穂村弘のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
喫茶店と、うこんと、きびしい半ケツと、天使とが、誰も飛び出ることなく、淡々と並んでいる。
そんなでたらめで、クスクスできる本。
私の好きな日記の日付は、
10月15日(わが性欲)と、
2月1日(昔の漫画)と、
3月8日(現実)。
どれにも、付箋を縦に切ったの(幅の細い付箋がなかったため)がくっつけてある。
ふだん本に付箋を貼るときは、貼りたいところの印象で、それっぽい色を貼っている。
だけどこの本に貼ったのはどれも同じ幅、同じみどり色だ。
何だかそうするべきだと思ったのだ。
長嶋有さんの解説も気が利いている。
『にょっ記』を模して『偽ょっ記』として書いていて、『にょっ記』の本そのものも出て -
Posted by ブクログ
歌人・穂村弘が、読者の短歌を選び、評する人気シリーズ第5弾。
何冊読んでも大好きな、穂村さんの読者短歌評シリーズ。
今回は割と生活に根ざしたようなお題が多かった印象。畳、商店街、財布、弁当など。
切り取り方が違うだけで、いつもの風景がガラッと変わって見える。そんな気がするので短歌は好きです。
今回気に入った短歌は、お題「アルバイト」荒川裕香さんの「ドトールを持ってスタバに出勤す 反旗、反旗の六連勤よ」
職場へのささやかな反発心。わかる。
お題「寿命」遠藤友咲さん「草刈りの直後は彼らの本来の残りの寿命の分まで匂う」
草って生えている時より刈られた直後のほうが「生命」を感じる気がする。
-
Posted by ブクログ
日常の中で感じる違和感や、自意識の面倒くささを独特の視点で拾い上げたエッセイです。
読んでいて何度も、「こんなことまで気にするのか」と笑ってしまう一方で、自分にも似たような部分があることに気付かされます。
他人から見ればどうでもいいようなことほど、本人にとっては妙に引っかかってしまう感覚がとてもリアルで、笑いながら少し痛いところを突かれているようでした。
ただ、話題があちこちに飛ぶため、ひとつのテーマを深く掘り下げる本を期待すると少し散漫に感じる部分もあります。
それでも、自意識の格好悪さや弱さまで隠さず言葉にしてしまうところが面白く、読み終える頃には「人間なんて案外みんなこんなものなのかもし -
Posted by ブクログ
ネタバレありきたりの日常も切り取りようによってはいろんな風に見えてくる。
ちょっとしたことなんだけど、それだけで心が自由になれるような気がします。
そのあたりが短歌の強みですね。それとも穂村さんのこのシリーズの強みなんだろうか。
連載の「ダ・ヴィンチ」がなくなって消えてしまわなければいいのだけど。
切れかけのハンドソープを何回もプッシュしている明日の自分
単に切れたハンドソープの補充をしなかったというだけなのに。
映画館小さな目玉集まってひとつの目玉になる時間
映画が始まるまでは目玉はあちこちを向いてますが、映画が始まるとスクリーンに集中。
カレンダー12月にもキリトリ線こうして去年は -
Posted by ブクログ
装丁がかわいらしくて購入。角が丸くなっており、帯の角も合わせて丸くなっている。
久々に穂村さんのエッセイを読んだが、相変わらず面白くほっこりする。空気感が変わってなかった。
「太郎たち」、「自分の知らないところで」、「夫婦の会話」、「最後の船旅」がよかった。
他人の一生を変えてしまうほどではないが、自分の何気ない一言が他人にいつまでも覚えられていることがあり、気をつけなければと思っていることだったので、すごく刺さった。
『わからない』という詩が途中で紹介されており、それもすごくよかった。
未知の体験の定番として、氷に穴を開けて魚を釣ることが挙げられており、なんだかうれしかった。自分の少な