穂村弘のレビュー一覧

  • 短歌ください 双子でも片方は泣く夜もある篇
    あぁ、やっぱりいい。一つの世界が光線のように広がっていく。自由で美しく、恐ろしさと官能性を秘めた短歌の世界。穂村さんの解説がさらにその世界を押し広げていく。何度も読みたい、ずっと続いてほしいシリーズ。
  • 短歌という爆弾 -今すぐ歌人になりたいあなたのために-
    来月短歌入門教室に通う予定で予習のつもりで読んだ。
    今すぐ歌人になりたいあなたのためにとあるのに、解説の方が、初心者向けじゃないですって。
    ほんと、そうです。
    メールレッスンはとても楽しそう。
    批評会のお知らせは行きたくなっちゃう。
    十二か月の歌はとても素敵。

    覚書
    短歌は写真みたいなもの 一種の...続きを読む
  • 短歌があるじゃないか。 一億人の短歌入門
    短歌を勉強しようと思って入門編ということで読んでみた。
    各章の挿絵が個性的。
    三十一文字で表現される多種多様な方々の短歌作品を穂村氏東氏沢田氏の座談会のようなやりとりで味わう贅沢。

    好きな首
    ふたりしてひかりのように泣きました あのやわらかい草の上では
    「まだ好き?」とふいに尋ねる滑り台につもった...続きを読む
  • にょっ記
    不思議なエッセイ(的なモノ)。

    ちょっと前、書評サイトに「にょにょにょ」が紹介されており、何やら面白そうだと思ったら、既刊で「にょ」と「にょにょ」が出ていることを知り、まずは「にょ」だろうと読んでみた次第。遅ればせながら。

    どこまでが事実で、どこからがファンタジー(?)なのだろう。
  • にょっ記
    おもしろかった。
    フジモトマサルさんの挿絵目当てだったんだけど。それ以上におもしろかった。
    くすっと笑ってしまうことや、日常の何気ないことを留めておくいとおしさ。
  • 短歌ください
    歌人の穂村弘さんが読者に募集した短歌を紹介する本。
    短歌は面白いものもあれば、たまにう~んと思うものもありますが、穂村さんの解説がつくと全てが面白くなります。
    自ら短歌をつくってみたくなります。
    あっという間に読めてしまうので、おかわりが欲しくなります(笑)続編が出てるのも読もうと思います。
  • にょにょにょっ記
    日常の些細なことを掴まえて言語化する才能はさすが。ふふっと笑いながら読み終わった。大好きなフジモトマサルさんのイラストとのコラボもこれが最後。それが残念でならない。奇跡的な組み合わせで、思い付いた人は天才かと思う。
  • 鳥肌が
    装丁も挿絵もしおりも素敵。
    くすっと笑ってしまうレベルからぞくっとしてしまう怖さまでいろいろ。
    よそんちのこわさとか。
    絶妙なタイミングで短歌紹介がなされていたり。
    打ち上げの飲み会どうなったか知りたい。
  • にょにょっ記
    完全に掴まれた、この世界に与していたい。近くに居る人まで素晴らしい正しい生き方をしているとおもうような影響力まである、著者の周りには強烈な磁場が出来ていてぐいぐい引き寄せられる、歌人すごいなー。あまりにも感受性が豊か過ぎてしんどい思いをしてるんじゃないかと勝手に同情してしまうけど以外と本人はケロッと...続きを読む
  • にょっ記
    ちょっとくだらなくて下ネタもあり、何度も噴き出しながら読みました。
    嘘なのかほんとなのか分からないような日常のあれこれ。言い回しが時折詩的なところもぐっときました。
    面白いフォロワーの呟きをぼんやりと眺めてる感じに近い本。
  • にょにょっ記
    穂村弘さんのゆる〜いおかしさはツボ!
    電車の中で何度ニヤニヤしたことか。

    「にょっ記」も読もう。
  • 短歌ください そのニ
    詩とか短歌とかって素敵だな。
    人生にあるとないのとじゃ
    ぜんぜん違ってくるだろうな。
    今回もざわざわさせていただいたし、
    きれいだなあと思った。
    本の中輝いてるなと。やっぱ言葉だなぁ。
    見慣れたものが見たことないものに見えてくる感覚って大事だな。
  • もうおうちへかえりましょう
    私じゃないか。と目が点になるくらい行動と考え方が似ていてびっくりします、建物の周りをくるくるくるくるくるくるまわる、情けない、私もいつも思いながら待ち合わせに人の影を感じると後ずさる。何人かに言ってももうーーーん、しないよ。とかしか返ってこず驚き、ほとんどの人はほむらさんの行動をおもしろパンダを見る...続きを読む
  • 蚊がいる

    不器用さの果てに

    穂村弘さんは、常に社会における「まともさ」「当たり前」「こうあるべき」などと戦っている。そして、穂村さん的には、大抵「負けている」。
    私は穂村弘さんのファンで、エッセイはほぼ読んでいるが、最近の穂村さんは、社会に負けつつも、小さな小さな勝利を自分なりに見出してきたのではないだろうか。
    それは社会に...続きを読む
  • にょっ記
    偽日記。

    日記形式で綴られたの随想?空想?妄想?詩?

    大仰なホラを吹いているわけではない、大発見をしたわけでもない、それこそ誰もが見たり聞いたりした事がありそうなものの中からピンポイントで面白いものを突っつき出す眼差し。
    しかもそれらを冗長に語って聞かせるのではなく、あくまで手短に。シンプルに。...続きを読む
  • 鳥肌が
    「他人という存在の扉を叩く行為は本質的には常に恐ろしい。何故なら、他人とは、自分とは異なる命の塊だから。そこには眩しいほどの未知性が詰まっている。それこそが恐怖の源であり、同時に喜びの源でもあるのだろう。」(他人に声をかける p.27)

    「蜻蛉を喰いたいと蛙が云うのだ。おたまじゃくしの仇を討つと(...続きを読む
  • 蚊がいる
    穂村さんのエッセイをよむたびに、「あ、このひとはこっち側の人間だ」と、安心する。

    長友と、スピーチと、間に合う、間に合わないがとくに好き。
    ちょいちょい出てくる穂村さんの奥さまがかわいかった。わたしもこんな奥さんになりたい。
  • にょにょっ記
    にょっ記に続き、手元に置きたくて購入した文庫本(*^^*)♪揺るぎない面白さ(*≧∀≦*)偽ょ偽ょっ記も大好き!
  • 短歌という爆弾 -今すぐ歌人になりたいあなたのために-
    歌人穂村弘による短歌の創作論集。実作演習など詩や小説を書く時にも役立つ要素がいっぱいある。

    <印象的な箇所のまとめ>
    ・愛情や善意だけでは、詩として見た時、物足りない。世界には明らかにもう半分があって、そこには不吉な暗いものが充ちているんだっていうことを同時に感じさせる詩がやはり本物。
    ・オートマ...続きを読む
  • 鳥肌が
    文字通り「鳥肌」をテーマにしたエッセイ。表紙にイボイボがエンボス加工みたいに施されていて、それが鳥肌と気づき、遊びごころに感服。意図はわからないけど、細い3本の糸のスピンも変わっている。いろいろ調べていたら、綴じ紐も同じ糸をつかっているということで、凝視してしまった。
    内容は、ぞっとしたとき、感動し...続きを読む