穂村弘のレビュー一覧

  • 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

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    夏だからと再読しました。短歌からも挿絵からも狂気を感じる、とても好きな空気です。わたしの中にもきっとまみはいて、その濃度が高まっている気がします。とりあえず、昨日の朝から何も食べてなくて、今晩も食べられないと思います。まみは雪舟えまさんだと目にしましたが、雪舟さんこんな感じだったかな…。

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    2017年08月27日
  • 短歌の友人

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    短歌やエッセイから穂村さんという人格を勝手に想像していたが、どっこい論理的な人だった。物事はいろいろな方向から見るものだとこんなところで気づいたりする。

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    2017年08月16日
  • 鳥肌が

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    いくつか、本当に鳥肌がたった。
    何より衝撃的だったのがスピンである。
    上を向いて読んでいたのだが、するりと蛍光ピンクの糸が手に絡み付いてきた。
    現状を把握するまでのパニックは思い出すと楽しいものである。
    「自分で自分をぽいっと捨てちゃうフラグ」
    あぁ、幼い私の説明できぬ恐怖はこれだったのか。

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    2017年06月24日
  • 鳥肌が

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    この本、いつものエッセイよりも、少し踏み込んだ感じがする。
    おなじみの日常の中の暗黙のルールに右往左往する話のレベルが
    常識と思うラインを少し逸脱しそうな、きわの部分に焦点を合わせてる。
    読みながらゾクッとするような、
    普通と見えていつの間にか違う世界に踏み込んでいる恐怖。
    「そっくりさん」の話はかなり怖かったー。
    挿絵の、気持ちがさわさわするようなタッチ。
    つるつるして冷たさのある紙質も、内容を補完するようで。
    1本と見せかけて、細い糸がたばねられていた栞も
    読んでる途中に気付いてドキッとした。
    「私の人生を四文字で表すならびくびくだ」の記述に爆笑する。
    タイトルとしては、連載時の「鳥肌と涙

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    2017年06月22日
  • 鳥肌が

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    今まで意識していなかった「鳥肌」の存在を知り、自分の「鳥肌発生要素」が増えてしまった!

    ほむほむの繊細さが伝染する。

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    2017年05月17日
  • 鳥肌が

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    豊かな想像力ゆえにいつもなにかに怯え、鳥肌を立てている。そんな穂村氏が日々見聞きするちょっと怖いお話の数々。

    例えばビルの屋上で、そんな事は絶対にしないと理屈では分かっているけれど、気の迷いでふと飛び降りてしまうのではないか、そんな自分の不確実さが怖くて、だから屋上のフェンスは頑丈で高くないと嫌だ。そんな事を考えるのは私だけではなかったのだと安心した。
    小心者同士だからか、穂村氏のエッセイには共感するところが多くて困るやら嬉しいやら。
    でもこのエッセイで一番怖かったのは、時々唐突に差し挟まれる穂村氏自身の心霊体験だった。夜寝る前に少しずつ読んでいたので、深夜の心霊話は凄まじく恐ろしかった。

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    2017年05月20日
  • 鳥肌が

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    ネタバレ

     うわーーー。読んでる間ずっと右手がボツボツする。目に見えない「おそれ」は、いつだって私たちにまとわりついている。ぞわぞわ。

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    2017年04月19日
  • 短歌の友人

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    まず、二〇〇〇年代の短歌に触れられる機会となったことに感謝。
    有名歌人が選者を務める、毎週新聞に載る歌壇の歌風とずいぶん違うことに驚いた。
    それは、プロとアマチュアの違いということではないだろう。

    それから、これまで読んだことがある穂村さんのおちゃらけた(失礼!)エッセイとは、ずいぶん文体が違って、それにもびっくり。
    直接顔を合わせることもある歌人を相手とすることになり、配慮も必要なんだろうと思いつつ読んだ。
    緻密な論じ方だなあ、と思う一方で、感覚的に納得できない話もあって、もう一言、説明があったら、と思うところも、特に前半にあって、不思議な感じがする。

    例えば、割と分かる気がしたのは、「

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    2017年04月15日
  • 異性

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    ネタバレ

     穂村弘氏と角田光代氏が「異性」について語る、リレー式エッセイ。ウンウンとヘッドバンキングするかのごとく頷く内容もあれば、「それ、男女の差で片付けるのは乱暴でしょ!」って突っ込んでしまう内容もあり、飲み屋であーだこーだ喋ってる気分になってくる。こんなに鋭い切り口に持っていけるのは、このお二人だからに他ならないけれど。
     生物学的に言えば、男性と女性では子孫の残し方が異なるから、相容れない部分があるのは仕方あるまい。恋愛は、絶妙なバランスで成り立っているよなあと、改めて思った。

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    2017年04月03日
  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門

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    まず、『猫又』のはじまりに、面白さを感じました。
    いわゆる「短歌が好きな人の短歌」ではなく、
    素人の「こんなのもありなのだ!」という短歌の中にも面白味がある、
    それを評することが、こんなにも面白いのだ!
    という感覚を味わうことができました。

    もちろん、具体的な短歌のテクニックも、学べます。

    短歌をそれほど好きでない人でも、言葉に関心がある方なら、楽しめるのではないでしょうか。

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    2017年03月28日
  • 秘密と友情

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    表紙の猫の可愛さで思わず手に取った一冊。
    精神科医の春日さんと、歌人の穂村さんとの対談。

    2人の知的で、かつ「普通」からは外れてしまったおかしな感覚・違和感が絶妙で、思わず吹き出してしまう箇所も。
    (特に穂村さんのヘタレ具合といったら!「めまい」には笑いました)

    大人になることってなんだろう、常識ってなんだろう?

    巻末にそれぞれの煩悩(気になる)108リストが載っていましたが、穂村さんの「ぬいぐるみの熊が踊る文明堂のCM」は、私も常々気になっています(笑)

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    2017年02月26日
  • 異性

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    男女のことって尽きない、面白い話題だ。
    お二人がずっと喋って(本だけど)るの見ていられる。
    見ていられるし、自分も喋りたいことが出てきて、己の中の新しい思いを発見したというか。
    三浦しをん氏とも、してくれませんか?穂村さん・・・。

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    2017年02月18日
  • にょにょっ記

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    ネタバレ

     ああほむほむはかわいいなあ。やっぱりかわいい。
     穂村さんは、本当は、現代短歌を率いる偉大な存在で、そんな威厳ある地位にふさわしい知性を持つ偉大な人物なのに(真面目な文章には本当に感銘を受ける!)、西さんの言うとおりいつもどきどきしている。もっとどしんとしててもいいのに、緊張してるし、驚いている。
     「穂村さんをどんどんみくびりたくなる」、そこに共感してしまった西さんの偽ょ偽ょっ記もとてもすてきでした。

     ほむほむ、どうかいつまでもそのままで。わたしもおもしろい古本を見つけるね。

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    2016年12月27日
  • 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

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    作者本人がどこかで書いていたけど、短歌は「わかる・わからない」の個人差が激しい。
    個人的には、手紙魔マミとその仲間が具体的に登場する歌は好きになれなかった。
    一方で間違いない名歌も点在。お風呂でチャットモンチーでも聴きながら読むといい

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    2016年12月21日
  • もうおうちへかえりましょう

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    どのエッセイでも、文学論、時代論…みたいなものや、古本愛は読んでいて楽しい。
    言葉のプロは凄い。こんな自意識で会社員時代はさぞ苦しかったろうなあと感じる(褒めてる)。さらりと生きてる風に見えそうだけど。リア充に見えるけど。
    初期はなんだろう、幸せな感じがあるのも好きだ。

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    2015年12月31日
  • 異性

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    角田光代、穂村弘が交代で異性について語った恋愛エッセイ。それぞれが独特の感覚でつながってゆく論点が、面白くでも感性豊かに紡がれているところが好感がもてる良書。

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    2015年12月29日
  • 秘密と友情

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     精神科医の春日さんと歌人の穂村さんの「人生問答集」。似ているお二人の違った視点からの発言が噛み合ってテンポよく進むので面白かった。世間と自分とのズレに違和感を持つお二人の気持ちは分かるけど、その気持ちにある程度蓋をして無理矢理にでも納得して生きている私に対して、お二人はそのズレの正体にきちんと向き合って言語化しようとしていて、それを読むことでこちらも心強い気持ちになった。

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    2015年12月20日
  • 求愛瞳孔反射

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    ネタバレ

    歌人、穂村弘の優れた恋愛詩集。
    お気に入りは「獣姦爆撃機」。
    男性の抑えがたい性衝動が「獣姦」の語の繰り返しでもってあらわされリズミカル。ただ、この凶暴な衝動は恋人には向けられることがない。最後の「君の寝顔を見に行きがてら」。生理的欲求である性衝動と対比させ、恋愛感情を鮮やかに映し出す。

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    2018年02月13日
  • 結婚失格

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    本当に率直で赤裸々。枡野さんは純粋だが、相手の気持ちを想像するのは下手なんだろう。
    解説は納得できる部分もあった(速水の送ったメールはありえない。あれは離婚もしたくなるだろう。)が、それでも香もかなりひどいように思った。あとフィクションみたいだけど、女性弁護士が腹立つ。
    収録された短歌は心の透明さが伝わるようで、とてもよかった。

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    2015年12月16日
  • 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

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     不思議。不思議だからちゃんと理解できてない詩がたくさんあると思う。だけど好きだと思う詩がいっぱいだった。まみちゃんの可愛らしさ、妙な色っぽさがあるのだけど、なぜだかずっとどこか寂しい気がしたのはどうしてなのか、今考えても分からない。これからも読み直したい一冊。

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    2015年12月13日