穂村弘のレビュー一覧

  • 短歌のガチャポン

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    著者が取り上げた短歌、その解説を添える構成。
    好きな短歌としては

    この国のルールを教えておいてやるふきのとうの悪口は言うな   戸田響子

    自販機のなかに汁粉のむらさきの缶あり僧侶が混じれるごとく   吉川宏志

    あの羽は飾りなんだよ重力は天使に関与できないからね   木下龍也

    など。
    繊細な歌やストレートな歌、それぞれ楽しい。

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    2026年09月23日
  • はじめての短歌

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    一人ひとりの凸凹が、愛しさとなり、思い出にもなる。そんなものを、ぎゅっと詰め込んだものが短歌なんだと思った。
    短い言葉から、心のどこかにしまってある温かい記憶がふと呼び起こされて、楽しかった。

    人は社会的に真っ当な「生きのびる」ための言葉と、替えのきかない人生を「生きる」中での言葉の両方を使っているという言葉があったけど、
    「生きのびる」が主になって、仕事と”生”の間に距離を感じている自分には、とても心の風通しを良くしてくれる本だった。

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    2026年09月21日
  • 短歌のガチャポン

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    オススメして頂き手に取った歌集。
    いつもありがとうございます(*´▽`人)

    現代短歌のフロントランナー穂村弘さんが腕によりをかけて選んだ、明治から現在までの短歌100首。

    最初数十ページは短歌と共に素敵なイラストが描かれていて、その後は見開きで右ページに短歌、左ページに穂村弘さんによる解説が描かれています。

    知っている歌人さんの短歌や雑誌などで見掛けた見覚えのある短歌が出てきて嬉しかったです♡
    小説の一節ってよっぽどでないと忘れてしまうのですが(私だけ?)短歌は短いからうっすらとでも記憶に残りやすいような気がします(՞ ᴗ ̫ ᴗ՞)

    そして短歌を読むのが初心者の私には穂村弘さんの解説がとても有難かったです♡
    プロの歌人さんだからといって、全ての歌の意味が分かるのかというと、そうではないんですね。
    やはり作者にしか分からない表現や思いがあって、でもそれはそれでいいんだな、と感じました。

    歌の解説だけでなく、その歌から連想された他の歌人さんの短歌が引用されていたり、同じ歌人さんの歌集から違う短歌が引用されていたり、読みながらメモが止まらず、読みたい歌集がめちゃくちゃ増えました!
    が、絶版で読めないものもチラホラ…(;`皿´)グヌヌ

    短歌って音数さえ合えば、ホントに何でも短歌にできるんだな、というのも新たな発見でした!
    まさか数式が短歌になるなんて!!!
    作者の方も気づいた時はすごい衝撃だったのでは?と思いました✧*。
    そして穂村さんの解説がなければ、一生読み方が分からなかったと思います( 'ᵕ' ; )笑

    このまま第二弾に行きます・:*。・:*三( o'ω')o

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    2026年09月21日
  • 鳥肌が(PHP文芸文庫)

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    やはり著者のエッセイは面白いしとても共感できる。しかし一方で著者は家庭を築き友人知人に囲まれさらに人並外れたクリエイティブな才能があるなどの点でわたしたちとは全く別の人間、言い換えれば強者である。そんな著者が弱者ポジションであれこれ共感できそうなことを書けば受けると思って書いているのかなと穿った見方をしてしまうくらいにわたしは良くない歳の取り方をしてしまったようだ。

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    2026年09月21日
  • はじめての短歌

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    おもしろ本。
    「生きる」と「生きのびる」の二重世界に生きている
    社会的価値の反転
    チューニングをずらす

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    2026年09月10日
  • にょっ記

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    本屋さんの読書会で書店員さんが紹介してくれた。全く読まなくて良い本とのこと笑。くだらない妄想。
    穂村弘は短歌の歌人。言葉にこだわりをもたれている方。言葉と言葉が重なって生まれる面白さや、言葉がないことで想像が生まれる面白さがある。
    架空の日記のようなもの。

    確かに読まなくて良い本。でも面白い!笑える。
    クスッと笑っても大丈夫な場所で読むべき。

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    2026年09月06日
  • にょっ記

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    喫茶店と、うこんと、きびしい半ケツと、天使とが、誰も飛び出ることなく、淡々と並んでいる。
    そんなでたらめで、クスクスできる本。

    私の好きな日記の日付は、
    10月15日(わが性欲)と、
    2月1日(昔の漫画)と、
    3月8日(現実)。
    どれにも、付箋を縦に切ったの(幅の細い付箋がなかったため)がくっつけてある。
    ふだん本に付箋を貼るときは、貼りたいところの印象で、それっぽい色を貼っている。
    だけどこの本に貼ったのはどれも同じ幅、同じみどり色だ。
    何だかそうするべきだと思ったのだ。

    長嶋有さんの解説も気が利いている。
    『にょっ記』を模して『偽ょっ記』として書いていて、『にょっ記』の本そのものも出てくるし、穂村弘さんも天使も出てくる。
    『にょっ記』と現実の境がますます曖昧になる。
    長嶋有さんの『ジャージの二人』も、人同士の微妙な、少しいやあな感じを絶妙に書くのが上手だなと思って読んだ。
    穂村弘さんを私はこの本で初めて知ったが、トイレで8秒くらい考えたような些細なことを忘れずに書いているような人だなという印象を受けた。
    何だか二人は似ているし、この解説が収録されているのはとてもお得に感じた。

    穂村弘さんのずっと読んでみたかった本を初めて読むことができて、期待以上に面白くて嬉しかった。
    また読もう。
    他の『にょにょっ記』『にょにょにょっ記』も読もう。
    そう思った。


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    2026年08月31日
  • 短歌ください 海の家でオセロ篇

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    歌人・穂村弘が、読者の短歌を選び、評する人気シリーズ第5弾。


    何冊読んでも大好きな、穂村さんの読者短歌評シリーズ。
    今回は割と生活に根ざしたようなお題が多かった印象。畳、商店街、財布、弁当など。
    切り取り方が違うだけで、いつもの風景がガラッと変わって見える。そんな気がするので短歌は好きです。

    今回気に入った短歌は、お題「アルバイト」荒川裕香さんの「ドトールを持ってスタバに出勤す 反旗、反旗の六連勤よ」
    職場へのささやかな反発心。わかる。

    お題「寿命」遠藤友咲さん「草刈りの直後は彼らの本来の残りの寿命の分まで匂う」
    草って生えている時より刈られた直後のほうが「生命」を感じる気がする。

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    2026年08月26日
  • 蛸足ノート

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    装丁に惹かれて手に取った作品。初めてエッセイに興味を持ったのも本作という私的革命の一冊!

    他愛ない日々が一瞬で彩り豊かに見えてしまう。
    疲れた日、寝起き、ちょっとした移動時間、そんな隙間にピッタリとハマる素敵なエッセイでした!
    奥様とのウィットに富んだ会話がたまらなく幸せな気持ちにさせてくれる

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    2026年08月26日
  • 整形前夜

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    日常の中で感じる違和感や、自意識の面倒くささを独特の視点で拾い上げたエッセイです。
    読んでいて何度も、「こんなことまで気にするのか」と笑ってしまう一方で、自分にも似たような部分があることに気付かされます。
    他人から見ればどうでもいいようなことほど、本人にとっては妙に引っかかってしまう感覚がとてもリアルで、笑いながら少し痛いところを突かれているようでした。
    ただ、話題があちこちに飛ぶため、ひとつのテーマを深く掘り下げる本を期待すると少し散漫に感じる部分もあります。
    それでも、自意識の格好悪さや弱さまで隠さず言葉にしてしまうところが面白く、読み終える頃には「人間なんて案外みんなこんなものなのかもしれない」と少し気が楽になりました。
    くだらないことを真剣に考える面白さが詰まっていて、妙に共感してしまい、読後には少しだけ肩の力が抜ける一冊でした。

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    2026年08月12日
  • 短歌ください 双子でも片方は泣く夜もある篇

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    ネタバレ

    飲み過ぎてしゃがみ込んでる女の子たき火のようにみつめる男子

    「あたし」って打つ子に「私」で打ち返す今の私は嫌な顔してる

    青リンゴ シャボン シトラス 人間のにおい消えてく女子更衣室

    iPodでシャッフルされる生きている人と死んでる人の歌声

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    2026年08月04日
  • 短歌の話は長くなる

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    ネタバレ

    短歌はテクニックだけでできているものではないが、感情だけで出てくるものでもない。
    目からウロコがぼろぼろ。

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    2026年08月01日
  • はじめての短歌

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    上司に薦められて読んだ本。
    世界の割れ目を丁寧に掬い上げて切り取る言葉たちが尊かった。生き延びることと生きること、自分は今どちらの状態なんだろうと意識しようと思った。

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    2026年07月24日
  • 近現代短歌

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    近現代の有名な歌人の有名な短歌がたくさん載っていて著者の解説文で、またいっそうその短歌たちの深さを知る。

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    2026年07月07日
  • 鳥肌が(PHP文芸文庫)

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    穂村弘さんは日常に瞬間風速的に起こる違和感(のようなもの)を切り取り、それを平易な文章で読者に届けることが出来る文体を持った作家さんです。
    クスッと笑えるエピソードや流石の視点からの表現力などは穂村弘さんの強みである事は間違いです。
    エッセイストとしても良い味出してます。
    あと余談ですが、所々にある挿し絵怖すぎです!笑

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    2026年07月05日
  • 短歌のガチャポン

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    すごくよかった!紹介されている短歌はもちろん、穂村さんの解説が素敵だった。なるほどそういうことか!と納得がいきながら、こちらに余白を残してくれる。

    意表を突かれる短歌、くすっと笑みがこぼれる短歌いろんな素敵な作品に触れられた。自分は普段短歌をあまり読まないが、これを機に短歌の世界が気になり始めた。

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    2026年07月03日
  • 短歌ください 反対に回して篇

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    ネタバレ

    ありきたりの日常も切り取りようによってはいろんな風に見えてくる。
    ちょっとしたことなんだけど、それだけで心が自由になれるような気がします。
    そのあたりが短歌の強みですね。それとも穂村さんのこのシリーズの強みなんだろうか。
    連載の「ダ・ヴィンチ」がなくなって消えてしまわなければいいのだけど。

    切れかけのハンドソープを何回もプッシュしている明日の自分

      単に切れたハンドソープの補充をしなかったというだけなのに。

    映画館小さな目玉集まってひとつの目玉になる時間
      映画が始まるまでは目玉はあちこちを向いてますが、映画が始まるとスクリーンに集中。

    カレンダー12月にもキリトリ線こうして去年は棒だけになる

    あの頃のみんなが今も好きだから、まだ好きだから、欠席に◯
      昔のイメージを壊したくないから欠席 という肯定的欠席もあるんですね。

    名も知らぬ鳥は鳥だし花は花だからわたしも「派遣」と呼ばれる
      名前はまだない。ドキッとする句。

    キーパーがシュートしたっていいじゃない王将で攻め込んでくる妻

    透明になって食品サンプルのようにパスタを持ち上げてたい
      透明の目的が食品サンプルとは。

    ごめん、でも私が8人いたならばひとりはあなたを愛するだろう
      8番目に好きなんですね。

    ええねってあの子が言ったらええねってあなたも言って不意に察する
      「あなた」は「あの子」が好きなんだろう。「ええね」の一言からそのことを察した。<私>は、「あなた」を好きなのかもしれない。』と穂村さんが解説してますが、短歌の長さで三人登場して、三角関係であることを示すってすごいですね。

    雨音とカラスの声が混ざってる朝に起きるのがこわくなった
      烏は雨に打たれても活動してるんですね。

    神さまなんかいないよって一の段みたいなこと言わないでよ
      当たり前のことを「一の段」と言ってるのが面白い。応用がききそう。

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    2026年07月02日
  • 短歌のガチャポン、もう一回

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    わくわく、どきどき、にこにこ、がーん…。現代短歌の旗手・穂村弘が選ぶ、なんでもありの短歌のガチャポン・マシーンが再び登場! 明治から現在までの短歌100首を鑑賞文とともに収録。メリンダ・パイノのイラストも掲載。

    穂村弘と東直子は私に短歌の面白さを教えてくれた。今回も楽しかった。

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    2026年07月01日
  • はじめての短歌

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    短歌をよんでみたくなった
    オノマトペを感覚的に理解するには共感覚が鍵になる、というのが印象的だった
    多くの人に共感されそうな状況ではなく、その人だけにとっての状況が、かえってリアリティを増す効果をもたらすのも面白い
    生きる、と生きのびるための行為

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    2026年06月30日
  • 短歌ください 明日でイエスは2010才篇

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    ネタバレ

    午前2時裸で便座を感じてる明日でイエスは2010才

    俺なんかどこが良いのと聞く君はあたしのどこが駄目なんだろう

    うつされたあなたの菌をもうすこし飼っておきたい。エサはわたしだ

    動物は何も言わずに死んでゆく人間だけがとてもうるさい

    明日からも生きようとする者だけが集う夕べのスーパーマーケット

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    2026年06月17日