穂村弘のレビュー一覧

  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門

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     一般公募した短歌を、3人の歌人がテーマ別に批評していく一冊。対談形式で書かれているから読みやすい。詩や短歌の面白さがわからなかったが、多少なりとも触れてみることで、制限があることではじめて得られる視点があると気づけた。

     <第二の教訓は、限定や限界の必要ということです。いいえ、別に難しい話ではありません。相撲の技術は、狭い土俵というものが あるから生まれたのだということです。もし直径100mというような土俵であったら、相撲は、到底、あの美しい緊張の瞬間を生み出すことは出来ないでしょう。大自然を写すためにキャンパスを無限に大きくして行ったら、迫力のある絵を描けるでしょうか。そう考えると、何を

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    2022年08月19日
  • 短歌と俳句の五十番勝負(新潮文庫)

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    新潮社のPR誌「波」の連載。
    お友達からお題を募って、ふたりで題詠したもの(本来すべてがいいわけではないので、玉石混淆はやむなし)を、エッセイ風に自作解説した上で、二度にわたって対談で褒めそやす。
    なんという企画。
    でも本来歌界や句会ってそんなもんだろうし、作品性の違いというか世界の捉え方の違いみたいなものが見えて、結構面白い。
    穂村さんはファンタジーや架空の夏を設定。
    堀本さんは自身の体験や季語から発展。
    もちろんそれぞれ幅はあるけど。
    短歌と俳句の違い、それぞれにフィットした味方なんだろうな、とも。
    出題者ー作者ーもうひとりの作者ー読者という関係の中で生まれる・立ち上がる場。
    おおっと思っ

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    2022年08月03日
  • 短歌という爆弾 -今すぐ歌人になりたいあなたのために-

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    短歌について知るための入門書のようだけれど、ずいぶんボリュームがあって難解だった。
    構造図の章では、著名な短歌の読み解き方を事細かく解説してくれているが、『〈実存的な読み〉の可能性を探る』という形而上学みたいな話で、ほとんど何を言っているのかちんぷんかんぷんだった……。
    でもそれこそ今すぐ歌人になりたい人にとってはスペシャルに親切な文章なのやもしれない。私は歌人にはなれぬ……。
    でも心に残る表現はたくさんみつかった。
    ふわふわしたことばっかり言っているほむほむさんが好きだけど、こういう真面目な話をしているほむほむさんもすてきです。

    「世界を覆す呪文を求めて」の終章は、穂村弘さんがどのように短

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    2022年07月22日
  • にょにょっ記

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    一瞬で読み切ってしまう文量で、少し物足りない。
    にょっ記とにょにょにょっ記なるものがあるらしいので、読みたい。
    深いこと何も考えずぼんやり読めるのがいい。
    後半、解説代わりに西加奈子さんが穂村さんと似た調子で日記を書いていて嬉しかった。

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    2022年07月20日
  • 短歌と俳句の五十番勝負(新潮文庫)

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    俳句と短歌での題詠。二人の筆者の作風が全く違うのが面白い。エッセイも添えられてることで、初心者でも理解できて、俳句や短歌それぞれのテクニックや特徴などがわかるのもありがたかった。

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    2022年07月19日
  • 君がいない夜のごはん

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    歌人・穂村弘氏の食べ物エッセイ。ただ、著者さん自身があまり食に興味が無さそうで、悪いものを食べても気づかなかったり、味もわかっているのかいないのか。食べ物というよりも、イメージや概念を食べているように感じます。

    食べ物にまつわるエッセイなのに、出てくるもの一切食べたくならないの面白すぎるなと思いながら読んでました。

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    2022年06月07日
  • 蚊がいる

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    「(この人も毎日を感じずに書かずにはおれないんだろうな)こんな風に生きてたらガス欠起こすよ〜」と思う。そしてここに書いてある事だって全てじゃない。もっと些細で利己的で掬い取りきれない小さな断片はどんぶり一杯かけ3杯くらいはありそう。分かる。そして素敵に毒毒しいカバーデザインは横尾忠則。

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    2022年05月17日
  • 短歌ください

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    歌に対する、ほむらさんの解説がよかった。「怖い歌はすべていい歌」というのが刷り込まれた。ほむらさん考え方や表現の仕方が好き。これまで学校の授業以外で短歌に触れたことがなかったので、時間をかけて読んだ。俵万智さんの解説も良くて、私がふわーと感じていたことを的確に表現していた。ほむらさんは、「褒めのプロ」なんだ!これからもほむらさんの本をたくさん読みたいし、短歌集も読んでみたい。

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    2022年05月17日
  • 異性

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    渋谷デザイナーズマーケット内の「BOOK TRUCK」(移動本屋)で300円(うろ覚え)で購入
    ジェンダーに関わる本が選書されていて、たくさんの本に出会えた

    なかなか実生活ではしない、男女が面と向かってお互いに異性について話するっていうのが面白い


    p.s.2022/12/07
    昨日、(たしか)nhk にでてる角田光代さんをみた。めちゃめちゃ穏やかな人で、そのような方から鋭い言葉が出てくることが意外。再読決定。また違う読み方ができる

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    2022年04月30日
  • 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

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    短歌集を初めて読んだ。
    とても不思議な感覚だ。
    言葉で理解するのではなく、感覚で分かるような、分からないような…。
    頭で理解するのではなく、心で分かるような、分からないような…。
    そんな不確かな感じなのに、ものすごく伝わってくるものがある。
    まみが実在の人物である驚き。でもこれは穂村弘さんの詩で…。
    理屈で理解しようなどとするのは無駄なことだけは分かる。
    身体中に残るこの余韻…もうどうしてくれよう。

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    2022年04月18日
  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記

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    ネタバレ

    大いなる聴衆
    ブローディガンの東京日記
    この2冊は読みたい。

    「打たれ強い性格になれるボタン」があったらどうする?
    押さないでほしいと思ってしまう
    ちょっとひ弱な雰囲気の作家さんはどこか魅力的だ。

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    2022年02月16日
  • 鳥肌が

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    穂村弘は本当に面白い

    グッと読み応えのある長編を読んだ後にホッと力を抜くのに読みたくなる

    得体が知れないものは怖い ただ、穂村さんは知ってからもまた怖くなっている 笑

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    2022年02月07日
  • にょっ記

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    「これ知ってる。」息子は突然私が読んでいた本を横取りして読み出した。
    あのさ、母さんまだ途中だけど。

    「なんて知ってるの?」
    「この間お父さんといったマルジナリア書店に置いてあった。」
    「へえ〜あそこ狭いなのにね。」
    「にょにょっ記もにょにょにょっ記もあったよ。」
    そう言いながらゲラゲラと笑いながら持って自分の部屋に帰っていった。

    おいおい、だから母さんはまだ途中だって!

    穂村弘の一冊めは食に纏わるエッセイだったですが、今作も相変わらず鋭い観察力と突拍子のない発想に笑撃を受けました。なんだろう。大人になるとなかなかこんな目線で物事を見れなくなるが、大人になった穂村さんはまるで大きい子供

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    2022年01月28日
  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記

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    穂村さんはどんな本最近読んだのかな…❤️みたいな気持ちで読んだけど、文は面白かったけど、自分の趣味とは少し今回は違っててあんまりだった…
    装丁は最高。

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    2022年01月21日
  • あの人と短歌

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    エッセイの印象があったので、意外なくらい聞き上手だなと。朝吹真理子との対談のちょっと噛み合わない感じがよかった。

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    2022年01月07日
  • 短歌という爆弾 -今すぐ歌人になりたいあなたのために-

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    穂村弘(1962年~)氏は、札幌市生まれ、上智大学文学部卒、1986年に連作「シンジケート」で角川短歌賞次席(同年の受賞作は俵万智の『サラダ記念日』)、1990年代には加藤治郎、荻原裕幸等とともに「ニューウェーブ短歌」運動を推進した、現代短歌を代表する歌人の一人。エッセイスト、絵本の翻訳家等としても活動している。
    私は50代の会社員で、最近短歌に興味を持ち始め、これまで俵万智、穂村弘、東直子、枡野浩一、木下龍也等の歌集や短歌入門書、また、現代短歌のアンソロジーである、山田航の『桜前線開架宣言』、瀬戸夏子の『はつなつみずうみ分光器』、東直子/佐藤弓生/千葉聡の『短歌タイムカプセル』等を読み、半年

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    2021年12月25日
  • 君がいない夜のごはん

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    穂村弘さんによる食まわりのエッセイ。
    夜中に布団かぶってもそもそ菓子パンを頬張ることに喜びを感じるような彼が書く食エッセイとは……?と訝しんでしまったが、その期待(?)を裏切らない面白さでした。
    あまり食に興味が持てず、食事未満のぐだぐだ食ばかりを好んで口にしている側の人間としては共感できるところも多かった。脳内に住む”逆ソムリエ”、私もいる!!あれはなんなんだろうなぁ。
    そして自分の味覚に確信が持てないのも同じ。だから美味しいと思っても人に薦められないし、得意料理だとしてもよそさまに振る舞いたくない。
    読みながら共通点に笑ったりしたけど、うーん、このままじゃまずい気がしてきた。

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    2021年11月26日
  • きっとあの人は眠っているんだよ 穂村弘の読書日記

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    紹介される本と自分の守備範囲が違いすぎて、いったいどこに行けばこれらの作品と出会えるのか見当もつかない。
    書評としての実用性はなかったけど、読みものとしてはとても面白かった。

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    2021年09月26日
  • ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと

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    なんだか説得力のあるタイトルは表紙の通り元ネタあり。本文中にもあるけど、春日先生と話してたら自然にカウンセリングになっちゃいそう。でも患者さんに言うことは別物らしい。お医者さんていろんな意味で特殊な職業だと思う。

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    2021年09月12日
  • あの人と短歌

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    パラパラと読んだ。
    対談とは言っても、お互いの思い出話を聞きあう感じなので何か議論をしているわけではない。
    対談相手に興味がないと読み続けられないかも。

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    2021年07月27日