穂村弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
たった三十一文字のこと、話せばこんなにも長くなる。
「NHK短歌」テキストの人気連載、待望の書籍化第2弾!
歌人・穂村弘がゲストに迎えるのは、女子プロレスラー、俳優、作家、お笑い芸人、漫画家、映画監督など、各界で活躍する短歌好き、そして同時代を生きる歌人たち。
合計70時間超の濃密でスリリングな短歌談義を通して浮かび上がる、短歌の魔力、ことばの引力。
<対談ゲスト>
ハイパーミサヲ(女子プロレスラー)
美村里江(俳優・エッセイスト)
カン・ハンナ(タレント・歌人)
石山蓮華(電線愛好家・文筆家・俳優)
高橋源一郎(作家)
枡野浩一(歌人・お笑い芸人)
馬場あき子(歌人)
永井玲衣(哲学者・作家)
堀本裕樹(俳人)
木村綾子(「コトゴトブックス」店主)
日比野コレコ(作家)
松田梨子・松田わこ(歌人姉妹)
pha(作家)
佐藤文香(俳人)
鈴木ジェロニモ(お笑い芸人)
ニコ・ニコルソン(漫画家)
杉田協士(映画監督)
渡辺祐真(書評家)
平野紗季子(フードエッセイスト・フードディレクター)
東直子(歌人)
朝日新聞の朝日歌壇常連、松田姉妹の短歌が大好きで手に取った1冊。
毎週松田姉妹の歌が掲載されているか、日曜朝刊をワクワクしながら開いています。
小さかったお二人が、素敵な女性になっていてびっくり。
彼氏ができたり、就職したり、ご結婚されたり。
親戚のおばちゃんのように、その成長を(勝手に)見守ってきた(つもり)なもので。
何だか感無量な1冊でした。 -
Posted by ブクログ
「短歌の世界の人たちには、『究極の短歌』のイメージがあるのです。千年以上かけて、無数の人間たちが神に向けて作り続けていながら、いまだに誰も作ることに成功していない究極の歌―いわば『神の短歌』があると考えている。端的なことを言えば、誰かがその究極の歌を詠んだら世界平和が訪れて、もう短歌を作らなくてもよい世界になるわけです。」
穂村さんの、この認識に大変驚く。そもそも「まず韻文は、神様に向けて書くということが前提となっていた」ことすら知らなかった。
作品は読者などの鑑賞する対象に宛てられたもので、その作品の舞台や世界だけではなく、内的な世界において違うステージへ、受け手を誘うものだと思っていた。しかし、この「神の短歌」においては、読み手の感受性や読解力などの資質はまるで関係なく、あたかも魔法の呪文のように世界に影響をもたらすのだろう。
韻文の作り方にも関係があるのかもしれない。古典芸能などでは、まず徹底的に型を学ぶという。型というのは、先人たちが究極の表現を求めて作り上げた最善のやり方なのだろう。韻文も型を利用することによって、究極の作品を目指すということなのかと思った。
神様への供物、それは世界平和をもたらすような「究極の短歌」を、数多の人が目指し、その結果を何年も積み上げ、今もなお探求している。もちろん、すべての歌人が目指しているものではないことは、この対談集からでも分かる。でも、少なくとも穂村さんはそう考えている、というだけでもその途方のなさに恐れおののくのだった。 -
Posted by ブクログ
食べ物や食事にまつわるエッセイだが、著者の穂村弘はとくにグルメというわけではない。それどころか食べ物全般に対して雑でさえある。食べ物に対する穂村のスタンスは「よくわからない」が基本。だいたい穂村は菓子パンばっかり食べているらしいし、そんな人間にグルメな文章を期待するひとはいないだろう。
短歌は儲からない。らしい。穂村弘はいまの歌人のなかではトップクラスに本が出ているほうだと思う。もしかしたら1位かもしれない。それでも短歌以外の仕事を長いあいだ勤めていた。らしい。
しかし、働いていようがいまいが、そもそも穂村弘は無職っぽいのである。そういう雰囲気がある。歌人としては正しい雰囲気の持ち様なのかもしれない。むしろ歌人はビジネスマンのような雰囲気を持ってはいけないだろう。
だからこのエッセイも食い物に対して雑な無職のおじさんが書いた雰囲気が漂っている。