感情タグBEST3
Posted by ブクログ
たかだか31文字というのに、様々な感情の繊細さが感じられるので毎巻面白い。穂村弘さんの受け止め方も良く、補足で更に理解を深めることが出来てとても助かっている。以前書いていた『恐い歌はいい歌』という評価に感銘を受けたので、ちょっと恐いくらいに想いの強い歌が好き。
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くすっと笑える歌多し。
特に好きだっ短歌。
・あなたには見えないでしょう今わたしすっごく
ベルトねじれているの
・人間の首って結構曲がるんだ電車の向かい居眠りする人
・そんなこともわからないのかと言われどんなことかも
わからないでいる (バイト先にて)
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たくさんの人が投稿した短歌を穂村さんが一言添えて紹介していく方式。その一言で理解が深まったり、自分と全然違う解釈で驚いたり、穂村さんと一緒に鑑賞しているような気分で読める。
短歌は、良いことも悪いことも区別なく、一瞬をピックアップして切り取る。短歌の目線を持ってあらためて見てみると、世界は色とりどりだ。同時に、あまりにも儚くてさみしくなる。大きなイベントも心に残るけど、日常の小さなできごとだって負けないくらい大きくて、かけがえのない思い出になるんだなと実感する。
やっぱり、自分で見て聞いて触れたものが自分の世界のすべてなのかな。そう思うと、これまでの人生何も成し遂げていないけれど、毎日感情を動かしまくっているから、結構命を全うしているんじゃないかという気もしてきた。短歌を作る人のように一瞬一瞬を丁寧に切り取りながら生きたら、疲れるし辛いことも多くなるかもしれないけど、誇らしく足跡を振り返れそうだ。自分の性に合っている生き方かもしれない。
以下、好きだった歌をいくつか。
わたしたち桜の中で早送りされてることを気がつきもせず
半ギレの父がお寿司を買ってくる 母は絶対イカを食べない
もう降りることのない駅の自販機のラインナップを日記に残す
踊り場でおどったことがありますかデニムはすこし廻りづらくて