あらすじ
電車の中で読んではいけない絶品エッセイ集
料理が出来ず味オンチと自覚する穂村さんが日常で見出した「食べ物」に関する六十編。深くて笑えて思い当たる。傑作エッセイ集。
感情タグBEST3
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ほむほむワールド全開!
常に大好き穂村さん。
穂村さんの感性や発想力も好きだけど、歌人ならではの言葉選びの可愛さ・素晴らしさがとても好き。
えっ?
そんなこと考えてたの!?
って思わず笑わずにいられない。
脳みそ空っぽにしたい時にオススメのゆるゆるエッセイ本。
私もカロリーに会いたいな。
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共感できるところが多すぎて、これは自分…?と途中から思い始めた(くらい共感できた)
お菓子よりマシだと思ってグラノーラをばりばりばりばり食べてしまうとか、納豆やお好み焼きのたねを混ぜるときに適当すぎるとか、でも「納豆は百回以上混ぜたほうがいい」と聞いてふむふむと実践するとか。もう笑っちゃうくらい、わかるなあって思った。余計な力が入っていない文章もすごくすきだった。でも、いちごのヘタの話にはぶったまげた。さらっと書いてあったけど、いや、すごい、個人的にはなかなか破壊力がありました。
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穂村さんの食の趣味は、なんか自分に似ている。
納得してしまうし、同意できる!ベーグルもガレットも‥生キャラメルの「最高級の肉の脂身を練乳で固めたもの」は笑える。解説を読んでハタと思った!穂村さんの短歌の本ひとつももっていない!
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筆者のエッセイはいくつか読んだけど、テーマを「食」に絞ることでまとまりが出て読みやすくなっているように思う。言い回しがいちいち面白く、センスを感じる。
『況やコアラのマーチをや』が頭から離れない。
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初めて読んだ穂村さんの本がこちらでした。タイトルと同じく夜に読んだのですが、ぴったり!
読んでいるというよりなんだか言葉を食べているという不思議な感覚になったことを覚えています。とっても味わい深かったです。
講演会の際にご本人からメッセージを書き込んでいただいた思い出深い作品です。
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うん、やっぱりほむほむはエッセイだよね。
トップスインに逆ソムリエ。ハングリーウルフ。しかし、ほむほむが私より一回り以上年上だったんなんて。ひとまわりぐらい年下だとおもっていたよ。
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自分で使ってるものと同じ響きと綴りを持つはずなのに詩人の言葉はなんでこんなにここちよくなるんだろうか
感性もそうだけどひとつひとつの言葉の選び方がよかった
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読書するきっかけになった本。さすが歌人というか、穂村さんの言葉は雑音が多く集中できない時でもするすると入ってくる。どのエピソードも可笑しくて可愛らしく、すっかり穂村さんという人のファンになってしまった。食べ物についてくだらない妄想をする癖、自分にもあるので。
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この妙チキリンなセンスを分かり合える人と友達になりたい(切実)でも分かり合える前に、わたしたち人見知りだろうから、、、ってこの作品が好きとなるとどんな人か分かってしまう。ような..
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穂村弘のエッセイを読む。
過剰な自意識を笑うと、それは自分に返ってくる。
自分のことなんて他人はそんなに気にしてないぞ。
穂村弘のエッセイを読む。
一般常識の前で立ちすくむ姿は、全くもって私の姿だ。
なぜみんなそんなことを知っているのか。
どこでそれを知るのか。
穂村弘のエッセイを読むと、なんだか自分がとても悲しい。
客観的に見る自分はとても情けない。
だけど、客観的に見る自分は笑える。
だから穂村弘のエッセイは面白い。
この本は食をテーマに書かれた本なのだけど、腐った牛乳を飲んでも気がつかない、味覚が昭和で止まっているほむほむの食に対する姿勢が抱腹絶倒なのである。
布団の中で食べる菓子パンが一番好きという、ちょっとわからない食のこだわり。
納豆やお好み焼きのタネを混ぜることがめんどくさくてしょうがないという無精っぷり。
ラーメンに乗せるトッピングを絞り切れない優柔不断。
やっぱほむほむって変。
「曖昧体重計」とか「逆ソムリエ」のという言葉の破壊力。
言葉にこだわる歌人の性なのか?
才能の無駄遣いのような気もするが。
そして、変なのはほむほむだけではなかった。
蕎麦はそれほど好きじゃないのに、わんこそばが好きという若者。
好きな理由が「リズム」。
???
ステーキ屋さんで、他のお客さんの頼んだものが美味しそうだからと言って、その客のあごの動きで咀嚼回数を数え、メニューを特定したという知人のSさん。
…マガジンハウスの沢田さんでしょうか。
毎日世間の常識にあわあわしながら過ごすのも、結構楽しいのではないか。
穂村弘のエッセイを読むといつもそう思う。
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言葉あそびがさいこう。逆ソムリエはほんとにキャッチーすぎる。
解説にあるように、なんか自分下なんですけど、、っていうふりをするのがすごく得意なのずるい。
穂村弘さんの本たくさん読みたいな。
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書名や表紙のデザインを見て、なにか事件が起こりそうな穏やかでない気持ちになってしまったのだが、中身を読むと全くそんなことはなく、むしろ穏やかなエッセイ集だった。
全てが食にまつわるエッセイなのだが、著者の食へのこだわりが...みたいな強い主張はなく、なんともゆるい。ゆるゆるである。1編がとても短いし、のんびりしたい時に、気楽に読むのに最適。
自分も含めて、普段はこういうしょうもない(失礼)ことを考えているオジサンは多い気がするんだけど、それをこうやってサラリと可愛らしく語れてしまうのが、やはり歌人のなせる業なんだろうな。
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話が軽快に展開されていくので、サクサクと読みやすかった。誰もが知っている食がテーマなので、イメージしやすいしクスクス笑えて楽しい作品でした。
他の作品も読んでみたいです。
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面白くてお気に入りのところ。
-我がダイエット
-食べ放題との戦い
-小梅とイチジク
-妻がいない夜の御飯
-苺のヘタをみたことがない
-かっこわるいドーナツ
-脳の声
-ぐだぐだ食
-男フードと女フード
-デート食
-パンかご飯か
-電子レンジと私
美味しいものは好きだけど、
食事にルーズで、気ままなところや、
変にこだわりがあって図太いところが、
かわいいと思えてきました。笑
なんか彼氏に似てるな。と苦笑いしながら読んじゃったね。
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私のことかと思うくらい共感できてしまった…
なんか全体的にぐずぐずしてるんだよね
妄想ばっかりしてぐだぐだしてる
でも解説(本上まなみ)で、プライドが高いのねって書いていて、そうなのか〜これはプライドの高さからきてるのか〜と地味に衝撃
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穂村弘さんの食べ物エッセイ。穂村さんの書くエッセイは気取りが無いので読んでいてホッとする。麦茶に砂糖とか懐かしいな。子供の頃は家に子供用砂糖入り麦茶と大人用普通の麦茶が冷蔵庫にあったのを覚えている。
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食べ物に関するエッセイです。
予め言っておくと、本書の穂村さんのへなちょこ度は弱め。
弱めと言っても捻れたシャイが斜に構えて食べ物関連を語っているので、かなり面白いです。(注:褒め言葉です。私は穂村さんのファンです。)
逆ソムリエなんて本当にサイテーです(注:私はファンです)
伊坂幸太郎の小説に逆ソクラテスなんてものもあるが、あの読後の爽快感とは真逆を行くサイテーぶりだ。
しかし中毒性のある文章、ピュアな心と類いまれなる表現力のギャップ、穂村さんのへなちょこ過ぎてキュートに思えるお人柄、忘れた頃にひょいと投げ込まれる強烈な短歌に、私はもっともっとと穂村弘を求めてしまう。
穂村さんの文章は、例え外出先のカフェや電車内で読んでいたとしても、思わず顔が笑ってしまう。
うっかり声出して笑ってしまうことすらある。
今回の書はなんとかそれを耐え、おぉ珍しく乗り越えたと思いきや、本上まなみさんの解説内にある穂村さんの短歌「ナタデココ対…」で吹いてしまった。
穂村弘、油断大敵である。
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再読。やっぱり穂村さん面白いな…外で読んでるとちょいちょい笑ってしまいそうになって危ない。食べ物エッセイ集だったことには後書きを読んで初めて気付きました(笑)。
―ラーメンを頼む一瞬、心の綾波が叫んだのだ。違う。それは「私のラーメン」じゃない。その声をきき取って、瞬時に正しいラーメンを頼むとは。なんて凄いんだろう。私には私の声がきこえない。本人なのに。(186P)
Posted by ブクログ
全ての作家はその人の世界を持っていて、読者はそこを訪れて楽しんだり感動したり勇気づけられたりする。ほむほむさんの世界は何となくのんびりできて、笑っちゃうけれど、人間っていいなぁと思わせる世界である。歌人だけあって言葉の扱いは巧みだが、さりげなくて嫌味がない。食に関するエッセイは山ほどあるが、やはり好き嫌いがはっきり分かれる。自意識過剰バンザイ、妄想癖バンザイと思えるのは著者によりけりなのだ。退屈な食エッセイとは一線を画す、いい本です。「熱い犬という不思議な食べ物から赤と黄色があふれだす夏」。
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ほむほむラブ歴の浅い私でもこれまでに読んだなー、というエピソードがいくつかあったが、また新しい視点で文章が組み立てられていたから全然飽きなかったし信じられないくらい面白かった。本を読みながら声を出して笑ったのは何年ぶりだろう?
疲れてるとき気力がないとき、自分の心の行き先を本の中に求めるときに穂村さんの本を読むとじわっと染みる。そして読み終えた後、まあいっか、といろんなことが取るに足らないことのように思えてくる。そのくらい穂村さんの思考や行動は奇想天外。それでいて毎回わ、わかる…ってなるから特別なんだよな。
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穂村さんのエッセイを読んだのは2冊目だったが、総じて穂村さんは自分に自信が無さすぎではないだろうか。どちらかというと卑屈。実力のある歌人であるにも関わらず、ここにきてまで自分らしさを探しては不安になっている。逆にそれは歌人であるが故なのかどうなのか。これだけエッセイや短歌で内面を出していれば穂村さんは穂村さんだろうに。
…などと思いつつ、結局最後まで楽しく読んだ。
Posted by ブクログ
穂村弘さん初読でした。。。
あれ~~?絵本を読んだことある気がしてたんですが、、、何はともあれ大人向けは初めてでした。
そしてなんでしょうか、うまく書けないんですが、変わった方というかミステリアスな方というか、何とも言えない味わい深さがあるのは、言語的なスキルの高さ故なんでしょうか、それとも自然体でこんな感じなんでしょうか??
あとがきの「(ご本人は)シュッとしてる」を読み、私の中で「中身は変人、外見はジェントルマン(100%褒めてる)」イメージができあがりました。
他の作品も歌集含め、読んでみたいと思います。
それにしてもチェルシーヨーグルトとDポップはダサいのか・・(ショック)
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初めての穂村弘さん作品。
なんてへんてこな人なんだろう!(褒め言葉)
あまりのへんてこぶりに、くすくす笑ったり、苦笑いしたり。
ごはんエッセイなのに、見事なまでに「美味しそう!!食べたい…!」とならない所が面白い。
干しいちじくのお話なんて、逆に干しいちじく食べにくくなってしまったよ。
虫やカ、ビ…?大好きだったのに!
見なかったことにして、これからも食べるけどね。
「曖昧体重計」はお馬鹿やな~とくすくす笑いつつ、ちょっとわかる!と共感。言い訳作っちゃうんですよねえ。
一つ一つのお話が短くてあっさりしているので気楽に楽しめた。
他の作品も気になる作家さんだ。
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歌人・穂村弘氏の食べ物エッセイ。ただ、著者さん自身があまり食に興味が無さそうで、悪いものを食べても気づかなかったり、味もわかっているのかいないのか。食べ物というよりも、イメージや概念を食べているように感じます。
食べ物にまつわるエッセイなのに、出てくるもの一切食べたくならないの面白すぎるなと思いながら読んでました。
Posted by ブクログ
穂村弘さんによる食まわりのエッセイ。
夜中に布団かぶってもそもそ菓子パンを頬張ることに喜びを感じるような彼が書く食エッセイとは……?と訝しんでしまったが、その期待(?)を裏切らない面白さでした。
あまり食に興味が持てず、食事未満のぐだぐだ食ばかりを好んで口にしている側の人間としては共感できるところも多かった。脳内に住む”逆ソムリエ”、私もいる!!あれはなんなんだろうなぁ。
そして自分の味覚に確信が持てないのも同じ。だから美味しいと思っても人に薦められないし、得意料理だとしてもよそさまに振る舞いたくない。
読みながら共通点に笑ったりしたけど、うーん、このままじゃまずい気がしてきた。
Posted by ブクログ
歌人である穂村弘さんによる「食」をテーマにした53のエッセイ。
穂村さんが身近にいたら(職場の同僚とか)、このエッセイにあるようなことを話題に、ごく少人数で、穂村さんを囲む会を催してみたいと思った。きっと「もー、穂村さん、なに考えてるの。」とか笑いながらも、自分にも同じようなエピソードがあることをそれぞれが話し出すのだ。私も、近所のとんかつ屋さんの看板に書かれているニコニコ顔の豚のこととか、賞味期限切れに気づいたとたんに腹痛がしてくることとか、話したいことがたくさんある。その後、パスタという括りに入っているものの名前を順に言っていくゲームや、みんなで生ハムメロンを食べに行く会も企画したらどうかな、といろいろ想像してしまった。
穂村さんが夫だったら…。やはりイチゴはへたをとって出して、食器の裏は、気づかれないように洗い直すだろうと思う。