【感想・ネタバレ】蛸足ノートのレビュー

あらすじ

「海が似合いませんね」ええ、まあ、と曖昧に微笑みながら、内心は傷ついている――
にゅるりと世界も自分も裏返る、読売新聞人気連載の蛸足的エッセイ。

世界中の人間がみんな私じゃなくて、本当によかった――
「将来、君はちくわ天が好きになるよ」
「ちがうんだ。俺は犯人じゃない。そっくりさんなんだ」
「今日、首にバッタが止まったこと、いつか忘れちゃうのかな」
「隣の家のおじさんが目から赤いビームを出して私の掃除機を壊したから」
(本文より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読売新聞の夕刊に連載しているエッセイ集。見開き2ページに1つの話題が収まっているので,テンポ良く読める,切りよく中断できる。筆者の日常には妻と猫と父親が多めにあるのだろう。その他も,他者によって日常が彩られる。一人で孤独に生きている人にはエッセイのネタはなかなか生まれないだろう。この手のエッセイは二度読むことはないけど,著者は読むのだろうか。人がエッセイを読む動機とは,人の私生活,心,を見たい,のか。普段は見えないから。個人的には,自分が体験していない世界を見て楽しんでいる感覚に近い。雑談に近いのかも。

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2024年07月20日

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