穂村弘のレビュー一覧

  • もしもし、運命の人ですか。
    あいかわず面白い

    いちご狩りでミルクを持ってきた男に冷めた話とか面白かった
    一緒に経験したかった、たとえそれが罠に掛かることでもとかなるほどなーと

    あと全体的にわけわかんない人に憧れてしまうところとか
  • 彗星交叉点
    いつもながらの言葉のマジシャン、穂村先生のエッセイにハズレはありません。
    しいて言えば、自分の拙さ情けなさ語彙の少なさ頭の悪さ、思い知らされたよう。
    クスッと笑ったり、しんみりしたり。
  • 鳥肌が
    タイトル通り鳥肌のたつような話が集められていて、普段の穂村さんのエッセイ集とは少し手触りが違います。独り暮らしの女性がある日目を覚ましたら部屋の中にシャボン玉が浮いてたという話と、作家の曾祖父が階段の踊り場で殺されてた話が特にゾゾゾでした。あ、あとあの、検索してもハートなんて動物が出てこないんですけ...続きを読む
  • 蛸足ノート
    ほむほむこと歌人・穂村弘さんのエッセイ。
    読売新聞の夕刊に2017年4月から2023年9月19日まで連載されたもの。
    さらさら読めてくすくす笑える、どこか上品なエッセイ。
    今回は奥さまのエピソードがたびたび出てきて、おふたりの仲の良さと、奥さまの地上から5ミリ浮いているような天使感にほっこり。
    穂村...続きを読む
  • 蛸足ノート
    老化を「困ったなあ」と捉えているところ、猫や犬を人と同じ様に観察しているところ、奥さんの感性がすごく好きそうなところが良かった。
  • 世界音痴
    太宰よりも好きかもしれない。
    私も世界音痴なのでとても面白く哀しく読めた。


    ⚪︎
    自然さを奪われた者は、世界の中に入れない。

    不意に「ああっ」と叫びたくなる。「人生って、これでぜんぶなのか」
    ⚪︎
  • 短歌のガチャポン
    「天国に行くよ」と兄が猫に言う 無職は本当に黙ってて 山川藍

    ふと本屋さんで手に取り立ち読んだ一冊
    単行本冒頭に掲出されたこの句にやられてしまいました
    その日は買わずに帰ったのですが、数日たっても忘れられず結局購入
    バラエティに富んだ短歌100首、とても面白い一冊でした

    ……というか、100首ど...続きを読む
  • 蛸足ノート
    穂村さん、海が似合わないと気にされています。
    短歌はかっこよくて、海、似合いそうですけどね。
    大学生の時赤いバンダナをしていた話は笑いました。

    穂村さんの作歌方法はなるほどと思いました。
    そうめんを箸で掬っていてコップにつけてしまった話は年齢のせいじゃないと思いました。正解は「めんつゆ」。穂村さん...続きを読む
  • 蛸足ノート
    久しぶりの、純粋なエッセイ集。
    60過ぎて初めてネコを飼うなんて。50過ぎて、ネコもイヌも飼ったことのない自分からすると、尊敬しかない。
  • はじめての短歌
    「社会的=コンビニ的」というように、より印象に残る言葉、おもしろい言葉をおもしろく解説していておもしろかった。

    コンビニ的でないことが肯定される世界に安心感を覚えた。
  • 鳥肌が
    共感の嵐。特にあとがきの飲み会の話に共感してグサッときてしまった。コロナ禍以降、そういう飲み会もないのだけど。
    製本に使われている糸が蛍光のピンク色だったりシュールなイラストがあったりと、装丁が個性的かつきれいですてき。
  • 世界音痴
    穂村さんの人柄。
    あまり分析しようしようとしていないのに、パッと的確な見解が生まれているという、すごく聡明で、自分は自分で、他人は他人で、事実を事実としてそのまま見ているような、すごく惹き込まれる人柄。
  • よくわからないけど、あきらかにすごい人【毎日文庫】
    2019年刊行された『あの人に会いに 穂村弘対談集』の文庫化。横尾忠則さんが装幀という豪華さ!

    本当に穂村さんの心が躍っていたんだろうなあという様子がわかる対談で、読んでいる自分も本当にワクワクする。「昔から憧れていた人たちと一緒に仕事ができるようになって、いま嬉々として会いに行っている」

    憧れ...続きを読む
  • 鳥肌が
    鳥肌が立つような「怖いもの」がテーマのエッセイ。私はホラー苦手派だけど、大丈夫な系の怖さです。たしかにぞわっとしたりもするんだけど、なんだか笑える。
    あらためて眺めてみると、この世は不思議に溢れているんだなあ。

    楽しく読んでいただけなのに、自然と臆病な人の素敵なところが見えてきた。
    些細なものも含...続きを読む
  • 整形前夜
    穂村さん独特の観点が相変わらず最高な短編エッセイ集。ライバル同士の感情が恋人同士のそれに近いと語られる 「来たれ好敵手」 がめちゃめちゃ好きだった。
  • 君がいない夜のごはん
    筆者のエッセイはいくつか読んだけど、テーマを「食」に絞ることでまとまりが出て読みやすくなっているように思う。言い回しがいちいち面白く、センスを感じる。
    『況やコアラのマーチをや』が頭から離れない。
  • ラインマーカーズ ~The Best of Homura Hiroshi~
    2003年刊行の歌集『ラインマーカーズ』に単行本未収録の『ピリン系』『手紙魔まみ、教育テレビジョン』の連作を加え文庫化。
    表紙のLinemarkersの文字は、装丁を請け負った名久井直子さんが、以前文通していた外国の男の子の手紙の文字を切り貼りして仕上げたそうだ。
    よく見ると“k”が“R”にも見えて...続きを読む
  • 蚊がいる
    ニッチでありながらも、どこか感じたことのあるような情景に共感できた時、何とも言えない気持ちになる。

    横尾忠則が手がけた装丁は圧巻である。
  • ラインマーカーズ ~The Best of Homura Hiroshi~
    2003年単行本を歌集未収録連作を加えて文庫化。レビュー書けず積読状態でした。
    名久井直子表紙装丁デザインの秀逸さ。穂村さんの歌の余韻が残る。
    一首一首が濃厚で、自分の中の何かと外界とをつなぐような異次元穂村ワールド。上の句と下の句の組み合わせが衝撃的。
    夏の歌ばかりを抜粋してみた。他の季節よりも増...続きを読む
  • 短歌ください
    本の情報誌「ダ・ヴィンチ」の読者投稿企画「短歌ください」に寄せられた短歌を穂村弘が選び、解説をくわえている。

    発想が素晴らしい短歌ばかりで面白く、著者の解説で短歌の魅力がいっそう際立つ。短歌を詠む時にも生かせそうだ。いくつか紹介したい。

    コンビニで聞こえた遅刻の言い訳が「尾崎にバイクを盗まれまし...続きを読む