穂村弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
言われてみれば、思わずゾワッとしてしまうような事柄が意外なほど多く日常に存在しているかもしれない。著者のように感性が豊かな人はそれに気づいてしまうのだろう。紹介された短歌のいくつかは、解説を受けるとなるほど鳥肌が。最後まで面白く読ませていただいた。
ちなみに私は鳥肌のことを「さぶいぼ」と言う。調べてみたら関西圏の方言とのこと。関東圏で生まれ育ったこともあり、親を含め周りはみな「鳥肌」を使う。「さぶいぼ」に余程のインパクトを受けたに違いないが、いつ何処で覚えたのか、いつから使っているのかとんと記憶にない。
タイトルに『さぶいぼが』・・・ないな。 -
Posted by ブクログ
力の抜けた日常エッセイ。読売新聞の夕刊に連載中のエッセイをまとめたもののようです。
体言止めの文章は、偉そうというか怖い感じがするものもありますが、このエッセイは、体言止めなのに優しい。
「〜かなあ」とか「〜だなあ」が多用されているからでしょうか。
穂村さんは独身時代が長くて、モテない僕みたいなキャラが定着していましたが、結婚して、エッセイには妻もたくさん出てきます。
この妻が天然な感じで一風変わっていて面白いのですが、妻の言動をネタにしている作品は、なんだかずるい感じがしてしまいます。妻の自慢をしているように感じるのかしら…。
一方、90歳超えのお父さんがでてくる作品は好きで楽しみに読み