穂村弘のレビュー一覧

  • はじめての短歌

    Posted by ブクログ

    "生きのびる"と"生きる"の違い。
    ひとが前者に重きを置きがちなのは、他人からの評価を気にする性からかな?
    もっと自分の人生に生きていきたいよね。自分の考えや感性に則って。クリシェとかそういう縛りから解かれたい。

    0
    2025年05月11日
  • 彗星交叉点

    Posted by ブクログ

    「偶然性による結果的ポエム」というテーマに惹かれて購入。
    偶然目にしたり耳に入ってくることばが詩的に感じられた経験があるような気がして、なんでか共感できるエピソードたち。
    以前銀だこのお姉さんが「美味しく召し上がれますように」と言ってたこ焼きを渡してくれたときやけにワードが心に残ってメモしておいたことを思い出した。
    これからももっと日常に潜んでる詩を見つけていきたい。

    0
    2025年05月10日
  • 鳥肌が(PHP文芸文庫)

    Posted by ブクログ

    穂村さんのエッセイを4冊ほど読んで改めて思ったのだが、穂村さんの文章は、小さな日常の出来事をきっかけに、俯瞰した自己分析をする、視野の狭さと広さの行き来が面白い。

    例えば『次の瞬間』という章では、小さな子供と大きな犬が遊んでいる日常の一コマへの恐怖が綴られている。次の瞬間犬が噛み付く妄想(=視野の狭さ)をする一方、視野を広げ、そんな妄想をする自己とそんな事を考えもしない他社の差異を考える。そして「想像力には個人差があり、それは単に度合いの問題ではなく、気になるポイントが違うから」と結論付ける。

    穂村さんのエッセイはカメラで例えるなら、単焦点レンズと広角レンズを行き来するような感覚だ。

    単焦点レンズは背景が大きくボケるため、主体へのピントの合い方がどのレンズよりも綺麗で立体的だ。
    一方広角レンズは、写せる範囲が一気に広がり全てにピントが合うため、さっきまで見つめていたものが世界の一部分と成り下がる。

    カメラはいちいちレンズを取り替えるストレスがあるが、穂村さんのピントの合わせ方と広角範囲の分析は実にスムーズ。
    そしてミクロな日常的な感情の機微から、言ってしまえば少々飛躍してるようにも思えるほどのマクロな結論を突如導き出す流れは、もはやコミカルだ。

    アンパンマンの『アンパーンチ!』くらい、定型となる文章が多いが、それがつまらないどころか、もっともっと…と欲してしまうのは穂村さんの着眼点の面白さにあると思う。

    恐らく、穂村さんのエッセイはほとんどの人が何かしら共感できる内容だ。それくらい、一般的な感性なはずだ。(少々行き過ぎた所もあるが)
    一般的な感性を書き連ねていても面白みがない。それでも多くの人に賞賛される理由は、その一般的な感性を、絶対に逃さないという意地と、自分の感性は面白いと信じきっているところにあると思う。

    穂村さんはこの本で「自分は小心者で、怖がりで、変化が苦手だ…」と、様々な日常のきっかけを頼りにあけすけに綴っているが
    つまり穂村さんにとって、ただの日常は、ジェットコースターばりのスリリングな人生なのでないだろうか。
    一般人はそのジェットコースターに慣れきってしまい、まるで通勤電車に乗るかのように見過ごしている。穂村さんは絶対に慣れない。

    「この世界に慣れないんです」というかのような純粋な眼差しを、穂村さんはひたすらに面白がっている。
    「貴方が普通と思うこの出来事は私には怖いのです」と一見卑下するように語るその口調は、
    宇宙人のようにまっさらな目線で世界を見る自分が大好きなんだと自己愛にも感じる。

    怖がりでこの世界に馴染みにくいとこぼして、自分と対局の(飲み会で途中参加しても騒げるような)人に憧れを持ちつつ、そうは言っても、内心これが自分の個性だとほくそ笑むような、そういう人間くさい穂村弘が、私は大好きだ。

    0
    2025年05月05日
  • 蛸足ノート

    Posted by ブクログ


    安定の面白さでした。

    掌編だったので寝る前にちょっとずつ読んで読んで。やっと読み終わりましたがとても楽しかったです。
    あとはカバーデザインが蛸がたくさんでとても可愛くて好きでした!

    0
    2025年04月28日
  • ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと

    Posted by ブクログ

    文学に通じた精神科医 春日武彦と、ひとの死に縁のない歌人 穂村弘による対談

    死について話し、その時々のテーマに纏わる小説や短歌を紹介し合うスタイルがとても良かった

    0
    2025年04月27日
  • 蛸足ノート

    Posted by ブクログ

    面白かったです!やはり穂村さん、最高!
    びっくりクイズが一番笑えました。校長先生を追い抜いた話も良かったです。

    0
    2025年04月24日
  • 蚊がいる

    Posted by ブクログ

    だいぶ軽く読める、現代短歌の第一人者のエッセイ集。ちょっと神経質で、だからこそなんか分かるので、わらってしまう。人生ってこんなもんなんだろうなぁ。

    0
    2025年03月16日
  • 蛸足ノート

    Posted by ブクログ

    穂村弘の蛸足ノートを読んだ。
    穂村弘を知らなかった。
    変換しても一発で出てこない。
    本書の中にも、読者が穂村弘を知らなくて、悔しいと書いてあった。
    本書は、読売新聞に連載されていたものを1冊にまとめたものである。
    1つが全部2ページなので、とても読みやすい。
    著者はよくよく変わり者だと思う。それも夫婦して。
    これだけ変わってるのだから、ネタは尽きないなのだと思う。
    私は変わってないと思うのだが、周りからすると変わっていると言われる。
    しかし、とてもとても著者の足元にも及ばない。
    小さい頃や若い頃を思い出しながら面白く読ませてもらった。

    0
    2025年03月05日
  • 短歌と俳句の五十番勝負(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    お題のとらえ方がそれぞれでおもしろかった。
    たとえば「流れ」出題者鏡リュウジ(占星術)

    流れよわが涙、と空が樹が言った警官はもういなかったから   穂村弘

    わが胸へ流れ弾なす金亀虫   堀本裕樹

    短歌の方はもちろんディック「流れよわが涙、と警官は言った」の本説取り。
    俳句の方は、流れを液体でなく銃弾ととらえた意外性。

    などなど読みどころあり。
    五十番勝負の後にはお互いの作品を論じあうコーナー、本著刊行記念のトークイベントの様子なども掲載されている。

    0
    2025年03月02日
  • ラインマーカーズ ~The Best of Homura Hiroshi~

    Posted by ブクログ

    短歌はすごいなぁ。
    たった26文字で一本の映画を観たような、一枚の絵画を観たような、そんな気持ちになる。

    …と言っても7割くらい意味わかんなかった。
    知らない言葉や読めない漢字も結構あった。
    まだまだだなぁ。

    今度はこの人のエッセイを読んでみようかな。

    0
    2025年02月21日
  • 蛸足ノート

    Posted by ブクログ

    見開きページで1話完結するエッセイ集。
    連載タイトルの由来が「タコの足みたいにあちこちに心と筆を伸ばして書いてゆきたい、その気持ちを込めたい」とあった。穂村さんの感性についていけるのか、不安ではありましたが、天然な奥様の言動を筆頭に共にツッコミ入れて、楽しく読めました。ご本人のトホホ…な展開も、よく分かるので好きなのかもしれません(*´σー`)エヘヘ

    『柴犬って、あのどうして人気あるか分からない演歌顔の子?-妻という謎-』

    『「メニューに書かれてはいるけど今日は作れないもの」を何故か注文してしまうのだ。…ひいと思う。なんならあるんですか。-旅先の不安な店-』

    『他人から見れば、「ほむらひろし」でも「ほむらほろし」でも「ひむらひろし」でも、そんなに変わらないよ。「ぽぽぽぴぴぴ」だったら、さすがになんか変だなと思うけど。-恥ずかしい名前-』

    念願叶って猫と一緒に暮らし始めたようなので、その後の猫持ち生活も気になります。“ひるねちゃん”ってどんな猫なんだろう…。

    2025.2

    0
    2025年02月19日
  • 君がいない夜のごはん

    Posted by ブクログ

    話が軽快に展開されていくので、サクサクと読みやすかった。誰もが知っている食がテーマなので、イメージしやすいしクスクス笑えて楽しい作品でした。

    他の作品も読んでみたいです。

    0
    2025年02月09日
  • 彗星交叉点

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    穂村弘さんのエッセイ大好きです。

    装丁のかっこよさとタイトルもとても素敵でした。

    P.10
    同じ言葉を云われたら、私も忘れないだろう。
    心の奥に大事に大事に抱え込んで、時々取り出してはぺろぺろ舐めるのだ。「もてそうな感じ、もてそうな感じ、もてそうな感じ、僕はもてそうな感じなんだ」と。

    この文章に心を掴まれてなんて言葉は面白いんだと、読書をしていて良かったと思えました。

    0
    2025年01月12日
  • もしもし、運命の人ですか。

    Posted by ブクログ

    穂村さん、本当可愛くてお茶目で、好き!
    『男性が運転する車の助手席に女性が乗った場合のルール案』のくだりとか、『固いフタ』に関する話題を女性たちに呟いたら、女性陣の不満が爆発してしまい、開けてはいけない何か恐ろしいものの蓋を開けてしまった、、のくだりとか。

    笑っちゃうエピソードの中で、核心ついてることもあるんだよね。
    『不思議ちゃんとは、世界に免責される特別な存在でありたいという本人の自意識』
    とかね。笑笑

    0
    2024年12月15日
  • シンジケート[新装版]

    Posted by ブクログ

    穂村弘さんのデビュー歌集。初めて氏の歌に触れた。理解しきれないものもあったが、好きな歌がひとつでもあれば、それは自分にとって読んで良かった歌集になる、と思っている節がある。わからなくても立ち止まらずにリズム良く読んでいくとどんどん楽しくなってきて、好きな歌が見つかり始めるから短歌は不思議なものである。
    好きだったのは下記五首。


    限りなく音よ狂えと朝凪の光に音叉投げる七月

    「とりかえしのつかないことがしたいね」と毛糸を玉に巻きつつ笑う

    ハーブティーにハーブ煮えつつ春の夜の嘘つきはドラえもんのはじまり

    裏切りの朝の香りはドロップの缶にそれだけ残した<はっか>

    抜き取った指輪孔雀になげうって「お食べそいつがおまえの餌よ」

    0
    2024年12月12日
  • 蛸足ノート

    Posted by ブクログ

    思わず読売新聞の夕刊だけとりたいと思うくらい、穂村さんの日常を綴るエッセイに1本、いや10本は取られた。
    思わず声を出して笑っちゃうエッセイもあり、考えさせられるものもありで、緩急がすごい。たまに紹介される短歌も抜群のセンスのものばかり。穂村さんは文を綴る神様に好かれた人なんだと思う。

    0
    2024年12月10日
  • 蛸足ノート

    Posted by ブクログ

    笑いの神様降臨!

    穂村弘さんは、歌人で幅広い分野で活躍する作家さん。

    はて、蛸足ノート?何故これを手にしたか憶えてませんが、短い笑いの文面で橫っ腹がツンツン痛い。いや、次から次へと繰り出される笑いのジャブ応酬にわたしの腸は、ネジきり裂けました。

    完全な敗北です。

    皆様、穂村ワールド御賞味あれ!責任は一切負いませんが!

    追伸、穂村さんの奥さまは笑いの女神様です。

    0
    2024年12月09日
  • 君がいない夜のごはん

    Posted by ブクログ

    面白くてお気に入りのところ。

    -我がダイエット
    -食べ放題との戦い
    -小梅とイチジク
    -妻がいない夜の御飯
    -苺のヘタをみたことがない
    -かっこわるいドーナツ
    -脳の声
    -ぐだぐだ食
    -男フードと女フード
    -デート食
    -パンかご飯か
    -電子レンジと私

    美味しいものは好きだけど、
    食事にルーズで、気ままなところや、
    変にこだわりがあって図太いところが、
    かわいいと思えてきました。笑
    なんか彼氏に似てるな。と苦笑いしながら読んじゃったね。

    0
    2024年11月16日
  • はじめての短歌

    Posted by ブクログ

    短歌の作り方を詳しく学ぼうと思って読んだ。紹介される短歌の良い部分を元に説明される。一から作り方を学ぶ箇所はない。しかし、読んだのちに胸の中に、短歌を作る上での大切な価値観を得られると思う。それが結局は短歌の詠みかたなのだと思う。短歌として、詩として、芸術として、何が大切なのかよく分かった。

    0
    2024年11月04日
  • ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと

    Posted by ブクログ

    この二人でこのタイトル!そりゃ読むでしょと思い手に取った。まとまりすぎていない友人同士のだらだら飲みのような感じが死というテーマにむしろ合っている。

    ただ猫死するほどネコ好きの読者が手にするには漫画のネコの”ねごとちゃん”が擬人化されててあんまりかわいくないのがいまいちで、思い切りネコらしく描いてほしかったと思う。人物と背景はうまいなあと思ったので、この作者はおぶうの兄弟さんと真逆で本当は動物より人間が好きな人なのかもしれない。

    カバーにもネコいないし勿体ないな・・・と思っていたら、最後のほうでタイトルの由来が会話されており、あ、そういう意図だったのかとわかる。しかしそうならば、単に図形と白抜きフォントにブロック塀と雑草を抜き合わせするんじゃなくて、もっとうんとリアルに作り込んでほしかったなぁ・・・

    P20 穂 (俺たちはどう死ぬのかについては)「「君たちはどう生きるか」みたいに「こうあるべき」とか社会的にもとりあえず多くの人が、「まあそうだよな」と納得できるような、共通できる答えがないってことね。」
    春「で、結局「人それぞれ」っいうのが面白いところでもあり、共感して安心できないからつらいところでもある」

    P38 春(亡くなった店の親父さんの小さな顔写真を見て)「なんか物理的にちっちゃくなっちゃったのを目の当たりにした感じですごくショックだった。死体とか血とか、そういう”いかにも”じゃない形で「死」が強烈に迫ってくることもあるんだよね」

    P54 らしい死に方とはなにか 死因「猫死」(猫がかわいすぎたため死亡)

    P117 穂「人から頼られることが全くない」春「ああ、年をとってもベースとなるキャラの部分は変わらないわけね。万年「この人に頼っても仕方がない」キャラ

    P146 穂「竹富島に初めて行った時、大きな蝶がいっぱいいて、それが胸にバンバンぶつかってきてさ、なんだかこの世の光景とは思えなかったんだよね。以来、自分の中の天国は「大きな蝶が胸にぶつかってくる場所」として定着してしまった。

    P223 春「永遠に時間が続くなら、競い合うことなんて面倒でしかないと思う。妬みとかがなくなるのはいいよね」穂「死ななければ、無限に機会があるから妬みはなくなるということでしょ?でも本当ににそうなのかな?」
    【中略】穂「ずっと同じメンバーで生きていくのだとしたら、それはもうみんな死んでいる状態と変わらないんじゃないかな。

    P237 穂「いつまでも幼児性をなくさずにいたほうが幸福なんじゃないか、とかさ」【中略】春「ただ悲しいかな、それは「無垢である」ということとは全然関係がないんだよね」穂「むしろ権力やパワーを持たせたら最悪、という存在じゃない?」

    1
    2024年11月03日