穂村弘のレビュー一覧

  • あの人と短歌
    本当に勉強になります。
    穂村弘ファンはもちろん必読ですが、他の歌人-たとえば昭和天皇!-の歌の解説などもあり、読みごたえがありました。
    万葉集についての対談もあるので、歴史好きな方にもぜひ読んで欲しいです。

    函館在住の身としては、石川啄木について「そうなんだ!」と知ったことも多くあり。
    石川啄木だ...続きを読む
  • 野良猫を尊敬した日
    日常の幸せ云々を謳った帯がついていたので癒されたくて読んだけど、なんだか悲しくなってしまうエピソードが多かった…
    不器用さやちょっとしたぽんこつ具合に共感しつつにっこりできるかと思ったらなんだか少し落ち込んでしまったな。私自身のせいかしら。

    穂村さんのことは相変わらず好きだ。
    等身大の自分を見せら...続きを読む
  • 短歌の友人
    著者らしくなく(失礼)短歌の分析、解析に真剣に取り組まれた超力作。短歌の流れを近代・戦後・現代に見立て、近代から"私"の発見から、"私"の肥大まで、他のサブカルチャーなどでも起こっていた現象が短歌の世界でも確実に起きていたということが理解できました。
    穂村さんがあちこちの媒体で書かれた文章をまとめた...続きを読む
  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記
    困るんだってー。穂村さんがお勧めする本、みんな読みたくなっちゃうから困るんだってー。その上、題名も装丁までも美しいんですよ。また積読が増えちゃうから☆マイナス1です(ひどい)
  • もしもし、運命の人ですか。
    一度は経験したことがあるような恋愛「あるある」ネタを妄想力豊かに考察、解き明かしているエッセイだ。メールに忍ばせた好意を確かめる言葉、些細なことで好感度が上がったりすること、送ることの重圧などなど。思わずあるあると頭を振って共感してしまう。日常に埋もれた些細な恋愛の煌めきをすくいだして、ユーモアたっ...続きを読む
  • 世界音痴
    「君がいない夜のごはん」が気になって読んでみたいけど、まず穂村さん入門編としてこちらを読んでみた。
    1日で一気読み。何回も声に出して笑ってしまった。
    前半が特に情けなさとリアリティが溢れていて好き。

    こういうシチュエーションに興奮する、みたいな妄想にさすが歌人、感性が豊かだなと思ってしまった笑。で...続きを読む
  • 短歌ください
    怖い歌はいい歌です。


    それから世界を見る目が変わった
    一気には読みきれないけど、ふらふら電車の間とか歯磨き中とかちょっとした時に読んでずしんとくる
  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記
    本が素敵。
    もちろん装丁や紙質、そして著者の空気感。

    大事に少しずつ読もうと思ったのに、なんだか楽しくて止まらなくなってあっという間に読んでしまった。

    さて、ここに紹介されていた本、なにから読もうかな。
    今から楽しみ。
  • 短歌ください 双子でも片方は泣く夜もある篇
    短歌集は読んだことも、読もうと思ったこともなかったが、高橋源一郎さんのラジオにゲストで出た穂村さんの話がとてもおもしろくて、興味を持った。
    応募してきた短歌と穂村さんの解説がセットになったいておもしろい。
    短歌って自由なんだ。
    最終章のテーマ「父」のディスり具合が衝撃的。
  • 野良猫を尊敬した日
    雑誌に載ってるようなコラム集なのかな?
    作者の独特の感覚が意外と共感できて、わかるわかる!と言いながら読んだ。
    気楽に読めてとても面白かった。

    エッセイ以外の本も読んでみたい。
  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記
    タイトル通り、書評ではなく感想が綴られていて、すいすいと読んでいける。それでも穂村さんなので、ところどころで、お、と思う。

    ・松浦理恵子「最愛の子ども」について、「社会的にはほとんど価値を持たない小さな感情の襞が丁寧に描かれていて、少女たちの心をこの上なく大切に扱おうとする書き手の意識を感じる。」...続きを読む
  • 短歌ください 明日でイエスは2010才篇
    極個人的な感覚だと思っていたものが、他の人によって鮮やかに言語化され、共有される驚きだったり、思いもよらない角度からのものの見方におお!となったり、かつて感じたことのある心の揺れがアルバムのように並んでいたり、31文字、季語がなくてOKな現代短歌の世界はとてもユニークで豊かでした。
    このシリーズの他...続きを読む
  • あの人と短歌
    実に多彩な方々との対談集。どなただったか「学生に『穂村弘って知ってる?』と尋ねたら、『ああエッセイストの』と返ってきた」という話をされていたが、これはよくわかる。私も穂村さんのエッセイや書評、短歌の手引き的なものはとても好きで愛読しているが、歌集は手に取ったことがない。穂村さんの短歌って、一読、むむ...続きを読む
  • 世界音痴
    末期的日本国に生きる歌人、穂村弘。雪道で転びそうになった彼女の手を放してしまい、夜中にベッドの中で菓子パンやチョコレートバーをむさぼり食い、ネットで昔の恋人の名前を検索し、飲み会や社員旅行で緊張しつつ、青汁とサプリメントと自己啓発本で「素敵な人」を目指す日々。爆笑そして落涙の告白的エッセイ。

    不思...続きを読む
  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記
    本、いっぱい読みたくなった本
    ただぼんやり読んでるだけの自分には
    たどりつけない境地
    装丁もカッコイイ
  • 君がいない夜のごはん
    全ての作家はその人の世界を持っていて、読者はそこを訪れて楽しんだり感動したり勇気づけられたりする。ほむほむさんの世界は何となくのんびりできて、笑っちゃうけれど、人間っていいなぁと思わせる世界である。歌人だけあって言葉の扱いは巧みだが、さりげなくて嫌味がない。食に関するエッセイは山ほどあるが、やはり好...続きを読む
  • あの人と短歌
    危険。これを読むと、対談の中で紹介されている本を読みたくなる確率高し。読んだことのない本はもとより、既読の本も再読したくなる危険度高し。
  • 短歌ください 双子でも片方は泣く夜もある篇
    面白かった。題名の一部になっている歌は「占い」がテーマの歌。ここから歌集をだすような人も生まれているとのこと。穂村さんの解説と本人のコメントで、自分の中にわかる感覚が芽生える瞬間がたまらない。
  • 君がいない夜のごはん
    ほむほむラブ歴の浅い私でもこれまでに読んだなー、というエピソードがいくつかあったが、また新しい視点で文章が組み立てられていたから全然飽きなかったし信じられないくらい面白かった。本を読みながら声を出して笑ったのは何年ぶりだろう?
    疲れてるとき気力がないとき、自分の心の行き先を本の中に求めるときに穂村さ...続きを読む
  • 整形前夜
    加齢とともに驚異を驚異のまま受け止められなくなり、また驚異エネルギーを抑える「私」の支配力は強まっていくので、驚異を共感性に変換するということが起こる。だから詩や短歌から小説へ移る書き手は沢山いるのに、その逆は皆無だそう。なるほど。。。
    3分の2くらいは言語表現者である穂村弘の、残り3分の1は43歳...続きを読む