穂村弘のレビュー一覧

  • これから泳ぎにいきませんか 穂村弘の書評集
     書評集。
     読んでみたいな、と思わせる文章を書けるというのはすごいことですね。短歌や詩の紹介も多く、この方面になじみのない自分には新鮮でよかったです。
     印象的なタイトルは二階堂奥歯さんという方の発した言葉から。初めて知った方でしたが読んでみたいと思いました。ちょっと覚悟を決めてから。
     
  • 世界音痴
    整形前夜を読んで、義父の本棚から次に手に取ったのはこれ。期待を裏切らない面白さ。
    不器用で不真面目で繊細で自意識過剰でそんな穂村さんは最高。
  • 君がいない夜のごはん
    穂村弘のエッセイを読む。
    過剰な自意識を笑うと、それは自分に返ってくる。
    自分のことなんて他人はそんなに気にしてないぞ。

    穂村弘のエッセイを読む。
    一般常識の前で立ちすくむ姿は、全くもって私の姿だ。
    なぜみんなそんなことを知っているのか。
    どこでそれを知るのか。

    穂村弘のエッセイを読むと、な...続きを読む
  • 世界音痴
    2013年6月18日
    基本的にめっちゃ笑えるけど、胸にぐさっとくる。

    担当編集者の村上さんはあとがきに、

    読者一人一人に「これは自分のことだ」「穂村弘は僕の(わたしの)分身だ」と思わせ、たまらなく切なく、いとおしい気持ちにさせるパワーを持っている、という点で、穂村弘は「平成の太宰治」なのではない...続きを読む
  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記
    このタイトルからして、やられてしまう。嵐の音とも風雨とも隔絶され、本に囲まれている。あたたかいのみもののカップを持って、穂村さんのおだやかな声で、本の話を訥々語ってもらっている、そういう一冊。読書好きだったら、こういう、繭のように守られた状況での読書、最高ではないか。少なくとも私はそうだ。今しも、ベ...続きを読む
  • 整形前夜
    義父の本棚から見つけた。たまたま娘が取り出して読むふりをしていた文庫の中の一冊。
    恥ずかしながらたくさん本を読んできたつもりだが、穂村弘さんを存じ上げず、タイトルも『整形前夜』なにこの方はゲイなの?と思い、読むぞっと腰据える前にググったよね。[穂村弘 ゲイ〕って。
    全然ヒットしなかったけど。


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  • シンジケート[新装版]
    フーガさえぎってうしろより抱けば黒鍵に指紋光る三月

    「猫投げるくらいがなによ本気だして怒りゃハミガキしぼりきるわよ」

  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記
    気になったものを電子書籍で探していて、『連城三紀彦 レジェンド』の2はあるのに無印がない。どうしてかしら?紙で買うか。
  • シンジケート[新装版]
    死ぬまで何十回とこの歌集を開くだろう
    喫茶店で初めて読んで、涙を堪えるのに必死だった
    31文字の狂気たち。
  • はじめての短歌
    短歌の本だと思って読んだら、哲学書でした。

    穂村さんのエッセイは好きなんですが、歌人穂村弘はよくわかっていなくて、だからこの本は短歌の入門書だろうと手を出さずにいたことを後悔。もっと早くに読んどけばよかった。

    読みながらにやにやしてしまう瞬間はありつつ、でもかなり過激でアツイ内容でした。「生きる...続きを読む
  • 蚊がいる
    すっごく共感できた。私もふわふわ人間だなぁ〜。
    確信が持てない、正解がわからない。ズレている自覚はある。だからこそ、なんで?ということをたくさん考える。考えたことがズレなく、確実に、表現されているところが、すごい。他のエッセイも読んでみたい。
  • もしもし、運命の人ですか。
    私のはじめての穂村弘。

    もう最初に、カバーの紹介のところを読んで好きになった。この自意識過剰な感じ、すごいわかる。

    私もちょっとしたことに運命を感じて、ちょっとしたことにときめいているから、同じようなことを考えてる人がいることに安心した。

    なんか、私より拗らせてて安心した笑

    同じようなことを...続きを読む
  • あの人と短歌
    レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。

    私は短歌の本を結構持っていますが、なかなか最後まで通読できません。
    穂村弘さんの短歌の講座を受ける機会が数年前にあり、穂村さんの御著書(歌集)も数冊持っていますが、最後までちゃんと読んだのはこの本が初めてかもしれません。

    何で自分が短歌があ...続きを読む
  • 短歌ください 明日でイエスは2010才篇
    短歌はほんとうにたのしい!
    小説も好きですが、好きなページから好きな分量だけ読んだり、何年も経ってから読替えして新鮮な感じ方をしたり、身に覚えのある感情を見事に57577にしている歌に胸を打たれて自分やそのときの感情についてやっと理解できたり。
    言語化したり名前をつけたりするのは、良くも悪くもとても...続きを読む
  • 短歌ください
    元気なときはもっと元気になる。
    疲弊しているときは染み入るように、こころをすこし修復してくれる。
    一番読み返しているし、ずっと持ち続けていたい本。
    読者投稿モノなので、投稿者のみなさんにとてもお礼が言いたくなります。
  • はじめての短歌
    「はじめての短歌」というが、ただの入門書ではない。
    穂村弘先生講師のビジネスマン向け短歌教室ってきっと面白いに違いない。
    「世界と<私>を考える短歌ワークショップ」ネーミングも絶妙♪

    ふつうはこうやったらもっと良くなりますよ、的な例示が多いのに、これまた改悪例とは。元々の短歌がいかに良いかというこ...続きを読む
  • もうおうちへかえりましょう
    やっぱり好きだ

    この謎の親近感と胸の中でふわふわしてる思いだったりをこうやって言葉にしてくれる感じ!

    あとがきの永遠の寮、すごくいいな笑
  • にょにょにょっ記
    古本屋のおじさんにおすすめされた1冊
    『にょにょにょっ記』

    2月末に職場を退職
    最近は精神科通いの日々

    その旨を軽く古本屋のおじさんに伝えると
    「とりあえずこれ、読んでみて
    バカバカしくておもしろいよ」とのこと

    いざ読んでみると本当に面白かった
    テレビとかYouTubeを観ても笑っていないのに...続きを読む
  • 鳥肌が(PHP文芸文庫)
    穂村弘(1962年~)氏は、札幌市生まれ、上智大学文学部卒、1986年に連作「シンジケート」で角川短歌賞次席(同年の受賞作は俵万智の『サラダ記念日』)、1990年代には加藤治郎、荻原裕幸とともに「ニューウェーブ短歌」運動を推進した、現代短歌を代表する歌人の一人。エッセイも多数執筆している。
    本書は、...続きを読む
  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記
    「週間文春」に2017年7月から三年間にわたって連載された日記体の書評集です。

    主な書評はやっぱり、句集や歌集が多かったです。
    SF小説が多かったのは意外でした。
    そして、少し古い時代のミステリー作家の初期作品。
    中井英夫、泡坂妻夫、連城三紀彦、竹本健治など。

    連城作品は初期のものは一時はまって...続きを読む