穂村弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
椎名隊長の怪しい体験隊では、ドレイの沢田。吉野朔実劇場ではワインを飲んでる人。実は編集者の沢田康彦さんが小林恭二の短歌パラダイスに触発され、素人結社をつくる。(小林氏は俳句関連の著作が多いのに)
素人の作と思って読むと、これが物凄く面白い。プロから見たら、傷はあるんだろうけれど、型に嵌らず、ぐいぐい読ませる作品多し。穂村弘と東直子の両プロが批評と解説をつけて、読み方を教えてくれる。
同人は吉野朔実さん、女優の本上まなみさん、水泳選手の千葉すずさん、ちょっとH系写真や著作のある伴田良輔さんや一般の人たち。女性の歌の方が巧い。男はどうも理屈や説明に捕らわれるらしい。
羨ましい。僕もこういう歌が詠 -
Posted by ブクログ
まず、カテゴライズに悩んだ一冊でした。「書評」としてもよかったのだろうけど、それは何だか違うだろうと。書評という軸を持った私小説だろうと判断したので、私小説としました。
AV監督である主人公が離婚調停中の妻への気持ちと我が子への想いを、調停などの過程に沿って綴ったものです。ひとつひとつのチャプタごとに一冊の本を取り上げて進んでいきます。あくまでフィクションとして。
町山智浩の解説までぜひ読んでほしいです。
ふと思ったことは、穂村弘はモテ、枡野浩一は非モテだということ。
暗い気持ちになるし、離婚のごたごたばっかり文章にしやがって、という気持ちもあって、評価に悩みました。でも、それだと読まなきゃい