Posted by ブクログ
2011年07月07日
有名無名年齢性別既婚未婚等一切不問のファックス&メール短歌の会「猫又」。穂村&東の人気歌人ペアと「猫又」主催者が、短歌について語ります。
このシリーズ(もう一冊は『短歌があるじゃないか。』)のおかげで、私は短歌に目覚めまることができました!
というわけで、まずはお礼を言いたい。どうもありがとうご...続きを読むざいます。
いやー、短歌がこれほど面白いものだとは知らなかった。
というか、この本を読むまでは、一体何が短歌の良し悪しなのか、そもそも自分が短歌を良い・悪いで判断できるのかすらわからなかった。
でも、このシリーズを読み進めていくうちに、自分が短歌を読める(詠めるではなく)ことがこんなに面白いものなのか、と気づくことができた。
この本では、「猫又」のメンバーが作った歌を、人気歌人の穂村さんと東さんが愛ある(?)評でコメントをつけ、主催の沢田さんが進行係みたいな形の対談集形式になっている。
「猫又」のメンバーはほとんど素人で、どうやら澤田さんもそこまで短歌に詳しくない人のようなので(本歌取りを知らないくらいだから・・・)、初心者でも気軽に読める。
対談形式なのでかなり読みやすく、肩肘張らずに読める短歌の本。また、評者が複数なので、ひとつの歌でも人によって解釈が違うのだ、ということが自然にわかっていいと思う。
本はずっと好きで、人生の友だった。
けれど、短歌のことはこの本ではじめてきちんと向き合った気がする。
新しい世界を開拓できたことがうれしい一冊だった。