穂村弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
歌人穂村弘が今から20年くらい前に書いたエッセイ。1章は恥ずかしさや情けなさ、恋愛観や悲壮感、妄想、よく考えるとホラーを感じる瞬間など微妙な感情の機微を深掘りし、2章はカフェやパスタの呼び名の変化、短歌で見るバブル崩壊や金利変動が世間にもたらす空気感の変化、ダイヤル電話からケータイ電話、同棲や婚前交渉に対する価値観の変化、名前の変化などからノスタルジーを味わい、3章は読書や本、古本屋、文体に関するエピソードを語る。20年前くらいのエッセイの中で20年くらい前を語ったりするのをいま読むと、トータルで40年くらいの時代の変化を味わえるので、この本はもはや近代日本の歴史の参考書的な読み方も出来る。全
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Posted by ブクログ
久しぶりの穂村さん。
『鳥肌が』。
本のカバーそのものに鳥肌が立っており、その時点で面白い。(無数の小さな凹凸がある)
本書はちょっとぞっとしたり、今考えたら怖いかも、というようなことをまとめたエッセイ。
よくよく考えたら怖い内容の短歌の考察を交えているのが個人的には嬉しい。
穂村さんの文章を読んでいると、ネガティブなことや、こわがりなこと、なんとなくちょっとダサいことが肯定されているような気がして、安心できる。
あまりに自身の恥ずかしい体験、格好悪い体験を赤裸々に、おもしろおかしく語るから。
(どなたかが解説に、その赤裸々さによって女心を掴んでいる、あざとい、と書いているのも読んだ記憶が -
Posted by ブクログ
景色や持ち物や、時さえもくるくると変わっていく感じが新鮮で良かった。
穂村弘も短歌も何も知らないまま、事前情報はほんタメのみで読んだ。
なんかほんとうに、すごい。短歌も穂村弘も。
ビュッフェで好きなものを選んでるつもりが、どんどん満腹になって苦しむみたいな感じ。
今回はざーっと流し読みした感じだけど、タイトル通りマーキングしたらもっと楽しいんだろうなって思った。
感じてるものがくるくる変わっていくから、どんどん頭がパズルの形式でぎゅうぎゅうに埋まっていく苦しみと楽しさが同時にくるの、新鮮だなあ。
いつかこの本をどこかで読み返す。そのときはラインマーカーを持って -
Posted by ブクログ
短歌を詠むための講座の本ですね。
まことさんの、おすすめで読んでみました。
面白くかなりヒントになりました。ありがとうございます。
「はじめての短歌」の題名になっていますが、副題の「いい短歌の正体とは。」の方がむしろピッタリの気がします。
慶応丸の内シティキャンパス夕学プレミアム『agora』(アゴラ)における講座「穂村弘さんと詠む【世界と〈私〉を考える短歌ワークショップ】」をもとに、構成のうえ編集したものとのことです。
作品を一つ一つ吟味しながら、いい短歌とはこんな風に捉えてはどうだろう、といった感じの講座ですね。
講座ですから、しゃべり言葉をそのまま本に仕立てあげてくれていますので、親