満月が欠けている  ―不治の病・緑内障になって歌人が考えたこと―

満月が欠けている  ―不治の病・緑内障になって歌人が考えたこと―

2,200円 (税込)

11pt

生い立ち、家族、病気、身近な人たちの死、短歌、生きるとは……?
穂村弘作品の解像度が上がる「弱さ」を巡る語り(ライフストーリー)

著者の語りを通して「弱さ」「ワンダー」「シンパシー」「生きる」
「生きのびる」といった著者の作品に通底する重要なテーマにも迫る。
穂村弘入門としてお勧めしたい1冊。7月11日、満月の日に発売!

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満月が欠けている  ―不治の病・緑内障になって歌人が考えたこと― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この本は学術書なのかと思っていたのですが、歌人の穂村弘さんの硬めのエッセイのような内容でした。
    穂村さんは42歳の時に緑内障の診断を受けたそうですが、そこを中心に書かれています。

    穂村さんは大学は北大で山岳部より安全だという理由でワンダーフォーゲル部に入ったそうですが、北大はすぐ退学されて上智大学

    0
    2025年08月30日

    Posted by ブクログ

    --------------------------------

    私の若い頃には世界が滅びるとか日本がダメになるとか、そういう感覚はありませんでした。当時は、世界はとても広く、ポテンシャルがまだまだあると思っていました。そうした条件下においては、他人と傷つけあっても互いに別の場所で生きていけばいい

    0
    2025年07月09日

    Posted by ブクログ

    一つ一つが短く読みやすい語りだった。
    疾患を持つ当事者の目線で、
    病に対する恐怖や受け止めが語られていて
    医療従事者として興味深かった。多分明日からの仕事に生きていくと思う。
    また、生とか何か、と思いを巡らせるいい機会にもなった。

    穂村さんの感受性と温かな語りが心地よかった

    0
    2025年12月14日

    Posted by ブクログ

    穂村さんが眼の病で悩んでおられたとは知りませんでした。小さな頃からメガネ生活で、ご親族も失明を経験された方がいらっしゃるそうです。目に関する歌(ほむらさん以外の詠み手も)や主治医との対談など、盛りだくさん。いつもの軽やかなほむほむさんとはまた違う一面を知って、ますます詠まれる歌にも深みを感じます。

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    短歌自体はあまり読まないし詠まないのですが、穂村弘さんの短歌に対する優しいコメントが好きです。
    はじめて穂村さんのエッセイを読んだけど、面白かった。

    穂村さんはけっこうダメ人間な感じで四十代まで来て、「社会の片隅で、役に立たない自分が役に立たないことばかりを考え続けた結果が、現在のものを書く職業に

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    親友が緑内障で、少しづつ進行しているので心配していたところ。
    本を勧めるよりは、読んだことを伝えようという使命感も相まって。
    穂村さんは、明らかな症状がでていないご様子であったが、遺伝性であり家族の状態を知っていることもあり、ここに綴られた想いや不安はいかほどかと察する。

    第4章「満月が欠けている

    0
    2025年09月08日

    Posted by ブクログ

    緑内障になったと同時に自身の弱さを吐き出し
    不安なこと、いまの思いを正直に書き
    読者に届けてくれた。

    眼科医の後藤先生、精神科医の春日先生との対談は
    わかりやすく、読者が疑問に感じていることを
    種村さんが代わりに問いかけて安心感を与えてくれる。

    P.078
    〈究極的には『どうせ死ぬんだから何でも

    0
    2025年09月05日

    Posted by ブクログ

    歌人・穂村弘さんが、自身の緑内障や家族、これまでの半生のことについて語った本書。
    著作をコンプリートしていない穂村ファンとしては、穂村さんの上半身が(エッセイのなよなよしている印象とは裏腹に)しっかりされている理由がわかって嬉しかった。
    そうか、若い頃のベンチプレス!
    「シンパシー/ワンダー」、「生

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    いつものホムホムの面白エッセイではなく、緑内障と診断されたことの付随しての人生の振り返り?みたいな内容だった。
    お父さんは90過ぎても山登りをしてたというからすごい。
    死ぬまえに髭を剃ったエピソード、宮沢賢治がはやり死ぬ前に全身をオキシドールで消毒してから逝ったというエピソードを思い出したよ。
    清め

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    穂村弘のエッセイが好きで。
    この本はエッセイではなく、語りを編集者がまとめたものと、医師との対談。
    エッセイのような洒落や落ちはないが、語りからはそういうものを削ぎ落とした芯のようなものが垣間見えて面白かった。
    怖がりで臆病で鈍感、を自認する穂村弘の、家で過ごす普段の姿というか。それを見せる強さや励

    0
    2025年09月20日

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