穂村弘のレビュー一覧

  • 世界音痴

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    ほむほむが好きなはずだったのに、この赤裸々エッセイを読んで、「なんだこの情けない男は…!?」と思わずひっくり返ってしまった(大袈裟)。

    学生時代、角田光代さんとの共著『異性』を読んでからファンになり、さまざまなエッセイを読んだ筈だったのに。
    私自身、もうとっくに学生を終えていて結婚もしていて子どももいて、2人目を産むという人生の節目にいる時だ。旦那がもしこんなになよなよしていたら引っ叩いてしまう…読むタイミングを間違えたかもしれない笑。
    やれ36歳にして「母にとっては五歳の私」と実家に入り浸ったり、足を滑らせた彼女の手をうっかり離してしまったり…。情けねえ!!!!と頭を抱えながら読むしかなか

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    2023年08月22日
  • 鳥肌が(PHP文芸文庫)

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    ネタバレ

    こわいものにまつわるエッセイ。といっても、おばけの類いではなくて、「人間が一番怖い」系。あとは、人の目が怖い、とか。
    考えすぎでしょ、と思わなくもないけど、身の回りに目を凝らしてみると見え方が変わるかもしれない。

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    2023年08月11日
  • シンジケート[新装版]

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    わたしは現代の穂村さんというか、他の方でも、現代の方の短歌の方が好きだなと思うことも多かったけど、当時この本が出たとき(しかも自費!?)の手に取ったひとたちの衝撃はすごかったのだろうな、と思える。才能。自分が生まれた頃くらいの本でした。生まれた頃だからその時代がどうなのかは本当には分からないけど、全体に漂う空気。その頃の若者の、不謹慎で残酷なのにどうしてそんな人恋しいような瞳をするんだ、みたいな、たまらなさというか、昭和最後の時代に漂ったことのある大人のタチの悪いアンバランスな魅力みたいなものなんだろうな、と思った。その後の平成や令和ではたぶん培われないタイプの。

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    2023年08月10日
  • シンジケート[新装版]

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    ネタバレ

    短歌のガチャポンの人。ofsで伊藤紺さんの展示目当てに行った時にたまたま売ってて買った

    1990年の作品だって、生まれる前に作られた作品が、今でも、あーーってなるところがすごい。

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    2023年08月05日
  • こどものころにみた夢

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    12人の作家による夢や思い出のアンソロジー。
    堀江敏幸氏の「ハントヘン」、長野まゆみの「衣がえ」が良かったです。

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    2023年08月02日
  • こどものころにみた夢

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    【収録作品】「男」 角田光代 絵/網中いづる/「ガラスの便器」 石田衣良 絵/松尾たいこ/「さよなら、猫」 島本理生 絵/鯰江光二/「水の恵み」 阿川弘之 絵/木内達朗/「タイムリミット」 辻村深月 絵/吉田尚令/「ヘビ」 西加奈子 絵/西加奈子/「ふたり流れる」 市川拓司 絵/いとう瞳/「ハントヘン」 堀江敏幸 絵/中村純司/「雲の下の街」 柴崎友香 絵/田雜芳一/「衣がえ」 長野まゆみ 絵/望月道陽/「おしっこを夢から出すな」 穂村弘 絵/ささめやゆき/「さらば、ゴヂラ」 高橋源一郎 絵/しりあがり寿

    夢だけにシュールな感じを引きずる。続き…はないのかな。

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    2023年07月20日
  • 短歌のガチャポン

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    穂村さんがふと思い出して嬉しくなったり、たまたま目に飛び込んできていいなと思った歌を集めてできた本。
    歌に穂村さんのコメント?解説?がついているが、僕には理解が難しいものも多い。。短歌って難しいがおもしろいなと思える。

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    2023年07月01日
  • 鳥肌が(PHP文芸文庫)

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    読書備忘録744号。
    ★★★。

    これもエッセー。姉が読み終わった本を渡された。
    良く考えてみたら、これって怖いよね。鳥肌だよね。というエッセー。
    確かにあるあるの内容。

    印象に残ったのは、
    「状況が理解できていないのでパニックに陥る。状況が分かったら、な~んだ。」という話。逆に、
    「思い込みから本当の状況が分かっていなかったのでなんでもなかった。本当の状況が分かったらこわっ!」
    っていう話。
    確かにあるあるですね。

    ベランダにぶ~んと虫が飛んできた。うわっ!やつだ!と思ったらなんやカナブンや。
    ベランダにぶ~んと虫が飛んできた。カナブンかと思ったら奴だった。ぞわっ!

    オカルトとか心霊話

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    2023年06月28日
  • にょっ記

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    にょにょにょっ記から来たのでしょっぱなから切ない内容に衝撃を受けるも、その後すぐ通常運転になって安心した。ジャニーズの件が1番笑った。

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    2023年06月27日
  • にょにょにょっ記

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    クスッと感じる短編日記風の作品でした。以下抜粋。

    ①自動車の無人化が進んでいるが、今の自動車は人力車に比べれば確かに自動。ただ全自動ではないから半自動車。
    ②ウルトラマンタロウは、1人だけ日本人の名前。
    ③リカちゃんの彼氏レンくん。過去にはワタルくん、マサトくん、イサムくん、カケルくんといるらしい。元彼カテゴリーが必要とな。
    ④吉祥寺駅の出口。昔はロンロン口(ぐち)、今はアトレ口。昔は読みにくい。

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    2023年06月23日
  • 彗星交叉点

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    詩人の穂村さんによる軽妙なエッセイ。「言葉遊び」なテイストではあるが、なにかこう爽やか、というか、すぅ~っと入ってくるような文体や表現が新鮮でした。

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    2023年06月16日
  • こどものころにみた夢

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    「こどものころにみた夢」をテーマにしたショートショート・アンソロジー。色々な作家さんの作品を楽しめます。夢の不思議さや、ならではの不条理を受け入れてる感じが好き。現実なのか、まだ夢の中なのか、分からないような書き味のものも。
    個人的には西加奈子さん、長野まゆみさんの作品が好きでした。

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    2023年05月31日
  • にょっ記

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    ニョッキの発音でにょっ記なのか、日記の発音でにょっ記なのかとどうでもいいことを考えながら一気に読みました。読んでも読まなくてもいい感じの本ですが、読むとちょっと楽しい気分になれる一冊だと思いました。

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    2023年04月16日
  • はじめての短歌

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    「生きのびる」ための言葉(社会性)と「生きる」ための言葉(非社会性)。
    犬はかわいいが、猫は命に対するチューニングの甘さの故に憧れる。

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    2023年04月11日
  • シンジケート[新装版]

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    表紙の美しさに一目惚れして購入。短歌をじっくり読むという機会がなかったので楽しめるか不安だったのですが、なかなかどうして、こんな素人でも「いい!」と思える歌がいくつかあり驚きました。

    特に心に残ったのは以下。他にもいくつかありますが、恋愛に関するものが特に生々しさを感じられて好みでした。


    ・体温計加えて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
    ・サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい
    ・試合開始のコール忘れて審判は風の匂いにめまいをとじたまま
    ・「鮫はオルガンの音が好きなの知っていた?」五時間泣いた後におまえは


    巻末の解説を読む限り、「あの時代」が閉じ込められて

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    2023年04月04日
  • はじめての短歌

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    「改悪例」を載せるアイディアが面白く、取り上げられていた短歌も好きなものが多かった。

    ただそれ以外の穂村弘の「親しみやすさ」「気やすさ」の演出が絶妙に肌に合わなくて読み通すのがちょっときつかったな。

    お一人様三点限りと言われても私は二点でピタリと止めた / 田中澄子(p.87)

    取っ付きやすくするための演出に対してこういうささやかな抵抗をしながらずっと読んでた気がする

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    2023年03月28日
  • 短歌のガチャポン

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    次に出る短歌がまったく予想できず、たしかにガチャポンのようであった。
    ぶっちゃけ短歌は詳しくないけど、それでもなかなか楽しめた。

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    2023年03月21日
  • にょっ記

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    にょっ記のこの現実から飛躍していく思考の感じって自分にも覚えがあるけど、私のはこんなに面白くないんだよなあ。やっぱすごい人はすごいな。読んでて楽しい。

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    2023年03月10日
  • にょっ記

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    「本当はちがうんだ日記」に続く、歌人の「穂村弘」さんの、いつものやつで、現実と妄想と彼の願いとが入り混じった日記風の内容は、どれなのか分からない曖昧さが魅力であるのに、巻末の文春文庫の最新刊紹介では、「短歌の鬼才の爆笑偽日記」と書かれていて、はっきり偽と書くなよと思いましたがね(笑)
    しかも、全部が全部、偽だとは思えないのに(「推薦本」の平井和正の死霊狩りは、たぶん本当)。

    ただ、今回はあまり私のツボにハマらなかったというか、「ふ~ん」って感じでさらっと読めてしまったものが多く、その理由は、長嶋有さんの「偽ょっ記(解説に代えて)」において(名久井直子さんのイラスト可愛い)、『他のエッセイより

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    2023年03月08日
  • 短歌のガチャポン

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    かつて短歌に興味を持ったことがあった。それは穂村さんが『短歌という爆弾』を出したころ。職場のバイト女子に勧められて手に取った。そしてハマった。自分でもやってみようと試みて、それはそれはつたなく恥ずかしく交通標語みたいなものになったけれど。
    この本を読みながら、当時読んで感銘を受けた歌たちが記憶によみがえってきた。誰の歌だったかも覚えていないのがもったいない。

    穂村さんが「短歌」というカテゴリの中からガチャガチャと選んでポンと出したものに解説を加えた本。
    彼の解説にはいつも、彼独特の鋭さを含む憂いっていうか、アホな人には通じない忖度みたいなものを感じる。
    そしてこんなにたくさんの短歌をどうやっ

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    2023年02月26日