穂村弘のレビュー一覧
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ネタバレ離婚協議中の私が、離婚エッセイを読んでみました。
枡野さんは昔から好きだし。
離婚はつくづく十人十色。
結婚よりずっとバリエーションが豊富だよね。「豊富」と言うと、自分でもなんだか悲しく響くけど、でも実際子ども有無からバリエーションは無数にあって、私と誰かの離婚が同じなんてあり得ないんだろうなー。
お子さんと会えなくなった枡野さんは本当にかわいそうで、読んでいる私もその場にうずくまりそうになったくらいだったけど、こうして公の場に晒される元奥様やお子さん達にもやはり同情してしまう。
そして、解説の映画評論家の町山さんが厳しい。鋭い。
町山さんもおもしろい方だな。町山さんの著作もちゃんと読み -
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ネタバレ妻に離婚を迫られているAV監督速水の物語だが、中に挟まれる書評は実在の本について。
どこまでホント?とか思いつつ読み進めると、後ろ三分の一は「あとがき」として枡野浩一の実際の状況と、枡野に加え、穂村弘と長嶋有の特別寄稿。そして枡野の短歌30首。最後に映画評論家、町山智浩の解説、という変わった本。
最後の解説で、一気に読者のひっかかりがクリアになる感じ。穂村弘の指摘もするどい。
枡野浩一について、本人が一番わかっていないっぽい。
一言で言ってしまえば、だから奥さんがあのような形を取ってでも離婚したんだね、ってこと。
この人の短歌は嫌いじゃないけど、人としてはね~。
むしろ、発達障害系空気読めない -
Posted by ブクログ
短歌教室通いのための予習。
いつものエッセイとはだいぶ趣が違っていて、じっくり読まないといけない内容。
今まで読んだことのない短歌、味わい方に触れることができ初心者にとってはありがたい。
逃げてゆく君の背中に雪つぶて 冷たいかけら わたしだからね 田中槐
きっときみがぼくのまぶたであったのだ 海岸線に降りだす小雨 正岡豊
こなごなの夏の終わりのはじまりの、ひかり、ひかり、ひかり、ひかり、ひかり 早坂類
怒りつつ洗うお茶わんことごとく割れてさびしい ごめんさびしい 東直子
洗濯機のレンジのビデオデッキのデジタルの時間少しずつずれてる もりまりこ -
Posted by ブクログ
正直に言います。冊数稼ぎのために手に取りました。実際、1時間もかからずに読むことができます。
だけど。笑った笑った。直前に読んだ本があまりにヘヴィーで(好きなんですけど)、ずどんと落ち込んでいた気持ちを一気に明るくしてくれました。
歌人の穂村さんの書くものは、歌だけじゃなくて何でも楽しい。日記形式の本作は、どこまでがホントなのだか、もしかしたら『現実入門 ほんとにみんなこんなことを?』のようにすべてがホラなのかも。しかし『絶叫委員会』のようにふきだしてしまうことも多数。いやはや楽しい。
この人が言うと、たとえ下ネタでも下品にならないのがすごい。金玉挟まれて「ぎゃん」という、この経験は女性 -
Posted by ブクログ
ネタバレほむほむこと歌人の穂村弘さんの‘恐怖’をテーマにしたエッセイ。講談社エッセイ賞受賞。
子供の頃から怖がりの私にはドンピシャな本でした。
次々繰り出される恐怖エピソードにいちいち共感、というか共震(恐怖なだけに(* ̄∇ ̄*))しまくり。
ちょっと怖がりで心配性な人のあるあるエピソードから、ある意味病的で読んでいると『鳥肌が』立ちそうなものまで。
共通するのは自分や他人、それを含む‘世界’の訳の分からなさ。分かっているはずのモノが突然分からなくなる、そんな恐怖。
私が一番怖くて面白いと思ったのが穂村さんの友人の話。
‘私の友人がある日ひどく怒っていた。
「ビール券なんか送ってきたんだよ」
「