穂村弘のレビュー一覧

  • にょにょっ記

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    寝る前の一時、数ページだけ読むには最高のこのシリーズ。とにかく短くて、でもどの日記も必ず光るものがある。

    強いて言えば、天使のキレ(?)が「にょっ記」に比べてわずかにダウンしてたかも。

    それでも「明日は自分にも何か面白いことがあるかも」と、気分よく眠りにつける素敵な本だ。

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    2014年04月24日
  • 短歌という爆弾 -今すぐ歌人になりたいあなたのために-

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    タイトルと著者からどれだけラジカルなお話かと期待するが、なんと本当に歌人になりたい人へのレクチャーなのである。しかしやはり、なぜ爆弾が欲しいのか、扉を吹き飛ばす呪文が欲しかったのだ、という原動力が描かれていて、そこにとても惹かれるのです。製造法、設置法、導火線、構造図と、爆弾のように描かれている。どんな出版社から出すか、紹介文を誰に書いてもらうか、なんてくだりまで。短歌がつくりたかったわけではないが、僕も爆弾を作りたかったのかなあ、と思った。説明がうまくできない「力」というか、そういうの。

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    2014年03月18日
  • にょにょっ記

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    ネタバレ

    力が抜けた妄想日記。いや、にょっ記か。「にょっ記」と変わらず、心を軽くしてくれるような本です。
    みんながこんな感じで肩の力を抜いたら社会が明るくなるような気がしますし、社会が成り立たなくなるような気もします。私自身としては、古本で楽しむ姿勢を少し真似してみようかしら。

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    2014年03月03日
  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

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    ネタバレ

    短歌は短くても読むのに時間がかかるから旅用にちょうど良いと思ってたのだ。9㎜武道館のお供に。やっぱりぴったりだった。短歌を作りたいを思いながらできていない。こういう同人に入ればいいのか。いや、投稿すればいいのか。こないだテレビでもやってたもんな。みんな上手だ。お題が『芽キャベツ』ってのも面白い。やっぱり短歌つくりたいな。

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    2014年02月09日
  • 結婚失格

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    書評と言いながら書評をあまりしていない。

    離婚という場面に遭遇した男の苦痛の姿がリアルに描かれている。
    不条理さにもがく姿は、解説で、幼稚だと痛烈に批判されるてるけど、そういう風に考えてもがいてしまう時期はすごくあると思う。

    法律家たちの冷たい姿もおもしろい。
    たしかに法律家の対応って理不尽なところあるよなー
    そうなっちゃうのは、仕方ないとこもあるんだけど。


    「とにかくだれかに好かれるのは幸せなことだ、それだけはたしかだ」

    「そのことを忘れるために今はただ小さいことにくよくよしたい」

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    2014年02月03日
  • にょにょっ記

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    妻とほむほむが、同じ習性を持つことが今回ではっきりした。そういうエピソードもあっての。そうか、そうだったのか、という。(13/4/10)

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    2014年01月31日
  • 求愛瞳孔反射

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    思わずカフェで吹き出してしまった「シラタキ」と、ちょっぴり切ない「ホームレスバター」が特にお気に入り。

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    2014年01月30日
  • もうおうちへかえりましょう

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    さりげないが美味しい文章。世界に対する憧憬と疎外感。露悪的でさえある、みっともない私生活をじっと見つめて何か捧げるように書ききれば美しくなるんだ。そう言う意味では島崎藤村と通じるように感じる。後、言葉が好き、妄想好き、本好きなのが、どうしようもないくらいのシンパシー。

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    2014年01月27日
  • 短歌の友人

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    歌人、穂村弘さんの短歌論。

    隙間時間に、穂村弘さんのご本を何か一冊買い求めようと本屋に立ち寄り、背表紙を見比べて最初の数ページを読んで、このご本に決めた。

    与謝野晶子の時代から現代の短歌まで、彼自身の心に強く残っているものを挙げながら、感想や比較など様々な切り口で語られている。

    後半になるにつれてやや込み入った内容と文章になってはいるが、全体的にはエッセイのように軽妙な文なので、短歌に興味がある人にもない人にも、読みやすい一冊になっていると感じた。

    歌人が他者の歌をどう評価しているのか、歌を詠む際のコツが書かれている部分が興味深かった。

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    2014年01月25日
  • もうおうちへかえりましょう

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    嫉妬する。嫉妬するわたしには到底叶わない夢だけども、今一番幸福の象徴として現れるのは、恋人と大好きな小説の一文を、ベッドで合唱することだ。恋人はいない。

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    2014年01月12日
  • 短歌という爆弾 -今すぐ歌人になりたいあなたのために-

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    短歌の入門書のようでいて、けっこう難しいところまで踏み込んでいます。歌の読み込みや歴史的な説明など中盤は私には難解過ぎましたが、「これいいなあ」と思う歌にたくさん触れることができたのは嬉しかったです。
    私が短歌を作ってみる起爆剤になってくれたわけで、やはり名著と呼ぶべきなのでしょう。これから「爆弾」を作り続けたら難しく感じた部分も素直に読めるようになるかもしれないと思うと、ワクワクしてきました。いや、違った。短歌だけに、和歌和歌してきました。

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    2013年12月18日
  • 求愛瞳孔反射

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    寂しさを超越した虚しさ。自暴自棄。狂気的な求愛。孤独。周りが見えなくなるほどハマっているようで、不気味なほど冷静な視点。
    以上が読んでいる時の印象。アベコベな雰囲気が危うくて、ほっとけなくて、ハラハラとした気持ちで見守るように読み入ってしまった。あらすじで明かされますが、穂村氏が失恋した時に書いた詩なんだとか。なるほど。

    失恋時の静かな爆発や、ぐしゃぐしゃとした気持ち、潜んだ毒々しさ。そんな言葉にし切れない想いは、この人の手に掛かるとこんな詩が生まれるのかと妙に感心した。

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    2014年01月02日
  • 整形前夜

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    学生時代。
    詩歌の授業受講時、「詩」と「死」が混在してるように感じたことに数年越しに納得がいった。
    ほむほむも、穂村弘も、両者に惹きつけられてやまない。

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    2013年11月04日
  • 求愛瞳孔反射

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    ほむらさんが失恋したときに作った詩でできた詩集(あとがきより)とのこと。
    この病んだ感じがすごくよかった。そういう苦しいときには、不用意に言葉があふれるのですね。ぐしゃぐしゃでもいいのだ、たぶん。
    うるう秒の携帯電話番号がすてき。

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    2013年10月08日
  • 短歌があるじゃないか。 一億人の短歌入門

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    そうです、私にも短歌があるのです。
    あとがきの、

    恋に、道に迷った友に、柿本人麻呂もこう告げたに違いあるまい。
    「短歌があるじゃないか。」

    が面白かった。
    1500年くらい、生き続けている定型に万歳。

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    2013年09月28日
  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

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    積読していたのを、きちんと(?)短歌を作るようになってやっと読めた本。評が面白いと思うようになるなんて!
    自分に足りないところがわかった気がして、なるほど今度はこうしようと思え、大変勉強になりました。

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    2013年09月25日
  • にょにょっ記

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    「にょっ記」に続き、やはり現実なのか空想なのか区別のつかない本文。(良い意味で) 実際に起こったことから空想の世界に入り込む箇所もあって、漫画を読んでるときみたいにわくわくと楽しくなって、次は次は、と急いでページをめくったらあっという間に読み終わっていた。休足時間が麻薬を隠すのに使えるんじゃないかという発想、すごい。

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    2013年08月29日
  • 結婚失格

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    一冊を通して、様々な視点から著者の人柄を見つけることの出来る本。
    そのことが本人は意図してなさそうに見えるのも面白い。

    辛辣な解説も見もの。個人的には全面的に感情移入して読んでいたので、なんだか覆されてしまったような読後感。著者を見る目が、ひいては自分自身を見る目が変わることにもなるような印象を受けた。
    それを踏まえてどちら側に立つか、これがこの本を味わうのに必要なことかも知れない。

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    2013年06月21日
  • 求愛瞳孔反射

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    ほんのまくらフェアで紹介されていて気になっていた1冊。あらすじにある通り、「甘美で危険な純愛凍結詩集」と、まさにそのものでした。甘美なものは、こんな風に思われたら幸せだろうなと思う部分も。

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    2013年05月31日
  • 整形前夜

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    ほんのまくらフェアで購入。
    「カップヌードルを食べるときもエレガントにみえるひとに憧れる。」という言葉の選び方が詩人だな、と思った。
    本文中に出てくる、「一見無関係な言葉同士が別次元で響き合う」というのが、詩のみならず穂村弘の美しい文章のポイントなのではないか。
    自意識の高さと世の中の生きにくさをうつくしい言葉で包んで綴られたエッセイ、とても良かったです。

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    2013年05月02日