穂村弘のレビュー一覧

  • 彗星交叉点

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    ちょっとエッセイが読みたくなって積んでた本の中から抜き取ってみた。
    穂村弘、教員時代は大変お世話になった気がします。

    まだ前半だけど、等身大で柔らかくてチャーミング。日常の中の些細な出来事をこんなに魅力的かつコンパクトに伝える力に嫉妬。
    1つ目のエッセイ、「忘れ得ぬ言葉」からしてもう最高。
    わかるなぁ。って感じ。

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    2023年07月22日
  • シンジケート[新装版]

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    最近ちょっと短歌に興味があって。でもこれは半分以上ジャケ買いという感じ。とにかく美しい装丁。短歌のことはこれから勉強します。

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    2023年07月09日
  • 野良猫を尊敬した日

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     たぶん、私は心の深いところで自分に自信が持てていないのだろう。こうありたいと願う自分と、現実の自分の間のズレがあまりにも大きく、しかも折り合いをつけるスキルが低い。 ー「痛いところ」ー

     主に北海道新聞に掲載された、ここ10年以内の穂村さん。自意識過剰なのはそのままだけれど、そんな自分の行動や感情を眺めて、考えているように思った。眼のこと、お母さんのこと、大変な思いがいろいろあったことだろう。

     穂村さんの奥さん、というと、しっかりした母親みたいな感じの方を想像していたけれど、谷川俊太郎さんに無言のまま触ろうとしたり、お菓子の思い出を語ったりと、何だか同志という感じがした。

     穂村さん

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    2023年07月09日
  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門

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    同人のノリに始めはついていけないような冷ややかな空気があるのだが、だんだんに同人たちが短歌を本質的に求めるようになり、読み手は同人たちを知っていく。どちらも歩み寄りつつ同じ方向を向いて終わる感じが良い。

    穂村弘と東直子の感覚の違いなども見ていて面白い。

    穂村弘が理詰めで表現を探していることがわかる。

    日常の記憶を留めるために変更させたくない部分を残しつつどのように短歌に昇華させうるか。言葉として感動を閉じ込めなくば、その記憶さえ残らないのではという切実さが新鮮だった。

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    2023年07月08日
  • 短歌ください 海の家でオセロ篇

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    クスッと笑える短歌、切なくなる短歌、ほんわかする短歌…どの作品も素敵だった。
    穂村さんのコメントを読むとより楽しめる。

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    2023年07月01日
  • 短歌の友人

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    短歌の読み方(理解の仕方)が丁寧に解説されている。歌人と歌人以外の歌の違いについての話が、心に残っている。。

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    2023年06月30日
  • にょにょにょっ記

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    ゆるくて読みやすくて面白かった。
    挿絵がかわいかった。
    パンツとリカちゃんとグリンピースの話が特に好きだ。

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    2023年06月18日
  • はじめての短歌

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    現代社会で良いとされていることが悪で、役に立たないとされているものに価値がある。価値観が反転されるような話で面白かった。私にとっては短歌の本というより人生の見方が変わるような本だった。

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    2023年06月17日
  • 短歌のガチャポン

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    薄い本だけど、一首ごとに短歌を読み、意味を考え、穂村さんの解説?を読み、それをまた考え、とやっているととても時間がかかる
    読み応えのある本だ

    プロの歌人が選んだとしても必ずしもピンとくるものばかりではない
    それはまあ音楽とか映画とかでもそうだろう

    でも読んでいくと、すごい!と思うのがいくつかありすごい

    穂村さんの解説も、エッセイばりに面白く、的確だ

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    2023年06月13日
  • 野良猫を尊敬した日

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    ダメな自分を認めると、人生楽になるだろうなーって思う。私はまだその域にまだ達していないんだよなぁ。沢山共感できる話があったけど、「人間のピーク」の話は私も常々思っていた。あと、水曜日を休みにする案、大賛成!

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    2023年06月09日
  • 野良猫を尊敬した日

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    この方のエッセイを読むといつも、自分の中のもやもやして言葉にできない気持ちというか考えというか、まだそこまでもたどり着いていない思考を形にしてもらえたような気になります。些細なことを不安がり、他人がそんなこと全く気にしてないよってことがいつまでも気になったり。でもそれを”言葉”に、”文字”に(しかも面白く)形にできる能力を持つ筆者を尊敬します。というわけで、今回も面白く、かつ考えさせられるエッセイでした。

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    2023年06月07日
  • シンジケート[新装版]

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    ずっと書き留めていた短歌がある「シンジケート」
    新装版が出るとのことで購入
    長い時を経てしまったけど、言葉選びの秀逸さは今もはっとさせられる

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    2023年06月07日
  • はじめての短歌

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    短歌の改悪例をもとに、「生きる」言葉を使った短歌と「生き残る」ための言葉を使った短歌を対比しているのだが、

    「生きる」ための言葉を使った短歌の方が明らかに面白いのが不思議。

    効率性や正確性など社会的には「生き残る」技術が求められるけど、固有の視点や感情を味わう「生きる」ことを大切にした方が豊かなんじゃないかと心を揺さぶられた。

    少し社会の常識から外れても自分らしく生きていきたいと思った。

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    2023年05月16日
  • 世界音痴

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    ラジオ番組『ほむほむのふむふむ』でほむほむさんのファンになったので読んでみた。こんなにやばい人だったのか…(いい意味で)。
    通勤の電車内で読んでいて笑いを堪えるのに必死になる。そして堪えきれない。読書で笑ったのはいつぶりだろうか。それでいてしみじみと共感できる部分も多く、とんでもない才能の持ち主なんだなとより好きになった。
    Ⅰ章が好み。

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    2023年05月14日
  • 短歌ください 明日でイエスは2010才篇

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    本の情報誌、『ダ・ヴィンチ』の読者投稿企画の連載「短歌ください」の文庫化第二弾。


    今回も面白い。掲載されている短歌の作者さんは比較的若い方が多く、自由で寂しくとても軽やか。短歌に添えられた穂村さんの一言が、また優しくて、歌がより味わい深くなります。
    私はテーマ「性格」の回が好きです。31文字で、人の性格という繊細で複雑なものを表現できるのが素敵で惹かれました。

    私は短歌を詠んだりする経験はあまりないですが、日常をこういった新鮮な観点で切りとり、言語化するという感性は磨いていきたいなと思います。

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    2023年05月09日
  • 君がいない夜のごはん

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    私のことかと思うくらい共感できてしまった…
    なんか全体的にぐずぐずしてるんだよね
    妄想ばっかりしてぐだぐだしてる

    でも解説(本上まなみ)で、プライドが高いのねって書いていて、そうなのか〜これはプライドの高さからきてるのか〜と地味に衝撃

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    2023年05月03日
  • シンジケート[新装版]

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    短歌初心者の私。又吉直樹さんが某youtube番組で良い!と言ってたのを聞いて、興味が出て読んでみた。
    なんだろ、短歌って身近だね。日常の切り取り。ふふって思ってページめくっちゃう。こういう本、すごく好き。
    何より装丁が!!背表紙!!是非みて欲しい!!飾るために欲しいくらい!!

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    2023年04月30日
  • 彗星交叉点

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    通りすがりの子どもたちの会話、(おにぎりの病院…おにぎりはどうやらニックネームらしい)
    喫茶店で聞こえてきた会話、(にえゆ)
    母と子どもの会話、「今、来月?」
    みんなワロタ。やっぱ言葉に対するアンテナはずっと張りまくっているんだろうね。
    著者だけがこんな面白い会話に遭遇しているわけじゃないよね。日常に面白い会話が潜んでるんだね。
    私も耳をそばだてて生活してみようかな。
    著者が「辻」って本名だったのも初めて知ったよ。
    ちなみに私も「命冥加」”いのちみょうが”という言葉は知らなかった。
    意味は神仏のお陰で命拾いすること。
    昭和に時代劇で「命冥加な奴よ」というふうによく使われたしうな。

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    2023年04月30日
  • 彗星交叉点

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    短歌の名手が、たまたま目にしたもの、聞いたもの、出会ったものから巻き起こる想いについてのエッセイ
    世界のキリトリ方が斜め上行ってて、だけど共感できて面白い

    偶然出会ったものが彗星のように輝いて見えるかどうかはその人次第なんだよなぁ

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    2023年04月29日
  • 短歌ください 海の家でオセロ篇

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    くすっと笑える歌多し。
    特に好きだっ短歌。

    ・あなたには見えないでしょう今わたしすっごく
     ベルトねじれているの

    ・人間の首って結構曲がるんだ電車の向かい居眠りする人

    ・そんなこともわからないのかと言われどんなことかも
     わからないでいる (バイト先にて)

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    2023年04月28日