穂村弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりの穂村さん。
『鳥肌が』。
本のカバーそのものに鳥肌が立っており、その時点で面白い。(無数の小さな凹凸がある)
本書はちょっとぞっとしたり、今考えたら怖いかも、というようなことをまとめたエッセイ。
よくよく考えたら怖い内容の短歌の考察を交えているのが個人的には嬉しい。
穂村さんの文章を読んでいると、ネガティブなことや、こわがりなこと、なんとなくちょっとダサいことが肯定されているような気がして、安心できる。
あまりに自身の恥ずかしい体験、格好悪い体験を赤裸々に、おもしろおかしく語るから。
(どなたかが解説に、その赤裸々さによって女心を掴んでいる、あざとい、と書いているのも読んだ記憶が -
Posted by ブクログ
景色や持ち物や、時さえもくるくると変わっていく感じが新鮮で良かった。
穂村弘も短歌も何も知らないまま、事前情報はほんタメのみで読んだ。
なんかほんとうに、すごい。短歌も穂村弘も。
ビュッフェで好きなものを選んでるつもりが、どんどん満腹になって苦しむみたいな感じ。
今回はざーっと流し読みした感じだけど、タイトル通りマーキングしたらもっと楽しいんだろうなって思った。
感じてるものがくるくる変わっていくから、どんどん頭がパズルの形式でぎゅうぎゅうに埋まっていく苦しみと楽しさが同時にくるの、新鮮だなあ。
いつかこの本をどこかで読み返す。そのときはラインマーカーを持って -
Posted by ブクログ
短歌を詠むための講座の本ですね。
まことさんの、おすすめで読んでみました。
面白くかなりヒントになりました。ありがとうございます。
「はじめての短歌」の題名になっていますが、副題の「いい短歌の正体とは。」の方がむしろピッタリの気がします。
慶応丸の内シティキャンパス夕学プレミアム『agora』(アゴラ)における講座「穂村弘さんと詠む【世界と〈私〉を考える短歌ワークショップ】」をもとに、構成のうえ編集したものとのことです。
作品を一つ一つ吟味しながら、いい短歌とはこんな風に捉えてはどうだろう、といった感じの講座ですね。
講座ですから、しゃべり言葉をそのまま本に仕立てあげてくれていますので、親