も合わせて丸くなっている。

    久々に穂村さんのエッセイを読んだが、相変わらず面白くほっこりする。空気感が変わってなかった。

    「太郎たち」、「自分の知らないところで」、「夫婦の会話」、「最後の船旅」がよかった。
    他人の一生を変えてしまうほどではないが、自分の何気ない一言が他人にいつまでも覚えられていることがあり、気をつけなければと思っていることだったので、すごく刺さった。

    『わからない』という詩が途中で紹介されており、それもすごくよかった。
    未知の体験の定番として、氷に穴を開けて魚を釣ることが挙げられており、なんだかうれしかった。自分の少ない憧れの1つだったからだ。

    奥様との散歩の話がちょくちょく出てきて、ほっこり。

    0
    2026年05月24日
  • 短歌の友人

    Posted by ブクログ

    短歌一つ読んでみるだけでも、それが今なのか昔なのか限られた文字数の中でなんだかわかるような気がするのところが言語化できそうな一冊。まだまだ何が平凡なのか何が秀逸なのかわからないけれどももっと触れていこうと思う。

    0
    2026年05月24日
  • もうおうちへかえりましょう

    Posted by ブクログ

    「世界音痴」に次ぐ歌人・穂村弘さんのエッセイです。前作の「世界音痴」であまりのだめんずぶりに衝撃を受けて、でもそこがすんごく面白くて2作目も買ってしまいました。

    ベッドの隙間に落ちた靴下をいつまでも放っておくとか、ベッドで菓子パンとか寝ている時におしっこ行きたくないと悶々としている話とか、なんかめっちゃ好き。

    ダメ男なのに言葉のセンスとか、優しさがあるのが不思議な魅力。

    0
    2026年05月19日
  • 短歌ください 海の家でオセロ篇

    Posted by ブクログ

    単に投稿歌集であれば手に取らないけれど、手に取ってしまう理由が、かつての投稿者による解説で言語化されてすっきり。

    0
    2026年05月10日
  • きっとあの人は眠っているんだよ 穂村弘の読書日記

    Posted by ブクログ

    夕食後ミカンを一度に二十個食べる夫に対して
    「そうそうミカンばかり食べては身体のためになりません」
    シュールな回答笑わせてもらった。

    0
    2026年05月06日
  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記

    Posted by ブクログ

    吉野朔実先生のお友だちだったことから知った穂村弘さん。
    短歌の作品にはあまり触れてないのですが、エッセイというか、本などの紹介本を時々。
    今回もその1冊。

    森脇真末味さんへの言及に驚く。私自身が森脇真末味先生を好きだから。同好の士だ…(笑)穂村弘のペンネームの由来も緑茶夢の登場人物からだなんて…衝撃的すぎる。
    内田善美さんの、星の時計のLiddellの紹介にも驚く。持ってるのですね!?あの稀少本というか、幻の本を…

    その他、ホントに困りました。たくさん読みたくなり…

    生き残ったひめゆり学徒たち-収容所から帰郷へ-からの引用は、戦争は良くない、という気持ちを新たにさせる。

    佐藤史生
    大島弓子
    萩尾望都

    リチャードブローティガン ブローティガン東京日記 はじめにに書かれた内容は、重い。

    ハイ・ライズ J.G.バラード
    酸っぱいブドウ/ハリネズミ ザカーリヤー・ターミル

    山川藍 いらっしゃい
    本多真弓 猫は踏まずに
    小坂井大輔 平和園に帰ろうよ

    p88
     思わず本から顔を上げて、辺りを見回してしまう。すごく面白い作品に出会うと、その本の世界からいったん顔を上げてきょろきょろする癖があるんだけど、あれって一体なんなんだろう。わざと寸止めして感動を引き延ばすためか、それとも本の衝撃によって現実世界の側に何か変化がないか確認しているのだろうか
    ↑この感覚、よくわかります。おもしろいミステリを電車の中で夢中になって読んでる時の感覚。
    なので、紹介。

    0
    2026年05月03日
  • 迷子手帳

    Posted by ブクログ

    短歌でおなじみの作者のエッセイ。60歳になっても何が好きなのか、何をしていたいのかがわからないという類の話があって、すごく安心した。

    0
    2026年04月28日
  • 世界音痴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    世間から少し外れた感覚を持っている歌人穂村弘さんの告白的エッセイ。

    今まで何度も見かけていて読みたいと思って数年…やっと読むことができた。

    ところどころでフフッと笑ってしまう。他人事だからね。でもちょっとずつ感情移入してなんか悲しくなったりもした。特に印象に残ったものの感想は以下。

    『ひとりっこ』
    初対面の人に、ひとりっこでしょう?といい当てられる話。
    著者は自分のことを自分がいちばん可愛い、自分勝手だと認識している。
    よほどひとりっこ臭が強かったみたい。

    私はひとりっこではないが、末っ子で甘えん坊で心の底から思いやりが持てない。
    子どもが2人いるが、子どもたちを見ていると「自分のことは自分で」といって、夕飯に使う箸を自分の分しか持ってこなかったりして、ちょっと不安になる。
    子どもたちの性根は優しいと思う。ただ、私の言動が、子どもたちの性格とか考え方とか価値観に影響してしまうのが怖いなって最近思う。

    『この世に「ない」もの』
    著者は目の前に命の危険が迫っていても結局何もできない、しないという話。

    コロナの非常事態宣言が出た頃、産まれて数ヶ月の次女をベビーカーに乗せて私は散歩をしていた。
    信号待ちで、知らないおばあちゃん二人組が近づいてきて、次女に触ろうとして、私は咄嗟に「あっ」と思ったものの、何も言えず、撫でられる次女を見ていた。そして別れたあと「次女を守れなかった…」と、とてつもなく自分を責めたことを思い出した。

    『全席自由』
    世の中の「自由」とうたわれる中にも見えない「自然なルール」があるという話。
    本当の自由について考えさせられる。

    『迎えにゆくね』
    たまたま会った女医さんや、テレビやラジオCMに出演している女性に関しての妄想がすごい。
    これはこれで幸せそうだなと思ってしまう。

    『テレビ様』
    昔はこうだった、そんなものはなかったという話はちょっと切なくなる。

    『桂馬』
    単純に面白い。1年間昼の弁当がカッパ巻きとか、いつも桂馬の駒を持ち歩いてるとか、国語のテストでめちゃくちゃな回答をするとか、どう考えてもイカれてるし、それをどうしたかも覚えてなくて、面白すぎる。

    『大人レポート』
    何人かで話をしていて、自分の知らない話題に移った時に、その時間に耐えられないという話。

    私にも耐えられない時間がある。例えば飲食店でよその家庭の子ども(幼児)が私に近づいてきて、話しかけてくる時間だ。最初のうちは頑張って対応するけど、1分後にはもうどう返していいか分からなくなってしまう。笑顔は心がけているけど、多分ものすごく変な顔になっていると思う。顔の筋肉が痙攣してしまうこともあるくらい。無愛想になる勇気を持ちたい。

    『白線の内側で』
    駅のホームで電車を待ってる際、母親と幼い子供を見かけ、その会話の内容がトンチンカンな話。

    実にシュール。
    「馬鹿な、…」
    「永遠に乗れないぞ、お前たち。」が好き

    『カロリー論』
    その2【按摩論】
    按摩が好きすぎるけど、プロにはやってもらわないという話。
    気持ちよすぎるので涎が出てしまうらしいが、その過程の言語化が素晴らしい。

    0
    2026年04月10日
  • 短歌ください

    Posted by ブクログ

    穂村さんのエッセイはほぼ読みましたが、本業の短歌にまつわる本は初めてです。
    これを読んで、短歌ってこんなに好きに詠っていいんだと目から鱗でした。
    3首くらい「短歌ください」のコーナーに送ってしまいました…。

    0
    2026年04月06日
  • はじめての短歌

    Posted by ブクログ

    短歌は、着眼点が大事なのだと思う。
    自分を飾らずに、ありのままで表現する。
    飾ってしまった方が、かえって「いい短歌」からは遠のいていくのだ。
    生活感があったほうがいい。短歌も、人も。

    0
    2026年03月30日
  • 満月が欠けている  ―不治の病・緑内障になって歌人が考えたこと―

    Posted by ブクログ

    病気と共に生きること
    緑内障の患者さんの立場からの気持ちや体験が書かれていて、新鮮だった
    誰しもが自分のストーリーを持っている
    でも、そこからどんなものをどう描き出すかは、人によるんだなと思った
    もう少し自分も自分の人生を違った視点で見つめ直してみたいと思った

    0
    2026年03月14日
  • 満月が欠けている  ―不治の病・緑内障になって歌人が考えたこと―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    緑内障は不治の病であり悪化すると失明するが、亡くなるまで失明しないで済むこともある。この宙ぶらりんを生きる時、死とそれに至るまでの生について色々と思いを巡らせることになる。はずだが、これをなかったものとして(放置して)生きる人もいる。
    どっちでも人それぞれの生き方なのだが、穂村弘は前者であり、緑内障持ちの私もそれにひきづられて読んだ。

    0
    2026年03月10日