穂村弘のレビュー一覧
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『例えば、「君から電話がこなくてさみしい」という言葉は、次の瞬間に電話がきたら「君から電話がきてうれしい」に簡単にひっくり返ってしまいます。現実の出来事的には勿論それでいいんだけど、歌としてはちょっと困る。
(中略)
「さみしい」や「うれしい」や「こわい」や「むなしい」や「おもしろい」を、五七五七七という定型のなかで宝石のように結晶化させたい。
そうすれば時が流れて現実の状況がどうても、恋が消えても、つくったひとが死んでしまっても、歌の煌めきだけるからです。』
という筆者が選んだ、様々な年代の読者が送った単価を集めた本です。
短歌は教科書で触れて以来でしたが、ほんとうに面白かったです。
⚪ -
Posted by ブクログ
ネタバレちょっとした違和感とかぞわってすることを、コミカルな文章で書いてあって、その中には、わたししか怖いって思ったことないと思ってた!ってものもあって、ちょっと安心すると共に、逆に、こんなことこわいんだなぁ、と、人の感性の唯一無二さと無限さを感じる面白い本です。
そして、装丁がスゴイヨ!
装丁(鳥肌に見立ててぶつぶつになってる!のと、マットな肌触り)とタイトルと中身と、フォントどこをとっても面白い本でした。
_φ(・_・
■自分フラグ
自分が何をしでかすかわからないという恐怖、これ本当に自分だけ頭の回線おかしいのかもと思っていたけど、他にもいて(少なくとも穂村さんがそうで)ちょっと安心、、、よかっ -
Posted by ブクログ
食べ物に関するエッセイです。
予め言っておくと、本書の穂村さんのへなちょこ度は弱め。
弱めと言っても捻れたシャイが斜に構えて食べ物関連を語っているので、かなり面白いです。(注:褒め言葉です。私は穂村さんのファンです。)
逆ソムリエなんて本当にサイテーです(注:私はファンです)
伊坂幸太郎の小説に逆ソクラテスなんてものもあるが、あの読後の爽快感とは真逆を行くサイテーぶりだ。
しかし中毒性のある文章、ピュアな心と類いまれなる表現力のギャップ、穂村さんのへなちょこ過ぎてキュートに思えるお人柄、忘れた頃にひょいと投げ込まれる強烈な短歌に、私はもっともっとと穂村弘を求めてしまう。
穂村さんの文章は、 -
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ネタバレシリーズもので3作目だったとは…!
どこまでが事実でどこまでが空想なのか。でも、考えたことを記すのが日記だとすれば、全て本当。穂村ワールドに飲み込まれて、あっという間に読み終えてしまいました。もちろん、即本屋に駆け込んで1・2作目もゲット。
言葉の選び方、オチのつけ方、どれをとっても好みです。
みょんみょんのパンツなんて、そんなの思いつかないのに、言われたらみょんみょんとしか言えない。かわいい、みょんみょん。
以下、特に好きだったり気になったりしたもの。
元気さの単位、1ハイジ=10クララ
眼鏡の話。一回ごとに顔を撫でずにはいられない。見える!ある!
ロンロン!懐かしい…。ロンロンロ -
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「世界音痴」に続く、穂村弘さんの二作目のエッセイ。
元の単行本は2004年発売(かろうじて結婚前)ということで、お姫さまは来ないかもしれないと思い始めた穂村さんが、自力で何とかしようとした、「ボールペンで生まれ変わる」のエピソードに、さっそく爆笑。実際に零時零分零秒ちょうどに、それをしているところを想像すると・・もうダメだ(笑)
そもそも、何故それで新しい素晴らしい〈私〉に生まれ変わっている筈だと思ったのか、考えなくていいのに、考えれば考える程、余計に面白くなってくる。
前作は、穂村さんのカミングアウト的な、本人にその意図が無くても、自然と笑えるような内容が多かったが(それにしたって、背表 -
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ここ数年、恋に縁がないので読んで本当によかった(・x・)
そうそう、そういう気持ちわかる〜とか穂村さんのあざとさ(?)に虜になってしまいました。瀧波ユカリさんの解説に首がちぎれそうになるほど頷きました!
恋愛への感受性豊かで少し考えすぎ(?)な穂村さんがとっても素敵です…
過去の恋愛と重ねて読んでみたり。
理想の恋人と付き合える可能性は低いし、そもそも出会えるかなんて分からんけど、私はやっぱり3番目に付き合った人が1番好きやったな〜と今でも思う笑
あと、初対面から三分で、その人と恋人になってもいいか、友達か、友達にもなりたくないか、というクラス分けが決まるの、めちゃくちゃ分かるわ〜〜(´・-