穂村弘のレビュー一覧
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ネタバレ穂村弘選の短歌アンソロジー。
著者の各作品に対する思い入れが滲み出る感想が、作品の魅力をさらに高める。
本書で扱う作品には、相反する事象や感覚が同時に表現される作品が多い。現在と過去、または未来が同時に顕在するような、私と他者の境界があいまいになり混ざり合うような。例えばこちらの作品。
・幾たびもあなたの頬を拭ってた泣いているのはわたしなのにね(鈴木美紀子)
しかし、私には抽象度の高い感覚を含む作品はどうも持て余してしまうようだ。付箋を貼った作品には日常の何気ない一瞬や感情の起伏を切り取ったものが多い。
・イルカがとぶイルカがおちる何も言っていないのにきみが「ん?」と振り向く(初谷むい -
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雑誌『ダ・ヴィンチ』の人気連載「短歌ください」の単行本第6弾。
読者が投稿した短歌の中から、歌人の穂村弘が選んだ短歌がコメントつきで掲載される。
いくつか紹介したい。
二歳児に眼鏡のレンズの色を問い「しろ」と言われたときの春風 (古河惺)
この短歌は俺が短歌をはじめて間もない頃に掲載されていた記憶がある。穂村さんのこの短歌に対するコメントが素晴らしくて、今でも印象に残っている。
上の短歌に対する穂村さんのコメント「「二歳児」さんは透明という言葉をまだ知らないんでしょうね。でも、いちばん近いと思う色を答えた。透明は万人の普通の正解だけど、「しろ」というその子だけの不正解には、それ以上の魅力 -
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雑誌『ダ・ヴィンチ』の長期連載である短歌投稿コーナー「短歌ください」の書籍化第6弾。
歌人・穂村弘さんが、テーマを決めて短歌を募集。(自由テーマもあり)
毎月12〜15首ほどを選出、講評をつける。
好きな短歌、気になる短歌に、付箋をつけて読んでいたのだが、その付箋が宇宙人の顔型だったために、大量の宇宙人が本の上部から頭を出しているという、ちょっと気持ち悪いことになった。
でも、読めてしあわせだった。
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「マロニー」とマロニーちゃんを呼び捨てるきみにはそういうおそろしさがある(水戸蜜柑・女・22歳)
「さびしそうな海はいつでも好きだ」旅日記の母は妻でさえなく(原田冬・女・50歳) -
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5月24日の穂村弘さんの講座で購入した本です。
私が毎月短歌を投稿している『NHK短歌』の「あの人と短歌」という穂村さんが歌人や作家他各界でご活躍中の方々と対談する連載をまとめたものの第二弾。
私が『NHK短歌』にまだ投稿する前で初めて読んだ対談が11名、既読が9名。
一人目の冬野きりんさんは『ダヴィンチ』に連載中の穂村さんの投稿コーナー「短歌ください」で、10代にして有名になられた方ですが、今は女子プロレスラーになられたとは全く知らずびっくりしました。
<ペガサスは私にはきっと優しくてあなたのことは殺してくれる> 冬野きりん
今、『NHK短歌』の#短歌写真部で部長をされている -
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格式高さとは異なる、自由で空のような短歌がたくさん紹介されていた。
私がたまたま良いタイミングで短歌と出会ったってだけなのかもしれない。今まで短歌に興味を持てたことがなかった。でも、本はやっぱり私にとって処方箋だ。ピッタリのものを持ってきてくれた。
素人の方が日常をふと詠んだ歌に名作揃いなのがなんかとても良かった。
見開きの右ページに短歌が、左ページに穂村氏の寄せた文章が載っている。この文章がまたとても良い。
最近流行りの「言語化」とはなにか違うような気がした。
限られた言葉数で表現をする歌人だからだろうか。
昔の名筆家が書いた、美しくすっきりした随筆のような言葉遣いで、よくわからなかった短 -
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穂村弘という才能の星と、「まみ」という才能の星が激突して、その欠片がきらきらと言葉として降ってくるかのような歌集。
ちなみに「手紙魔まみ」のモデルとなった少女はのちに「たんぽるぽる」という伝説的歌集を著す「雪舟えま」となる。
読んでいるとむねがきゅっとなるような、そんな言葉の連なり、イメージ。
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目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき
明け方に雪そっくりな虫が降り誰にも区別がつかないので
ハロー 夜。ハロー 静かな霜柱。 ハロー カップヌードルの海老たち。
夢の中では、光ることと喋ることとはおなじこと。お会いしましょう
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お替わりの水を -
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読んでて超楽しい…!
一首ごとに添えられたコメント、その歌のどこがどうして素晴らしいかの言語化がすごい(言語化力の欠如)
数百首が並べられた中には、スッと情景が浮かぶような、すでに知っている感覚を追体験するような歌がある。確かに怖い歌は良い歌です。
「わかる感覚」のお気に入りを書き残す
○正しさが欲しかったから25時赤信号にひとり従う (都季・女・23歳)
○針に糸通せぬ父もメトロでは目を閉じたまま東京を縫う (木下龍也・男・23歳)
○旅先の乗換駅にもNOVAがある神さま意外と丁寧ですね (山本まとも・男・25歳)
○コンビニのおでん仕込まれ幾千の大根しみる列島の朝 (西口ひろ子 -
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歌人の穂村弘さんの編まれたアンソロジー。
掲載されているのは古くは石川啄木から昭和の歌人を経て、穂村さんが選者を務める日経歌壇、短歌くださいの投稿歌まで。
初心者にもわかりやすい穂村さんの解説付き。
イラストはメリンダ・パイノ。
以下気になった歌にひとことコメントを。
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<これごっほ ごっほのみみよ これごっほ ごっほのみみよ ががのごっほの> 笹井宏之『てんとろり』
収録歌集の『てんとろり』は読んでいるのですが気づきませんでした。あまりに素敵な歌が多すぎて。
<山一つ隔てて育ち妻と俺と同じ日の雪に遊んだわけだ> 柴善之助『揚げる』
解説によると、この歌人の