穂村弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
穂村さんのエッセイを4冊ほど読んで改めて思ったのだが、穂村さんの文章は、小さな日常の出来事をきっかけに、俯瞰した自己分析をする、視野の狭さと広さの行き来が面白い。
例えば『次の瞬間』という章では、小さな子供と大きな犬が遊んでいる日常の一コマへの恐怖が綴られている。次の瞬間犬が噛み付く妄想(=視野の狭さ)をする一方、視野を広げ、そんな妄想をする自己とそんな事を考えもしない他社の差異を考える。そして「想像力には個人差があり、それは単に度合いの問題ではなく、気になるポイントが違うから」と結論付ける。
穂村さんのエッセイはカメラで例えるなら、単焦点レンズと広角レンズを行き来するような感覚だ。
単 -
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Posted by ブクログ
以前読んだ『蛸足ノート』が良かったので、読んでみました。『蛸足ノート』の続きでいいのかな?
クスッと笑えるものから、私も一緒です、穂村さんという話もあり、今回も面白かったです。
特に好きな話。
倒れないドミノ
これはわたしも同じことようなことをやってしまい、反省したことを思い出しました。この中に出てくる詩がとてもいい。
タイムトリップ体験 四十年ぶりの「再会」
こういう奇跡的な話好き。
星の呪縛 誰だかわからない知り合い
どっちが好きか問題
この三つの話は私も同じ。
愛の計測
老夫婦の短歌にジーンときた。
或る夜の出来事
こんなこと本当に起きるんだ、とびっくり。
カレー嫌い -
Posted by ブクログ
見開きページで1話完結するエッセイ集。
連載タイトルの由来が「タコの足みたいにあちこちに心と筆を伸ばして書いてゆきたい、その気持ちを込めたい」とあった。穂村さんの感性についていけるのか、不安ではありましたが、天然な奥様の言動を筆頭に共にツッコミ入れて、楽しく読めました。ご本人のトホホ…な展開も、よく分かるので好きなのかもしれません(*´σー`)エヘヘ
『柴犬って、あのどうして人気あるか分からない演歌顔の子?-妻という謎-』
『「メニューに書かれてはいるけど今日は作れないもの」を何故か注文してしまうのだ。…ひいと思う。なんならあるんですか。-旅先の不安な店-』
『他人から見れば、「ほむらひ -
Posted by ブクログ
穂村弘さんのデビュー歌集。初めて氏の歌に触れた。理解しきれないものもあったが、好きな歌がひとつでもあれば、それは自分にとって読んで良かった歌集になる、と思っている節がある。わからなくても立ち止まらずにリズム良く読んでいくとどんどん楽しくなってきて、好きな歌が見つかり始めるから短歌は不思議なものである。
好きだったのは下記五首。
限りなく音よ狂えと朝凪の光に音叉投げる七月
「とりかえしのつかないことがしたいね」と毛糸を玉に巻きつつ笑う
ハーブティーにハーブ煮えつつ春の夜の嘘つきはドラえもんのはじまり
裏切りの朝の香りはドロップの缶にそれだけ残した<はっか>
抜き取った指輪孔雀になげう