穂村弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
角田さんと穂村さん、それぞれの綴った文章から男女のことについて実際にあったことを踏まえながらやりとりしていく。
このやりとり自体も読んでいて楽しかったのだが、お互いが綴っている内容も大変興味深く思わず納得させられることが多かった。
そのうちのひとつ…
たぶん、女性の脳は圧倒的に現在優位なんだろう。そう考えることで、私はこの現象を自分自身に納得させてきた。女性にとって「今」が全て。だから、そこまでの経緯がおごりか割り勘かは、「今」となっては問題にならない。
一方、男性たちは過去から「今」までを連続的に捉える傾向がある。過去の女性たちとの思い出を或る種の資産のように思ってみたり、「戦国武将でいうと俺は信長タイプ」と大真面目に語ってみたり。男性の脳内では過去から「今」までの時間が一直線に繋がって並んでいるのだろう。(p30-31) -
Posted by ブクログ
関節はずし猫ダマシみたいな芸風の
精神科医と歌人が
《まっとう》な題材をを語ってみようの対談集。
春日さんは存じ上げなかったのだが
穂村さんいわく「あ、このひとは変」がじわじわ伝わってくる。変なんだけど、社会人として世界に溶け込んでいるように見えて変。
《怒り》
怒り方には人間の品性みたいなものが出るという一文に共感、穂村さんの披露した怒り方は猟奇的で薄ら寒くなった。
《努力》
見つかりさえすれば…スタート地点に立てれば…努力の仕方はおのずとわかるというもの。
だが、そのスタート地点に立つまでが大変で、ほんとうにパワーのある奴は自分の才能に見合うジャンルをも作っちゃうぐらい確信をもっている。ほとんどのひとが確信もてないから、いまあるジャンルの中から探す、というお話はウワーッと大声あげたくなる。
《孤独》
自意識がすべてを醜くする。
《不安》
不安というのはあるスペース、余地に入り込むもので、でも、同時に、スペースがない時はもう死しかないような気もする。
死を忘れるな、死の隠蔽を忘れるな。
もののけ姫でジコ坊が鍋ぐるぐるしながらアシタカに言ったことと同じようなことだとおもう。
《記憶》
記憶に性差はあるのか。
エピソード記憶は女のほうが強いのかなと思うけど、どうなんでしょう。触感とかにおいは意外と忘れてしまうなあとおもう。
でもやっぱり記憶なんて大概あてにならないとおもうし、時間がたてばどんどん捏造されてくもんだとおもってる。証拠もないし。
《愛》
男女のもの、家族のものでなく、好敵手の関係で愛を表現した対談に男性会話のおもしろさを感じた。
明智小五郎と二十面相しかり、矢吹丈と力石徹しかり、星飛雄馬と花形満しかり。
天才同士だから相手の真価を知るのは互いだけっていう関係性に、周知の愛とおもうその感じが女にはない清々しさだなあ。
トークテーマは他にもたくさんあったけど
上記に上げたものがピピッときた。
この中からこの2つを題名にしたのもいい。
男性の飲み会にコップ持って参加した気分。
盗み聞きってやつですね。