穂村弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
エッセイじゃなくて短編集だと勘違いして買ったからびっくりして、最初入り込むのにちょっと時間かかった。
でも最後の瀧波ユカリさんの解説読んで、最初は確かに穂村さんダサくて発想がキモい!ってなってたのに、いつのまにかそれに嫌悪感を感じなくなってた笑
穂村さんの作戦に引っかかってる。
穂村さんの言動のやばさにクスッとし、
どこまで本当・本気の話なのかわからないところが怖いけどおもしろい。
なのにふとしたときに本質を突く言葉が出てくるギャップがよかった。
手が好き=あなたが好き の暗黙の公式なの?!とか自分が思いもしなかったような視点がある。
「女の子のさる耳が好き」(おろした髪の毛からはみだしてる)はなんかわかるなぁ
「ここ昔、森だった?」みたいな新視点の言葉で好きになるもわかる〜〜
気が向いたら他の本も読んでみよっかな。 -
Posted by ブクログ
短歌が好きだ。もしかしたら小説読むより時間かかる(かける)かもしれません。五七五七七のリズムに区切って呟いてみたり、情景に想いを馳せるために何度も読み返したり。表現にハッとすることも多いし、横のコメントも大好き。
雑誌のこのコーナーを切り抜いてファイリングしてたくらい昔から好きです。たくさんの人の色んな言葉選び。言葉遊び。こんな風に言葉を繋げるのか!!この単語を詠んじゃうのか!!という発見がとにかく楽しい。しみじみと『嗚呼やっぱり私は日本語というものが大好きなんだなぁ』と感じます。
やっぱりこのシリーズ全部買おう。まだ第一弾しか買えてません。楽しみつつ集めたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあまりにも好きすぎる。
何回も読んでるし、何回引っ越してもつれていく本。
装丁が美しいし、紙であることに意味がある。
余白も含めて味わえる。
これを読んでから
たまに自分も日記かわりに拙い短歌を詠みだした。
ながながと書くほどじゃないけど、
その一瞬の感情だけを残したい時ってある。
ふつうにしてたら
いつか忘れちゃうけど31音に残すことで
一瞬でその時の情景や気持ちが思い浮かぶのって
すごい。ほんとタイムカプセル。
特に大好きだった歌
ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は
「靴ひもの結び方まで嫌いよ」と大きな熊の星空の下で
「海にでも沈めなさいよそんなもの魚がお家にすればいいのよ」
最後のは、くだらないプライドとかトラウマを捨てられない自分に言われてるのかと思っちゃった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ穂村弘選の短歌アンソロジー。
著者の各作品に対する思い入れが滲み出る感想が、作品の魅力をさらに高める。
本書で扱う作品には、相反する事象や感覚が同時に表現される作品が多い。現在と過去、または未来が同時に顕在するような、私と他者の境界があいまいになり混ざり合うような。例えばこちらの作品。
・幾たびもあなたの頬を拭ってた泣いているのはわたしなのにね(鈴木美紀子)
しかし、私には抽象度の高い感覚を含む作品はどうも持て余してしまうようだ。付箋を貼った作品には日常の何気ない一瞬や感情の起伏を切り取ったものが多い。
・イルカがとぶイルカがおちる何も言っていないのにきみが「ん?」と振り向く(初谷むい)
この一瞬の奇跡のようなみずみずしさに心がときめく。
穂村弘の感想を読み返してみたら、この歌に刹那と永劫を読み取っている。そのような鑑賞があるのかと感嘆する。
本書では短歌の奥深さだけでなく、その奥深さを十全に受け止めきれない自分の感覚の現在地を確かめることができる。この一筋縄ではいかないけどなぜか心にじんと染みわたる、そんな短歌の魅力に出会うことができる。 -
Posted by ブクログ
雑誌『ダ・ヴィンチ』の人気連載「短歌ください」の単行本第6弾。
読者が投稿した短歌の中から、歌人の穂村弘が選んだ短歌がコメントつきで掲載される。
いくつか紹介したい。
二歳児に眼鏡のレンズの色を問い「しろ」と言われたときの春風 (古河惺)
この短歌は俺が短歌をはじめて間もない頃に掲載されていた記憶がある。穂村さんのこの短歌に対するコメントが素晴らしくて、今でも印象に残っている。
上の短歌に対する穂村さんのコメント「「二歳児」さんは透明という言葉をまだ知らないんでしょうね。でも、いちばん近いと思う色を答えた。透明は万人の普通の正解だけど、「しろ」というその子だけの不正解には、それ以上の魅力がある。」
保護猫の背中にそっと手をおいてあなたのお家あなたのお家よ (じゅんさん・女・71歳)
キーパーがシュートしたっていいじゃない玉将で攻め込んでくる妻 (たろりずむ・男・46歳)
俺の短歌も「給食」というテーマに一首掲載された!
欠席の時に届けてくれたパンが走馬灯に一瞬写る (石井啄也・男・43歳)
4年前くらいに、近くの宮脇書店でダ・ヴィンチを手に取り、短歌くださいのコーナーに自分の短歌を見つけたときの興奮が甦ってくる。掲載に感謝。