穂村弘のレビュー一覧

  • 短歌ください

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    この間の"家ついて行っていいですか"に出てた東大生が短歌勉強し始めようとしてて、読み返そ〜ってなった作品。(去年、昼休みに何度か読んでた^_^)
    怖い歌はいい歌、なんですよね本当に!

    私が好きな短歌を少しだけ↓
    (といいつつたくさんありすぎて絞りきれず)

    “カーナビが「目的地です」というたびに僕らは笑った涙が出るほど”
    “台所座り込んでは頬寄せた泣いてくれるの冷たい器械”
    “蝉が死んでもあなたを待っていますバニラアイスの木べらを嚙んで”
    “名も持たぬ流星すべり落ちてゆく 海よかれらの自慰をみていて”
    “こんにちは私の名前は嚙ませ犬 愛読書の名は「空気」です”
    “君が今二

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    2022年01月27日
  • シンジケート[新装版]

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    歌人・穂村弘のデビュー作「シンジケート」。その新装版。流石の名久井さんの装丁。

    表紙のポリプロピレン様のカバー外すと、誰かの後ろ姿が。中にはキャンディの包み紙が挟まってる遊び心にくすりと笑う。

    大切に、繰り返し読んでいきたい。

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    2022年01月22日
  • 蚊がいる

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    何気ない日常での他人との違いやその時感じた焦りや恥ずかしさなどの感情を事細かに言語化できていてすごいと思った。

    個人的にお店でマスターに気軽に話しかけるのは私も性格的に無理だからすごく共感。常連客の演技とまでは思わないが…。
    でもそこで終わらずにその人はそのように振る舞う人なんだと周りに示すことができている、内気な自分も周りに自分はこういう人間だと伝えていこうと文章で発信していくのがすごい。
    私も見習いたいと思った。
    穂村さんはベッドで菓子パンを食べるけど、私は何を書けば伝わるかな…?と考えてしまった。

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    2022年01月16日
  • 野良猫を尊敬した日

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    *現代を代表する人気歌人であり幅広い分野で活躍する著者による最新エッセイ集。無邪気になれなかった子供時代、何もなかった青春、そして大人になっても未だ世界とうまく折り合えない日常。人生、そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?自分らしく生きていい。ユーモアを織り交ぜて描く、ちょっと変で愛しい、魅力のエッセイ62篇*

    安定の穂村節。
    子供の穂村さんとの仮想対話が笑える「未来人」
    世代間の衝撃「ババロア」
    とにかく目先の面倒くささが優先の「できない人」
    自分自身の更新が止まる「それぞれの世界の限界」
    が特に共感。
    ふふふと笑えるけど、実は深いんだよな。
    そのせいか、面白いだけではなくて、ちょっぴり哀

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    2022年01月13日
  • 野良猫を尊敬した日

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    目先の面倒くささに負けて不便を引き受け続けてしまうのはものすごく解ります。インターネットおうちに引けて良かったですね(笑)。

    ―今ここで書き出すまで、自分でも自分が何をするのかわからない。時には言葉自身が勝手に走り出す。そんな「一寸先は闇」性が、表現にはあるんじゃないか。(単行本167P)

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    2022年01月05日
  • あの人と短歌

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    「あの人」は短歌をどう読み解き、ことばとどのように対峙しているのか。北村薫、知花くらら、小澤實、里中満智子ら、16人の短歌好きとの対談をまとめる。『NHK短歌』連載を加筆し書籍化。

    様々なゲストとの会話が興味深かった。3段は文字量が多くて読むのは大変だったけど(苦笑)。他の短歌を読んでみたいと思った。

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    2022年01月05日
  • シンジケート[新装版]

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    こんなに短歌がキラキラしているとは。
    読み解く力がないため、解説付き本が読みたいと思った。でも、良かった。
    *******
    さかさまに電池を入れられた玩具(おもちゃ)の汽車みたいにおとなしいのね
    自転車のサドルを高く上げるのが夏をむかえる準備のすべて
    桟橋で愛し合ってもかまわないがんこな汚れにザブがあるから
    声がでないおまえのためにミニチュアの救急車が運ぶ浅田あめ
    査定0の車に乗って海へゆく誘拐犯と少女のように

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    2021年12月22日
  • シンジケート[新装版]

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    オススメされたり授業で紹介されたりして興味を抱いていたが歌集として読んでみると自分が知っていたものがほんの一部だったことを改めて感じ面白いと思いました。

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    2021年12月21日
  • 君がいない夜のごはん

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    再読。やっぱり穂村さん面白いな…外で読んでるとちょいちょい笑ってしまいそうになって危ない。食べ物エッセイ集だったことには後書きを読んで初めて気付きました(笑)。

    ―ラーメンを頼む一瞬、心の綾波が叫んだのだ。違う。それは「私のラーメン」じゃない。その声をきき取って、瞬時に正しいラーメンを頼むとは。なんて凄いんだろう。私には私の声がきこえない。本人なのに。(186P)

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    2021年12月18日
  • にょにょっ記

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    穂村弘さんの着眼点や視点にはっとさせられたり、にんまりしたり、クスッとさせられたり。

    印象的だったのは、辞書のカバーの色。
    派手な色はなく、くすんだ色が多いのはたしか。気にもしていなかった。
    何故だろう。

    巻末あとがきが、西加奈子さんなのも嬉しい。

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    2021年12月15日
  • シンジケート[新装版]

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    「風の夜初めて火をみる猫の目の君がかぶりを振る十二月」 水滴が雪になるようにことばが結晶化して歌になる。そんなピカピカの恋を詠んだ、現代短歌を代表する穂村弘のデビュー歌集。本体は背表紙なし糸綴じ。

    新装版を店舗で見て購入してみた。面白かった。

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    2021年12月07日
  • 鳥肌が(PHP文芸文庫)

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    穂村弘のエッセイは、面白いのは確実。今回は、微妙な恐怖感という穂村さん独特の感性で日常の本当にちょっとした恐怖につながるものがいっぱい。そう言われればそうだよね。と感じるものも多いと思います。

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    2021年11月22日
  • シンジケート[新装版]

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    とても好きな句を。

    「酔ってるの?あたしが誰かわかってる?」「ブーフーウーのウーじゃないかな」

    愚かなかみなりみたいに愛してやるよジンジャーエールに痺れた舌で

    パレットの穴から出てる親指に触りたいのと風の岸辺で

    眠れない夜はバケツ持ってオレンジのブルドーザーを洗いにゆこう

    「まだ好き?」とふいに尋ねる滑り台につもった雪の色をみつめて

    「おじさん人形相手にどもっているようじゃパパにはとても会わせられない」
    カーネルサンダース

    「鮫のはオルガンの音が好きなの知っていた?」五時間泣いた後におまえは

    「キバ」「キバ」とふたり八重歯をむき出せば花降りかかる髪に背中に


    シンジケート[新

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    2021年11月21日
  • 蚊がいる

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    穂村さんが好きです。
    このゆるい感じというか、しっかりしていない感じが愛おしい。
    かっこつけていない、しっかりしていない感じが人間だなぁと思います。
    彼女と歩いていて、すれ違いざまに「ブース!」と言われたらどうするの正解か、とかデートでサンドイッチを食べるときにハエがとまったらどうするのが正解かとか、普段あまり考えないことを、私だったらどうするかなぁ?と考えてしまいました。
    そういうことを考えさせてくれるからエッセイを読むのはおもしろいです。

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    2021年11月21日
  • にょっ記

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    現実なのか、パラレルワールドなのか。
    穂村さんが書かれる日記は、くすりと笑えたり、可愛かったり、発想にハッとさせられたり、読んでいて心地よかった。
    続編も読みたい。

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    2021年10月21日
  • 鳥肌が

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    (失礼ながら)草食で、ヘタレな穂村さんのコメントが面白すぎる

    世界の見え方ってほんとうに人それぞれなんだと、しみてします

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    2021年10月18日
  • これから泳ぎにいきませんか 穂村弘の書評集

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    穂村さんの読書体験のお話なんかも読めて面白かった。これではない、これでもない、みたいに切迫した様子で本を読んでいくのは、ただ呑気な娯楽として読んできた自分からは想像もつかない激しさだけれど、だからこそこんなに吸収した言葉たち、お話、いろんなものがきらきらするんだろうか。
    詩集や歌集、普段は滅多に手にとらないので、そういうジャンルの気になる本もたくさん出てきて嬉しかった。

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    2021年10月08日
  • 短歌ください 明日でイエスは2010才篇

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    ネタバレ

    前作と同様に気に入った作品に付箋をつけて自分がどういうものに惹かれるのか考えてみた。
    少し寂しさを感じるものが好きな傾向かな?
    好きな作品を3首

    どこにでも行ける気がした真夜中のサービスエリアの空気を吸えば

    正しさが欲しかったから25時赤信号にひとり従う

    長距離ランナー型・短距離ランナー型・六畳間這いまわり型

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    2021年09月13日
  • あの人と短歌

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    俳人やシンガーソングライターなど、同じ歌を生業としていながらも言葉に対する感覚が違い興味深かった。対談相手が歌人ではないから短歌の知識が乏しくても外濠を埋めるように読み進めることができた。

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    2021年09月05日
  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記

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    登場人物が3人のミステリー、「おなみだぽいぽい」という絵本、百年前のディストピアSF…。穂村弘が、自身の心をとらえて離さない幅広いジャンルの本を丁寧に読み解く。『週刊文春』連載をまとめて単行本化。

    いろいろ読んでみたくなりました。

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    2021年08月23日