穂村弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
死に関する小説や著名人の死の間際の発言、詠んだ歌などを挙げながら、自分なりの「幸福」を想定できれば、「幸福な死」への第一歩になり得るのではないか、という展開が広がる本
印象的なフレーズ
「気がついたら、今週は 1回も信号で引っかかっていない」みたいな短歌を見たことがあってさ 。(中略)「この都合がいいことはありえない 実はもう死んでるんじゃ?」的な想像が働いてしまう。天国には青信号しかないみたいなイメージというか。
この本を読んで、死について詳しくなったということはないが、親の死に目に遭いたくないと思ってましたが、遭うのもありなのかもしれないと考えるきっかけになりました、 -
Posted by ブクログ
穂村さんって色んな本を読んでるんだなあ。
この本を読んで連想した次の本…というふうに流れていくので、穂村さんの頭の中を覗いているみたいで面白かった。
なるほど、と思ったのが、詩とミステリーの関連性。
「どちらも謎でできている」、という穂村さんの解釈。
なるほど、詩、短歌、俳句ではありのままの表現をしない、というのは、最近穂村さんの本を読んでいて繰り返し感じたことだが、ミステリーのように謎解きの感覚で作られているとは。そしてその謎解きは、それぞれの頭の中にある解釈で良い。
1字の言葉選びにこだわる世界。
穂村弘さんのファンになって、韻文の面白さをどんどん知れて嬉しい。 -
Posted by ブクログ
私は今まで短歌を読んでも、分かったふりをしていた。
この本で、歌人たちが表現をどれだけ工夫して読者に伝えようとしているかが少し分かった。
・助詞にこだわる も、だけ、さえ…など強い助詞には要注意。読み手がそうですか、と引いてしまう。
・短歌は具体的に(心情的)、俳句は抽象的、感情表現を差し込む余地が少ない。だから短歌は癒される?自分のことを歌うことができる。
・同じ音数でも、ひらがな、カタカナ、漢字、どれを使うか吟味する。一度両方で書いてみるとよい。
・短歌の表現の軸には「共感」と「驚異」がある。しかし、本当に共感性の高い歌は背後に「驚異」をもっている。わざと特殊な表現…「しぼりこみ」をすることで読者を惹きつける。物事を順番通り並べず、ここだと思う部分を強調する。単なる日記にしない。言葉選び、順番、目線…虚構でもいい、エッセンスを加える。
言い負かしふと見る吾娘のどんぐりを五つ握ればいっぱいの手 本下いづみさん作
泣けた。口は達者でもまだまだ子どもなんだよな。親として反省する歌と解釈した。 -
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この世で最も強い毒、それは【詩人の感性】。
そんなことないけども、そんな気すらしてくる1冊だったと思う。
鋭敏すぎる感性はそのひと本人も殺しかねないし、その人が残した言葉は、猛毒にもなりうる…そんなことないけども。
「こわい」「きもちわるい」穂村弘さんの人生の、そういうエッセイが詰まった本。
穂村弘さん自身が、信用できない語り部になるのだ。
どこまでが現実でどこからが想像で、どこからが夢なのかわからなくなってきた。
エッセイにおいて、読者からの信用を失うことを避けないというのか。
面白い男だ…!!!
穂村さんや近しい人に、あまりにも奇怪な出来事が起きすぎている…そんなことある?
長く生きてるとそうなのかな。
ポルターガイスト現象が堂々と描写されているあたりは相当な胆力だ。
純然たるエンタメだと思うし、物事をそういうふうに捉える感性を教えてくれる。
この本を読むことは、穂村弘という感性との出会いを意味する。
どの本もそうですね。
面白い人(2回目)。
私は二階堂奥歯という人が好きで、
奥歯さんのブログ
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奥歯さんの本
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奥歯さんの仕事仲間であり、友人だった穂村弘さんの本
という順に辿ったかたち。
まだ奥歯さんの魔法が解けてないのか私は!
基本的に「わくわく」より「不安」が勝つ人生だったと、あとがきで語る穂村さん。
しかし結局、何も恐れる必要はなかった。
私は幻想を恐れていた。
いったい何をやってるんだ私は…。
なんとなく、「不安と恐怖」の中を生きていたあたり、奥歯さんと穂村さんはたしかに価値観が共通する部分があった…私は読んでいてそう感じました。
奥歯さんは死を選んだが、穂村さんは「可能なら300歳くらいまでは生きていても飽きないと思う」。
個人的には、よりイカれてるのはこの方のほうですね…。
理解不能な、人の思考や行動。
穂村弘さん、この本の言葉は、私にとって相当な重力だ。
まあ、こういう人もいて、そういう本を書くこともあるということで。 -
Posted by ブクログ
傑作である。歌人の穂村弘が、まみという少女からたくさんの手紙をもらったことで生まれた歌集だ。手紙と短歌が、この世でない魅惑の世界を作っている。「目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき」「つっぷしてまどろむまみの手の甲に蛍光ペンの「早番」ひかる」「夜明け前 誰も守らぬ信号が海の手前で瞬いている」「まみの髪、金髪なのは認めます。ウサギ抱いてるのは、みとめます」「ハロー 夜。ハロー 静かな霜柱。ハロー カップヌードルの海老たち」「まみの子宮のなまえはスピカ。ひらがなはすぴか。すぴか。すぴか。すぴかよ。」「おやすみ、ほむほむ。LOVE(いままみの中にあるそういう優しいちからの全て)。」
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Posted by ブクログ
穂村さんのエッセイ初めて読んだけどかなり文章の感じがすき、くどうれいんさんとなんとなく似通ったやさしさとユーモアがあってとっても好きかも
短歌書く方の文章の作り方がすきなのかもしれない。
ぞわっとしたりこれは恐ろしい回避しておこうの感覚がわかるもの多くて面白かった。
「あなた」がこわい、と、しまったしまったしまった、の回、ケジャンにやられるところがおきにいり
穂村さんのユーモアでおもしろく読めてるけど、冗談と思っていた話がそうではなくなる話とか本当に寒気する
なんも決めないで本屋に行った時に好きな本選べる第六感みたいのはやたらと良いぞわたし、神楽坂かもめブックスでたまたま手に取った良い1冊でした。
表紙の鳥肌ぷつぷつの装丁もすごくいい -
Posted by ブクログ
俺が持っている唯一のサイン本。著者は歌人であり、エッセイストでもある穂村弘。
主な内容としては、短歌を改悪例と共に紹介しながら、どんな短歌がいい短歌なのかを解説していく。
この本は、純粋な短歌入門書というより歌集や短歌入門書をある程度読んだことがある人や短歌を作りはじめた人に向いている本だと感じた。
空き巣でも入ったのかと思うほどわたしの部屋はそういう状態
平岡あみ
空き巣でも入ったのかと思うほどわたしの部屋は散らかっている
改悪例
上がいい短歌の例で下が、わざと悪くした改悪例。「そういう状態」を「散らかっている」に変えている。著者はこう述べる。
「散らかっている」という言葉はラベルだから、それをぺたりと貼られると、心が動かない。
だけど、「そういう状態」というのは明確なラベルじゃないから「え、そういう状態って?」と心が発動する。
この他にもいろいろ短歌についてとても丁寧に解説していて面白かった。