穂村弘のレビュー一覧
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私は今まで短歌を読んでも、分かったふりをしていた。
この本で、歌人たちが表現をどれだけ工夫して読者に伝えようとしているかが少し分かった。
・助詞にこだわる も、だけ、さえ…など強い助詞には要注意。読み手がそうですか、と引いてしまう。
・短歌は具体的に(心情的)、俳句は抽象的、感情表現を差し込む余地が少ない。だから短歌は癒される?自分のことを歌うことができる。
・同じ音数でも、ひらがな、カタカナ、漢字、どれを使うか吟味する。一度両方で書いてみるとよい。
・短歌の表現の軸には「共感」と「驚異」がある。しかし、本当に共感性の高い歌は背後に「驚異」をもっている。わざと特殊な表現…「しぼりこみ」をする -
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この世で最も強い毒、それは【詩人の感性】。
そんなことないけども、そんな気すらしてくる1冊だったと思う。
鋭敏すぎる感性はそのひと本人も殺しかねないし、その人が残した言葉は、猛毒にもなりうる…そんなことないけども。
「こわい」「きもちわるい」穂村弘さんの人生の、そういうエッセイが詰まった本。
穂村弘さん自身が、信用できない語り部になるのだ。
どこまでが現実でどこからが想像で、どこからが夢なのかわからなくなってきた。
エッセイにおいて、読者からの信用を失うことを避けないというのか。
面白い男だ…!!!
穂村さんや近しい人に、あまりにも奇怪な出来事が起きすぎている…そんなことある? -
Posted by ブクログ
傑作である。歌人の穂村弘が、まみという少女からたくさんの手紙をもらったことで生まれた歌集だ。手紙と短歌が、この世でない魅惑の世界を作っている。「目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき」「つっぷしてまどろむまみの手の甲に蛍光ペンの「早番」ひかる」「夜明け前 誰も守らぬ信号が海の手前で瞬いている」「まみの髪、金髪なのは認めます。ウサギ抱いてるのは、みとめます」「ハロー 夜。ハロー 静かな霜柱。ハロー カップヌードルの海老たち」「まみの子宮のなまえはスピカ。ひらがなはすぴか。すぴか。すぴか。すぴかよ。」「おやすみ、ほむほむ。LOVE(いままみの中にあるそういう優しいちからの
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穂村さんのエッセイ初めて読んだけどかなり文章の感じがすき、くどうれいんさんとなんとなく似通ったやさしさとユーモアがあってとっても好きかも
短歌書く方の文章の作り方がすきなのかもしれない。
ぞわっとしたりこれは恐ろしい回避しておこうの感覚がわかるもの多くて面白かった。
「あなた」がこわい、と、しまったしまったしまった、の回、ケジャンにやられるところがおきにいり
穂村さんのユーモアでおもしろく読めてるけど、冗談と思っていた話がそうではなくなる話とか本当に寒気する
なんも決めないで本屋に行った時に好きな本選べる第六感みたいのはやたらと良いぞわたし、神楽坂かもめブックスでたまたま手に取った良い1 -
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迷子手帳、はて?
この一冊があれば、貴方もきっと迷子になれる、と言う。
本の装丁は可愛らしい。
本の角のまるみと、猫ちゃんのまんまるな目が、この本は安心して迷子になれますよ、と、誘っているようだ。
どの頁をめくっても、面白い。
繊細でやさしく、自意識過剰な穂村さんが可笑しい。
穂村さんと奥様とのエピソードは、ほのぼのしすぎて、もはやファンタジーめいている。
奥様は第一声目が、唐突で、それでも、お話を聴いていくと、彼女なりの論理があって、まるで、難解な短歌のようだと思った。
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お知らせです。
NHKラジオ『ほむほむのふむふむ』で私の投稿した短歌が紹介されました。
〈DEATHのつく鼠の -
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本の名前について、「迷子でもあり続ける人のための手帳」だそうです。オレンジの効いた装丁が可愛い。『蛸足ノート』デザイン担当の大倉真一郎さんとのこと。
北海道新聞で連載中のエッセイなどをまとめたもので、エッセイとテーマにまつわる短歌が掲載されている。
皆が知っていて自分が知らないことへの驚きと戸惑い、先取り不安で挙動不審になる様子に応援したくなる。
妻との仲の良さと個性的なエピソードが多く、賞味期限の話や、クイズのような会話、組み立て式家具の組み立て役、怖がる対象の違い、ご両親や友人との交流、そして猫の話にほっこりする。
「さまざまな偶然によって他人の運命と関わってゆく。そこに生きることの怖さと -
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俺が持っている唯一のサイン本。著者は歌人であり、エッセイストでもある穂村弘。
主な内容としては、短歌を改悪例と共に紹介しながら、どんな短歌がいい短歌なのかを解説していく。
この本は、純粋な短歌入門書というより歌集や短歌入門書をある程度読んだことがある人や短歌を作りはじめた人に向いている本だと感じた。
空き巣でも入ったのかと思うほどわたしの部屋はそういう状態
平岡あみ
空き巣でも入ったのかと思うほどわたしの部屋は散らかっている
改悪例
上がいい短歌の例で下が、わざと悪くした改悪例。「そういう状態」を「散らかっている」に変えている。著者はこ -
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穂村弘さんの『短歌の友人』。
ずっと積んであったのですが、やっと全部通して拝読しました。
でも、はっきりいって何が書いてあるのかよく理解できないところがほとんどでした。(多少はわかるところもありましたが)
内容を要約することはできないので、高橋源一郎さんの解説「友人の条件」より抜粋させていただきます。
P267より
『短歌の友人』という本は、「短歌」について書かれている。「短歌」の「なに」について書かれているのか。一つは「短歌とはなにか」であり、「短歌はどのように変化してきたのか」であり、さらにいうなら、「これから短歌はどうなっていくのか」について書かれた本である、といっていいだろう。も