穂村弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オススメして頂き手に取った歌集。
いつもありがとうございます(*´▽`人)
現代短歌のフロントランナー穂村弘さんが腕によりをかけて選んだ、明治から現在までの短歌100首。
最初数十ページは短歌と共に素敵なイラストが描かれていて、その後は見開きで右ページに短歌、左ページに穂村弘さんによる解説が描かれています。
知っている歌人さんの短歌や雑誌などで見掛けた見覚えのある短歌が出てきて嬉しかったです♡
小説の一節ってよっぽどでないと忘れてしまうのですが(私だけ?)短歌は短いからうっすらとでも記憶に残りやすいような気がします(՞ ᴗ ̫ ᴗ՞)
そして短歌を読むのが初心者の私には穂村弘さんの解説がとても有難かったです♡
プロの歌人さんだからといって、全ての歌の意味が分かるのかというと、そうではないんですね。
やはり作者にしか分からない表現や思いがあって、でもそれはそれでいいんだな、と感じました。
歌の解説だけでなく、その歌から連想された他の歌人さんの短歌が引用されていたり、同じ歌人さんの歌集から違う短歌が引用されていたり、読みながらメモが止まらず、読みたい歌集がめちゃくちゃ増えました!
が、絶版で読めないものもチラホラ…(;`皿´)グヌヌ
短歌って音数さえ合えば、ホントに何でも短歌にできるんだな、というのも新たな発見でした!
まさか数式が短歌になるなんて!!!
作者の方も気づいた時はすごい衝撃だったのでは?と思いました✧*。
そして穂村さんの解説がなければ、一生読み方が分からなかったと思います( 'ᵕ' ; )笑
このまま第二弾に行きます・:*。・:*三( o'ω')o -
Posted by ブクログ
喫茶店と、うこんと、きびしい半ケツと、天使とが、誰も飛び出ることなく、淡々と並んでいる。
そんなでたらめで、クスクスできる本。
私の好きな日記の日付は、
10月15日(わが性欲)と、
2月1日(昔の漫画)と、
3月8日(現実)。
どれにも、付箋を縦に切ったの(幅の細い付箋がなかったため)がくっつけてある。
ふだん本に付箋を貼るときは、貼りたいところの印象で、それっぽい色を貼っている。
だけどこの本に貼ったのはどれも同じ幅、同じみどり色だ。
何だかそうするべきだと思ったのだ。
長嶋有さんの解説も気が利いている。
『にょっ記』を模して『偽ょっ記』として書いていて、『にょっ記』の本そのものも出てくるし、穂村弘さんも天使も出てくる。
『にょっ記』と現実の境がますます曖昧になる。
長嶋有さんの『ジャージの二人』も、人同士の微妙な、少しいやあな感じを絶妙に書くのが上手だなと思って読んだ。
穂村弘さんを私はこの本で初めて知ったが、トイレで8秒くらい考えたような些細なことを忘れずに書いているような人だなという印象を受けた。
何だか二人は似ているし、この解説が収録されているのはとてもお得に感じた。
穂村弘さんのずっと読んでみたかった本を初めて読むことができて、期待以上に面白くて嬉しかった。
また読もう。
他の『にょにょっ記』『にょにょにょっ記』も読もう。
そう思った。
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Posted by ブクログ
歌人・穂村弘が、読者の短歌を選び、評する人気シリーズ第5弾。
何冊読んでも大好きな、穂村さんの読者短歌評シリーズ。
今回は割と生活に根ざしたようなお題が多かった印象。畳、商店街、財布、弁当など。
切り取り方が違うだけで、いつもの風景がガラッと変わって見える。そんな気がするので短歌は好きです。
今回気に入った短歌は、お題「アルバイト」荒川裕香さんの「ドトールを持ってスタバに出勤す 反旗、反旗の六連勤よ」
職場へのささやかな反発心。わかる。
お題「寿命」遠藤友咲さん「草刈りの直後は彼らの本来の残りの寿命の分まで匂う」
草って生えている時より刈られた直後のほうが「生命」を感じる気がする。
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Posted by ブクログ
日常の中で感じる違和感や、自意識の面倒くささを独特の視点で拾い上げたエッセイです。
読んでいて何度も、「こんなことまで気にするのか」と笑ってしまう一方で、自分にも似たような部分があることに気付かされます。
他人から見ればどうでもいいようなことほど、本人にとっては妙に引っかかってしまう感覚がとてもリアルで、笑いながら少し痛いところを突かれているようでした。
ただ、話題があちこちに飛ぶため、ひとつのテーマを深く掘り下げる本を期待すると少し散漫に感じる部分もあります。
それでも、自意識の格好悪さや弱さまで隠さず言葉にしてしまうところが面白く、読み終える頃には「人間なんて案外みんなこんなものなのかもしれない」と少し気が楽になりました。
くだらないことを真剣に考える面白さが詰まっていて、妙に共感してしまい、読後には少しだけ肩の力が抜ける一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレありきたりの日常も切り取りようによってはいろんな風に見えてくる。
ちょっとしたことなんだけど、それだけで心が自由になれるような気がします。
そのあたりが短歌の強みですね。それとも穂村さんのこのシリーズの強みなんだろうか。
連載の「ダ・ヴィンチ」がなくなって消えてしまわなければいいのだけど。
切れかけのハンドソープを何回もプッシュしている明日の自分
単に切れたハンドソープの補充をしなかったというだけなのに。
映画館小さな目玉集まってひとつの目玉になる時間
映画が始まるまでは目玉はあちこちを向いてますが、映画が始まるとスクリーンに集中。
カレンダー12月にもキリトリ線こうして去年は棒だけになる
あの頃のみんなが今も好きだから、まだ好きだから、欠席に◯
昔のイメージを壊したくないから欠席 という肯定的欠席もあるんですね。
名も知らぬ鳥は鳥だし花は花だからわたしも「派遣」と呼ばれる
名前はまだない。ドキッとする句。
キーパーがシュートしたっていいじゃない王将で攻め込んでくる妻
透明になって食品サンプルのようにパスタを持ち上げてたい
透明の目的が食品サンプルとは。
ごめん、でも私が8人いたならばひとりはあなたを愛するだろう
8番目に好きなんですね。
ええねってあの子が言ったらええねってあなたも言って不意に察する
「あなた」は「あの子」が好きなんだろう。「ええね」の一言からそのことを察した。<私>は、「あなた」を好きなのかもしれない。』と穂村さんが解説してますが、短歌の長さで三人登場して、三角関係であることを示すってすごいですね。
雨音とカラスの声が混ざってる朝に起きるのがこわくなった
烏は雨に打たれても活動してるんですね。
神さまなんかいないよって一の段みたいなこと言わないでよ
当たり前のことを「一の段」と言ってるのが面白い。応用がききそう。