穂村弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
有名無名を問わず短歌が好きな人々で結成された短歌結社『猫又』
猫又で生まれた歌を、穂村弘、東直子という気鋭の歌人が愛情豊かに感想を述べていきます。
作法としては当然こうすべき、という指摘はありますが、
感情に対して寧ろこうあるべき、という押しつけがないので、色んな解釈を楽しむことができ、理解しやすいです。
ああ、歌人ってこういう風に歌を理解していくのね、という天才の頭のなかを覗き込む感じ。
なんでも最初は理屈ではなく楽しめる。
だんだん自分で枷を作って苦しくなるものですが、ここで短歌を歌っている人たちは、その最初の気持ちのまま突き進んでいるようで楽しい。
(実際には生みの苦労にのたうち -
Posted by ブクログ
2006年~2007年に、いくつかの媒体に書かれたエッセイを収録。著者の穂村弘が自分について語っている部分はいつも通りだが、本書で特徴的なのは本や言葉についての言及が多いこと。これらは概ね「本の雑誌」に書かれたものだが、とりわけ3回にわたって連載された「共感と驚異」は注目に値する。穂村によれば、読者は本(ここでは小説や詩、短歌といった創作)に「驚異」よりも「共感」を求める傾向が強まっているというのだ。たしかに穂村の指摘する通りだろう。昨今のベストセラーばかりか、純文学にも(とりわけ読者の側において)そうした傾向が顕著に現れている。今こそダダが必要か。