穂村弘のレビュー一覧

  • 蚊がいる

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    ネタバレ

    気軽に読み返したくなる本。ショートショートというと星新一のようなSF系の内容によりガチなイメージだが、本書はエッセイのような小話集という感じがした。作者本人の実体験が書かれているような話が多かったが、どこまでが事実でどこからが作り話なのかが気になった。ショートショート好きなのだが、あまり読んだことがない雰囲気で最後まで楽しく読めた。

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    2024年09月21日
  • もうおうちへかえりましょう

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    花田菜々子さんの本でおすすめされていたので手に取った本。

    エッセイってあまり読まないんだけど、面白かった〜〜声出して笑ってしまった。バブルなんて知らない世代なんだけど、バブルを知っている少し上の先輩方の価値観は全然違うんだろうなぁなんてぼんやり思ってたけど、なんか今の若い人が読んでもこれは刺さるし笑えるんじゃないか?と思った。

    ボーリング砂漠、北斗七星の男、文学と人生のエピソードは言い回しとオチが面白くて好きだったなあ

    短歌も読みたくなった!

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    2024年09月21日
  • 迷子手帳

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    紡ぎ出す音と言葉が好き
    リズミカルでいて言葉が優しい。

    こんなふうに毎日世界を見れたらいいなぁと思う

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    2024年09月18日
  • 迷子手帳

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    北海道新聞の連載などを集めた一冊で丁装も良くて、一つ一つのエピソードがちょっと笑ってしまうような、穂村弘さんの視点や考えが羨ましく思えてしまう。これを読むと自分でもどんな日常も楽しく迷子に慣れそうな気がしてくる。

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    2024年09月14日
  • 異性

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    男女の考え方ってこんなに違うんだと考えさせられた。
    一つ一つがかなり短い短編になっているから読みやすかったし、2人の掛け合いが面白かった。
    自分の今までの恋愛と照らし合わせて、考えたりして面白かった。

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    2024年09月09日
  • 世界音痴

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    歌人穂村弘によるエッセイ集。タイトルの通りこの世界にいること、生きることについての色々なズレや違和感を持った音痴的人間としての日常エッセイ。現代詩はほとんど読まないのだけど流石に末尾の短歌が面白い。音痴というよりは個人的には他に出てくる末期的日本人という表現の方がしっくり来る感じがする。そしてしっくりくるその感覚は穂村弘本人にだけ感じるのではなく、自分自身の末期さであったり、この本を好んでしまう多くの同好の末期的日本人たちがいるであろうということに、面白みと悲しみがないまぜになったような感覚を覚える。

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    2024年09月02日
  • 迷子手帳

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    ネタバレ

    チョコをもらえる当てがなかった少年時、バレンタインデーが日曜日だとホッとした。でもクリスマスにだけは大人になっても苦しめられた「クリスマスとの戦い」

    ホテルの朝食バイキングにテンション上がり、あれもこれも盛って満腹した後、他のテーブルでサラダだけを食べている人を発見して、この人の心は貴族だ、自分はなんと庶民なのかと思い知る「庶民の魂」

    街の貼り紙、普段はスルーするが猫探しはじっくり見てしまう。からの猫を短歌を紹介する「猫の歌」

    など全57編のエッセイ集。
    やさしくて、意地っ張りで、気弱な人柄が表れた作品たちで、どれも楽しい。

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    2024年08月29日
  • 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

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    たびたび目にはしていたけれど、今回ようやく読んでみた。飛んでいる、という表現は今はもう古いのかもしれないけれど、なんだか飛んでいる歌集である。
    私より3つ若いだけなのに、こんな感覚は!ってびっくり。これが書かれた当時でもそんな若いわけではないのに。
    先日、講演会でお会いしたほむほむは、髪がふさふさで、よりうらやましさがましました。
    実は、サイン貰うために購入したのがこれだったのです。

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    2024年08月31日
  • にょっ記

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    ヘンでおもろいです。眠って視る夢の記述のようでもあるけど一般的な「他人の夢」の記述はだいたいそうおもろいものではないですがこれはおもろいです。気が抜ける感じです。はたしてこれは日記なのか、エッセイなのか、フィクションなのか? ぼくとしてはショートショートではないかと思います。フジモトマサルさんの絵もいいです。読んだのは単行本です。

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    2024年08月21日
  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記

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    穂村弘が好きだし、穂村弘が好きなものもたぶん好き。本当は全部読みたいけど、時間は有限なので特に気になったものをいくつか、読みたいリストに。

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    2024年08月20日
  • にょっ記

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    ネタバレ

    図書カード500円が余ってたので、本屋さんで文庫本をいろいろパラ見して、思わず吹き出してしまったこちらを購入。穂村先生の日にちの数字だけ手書きで書かれた妙に緩い日記が、淡々と続いていく。ただの日記だと思ったら、「嘘だなこれ」と思うような描写が増えていく。日記の中には天使と表現された人物が出てきて、(ああ穂村先生のお子さんか姪か甥か)と思っていたけど、結局誰だったんだろう。日記じゃなくてにょっ記だからしょうがないか。ファンタジーと現実が入り混じる描写が、とても好みでした。

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    2024年07月31日
  • 鳥肌が(PHP文芸文庫)

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    好きなタイプ
    なんかずっと背中さわさわされてる感覚。
    こえー
    赤ちゃん抱っこするの怖いのと駅のホームで一番前に並ぶの怖いのめっちゃわかる。

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    2024年07月12日
  • にょにょっ記

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    最近ラジオのゲストでほむらさんが出ていて聞いていたが、恥ずかしいようなことはまだ書けていないと言うようなことを言っていて、嘘つけ!と思った。にょっ記かにょにょっ記か忘れたが2~3回ほど人の耳を舐める想像をしていたはず。これは別に恥ずかしいとかは無いのか。ほむらさん面白い人だな〜

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    2024年07月09日
  • もしもし、運命の人ですか。

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    チャーミングすぎる。
    サラッと読める•ワードセンスがすてき•男性心理が垣間見られる(ちょっと変わってるけど)とかいいところ何個も思いつくおもしろい本。

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    2024年07月01日
  • もしもし、運命の人ですか。

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    自分にはない感性で作者のこれまでの恋愛変遷が描かれていて面白かった。過大妄想や繊細な描写もあれば、好意の数値化やら性愛ルールの統一やら合理的な場面もあって、男性脳と女性脳両方所持してるんじゃないかと感じるくらい思考の幅が広いと感じた。身近にいたら面倒そうだけど、些細な日常をこんなに面白おかしく語られたらそのセンスに嫉妬してしまうかも笑 どこまで本気で冗談なのか掴みにくい文体も、作者の言葉を借りるならわけのわからないワイルド系と不思議ちゃんの中間くらい掴みどころのない人だと感じた。自己愛や過剰な自意識、妄想も、知識とユーモアと好奇心さえあれば魅力に変えることができるという希望を持てた。掴みどころ

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    2024年06月11日
  • 短歌と俳句の五十番勝負(新潮文庫)

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    穂村弘(1962年~)氏は、札幌市生まれ、上智大学文学部卒、1986年に連作「シンジケート」で角川短歌賞次席(同年の受賞作は俵万智の『サラダ記念日』)、1990年代には加藤治郎、荻原裕幸らとともに「ニューウェーブ短歌」運動を推進した、現代短歌界を代表する歌人の一人。歌誌「かばん」所属。エッセイスト、絵本の翻訳家等としても活動している。
    堀本裕樹(1974年~)氏は、和歌山市生まれ、國學院大学法学部卒、出版社勤務、コピーライターを経て、角川春樹が主宰する俳句結社「河」に参加し、結社賞の各賞を受賞。3年間編集長を務めた後、2010年に独立。俳句結社「蒼海俳句会」を主宰。創作のほか、句会やイベントを

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    2024年06月11日
  • 蛸足ノート

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    胃カメラの飲み方を褒められ、似合わない服装に赤面し、おばちゃんの会話術に学び、仔猫を飼い始める…。日常に予期せぬ笑いと魔法が絡みつくエッセイ集。『読売新聞』夕刊連載を単行本化。

    くすっと笑える。

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    2024年06月09日
  • 蛸足ノート

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    穂村弘はエッセイをたくさん出しているし、どれも面白いが、文体や語り口はいつも同じではない。シュールだったりファンタジックだったりちょっとブラックだったりするが、今回はふわっとしている。
    どれも短いが面白い。
    最期のまとめ方が優しい。これも戦略(あるいはテクニック)の一つなのか?それとも還暦を過ぎて穏やかになってきたのか?
    戦略や加齢はあっても、どこか心を射抜くところはいつもと変わらず、特に「透明人間たちの飲み会」は深く共感してしまった。
    こういう人たちと飲み会(お茶会でもよし)してみたい。

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    2024年06月02日
  • 野良猫を尊敬した日

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    人間味溢れるエッセイ集

    理想の自分がいながらもそういう行動ができなかったり、やりたいことをやりたいと思いつつやれないまま時が過ぎていったりする
    面倒くさがりで不器用だけど謙虚で優しくて、そういった部分がとても人間らしくて共感できました
    気が“乗らねぇこ”とは後回しにしちゃってもいいかもしれませんね

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    2024年05月30日
  • 短歌という爆弾 -今すぐ歌人になりたいあなたのために-

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    穂村弘さんの短歌入門書ですね。
    まことさんのお薦めの本でした。読むのにかなり時間が掛かりましたが、興味深く読めました。
    まことさん、ありがとうございます。

     入門書とありますが!歌人の為のステップ解説書と、短歌の構造別の解説書が主な主題ですね。
     穂村さんの圧倒的な短歌愛にあふれ、エネルギッシュに語りに騙ります。ただ、時代的に、巻末の対談で語られているように、この本が出された時代と、現在には些か温度差があります。それほど、短歌の世界も目まぐるしく進化を遂げているのに、驚きを感じます。
     私は、短歌のまだ素人ですが、その私にも、短歌の表現の自由さや世代の広がりを、短歌集に(まだ、それほど読んで

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    2024年05月28日