【感想・ネタバレ】蛸足ノートのレビュー

あらすじ

「海が似合いませんね」ええ、まあ、と曖昧に微笑みながら、内心は傷ついている――
にゅるりと世界も自分も裏返る、読売新聞人気連載の蛸足的エッセイ。

世界中の人間がみんな私じゃなくて、本当によかった――
「将来、君はちくわ天が好きになるよ」
「ちがうんだ。俺は犯人じゃない。そっくりさんなんだ」
「今日、首にバッタが止まったこと、いつか忘れちゃうのかな」
「隣の家のおじさんが目から赤いビームを出して私の掃除機を壊したから」
(本文より)

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Posted by ブクログ

穂村さんののエッセイが好きすぎる。面白くてめっちゃ笑った。奥さんと仲がいいんだなー、も伝わってくる。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

目次の時点で面白い。今回も期待を裏切らない一冊でした。クスッと笑えたり、共感したりと感情が忙しかったです。「只者じゃない」「風邪の原理」「お棺に入れるもの」「憧れを買う」「猫で満員の電車」「だるくて何もできない理由」等が特にお気に入りです。購入予定。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

シンジケートに続き、こちらも購入。
読売新聞人気連載となっていた、穂村弘氏のエッセイ集。
見開き1ページずつエッセイが収録されていて、どれもくすっと笑ってしまうような日々のささやかな瞬間が描かれていて、めちゃくちゃ癒される一冊です。
特に奥様とのやり取りをつづられている話がお二人の仲の良さが垣間見えて特に好きです。

それにクリアなカバーの下に、いろんな蛸が所狭しと載っている装丁が本当に好きです。

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2025年08月15日

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291変なおじさんと呼ばれて
『それでも頑張ってぴょんぴょんしていたら、息が切れ、目が霞み、とうとう地面に倒れてしまった。でも、男の子は蝶を見ている。縄跳びには飽きてしまったらしい。はあはあはあはあはあはあはあ。変なおじさんは口の中が血の味だ』

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2025年07月10日

Posted by ブクログ

歌人・穂村弘さんのエッセイ

タイトルは蛸の足のようにあちこちに言葉が伸びてゆくイメージだそうです



すぐに読めちゃう短いエピソードはどれも絶妙に面白く、思わずクスッと笑ってしまう。

奥様がよく登場するのだけど、とてもユニークな方ですね。
すっかりファンになってしまいました。
きっとご本人は面白いとは思っておられないでしょうが、それがまた良いのです。
きっと可愛らしい方と想像します。


繰り返される日常も、こうしてスポットライトを当てれば意外と彩り豊かなんだと気付かされました。
ちょっとヘコむ出来事も、言葉にしてみたら笑いに変わったり出来そうだなと。
なんだか一日一日が愛おしく感じますね。


最後に好きなエピソードをひとつ紹介

【凄い遊び】
「歩行者天国なのに車道の真ん中を歩かないなんで、私も大人になったもんだね」と妻。
それから色々と自分が大人になったって思ったのはどんな時?と話し、私は妻の手を取って、歩行者天国の真ん中にふらふらと歩み出していた。


なんて素敵なご夫婦!
ほっこりしました(*´ェ`*)

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2025年03月27日

Posted by ブクログ

穂村弘さんのエッセイは面白くて好きで何冊か読んでいるのですが、今回もとても面白かったです。見開き2ページで一つの話が書かれていて、最後まで飽きることなく楽しめました。
タコで埋め尽くされた表紙もユニークで印象的でした。

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2024年12月19日

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「長生きするお水」のくだりは穂村さんの勘違いと言うより、学生さんの説明不足やろ!笑
それなのに変なこと言っちゃったと思ってしまうような穂村さんがいちいち愛おしい。
こういうかわいらしいおじさんに私もなりたい。
おじさんは失礼か。

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2024年10月26日

Posted by ブクログ

2ページ分の短いエッセイが読みやすく、エピソードもおもしろい。(声を出して笑えるくらい)

奥様との関係も微笑ましくて素敵!!
穂村さんのエッセイには、かかわる人たちへの愛情を感じる。

ブク友さんのレビューを見て、穂村さんに出会えた。ありがとうございます。

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2024年08月20日

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すべてのエッセイが見開き2ページに収まっていて、隙間時間に読むのに最適。願わくは、こうして単行本で読むより新聞でリアルタイムで読めるといいなと思う。読売新聞オンラインに無料で載せてほしいが、自分でも虫がよすぎるとは思う。

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2024年07月21日

Posted by ブクログ

ほむほむのエッセイはしんどさがなくていい。自分と年齢は倍近く違うし性別も異なるが、共感できる話が多い。

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2024年05月25日

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夕刊の連載を単行本化したものにしては、装丁懲りすぎ。「シンジケート」同様、ジャケ買いしてしまった。内容もとってもおもしろい。こんなエッセイ書けるようになりたい。

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2024年09月04日

Posted by ブクログ

レビューを見て読んでみました。とても面白いエッセイです。うんうん、分かる、分かりますっ、という笑える話ばかり。

私が特に面白いと思ったのは、四つの話。

『辞書にない文字』
この話が私が一番面白いと思った。どうしても覚えられない名前がある、間違えて覚えてしまって正しい名前とゴチャゴチャになって造語を作ったりなど、「まさに私だよ。」と思った。奥さんのチーズの話も一緒。近いところまでいくのに、どうしても正しい名前が出てこない。いつもちょっと違う。

『正直な人』
私はどうも似合わない気がするけど、本人はとても気に入ってて自慢気に見せてくる時がある。私はそういう時正直に言えなくて困ってしまう。違う事を言って話をそらしてよく誤魔化してしまう。

『酸っぱい部屋』
私はPCR検査を受けた事がないので分からないけど、知人が検査を受けた時、唾液が出なくて困ったと聞いた事がある。この話を読んでなるほど、と思った。梅干し、レモンこの二つのポスターが部屋にいっぱい貼ってあれば、出ないものも出るかな。

『校長先生を追い越した日』
これもすごく分かると思った。私の場合、学校の先生とお医者さん。ずっと頼れる年上の人だったのが、いつの間にか私より年下の先生ばかり。申し訳ないけど、たまにこの先生で大丈夫?と思う事がある。

穂村弘さんと奥さんのやり取りもほのぼのしてて好き。奥さんの発言が、なんというか芸術家っぽいので、その発想力に感心してしまう。だから、ご結婚されたのかな?なんて思った?

短歌も出てるんだけど、全く短歌の事が分からない私でも、「あぁ、これ面白い。」と分かるのもあり楽しめた。分からない短歌もあり「?」はあった。

新聞では連載中との事。猫を飼い出したところで終わったので、その続きも読みたいです。きっと"ひるね"がいっぱい登場するんだろうな。

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2024年02月20日

Posted by ブクログ

ビックリしたのが若い人だと思ってたけど、読み進めて、あれ?60代超えてるの?と思った。文章がおじさんらしくなくスッキリで説教くさくない、おじさん特有の自虐的卑屈さもなくヘヘっと笑ってそうな文章力が魅力的な人。
それを踏まえて奥様とのやりとりもチャーミングでお互いをよく見ていてよく話を交わして、よくある真実の愛や愛してる心から!なんて愛を語る事はハリボテでこの二人の間にある事こそが、愛というべきものだと思う。
唐突な話をしてもよく聞いて、見ている世界が違っても受け入れて、謎だとしても謎だなぁとしみじみして、こんなに話をしている二人なのに、ずっと一緒だったのにこんな事知らなかったと新たな相手の側面を発見したとして喜ぶ二人がかわいい。

本自体も見開き1頁に一区切りで読みやすく、
ぼんやりした日常の中でもふと思った事を上手に書き縮められ
また、1つの事を大きく頭の中でパラレルワールドを展開し思いにふける事もあるので
エッセイと一言にはいえない、愉快さも持ち合わせている。

好きなのは280ページの「旅行のこれから始まる喜び」。メインイベントの名所の絶景よりも
リュックを背負って初めての街にでた、平凡な町並みの方が空気がキラキラしていて旅が始まった!という感覚が好き。コースもそうだメインのステーキよりも前菜のこれから始まります!のワクワク感がたまらない!
という事をたった2頁にしっかり書ける
気づきと要約さ。この本を読んでよかったなと思える。
旅行の新幹線や空港のワクワクとか
宿からでた1歩目…そうそうわかるわかる!
という日常の些細な散りばめられた好きを大事に掬ってくれている。

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2025年10月31日

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久しぶりの穂村弘さん。
一時期よく穂村さんのエッセイを読んでいたのを思い出して、調べたらあれからまた数冊出ていることを知り、読んでみることに。

今回は見開き1ページがひとつの話になっているのでサクッと読めたけど、あと半ページくらい長くてもいいのにな、と少し物足りない気もした。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

 とにかく装丁が可愛くてジャケ買いしてしまった。内容は何でもない日常を少し変わった視点から捉えたエッセイ。一編見開き1ページどんなに疲れていてもスナック感覚で読むことができてとても良かった。
 これを読んだこともあって最近日記をつけ始めているが、面白いと思ったことがあっても振り返ると思い出せない。何気ない日常を留めておくことも文筆家の一つの能力なのだなあと思った。

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2025年07月18日

Posted by ブクログ


安定の面白さでした。

掌編だったので寝る前にちょっとずつ読んで読んで。やっと読み終わりましたがとても楽しかったです。
あとはカバーデザインが蛸がたくさんでとても可愛くて好きでした!

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2025年04月28日

Posted by ブクログ

面白かったです!やはり穂村さん、最高!
びっくりクイズが一番笑えました。校長先生を追い抜いた話も良かったです。

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2025年04月24日

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穂村弘の蛸足ノートを読んだ。
穂村弘を知らなかった。
変換しても一発で出てこない。
本書の中にも、読者が穂村弘を知らなくて、悔しいと書いてあった。
本書は、読売新聞に連載されていたものを1冊にまとめたものである。
1つが全部2ページなので、とても読みやすい。
著者はよくよく変わり者だと思う。それも夫婦して。
これだけ変わってるのだから、ネタは尽きないなのだと思う。
私は変わってないと思うのだが、周りからすると変わっていると言われる。
しかし、とてもとても著者の足元にも及ばない。
小さい頃や若い頃を思い出しながら面白く読ませてもらった。

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2025年03月05日

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見開きページで1話完結するエッセイ集。
連載タイトルの由来が「タコの足みたいにあちこちに心と筆を伸ばして書いてゆきたい、その気持ちを込めたい」とあった。穂村さんの感性についていけるのか、不安ではありましたが、天然な奥様の言動を筆頭に共にツッコミ入れて、楽しく読めました。ご本人のトホホ…な展開も、よく分かるので好きなのかもしれません(*´σー`)エヘヘ

『柴犬って、あのどうして人気あるか分からない演歌顔の子?-妻という謎-』

『「メニューに書かれてはいるけど今日は作れないもの」を何故か注文してしまうのだ。…ひいと思う。なんならあるんですか。-旅先の不安な店-』

『他人から見れば、「ほむらひろし」でも「ほむらほろし」でも「ひむらひろし」でも、そんなに変わらないよ。「ぽぽぽぴぴぴ」だったら、さすがになんか変だなと思うけど。-恥ずかしい名前-』

念願叶って猫と一緒に暮らし始めたようなので、その後の猫持ち生活も気になります。“ひるねちゃん”ってどんな猫なんだろう…。

2025.2

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2025年02月19日

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思わず読売新聞の夕刊だけとりたいと思うくらい、穂村さんの日常を綴るエッセイに1本、いや10本は取られた。
思わず声を出して笑っちゃうエッセイもあり、考えさせられるものもありで、緩急がすごい。たまに紹介される短歌も抜群のセンスのものばかり。穂村さんは文を綴る神様に好かれた人なんだと思う。

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2024年12月10日

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笑いの神様降臨!

穂村弘さんは、歌人で幅広い分野で活躍する作家さん。

はて、蛸足ノート?何故これを手にしたか憶えてませんが、短い笑いの文面で橫っ腹がツンツン痛い。いや、次から次へと繰り出される笑いのジャブ応酬にわたしの腸は、ネジきり裂けました。

完全な敗北です。

皆様、穂村ワールド御賞味あれ!責任は一切負いませんが!

追伸、穂村さんの奥さまは笑いの女神様です。

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2024年12月09日

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胃カメラの飲み方を褒められ、似合わない服装に赤面し、おばちゃんの会話術に学び、仔猫を飼い始める…。日常に予期せぬ笑いと魔法が絡みつくエッセイ集。『読売新聞』夕刊連載を単行本化。

くすっと笑える。

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2024年06月09日

Posted by ブクログ

穂村弘はエッセイをたくさん出しているし、どれも面白いが、文体や語り口はいつも同じではない。シュールだったりファンタジックだったりちょっとブラックだったりするが、今回はふわっとしている。
どれも短いが面白い。
最期のまとめ方が優しい。これも戦略(あるいはテクニック)の一つなのか?それとも還暦を過ぎて穏やかになってきたのか?
戦略や加齢はあっても、どこか心を射抜くところはいつもと変わらず、特に「透明人間たちの飲み会」は深く共感してしまった。
こういう人たちと飲み会(お茶会でもよし)してみたい。

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

エッセイは、日常生活の微細すぎて気が付かないようなことを鋭い感性と文体ですくい上げるのがよくて、このエッセイもそうですね。自虐と卑下が入るエッセイが多いが、これはそれでもAクラス。

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2024年05月28日

Posted by ブクログ

日常のゆるゆるエッセイだった。
奥さんとのやりとりを見て、結婚って何気ない会話の連続なんだろうなってなった。

お棺に入れる物なんだろうなぁ。

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2025年04月29日

Posted by ブクログ

穂村さんのエッセイ最新刊。なんか以前より丸くなったというか穏やかな空気感になってるな〜と思って読んでたら還暦のお祝いの話が出てきて「!?」となった。ずっとアラフォーのおじさんみたいなイメージだったから… そりゃ丸くもなりますよね…

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2024年10月22日

Posted by ブクログ

初めて男性のエッセイを読んだ気がする。ところどころに短歌がさしこまれていて、なぜ?と思ったら穂村さんは歌人なんですね。普段短歌とは縁遠い生活をしているので、紹介されている短歌が楽しい。
蛸足ノートというタイトルがセンスよくて好き。烏賊足ノートではなんか違うの非常にわかる。
奥さんの話がよく出てきて、奥さんのことが好きで、いっしょにいると楽しいんだろうなという気持ちが伝わってきてほっこり

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2024年10月09日

Posted by ブクログ

力の抜けた日常エッセイ。読売新聞の夕刊に連載中のエッセイをまとめたもののようです。

体言止めの文章は、偉そうというか怖い感じがするものもありますが、このエッセイは、体言止めなのに優しい。
「〜かなあ」とか「〜だなあ」が多用されているからでしょうか。

穂村さんは独身時代が長くて、モテない僕みたいなキャラが定着していましたが、結婚して、エッセイには妻もたくさん出てきます。
この妻が天然な感じで一風変わっていて面白いのですが、妻の言動をネタにしている作品は、なんだかずるい感じがしてしまいます。妻の自慢をしているように感じるのかしら…。
一方、90歳超えのお父さんがでてくる作品は好きで楽しみに読みました。

余計な一言と反対で、穂村さんは最後の一言がよいです。

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2024年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読売新聞の夕刊に連載しているエッセイ集。見開き2ページに1つの話題が収まっているので,テンポ良く読める,切りよく中断できる。筆者の日常には妻と猫と父親が多めにあるのだろう。その他も,他者によって日常が彩られる。一人で孤独に生きている人にはエッセイのネタはなかなか生まれないだろう。この手のエッセイは二度読むことはないけど,著者は読むのだろうか。人がエッセイを読む動機とは,人の私生活,心,を見たい,のか。普段は見えないから。個人的には,自分が体験していない世界を見て楽しんでいる感覚に近い。雑談に近いのかも。

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2024年07月20日

Posted by ブクログ

読売新聞夕刊に連載のエッセイ集。
穂村さんって、やっぱりいいなぁ~。穂村さんの奥さんも、いいなぁ~。お二人、仲良しだなあ〜。

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2024年05月29日

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